2016年5月22日日曜日

人的資本バブル

今週はバブルでした。

と言っても金融のバブルではなく、凄い人達とお目にかかったり、お越し頂いたりという人的なバブルでした。

まず、何と、木曜日には田坂広志さんがウエダ本社にお越し下さいました !

ダボス会議を始め、世界のTOPリーダー達とも議論され、多くの経営者達が講演や塾などに押し寄せているという方が、わざわざ訪問をして頂けるという有り難い事だったのですが、昨年京都流議定書の基調講演をお願いした際から、我々の様な中小企業が、こんなイベントを継続して行っている事に関心を持って頂いての事でした。

マンツーマンで二時間以上もお話しさせて頂いただけでなく、今後の我々の取り組みも応援してやろうという有り難いお話しでした。

その日の夜は、高野登さんがルクロ本店に来られるというのを黒岩さんから聞いていたので、私も混ぜて頂いたのですが、寄田先生もお越しになられて、元リッツカールトン、ヨリタ歯科、ルクロという豪華なメンバーでのディナーでした。

翌日は、伊那食品の塚越会長や、沖縄教育出版の川畑会長もメンバーのトップフォーラムという勉強会が小倉であり参加していたのですが、同じ日にウエダ本社では、大久保寛司さんが来られるセミナーも有ったのに参加できないという勿体ない話で、この二日間は、経営品質、ホスピタリティー、人的資本という事において日本でTOPという方々と交差するバブル期でした。

今回の勉強会でも、九州を地場にするハローデイというスーパーの加治社長と、元はこのメンバーでもあったシャボン玉石鹸の森田社長のお話しでしたが、人的資本、理念経営について改めて勉強させて頂きました。

地場で活躍するスーパーという事でしたので、小規模なイメージと、ローカルに拘ったビジネスモデルでの成功のお話しかと思いきや、従業員数約5000名(内パート3700名)、50店舗で売上約700億という規模でありながら、徹底的にスタッフの人間教育を行ない、パート社員中心でも如何にお客様に喜んで頂くかを追求して、日本一視察が多いスーパーを作り上げておられるお話しで、人的資本を形成していくと、実際、会社も良くなり、業績も良くなるんですよ!と見せつけられた感じでした。

又、倒産寸前から引き継がれた私と同い年の加治社長の経緯は、規模は違えど似ている所が多く、うまくいかなかった間は自分が一人で責任を負っていたつもりで、皆がついて来なったが、そんな中でも残ってくれた仕入れ先、社員さんなどに感謝し、その感謝が伝わっていく様に、感謝をする、される経験を皆に積ませていくと、会社の空気が変わったというお話しは、ドキッとさせられたと共に、途中まで同じ感じでありながら、現在の差の原因が明確になりました。

無添加石鹸で有名なシャボン玉石鹸さんは、1974年頃、月商8000万あったものを全て無添加に切り替え、売上は一気に78万、社員は100人から5人となったそうです。
その後17年連続赤字でも、世の中に必要な物を追求されて18年目でようやく黒字化、今やウイルス対策や、水の有効利用など、思わぬ方向にまで研究が進んでいるという、時代の方が漸く追いついてきたという会社ですが、如何に理念、使命が大事かという強烈な例を見せて頂きました。

勉強会の翌日は、前回福岡で講演した際のご縁から、消滅する町と言われる大牟田で、やはり人の繋がりで町づくりをされている冨山さんにご案内頂きました。

ゆっくりもしたかったのですが、一度熊本にも入りたかったので、わがままを言って慌ただしく案内して頂き、これも数時間しか居れないので、何人かの方に見るべき所を教えて頂き、熊本を回って帰って来ました。

いつもいつも、人の繋がり、縁の話をしていますが、今週は本当にそのバブルの様な週でした。

金融資産は、バブルと言われる通り、泡と消えましたが、これら人的資本は消えるどころか蓄積されていくものです。

何故、田坂広志さんがわざわざお越し頂けたのか?

面白いと言って頂く京都流議定書というイベントも2、3年やっていただけでは、そんな事にはなっていないと思います。

9年も継続して来たからですが、それも継続してご協力頂く皆さんがあっての事ですし、それを作り上げてくれているスタッフのお蔭だという事、又、業績は恥かしいレベルではありながら、実質無借金状態で、イベントを継続できるレベルでやれている事に改めて感謝して、これからも人的資本を増強していき、その人的資本を使って、色々な領域、地域で価値を創り出していきたいと思います。

シャボン玉石鹸さん、今度は改心した気持ちが続く、心を洗える石鹸を開発して頂けないでしょうか?




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