2017年7月2日日曜日

女性観察から働き方を考える

ここ最近は、唱えてきた事をご理解頂くケースが増えてきたり、社内でも理解がされて来たり、(恥ずかしながら、スタッフにもまだまだ浸透はできていません)、世の中が動き出している感じがします。

そんな中で土曜日は、働き方、オープンイノベーション、空間デザイン、都市のクリエイティビティをテーマとした、ミラツクフォーラムに参加していました。

今年の京都流議定書にも繋がる内容であり、又ご出演頂く村田製作所の牛尾さんや、ワークプレイスデザインで共同研究もさせて頂いている、仲先生もお話される事もあり、事前勉強の意味もありました。

千趣会で、前ベルメゾン生活スタイル研究員の和田さんが、"お仕事柄"女性を見るのが大好きで、数十年に渡って女性を見続けて来られたという視点での、これからの働き方や、社会の仕組みについてのお話を聞いていて、私自身の今の展開に至った経緯とも符合する事も有り、俯瞰してみる事ができました。

原宿などでカッコイイ女性を観測して、女性のライフスタイルを考えたと仰る和田さんと同じく、繊維商社でヤングレディースのアパレル向けにテキスタイル企画を行ない、会社として、入り込めていないブランドの開拓役をやっていた私は、休日に一人でそのブランドの売り場を定点観測して、どんな女性がどんな商品を手に取り、興味を持つか?から、その女性が一年後にはどの様な物を欲しがるか?を考えて、そのブランドに提案し、切り崩すという様な事をやっていました。

月曜日の朝一からオフィスで女性と遊びに行った話をしていても、”仕事”に繋がるのですから、楽しい仕事でした(笑)

それが一般的なオフィスに出入りするウエダ本社に来てみると、『日本のオフィスって、どうしてこんなに息苦しいの?』という印象でした。

人のモチベーションや自主性などを考えず、管理だけをし、仕事を作業的にしか考えていないので、時間で計るしかなく、管理しやすい、効率化、平準化を追求した、”人”を歯車に考えた様な光景に見えました。

その姿は正に、食べる為に働いているという感じで、効率化、平準化が生産性に直結すのですから、結婚や出産、又生理的なものから平準化しにくい女性は、その能力を発揮できる状況にはなっていないのです。

当たり前で企業や、組織というものは、成果を上げる為に活動しているのに、それを担う"人"の事を全く考えていないという事に気づき、そこを考えていけば、ウエダ本社としての存在価値が作れるのと、人口減少社会に向かう中で、”人”それぞれの個性、やる気、それが交差する場、というものを追いかけていく事は、今後の日本において大きな意味があると感じて、それを追求していこうと考えました。

メンタルヘルスの問題や、女性活躍の問題も十年以上前から取り組んできたのもそんな気づきからで、女性が活躍する環境づくりについては、MEGAMIという、それに特化した子会社を作るに至りました。

本当にこの一年、いや、我々自身では、そういう概念を自社のオフィスで表す事ができた、まだ十ヶ月足らずの間で、漸く繋がってきたのですが、ずっとそんな考えを追いかけて来られたのも、元々はアパレル業界や、その後海外に出た時に感じた、働き方や”仕事”に対するギャップがあったからだと、和田さんのお話を聞いて振り返っていました。

女性活躍推進が叫ばれる昨今、改めて、働く意志のある女性が、それぞれのシュチュエーションで、一年後、数年後、どんな物を求め、どんなライフスタイルを望むのか?そんな事を考えていきたいと思いますし、何らかの障害で、それこそ効率化や平準化という尺度で計られ、その能力や長所を生かせていない”人”達が、活躍できる社会、働く環境を広げていきたいと思います。

その為には、又、”仕事”で、女性の観察から始めないといけないかもしれません。(笑)

それはさておき、今年の京都流議定書は、そんな働き方変革を推進していく、”いい会社”にしていく為の、制度、風土、場を考えていく三日間です。

これからの働き方、企業経営を考えておられる方は、必ず気づきはあると思いますので、是非ご参加下さい!









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