2015年8月30日日曜日

来期のウエダ本社の展開から、改革が生まれる?

今週は毎日、終日社員面談でした。
その合間をぬって、毎日一件づつは、外部とのミーティングもあったので、一週間ずっと誰かと話していた感じです。

ウエダ本社では来月から新年度に入り、組織変更を行いますが、一番のポイントは私が営業本部長を兼務する事でしょうか?

又お前がやるの?という突っ込みも来そうですが、実は営業全体を見るという役割は初めてです。

と言ってもプレイングマネージャーで売りに回るという事ではないのですが、営業変革をする為に私が行ってきた活動が、なかなか本業と繋がらないので、そこを繋げる事と、任すという事が実質放置になっていた所を、一つ一つ言葉や対応など、基本の擦り合わせを行っていくのが目的です。

又、会社の方向を推し進めていく上では、どうしても若手を登用していかなくてはなりませんが、かと言って、そこに向かえないベテランは駄目というのではなく、それぞれの役割が違って、その役割でそれぞれの能力を発揮してもらわないといけません。
そう考えると、一旦、私が全体を仕切る形でバランスを取り、構成して行く必要もありました。

お盆の間に、各チームでの目標、やるべき事、責任というものと、各自の役割を作って皆に配り、それに基づいて面談をしたのですが、若手の抜擢や、リーダーの降格についても、皆、理解を示してくれている思います。

別に降格と言っても、リーダーとしての役割ができていないので、再度、降りて自分の事をしっかり磨き、成長して、又、リーダーや役員、はては社長を目指せばいいのだし、別にリーダーや社長が偉いのではなく、役割であって、それに向いていなければ、そこでメンツに拘って踏ん張っているよりも、自分の力を発揮できる所で頑張った方が、本人にとってもいいのです。

今は、そういう事も理解してくれるメンバーであり、ただただ一所懸命やろうとしてくれる人ばかりですので、それだけに、しっかりとした方向づけと、組織力、そしてその実行で、会社を通しての人間力向上を図りたいと思います。

ウエダ本社では、働く環境を改革していこうと、女性の働き方も研究していたり、障がい者雇用という問題も、京都ショコラボ立ち上げなどにも協力しながら、関わっていこうとしてますが、こういう問題も、同じ線上にあって、皆、それぞれが自分の役割を発揮する組織、社会を目指す事なのです。

女性の幹部、役員の比率を、いつまでに何十パーセントにするという法律を決めるという話になっていってますが、制度や法律で規制していっても、かえって本質をゆがめる事にならないかが懸念されます。

来期、一人一人の役割から、能力を発揮できる組織に向けていけるか?

そこに向かえればウエダ本社の存在価値は発揮され、働く環境の改革に向かっていける体制が作れると思います。

日本の職場環境の改革に向けても、来期のウエダ本社の動向は目が離せません(笑)




2015年8月23日日曜日

広がり型のリノベーション

今週は、盛和塾の塾長例会が熊本であり、それに絡めて福岡に行っておりました。

九州も関西からは大変近くなったのですが、なかなか行く機会がなく、福岡も昨年4月に行って以来の訪問でした。

昨年4月に福岡に行ったのは、KYOCAの立ち上げで悩みまくっていた私に、ある方が、絶対に参考になるからと、冷泉荘や山王マンションなどを手掛けておられた、リノベーションでは第一人者とも言える 吉原さんを紹介して頂いての訪問だったのですが、1年が経ち、私自身、見るべき事、聞くべき事も変わった中で、色々とお話させて頂きたいと思っての事でした。

ミラツクを通じて知人であるリパブリックの田村さんも、福岡で街づくりにも関わっておられるので、田村さんの所にも訪問させて頂きました。

同じ福岡で活躍されている吉原さんと田村さんも、お互いご存知あり、会われた事もあった様ですが、活動の目的や層が違うので、ゆっくり話された事がないとの事でしたので、三人でランチ含めてのミーティングもなかなか刺激的でした。

やはり同じ様な未来像を持っていて、違う動きや、場、で動いている人が交じり合うと、違ったものが生まれるのですが、描いている像は同じなので、加速度が増したり、可能性が見えてきたりして、更にワクワク度が増すのです。

お二人にご案内頂いて見た福岡は、大きな可能性を感じました。

大都会福岡に大きな可能性を感じるというのも変に聞こえるかもしれませんが、私も京都流議定書を始め、ウエダ本社としても人の問題を取り上げていたり、リノベーションや町おこし的な事に関わって考えているのは、一貫して価値観の変革であり、東京を中心とした資本主義に代わる、新たな価値観の創出なのですが、東京と同じ開発が行われる一方で、 吉原さんを中心にした、リノベーションの広がりを見せる福岡は大変魅力的に感じたのです。

過疎地域を中心とした町おこしや村おこしが各地で広がっていますし、その広がりは重要なのですが、やはりエンジン力は必要で、インパクトが必要なのです。

私がKYOCAという大物件に挑戦しようとしたのも実はそこにあり、Jimukino-Ueda bldgを手掛けて、
成功例として取り上げて頂く事も多いのですが、残念ながらウエダ本社の力ではエンジン力が弱く、特に、これまでの資本主義で成功体験を持っている方などには訴求するまでに至っていません。

それが京都市の中央市場の元締め的存在のオーナーのビルで、京都市が今後一番力を入れるエリアの中心に位置する場所で、ホテルや綺麗な商業ビルを新築して開発するという従来型の町づくりではなく、古いビルを残し、そこに”人”を集め、それを繋ぎ、その事から町が変わり、形成されていく様な姿を見せる事ができれば、従来型の開発、言うなれば、アベノミクス型の開発ではなくてもやっていける、という事を見せたかったからでした。

私は当初からカンフル剤としてのアベノミクスは賛成でしたが、従来発想の真逆くらいからの発想でそのカンフル剤を利用していかないと、バブルの二の舞になると思っていました。
新国立競技場の問題などは正に、従来型そのものであり、大変危惧するのは、京都も中心地においてはバブルか、ひょっとするとバブル以上の様相を呈してきており、開発型、儲かれば良い的な雰囲気がある事です。

そういう意味での大都会福岡で、吉原さん的なリノベーションの考えが、町に広がっている事が大変刺激的で、勇気を頂く事ができたのでした。

リノベーションと称するものも、今では開発型のリノベーションというのか、全然発想のスタンスが違うものも多い様に感じます。

なかなかこのニュアンは伝わらないと思いますが、どの様に感じるかで、開発型か、広がり型か、どちらかは分かると思います。

広がり型の展開を目指す方、繋がって、それこそ広げていきませんか?


2015年8月15日土曜日

ロードマップを作ること

今年のお盆休みは、殆ど籠って、考えを纏めていました。

ウエダ本社は8月が決算であり、9月から新体制に移行するのですが、来期は、私自身、営業本部長を兼務することにしており、体制や皆の役割を明確化していました。

特にこの一年はKYOCAに専念する事もあるのと、ウエダ本社ではどうしても、リーダーを育てていく必要もあることから、数字面も含めて一切任せるとしてきました。

皆は一所懸命やってくれてますが、成績は予想通り?かなり落ち込んでいます。

予想通りと言うと強がり過ぎている面はありますが、初めて、自分達でやらせて欲しいと言って来た事もあり、一度、経験してもらう事を最大の目的にしていましたので、ギリギリまで放置していました。

ただ、目標からの道筋をしっかり明確化できていなかった事と、そもそもの基本的な仕事や組織や物事の進め方などが出来ていない事もあり、”任せる”、”自主的”、というのではなく、”野放し”、”勝手に”、という方が近いレベルであったのは、私自身の責任だと思います。

その辺りをじっくり考えられたので、有意義な時間であったと思います。

今日は終戦から70年という事で、テレビでも特番的なものが組まれています。

首相談話という事に凄い焦点が当たって、そもそもそんな風になっていけば、本質的なものにはならないのは分り切っているのに、肯定する側も批判する側も、もっとじっくり考えられないものかと思います。

私は、自分の分からない事で、軽々しく批判したりするのは無責任だと思っていますので、外交に関わる話などには言及しませんが、TOPとしてやるべき事というのは、事の大小に関わらず同じところがあるので、そこは言えると思うのですが、言葉で辻褄合わせをしていても解決どころか、何の進展もないと思います。

目指すべき未来像を語り、そこに至るロードマップをしっかりつくり、それに対するギャップや課題に対して、どう向き合い、対策を講じていくのか?を考えるのが、TOPの仕事だと思います。

うちの様な零細レベルの一企業経営と、各国の歴史が絡んだ大問題とを並べて、甚だ失礼ではありますが、戦後70年も経ちながら、毎年、お詫びの文言がどうだとかと論争になっている事自体に、ロードマップが全く見えない様に感じます。

安倍首相始め、日本を動かすTOPの方も、一度、ゆっくり立ち止まって考えてみて欲しいものです。


2015年8月9日日曜日

イデオロギーを超えて

今週もイタリア首相が京都に来られるので、講演に参加して!という要請があったり、嬉しい事、腹立たしい事、当たり前ですが、色んな事がありました。

イタリア首相の講演会、結局は私などが行っても全く関係無い話でしたが、以前に、私がお願いもした方からの要請でもあり、出席をしていました。

そもそもこの急な京都入りは、首相がフィレンツェ市長時代、門川市長に京都に行くと約束された事の実現らしく、イタリア人でも、又、こんなTOPの方でも、そんな繋がりを大事にしておられるだと、納得していました。

KYOCAでは京都ショコラボのオープニングに向けて、ルクロの黒岩さんと話を進めておりますが、障がい者雇用や、障がい者と分け隔てるのではなく、多様な社会を目指して行こうとする話をしているとワクワクして来ます。

今や、様々な難病、知的、精神という障がいを持つ人、そして、身内に持つ人までを考えると、全く特別な話ではなく、皆が当たり前に関係する話だと思います。

そしてそんな話を進めていると、またまた色々な話が入ってきて、そこから繋がりや、付き合いなどと言っていると、余計に何屋か分からなくなってしまいます(笑)

多様な人が受け入れらることを目指す!などと言っていると、如何にも良い人の様に思われますが、まだまだ人間ができていないので、片側でしょっちゅう腹が立ったりもしてしまいます。

ただ、私が腹立たしく思うのは、どちらかと言えばコトであり、全く理解できないコトを言う人自体を違うと思うだけで、嫌いや、まして憎しとまでは思いません。

今日8月9日は、長崎に原爆が投下された日であり、8月15日で終戦から70年を迎える今、安保法案への対応で、色々な意見が飛び交っています。

意見、考えが違うのは当然で、それが違うと言って、その人に憎しみまで向ける様な発言をする人や、知りもしないのに、軽々しく人のやっている事に意見をできる人が多くなっている様に感じるのですが、その事の方が危険に感じます。

その様な人では、意見の違う人をやっつける事しかないのですから、正論のつもりで相手を傷つける事になり、解決どころか改善もできないと思います。

先日お亡くなりになられた堀場最高顧問は、常人の理解を遥かに超えた思考をしておられました。

3.11があった年、多様な意見を交差するという目的を持つ京都流議定書では、一貫して原発に反対を唱えて来られた田中優さん、当時は政権中枢で再稼働やむなしであった民主党の前原誠司さんの講演を続けて行なうという暴挙?に出たのですが、その前の鼎談に登場された堀場最高顧問は、”今の放射能で危険だという人は、ラドン温泉には行けないですね”という事をサラッと言って、暴挙の数段上を行っておられました。

それこそ、福島の人や放射能を心配される方からは、常軌を逸しているとしか思えない発言ですが、実は堀場製作所というのは、放射能測定からスタートした会社で、堀場最高顧問は広島の原爆投下された直後から現地調査にも入っておられたその道の大家で、当時は数十年、この焼野原にはぺんぺん草すら生えないと言われたものが、二週間後には草が生えだしたという事を目の当たりにされ、生命、ましてや人間の素晴らしさ、偉大さを痛感されたからこその、次元が違う所からの発言なのです。

そんな見地から論議できると、違いが対立にならず、同じベースを見つけられるのではないかと思います。

今日、Jimukino-Ueda bldgでは、ひまわり甲子園関西大会が開かれていました。


東日本大震災、各県は大変な被害者を出したのですが、他の県では減っているのに唯一福島だけが、毎年、震災関係死という数が増えているそうです。

こういう事を無くして行くにおいては、イデオロギーはぶつからないと思います。

今月15日には、もっと人間本来、生命本来の在り方から、我々日本人としてどうあるべきなのか?皆で考えてみたいものですね。

2015年8月2日日曜日

第8回の京都流議定書で、感慨深かったこと

今年も京都流議定書が無事終了し、通常営業に戻った一週間でした。

その後も、目立った失敗、クレームなどの報告もなく、全体を通して皆が本当に良くやってくれたと思います。

それどころか、加えて嬉しい知らせを頂きました。

二日目の講演中に、小さいお子さんがぐずっていたのを、うちのスタッフが機転を利かせて、椅子で簡易ベットを作り、毛布を用意して寝かしてくれていたという事がありました。

その対応に喜ばれたお母さんが、後日、ハイアットさんにお礼を言って来られたそうなのですが、”それはウエダ本社のスタッフの方です”と伝えて頂き、その上で、ハイアットの方が報告をして来て頂いたのでした。

二日目の午後は毎年、京都フォーラムとして、素晴らしき経営研究会が主催で、京都流議定書の実質の主催者である我々は、この枠だけは共催という立場ではありますが、単なる参加者なのです。

ですので、黙って見過ごしていても普通かもしれない所を連携して、こういう対応を即座に行ってくれていたのが、大変嬉しい対応でした。

他にも、急遽会場からステージに上られる事になった方に、PC操作をしている所から椅子を出しに回ったり、午前中のブロックスさんのワールドカフェに参加されていた方から、セッションに参加していた社員が素晴らしいとお褒め頂いたり、マニュアルでは規定できない皆の行動や言動に大きな成長を感じました。

何の為に儲かりもしないイベントを手間を掛けて行なうのか?という聞かれ過ぎた質問がありますが、いくつもある目的の大きな一つに社員研修という事があります。

我々の様な中小のディーラーが価値を出していく為には、組織力を上げないと勝てる筈がないのですが、通常の業務では、むしろ一人一人バラバラで、職種的にも一丸となる事がありません。

それを連携を利かせて動けるチームにするには、プロジェクトやイベントが役立つのです。

しかも、ハイアットリージェンシーという一流のスタッフの方と一緒に動くのですから、間近で学べる事も多く、これなどはなかなか得られるものではありません。

もっと分かり易く言えば、リッツカールトンに社員全員で研修で行くと、どれ位費用がかかるでしょうか?

そう考えると、それだけでも費用をかける価値はないでしょうか?


京都流議定書は、何年目かまで、皆スーツを着用していました。

ところがそれでは、ホテルの方と間違うお客様もおられて、混同をさける為、この何年かは幹部以外はシャツのみにしています。

お客様の混同を避ける為という意味には二つあり、実際、お客様が困られるという事ともう一つは、ハイアットさんにご迷惑をお掛けするという意味もあります。

お客様がハイアットのスタッフの方と思われた我々の対応が悪ければ、ハイアットさんのイメージダウンになるのです。

それが8年目にして、お客様がハイアットのスタッフの方だと喜んで頂いたのが、うちのスタッフの対応であったというのは、ちょっと感慨深い話です。

そうは言いつつ、まだまだ、そして新たな課題もあります。

しかし本業と少し近づいた今回は、終了後の今週から、本業と絡めて来年に向けて一歩一歩進めていきたいと思います。