2015年9月6日日曜日

受益者総会から感じた ”たくましく、そして、やさしく”

今週は東京、横浜への出張と、土曜日は鎌倉投信さんの受益者総会に出席しての対比構造が印象的な一週間でした。

出張では、大企業への訪問と、大企業が関わるプロジェクトの話を伺っていましたが、資金が豊富で、一挙に色々な事ができる羨ましさと、一方で、セキュリティーはガチガチに厳しくなっていく中、コミュニケーションや、コラボレーションをキーワードにしているちぐはぐさというのか、本質から外れた展開を感じました。

しかしそれは大企業が悪いのではなく、現在の日本において、大企業の立場では、そう展開するしかない様に思います。

簡単に立ち入れない管理された空間で、取ってつけた様に、かっちりと作られた場で、コラボレーションやイノベーションと言う光景を見て、首を傾げると共に、ウエダ本社としての進むべき方向も確認できた様に思います。

鎌倉投信さんの受益者総会は、全国から約700人という、二年前京都で行なわれた際の二倍弱ほどの応募人数で、新井さんのプロフェッショナル出演効果だけではない、潮目の転換を感じました。

パタゴニア、池内オーガニック、トビムシ、マイファームのパネルディスカッションの他、障がい者雇用に命を燃やすと言っても過言ではないダックス四国の且田社長や、古着などからバイオエタノールを作る日本環境設計の岩元社長のお話などは、ミッション、使命だけでなく、ビジネスとしての力強さがあり、他のソーシャルの集まりとも違うものがありました。

鎌倉投信さんの社是は、伊那食品さんの「いい会社をつくりましょう」を”了解を得て真似て”、「いい会社を増やしましょう」としておられるのですが、サブタイトルにある、”たくましくそしてやさしく”の通りに、たくましさがあり、それだけに潮目が変わる力を感じたのです。

来年からマイナンバーが施行されると、企業を取り巻く環境は、益々堅苦しいものとなり、より管理がきつくなり、息苦しい状況となるでしょう。

そんな中で、女性活用の目標が数値化され、制度で、女性や障がい者雇用が強制されても、それを受ける側にとって、望まれる環境は生まれていかないと思います。

それでも売り手市場の学生は窮屈な大企業ばかりを目指して、又、ミスマッチを助長していくのです。

日本の働く環境を本質的に変えていくには、中小企業が頑張らないと駄目だと思います。

そんな事が見えているだけに、ウエダ本社の役割も大きいと思っていますし、今期は、鎌倉投信さんとは違う立場で、組織としてゆるーい所を整えて、”たくましくそしてやさしく” でいきたいと思います。

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