2017年3月26日日曜日

イベント屋の様ですが

今週は月曜日が三連休の最終日でしたが、第2回目となるKYOTO UTAFESSに参加していました。


2月末でKYOCAの運営は降りましたが、ご自身もメジャーデビュー経験のある小倉ユウゴさんが、京都の音楽シーンを何とかしたいという熱い想いから、昨年に引き続き開催したいとの事でしたので、ビルオーナーにも認めて頂き、第2回も無事開催する事ができました。


今回は、準備や構成、皆さんの動きまで、昨年よりも大幅にレベルアップしており、やはり、熱い想いで継続していく事の大切さと、その事によって、積み重なっていく力を見せて頂きました。

若手の中には、この場を目指して1年頑張ったというアーティストもおられたそうで、音楽業界や、その中での京都の位置づけについては全く分かりませんが、折角生まれたそんな繋がりを今後も続けていってほしいと思います。


今週は、九州で総合スポーツを通して、子供の教育を行われている方々も紹介で来られていましたが、スポーツも音楽も同じ様な問題を感じます。

プレーヤーとして夢を追いかけていても、それが継続できなくなった際の受け皿が全くない事や、専門的なマネジメントという視点がかなり乏しいので、その辺りの底上げ、裾野を広げていく事ができれば、日本の教育や、人の多様性、能力についての考えも変わっていくので、その課題に向かう人達にも、頑張ってほしいと思います。

音楽やスポーツと、仕事と関係ない事ばかりの様に思われますが、いつもの話、課題というものは共通しており、我々の目指す世の中像に向けては、表面の問題よりも価値観や評価、皆の考え方から変わっていかないといけないので、その根を崩していく為には、様々なジャンルで、それを目指す人達とは連携していきたいと思っています。

私は、そんな事ばかりやっていますが、現場では新人も含めて皆よく頑張ってくれており、中核の二人が抜けて、どうなるかと思ったコピー機販売も、XEROXさんの支援のお蔭もあって、期間の昨対では、結果的には150%の成績を上げてくれています。

土曜日にはミラツクフォーラムで、そんなビジネスと京都流議定書などの繋がりを話させて頂きましたが、自分では発信しているつもりですが、やはり、このギャップ、振れ幅は分り難いので、今年はリクルート活動含めて、もっと話す場を作っていこうと思います。

”ビジネスと関係ない事ばかり何やってるの?”と思っておられる方、”ウエダ本社ってイベント屋。セミナー屋じゃないの?”と思っていながら、興味持って頂いている方は、又、そんな場にお越し下さい!

2017年3月19日日曜日

蓄積する'場'


今週は、六本木のHAB-YUで行なわれた、富士通✖️ミラツクさんの共創プロジェクトに呼んで頂きましたが、私にとっては、色々な意味で振り返りもできて、有り難い機会でした。







ロフトワークの林さん、ISSUE+designの筧さん、そしてこの場を作ってこられた富士通の高嶋さんという凄いメンバーとご一緒させて頂くのも嬉しかったのですが、林さんとは、色々とクロスしている事があり、それ自体が良い振り返りの機会にもなりました。



林さんと言えば、MITメディアラボの伊藤穣一所長の補佐という存在としても有名ですが、今から18年程前、ネットバブルがピークを迎えていた頃、私が関わっていたIT企業が早稲田大学アジア太平洋研究科のゼミに寄付講座を持っており、そのゼミでの自慢としていたのが、ネオテニーを創業された伊藤穣一さんでした。



その頃私は、倒産の危機に直面したウエダ本社に入りながら、その建て直しを模索する中で、このIT企業にも関わり、月に一度のこの寄付講座や、丁度このHAB-YUの向かいにあった東京事務所に来て、当時あったテレビ朝日横のカフェで朝食を取り、早くその倒産危機を抜けて、この様な成功者気分を自社で味わいたいと思ったものでした。

その後、伊藤穣一さんと言えば、米国でも最も有名な日本人の一人という存在になられ、その補佐役も務められる林千晶さんは、FAB CAFEなども作られたロフトワークを創業されて、そのロフトワークさんがJIMUKINO-UEDA BLDG.(ウエダ本社南ビル)の直ぐ近くにドロップイン型の、おしゃれなクリエイティブラウンジを作られたのがMTRL KYOTOなのです。

MTRLさんはクリエーター向けで全然オシャレですが、その開き方や場の持ち方は同じ様な感覚で常に注目してました。

そんな林さんや、デザインで地域課題の解決に取り組まれ、博報堂所属でもある筧さんが、岐阜県の飛騨や、高知県の佐川町で町づくりに奮闘しておられるお話を、六本木のど真ん中で、富士通さんが作られた'場'で話しているというのも面白かったですが、結論が出た訳ではないのに、色々と湧き出てきて、最終的には凄くワクワク感が充満した'場'となりました。

これが、ミラツクワールドなんだと思いますが、そこで出てきたことで、面白かったのは、'場'の繋がりについてで、記憶はその'場'に残るので、同じ'場'でも使う人、出入りする人によって、変わるということと、自分の精神的な許容量一杯のメモリーの減らし方についてでした。

先日もある方とお話をして、その後、”岡村さんの言っていた「蓄積する場所」という言葉が刺さりました”とメッセージを頂いて、逆に、なるほど、と思っていたのですが、私もこの、'場'に蓄積していくという感覚で行なっていたのだと腹落ちしました。

それをオフィス(企業)に向けるのか、空きビルに向けるのか、町に展開するのか、対象が違うだけで、全ては同じ事を行っているのです。

そして当時、倒産の危機で毎日難題だらけの日々で、多分、荒んだ”場”であった当時のウエダ本社から、六本木で夢見れたあの'場'や時間は、私にとって、メモリーを減らす役割をしていたんだなと、そんな振り返りもさせて頂いた、これ又、人と場の価値を感じる時間でした。

働く人のメモリーを減らすことと、繋がりという資産が蓄積する'場”を目指していきたいと思います。

2017年3月12日日曜日

様々な「時間」

3.11という日が6年を迎えました。

いつもそうですが、当事者とそうでない人の時間の流れ方が全く違って「もう6年」という場合の「もう」は、当事者ではない人は、早いという「もう」であり、当事者は、全然問題が改善されない間に、そんなに経ってしまったのか?という「もう」で、全く違うものです。

皆に平等である筈の時間が、その状況や、心境、考え方などで全く違うものになりますが、今週は、色々と時間を考えさせられる事がありました。

ロータリーでは、数少ないプロ経営者として尊敬する、カルビーの松本会長のお話を聴きました。

カルビーを改革されるに当たり、社員の方に、①過去カルビーの60年で良かったこと②良いことだけど出来ていなかったこと③すぐに止めた方が良いことで、それらについて半日づつ話合わせて、③だけを直ぐ実行されたそうです。
そして③を実行すれば、その分の時間とお金が出てくるので、それから①と②を実行していくのだという事でした。

最近は、働く環境や、働き方変革など、ずっと関わって来た事が、国の最重点課題となっている事や、自分自身でも、松本会長の様には明確ではないですが、これからの時間を意識して、③の様な考えを持った事もあり、まだまだバタバタとはしながらも、本業に繋がる動きに時間を使える様になってきています。

昨今は、働き方変革で長時間労働や、残業時間をコントロールする話ばかりが取り沙汰されてますが、場所と共に、時間からも解き放たれないと、本当の意味の働き方の変革には繋がりません。

工場などの作業は別として、時間の長短の問題ではなく、時間に管理されるのではなく、時間を管理する側に回る様に仕向けていかなくてはならないのです。

金曜日には、大変お世話になっている社長(会長)お二人の還暦のパーティ-がありました。

年上の方を呼ぶとキリがないとの事で、同い年以下の方だけを招待されたのですが、全国の経営者に加えて、芸能界、文化、スポーツ、そして何と、宮家からも参加されるという、とんでもなく豪華なメンバーでした。
驚くのは、その方々とのお付き合いが形式的なものではなく、趣味を通してなどの中身のあるお付き合いである事が感じられ、お二人とも、凄い会社を経営されながら、沢山の有効な時間を持っておられてきたことが感じられ、格好いい還暦だなと、その在り方を改めて尊敬しました。

50代に突入して遅まきながら、自分自身もすぐに止めた方が良い事を整理して、還暦を迎える際には、少しでもこのお二人の様な、恰好いい在り方に近づいていきたいと思います。

同じ日には、京都市の「これかの1000年を紡ぐ企業認定」の審査会があり、審査員として参加していました。
半日拘束ですが、有難いのは、素晴らしい想いで活動されておられる方々の理念や、展開を聞く事ができ、大変勉強になりました。

殆どが、大きな社会課題に向けて、中には、自分の代などでは到底解決などされない問題に向かっていっておられる所もあります。

東日本で被災された方々には、6年ではまだまだ何ともなっていないと思いますが、あれだけの大変な状況から、それこそ他の地域の方とは違う時間に対する感覚で、1000年を紡いでいく様な芽が出て、長ーいスパンでは、プラスに転じていく事を願いたいと思います。

様々な『時間』

3.11という日が6年を迎えました。

いつもそうですが、当事者とそうでない人の時間の流れ方が全く違って「もう6年」という場合の「もう」は、当事者ではない人は、早いという「もう」であり、当事者は、全然問題が改善されない間に、そんなに経ってしまったのか?という「もう」で、全く違うものです。

皆に平等である筈の時間が、その状況や、心境、考え方などで全く違うものになりますが、今週は、色々と時間を考えさせられる事がありました。

ロータリーでは、数少ないプロ経営者として尊敬する、カルビーの松本会長のお話を聴きました。

カルビーを改革されるに当たり、社員の方に、①過去カルビーの60年で良かったこと②良いことだけど出来ていなかったこと③すぐに止めた方が良いことで、それらについて半日づつ話合わせて、③だけを直ぐ実行されたそうです。
そして③を実行すれば、その分の時間とお金が出てくるので、それから①と②を実行していくのだという事でした。

最近は、働く環境や、働き方変革など、ずっと関わって来た事が、国の最重点課題となっている事や、自分自身でも、松本会長の様には明確ではないですが、これからの時間を意識して、③の様な考えを持った事もあり、まだまだバタバタとはしながらも、本業に繋がる動きに時間を使える様になってきています。

昨今は、働き方変革で長時間労働や、残業時間をコントロールする話ばかりが取り沙汰されてますが、場所と共に、時間からも解き放たれないと、本当の意味の働き方の変革には繋がりません。

工場などの作業は別として、時間の長短の問題ではなく、時間に管理されるのではなく、時間を管理する側に回る様に仕向けていかなくてはならないのです。

金曜日には、大変お世話になっている社長(会長)お二人の還暦のパーティ-がありました。

年上の方を呼ぶとキリがないとの事で、同い年以下の方だけを招待されたのですが、全国の経営者に加えて、芸能界、文化、スポーツ、そして何と、宮家からも参加されるという、とんでもなく豪華なメンバーでした。
驚くのは、その方々とのお付き合いが形式的なものではなく、趣味を通してなどの中身のあるお付き合いである事が感じられ、お二人とも、凄い会社を経営されながら、沢山の有効な時間を持っておられてきたことが感じられ、格好いい還暦だなと、その在り方を改めて尊敬しました。

50代に突入して遅まきながら、自分自身もすぐに止めた方が良い事を整理して、還暦を迎える際には、少しでもこのお二人の様な、恰好いい在り方に近づいていきたいと思います。

同じ日には、京都市の「これからの1000年を紡ぐ企業認定」の審査会があり、審査員として参加していました。
半日拘束されてるのですが、有難いのは、素晴らしい想いで活動されておられる方々の理念や、展開を聞く事ができ、大変勉強になりました。

殆どが、大きな社会課題に向けて、中には、自分の代などでは到底解決などされない問題に向かっていっておられる所もあります。

東日本で被災された方々には、6年ではまだまだ何ともなっていないと思いますが、あれだけの大変な状況から、それこそ他の地域の方とは違う時間に対する感覚で、1000年を紡いでいく様な芽が出て、長ーいスパンでは、プラスに転じていく事を願いたいと思います。







2017年3月5日日曜日

KYOCAではお世話になりました

金曜から福岡に行っておりました。

主たる目的は、私にとってリノベーションの理想である、冷泉荘や山王マンションなどを手掛けられ、相談にも乗って頂いていたスペースアールデザインの吉原さんへの報告でした。

実は先月末で、立ち上げから行なって来たKYOCAの運営を降ろさせて頂きました。

企画からすれば約4年に渡り、殆ど苦しんでおりました(笑)が、当初計画を出していた以上の収益も上がり、ビルの存在を示すという事においては、ソーシャルと言われる世界では全国的にも知られた存在となり、京都市内ではソーシャルの拠点とも言われる様になりました。
ただ、オーナーの期待とは当初からズレもありましたので、第一段階として一息ついたこのタイミングで、運営者を変えた方が良いと進言して来て、その様になった次第です。

元々ソーシャルというものの価値は分からないと言われていたのですが、KYOCAというビルが、社会課題に向かう人達に親しまれ、その場の提供が、繋がりや、イノベーションを生み出す事になれば、収益では表す事のできない、企業価値を高める事になり、それを示していく事が私の役割と思って取り組んで来たのですが、納得頂ける所までには至らず、力不足を感じています。

この間、沢山の方々に助けて頂いたり、私がやっているならと、KYOCAにイベントを持ち込んで頂いたり、入居して頂いた所もあり、本当に申し訳なく思いますが、私自身が方向性が合わないまま行なっていても、その方々に向けても良いフィードバックができず、結果、誰の為にもならないと思いますので、その様な結論とさせて頂きました。
運営は外れるとは言え、私が引き込んだ方々への責任は、それぞれに果たしていきたいと思います。

今後はサブリースで一括借り上げして展開する所を選定していく事になりますが、新たな運営者が、あの場や積み重ねて来た繋がりの価値を生かして、更に発展させてくれる事を望みます。

昨日福岡で、昼と夜に別々でお会いした初対面の方からそれぞれに、"先週KYOCAに行きました"、"先月KYOCAに行きました"と言われて驚いたと共に、それだけ広がった事を改めて感じて、嬉しくなりました。

又嬉しかったと言えば、今週、門川市長の所に訪問した事を、市長のブログに載せて頂いていたのですが、大変アクセスが多く、"岡村さんと話してきたソーシャルの展開がそれだけ認められている証拠で嬉しかった"と、わざわざ市長からお電話頂いて感激しました。

土曜日は、面白い動きが起こっていると聞いていた、八女、柳川、久留米を回りました。

そこで共通するのは、人がポイントであるという事で、人が集まり、繋がり、自己増殖的に価値を生み出し広がりつつあるという事です。

そこには多大な投資や、強烈なリーダーシップがあるわけではなく、それだけにジワジワ感というか、少なくとも、箱を作って終わってしまうという資本投下型の開発とは全く違う、面白さ、あえて言うならば幸せな感じが漂っているのです。

そして、福岡周辺だけでも、その様に盛り上がっている地域が沢山ありますが、それらがいずれ繋がり出した時、一気に価値観の大転換が起こる様に思います。

それを「夢見て」ではなく 「目指して」、この数年KYOCAに時間を費やして疎かになっていた、自社ビルに改めて力を注いで、その大きな繋がりに乗っていける様にしたいと思います。

最後に改めて、これまで、少しでもKYOCAに関心を寄せて頂いた方を含めて、関わって頂いた本当に沢山の皆様に感謝申し上げます。

そして又、別の形で発信や、お願いもする事もあるかと思いますが、今後ともよろしくお願い致します。