2015年3月7日土曜日

川畑会長からの個人講座

今週は、京都の水尾という柚子の産地に行っておりました。

私も初めて行ったのですが、京都市内であり、JRの保津峡という駅から4キロという距離にありながら、その山道を走った先にある集落には30軒だけ、小学校は廃校ではなく、通う対象者が居ないので休校になっているという地区なのです。

柚子と言えば四国というイメージですが、水尾が日本では発祥とも言われており、しかも、種から育てた柚子は、水尾だけだろうと言われています。

じゃあ他は何?って事ですが、種からだと実が成るのに20年近く掛かるので、殆どは接ぎ木で育てられているそうで、そういう意味では、柚子から生まれ育った柚子というものは、水尾産だけかもしれないという貴重なモノなのです。

しかし、それはそうと、何故、そんな産地にまで行くの?しかも事務機の会社が?という突っ込みを受けそうですが、勿論、これはKYOCAに関しての仕事であり、この水尾産の柚子が、やはり高齢化で引き継ぎ手が無くなる事に楔を打てないか?という事で、ル・クロの黒岩さんと共にお邪魔したのでした。

今週は、これまた、尊敬する経営者のお一人、沖縄教育出版の川畑会長が京都に来られ、食事をご一緒させて頂きました。

会長含めて5名での食事だったのですが、有り難い事に、途中からは、会長から私へ、何を目指しているのか?残したい事は何なのか?という質問攻め?の個人講座となりました。

普段は社員に向けて行なっている様な問いかけを、いくつも問いかけして頂き、そんな席でありながら立ち止まって考える事ができました。

そもそも、そんな風に私自身が問いかけを受ける事って少ないので、考える事ができたのと、同席していた人見社長の、私自身よりも、うまく私の展開、考えを分析した解説に感心すると共に、大変整理ができました。

人見さんには、毎年三日間開催している京都流議定書の二日目の午後枠を、京都フォーラムとして二年目から開催してもらって来て、言わば、京都流議定書をベースにして行なって来た私の展開を最も理解して頂いているのですが、それにしても、ずっと私の考えを見て来たの?と問いたくなる程的確で、社長業よりも向いている事があるのでは?と感じました(笑)

そんな質問の中でどうしても自分自身で引っかかる事がありました。

それは、何か一つ残すとしたら?という質問と、それは本業とどう関わりがあるのですか?という質問でした。

私が行いたいのはやはり価値観の変革であり、多様性を認める社会を作ること。
その為には、一つでも一方でもなく、沢山の事が少しづつ動いていかないと実現できないので、色々な事に関わっているのと、それが本業とどう関わるかという点については、その価値が認められていかないと、そもそも我々の様なディーラーなんて要らないし、中小企業のそれこそ、一つのモノや技術を持たない会社は存在価値がないのです。

という事なので、思い切り全てが本業に繋がっているのです。

モノが流れなくなった今、効率や売上だけを追いかけるのではなく、その価値観を変えていけば、色々な人や会社や、町がそれぞれの特徴でやっていけるのです。

20年かかる水尾の柚子の価値が認められる事により、その貴重な技術や特徴が残されていくことになるのです。

とすると、その中で、それを推し進めていったウエダ本社は生き残っていないでしょうか?

多分、そんな事はなく、むしろ皆から必要とされる存在になっている筈で、とういう事は自分達の商売にしっかり結びつくのです。

それをシンプルにどう伝えるか?

それができた時、ウエダ本社は、面白い存在になっているんじゃないでしょうか?

あ、ついでと言っては何ですが、それを一緒に目指してくれる人、独立する力をつけたい人、変な会社が好きな人、新卒、中途、学歴不問で、募集しておりますので、是非!

0 件のコメント:

コメントを投稿