2016年1月2日土曜日

新三本の矢におけるキャズム


新年、明けましておめでとうございます。

日本の未来にとって岐路となる終戦70周年の昨年、安全保障に軸足を置いてきた政権は、今年は改めて経済に軸足を移し、2020年に向けての経済成長を目指した、新三本の矢を実行していく様です。

新三本の矢は①希望を生み出す強い経済としてGDP600兆円 ②夢を紡ぐ子育て支援で、出生率1.8 ③安心につながる社会保障で介護離職0、と、数値目標も掲げた力の入れ様を感じます。

②や③を実現していく為には、制度や法律を整えるだけではなく、それが浸透する為の組織風土や、個性を認める多面評価、個性を伸ばす教育なども同時に進めていかなくてはなりません。
又①のGDP600兆円という目標も、第一次アベノミクス時の金融政策を中心としたものではなく、
「女性や高齢者、障がい者らの雇用拡大や地方創生を本格化して生産性革命を大胆に進める」とあり、効率一辺倒ではなく、多様な力を利用して、イノベーションを起こし、価値を生み出していく事
に舵が切られていくのです。

この方向を見て、正に、ウエダ本社としてずっと追いかけて来た事が、日本にとってのメインストリームに来ている事を認識し、今年は自社の使命、理念を改めて検証し、自負を持って取り組んでいきたいと思います。

日本においても、一方では、まだまだ、従来型の成長に翻弄され、自分、自社のみの利益を追求し、効率ばかりを追いかける力も強く働いていますが、潮目が変わる時期は間違いなく近づいていると思います。

製品のライフサイクルでは、最初に飛びつくイノベーターから、アーリーアダプター、アーリーマジョリティー、レイトマジョリティーと移っていきますが、流行りとなるポイントの、アーリーアダプターから、アーリーマジョリティーの間には、キャズムという溝があり、浸透しない多くの商品は、この溝を越えられないのですが、新たな成長の価値観、或いは、新資本主義とも言うべきものが、今、このキャズムという段階に来ている様に思います。

この溝からアーリーマジョリティーに移行させていく事、今後のウエダ本社の役割として取り組んでいきたいと思いますが、その為には、まず自社がアーリーアダプターの段階から抜けていきたいと思います。

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