2014年2月22日土曜日

中小企業がめざすべき順位

今週は金曜日から、毎年恒例の富士XEROXの年間表彰式で東京に行っていました。

毎年、帝国ホテルで、あるランク以上の特約店が招かれ表彰を受けるのですが、今年は248社が招かれていた様です。

順位自体は残念ながら昨年よりも落としましたが、メンバーの入れ替わりで途中人員が減り、目標の80%も満たないのでは?という進捗の中、最終的には目標達成し、昨年の成績も上回ってくれたメンバーはよくやってくれたと思います。

年々、全国組織の会社が参加してきており、無差別級で軽量級が戦っている様な感じで、勝負にならなくなってきていますが、目的は、自社がしっかり成長する事ですから、今回は節目を越えて組織として少し成長した様に感じます。

今回招待して頂いた4人の社員の内、3人は新しいメンバーで、うちの会社が1位で表彰されていた時代などは全く知らないのですが、以前は、あの表彰式の最後にウエダ本社が紹介され、私が挨拶をさせて頂いていた事を聞き、凄くモチベーションを上げてくれていました。

数字目標を立て、成績で順位付けして、上位成績者を表彰する。
凄く分かりやすく即効性のあるインセンティブですし、そんな展開にした方が、社員にも良いのか?と思う時もあるのですが、うちの会社では、理念から自社の強みを導き、それに自分のやりたい事を結びつけていく、という事を手を変え品を変え、何年もかかって、現在でも若手が主導で全員に向けて考えてもらっていますが、まだまだ皆の頭はモヤモヤ感一杯です。

私は、やはり社長というのは、いくら中小企業であっても、自社の社員が、他社よりも優れていると感じられる点を用意すべきだと思っているのですが、そう考えた時に、順位付けできる、つまり数値化できるモデルでは、中小企業に勝ち目はありません。

それを選んだ時点で、大手よりも"劣る"事になり、そこで働く社員や、家族も、その人間性に関わらず優劣がついた渦に入ってしまうのです。

例えは違いますが、大手企業の奥様方は、ご主人の役職で同じ序列になってしまいますが、私は社員やその家族を、私自身や会社のせいで、優劣の"劣"で過ごさせてしまうなんて、そんな権利など無いと思いますし、そんな恐ろしい事などできません。

自社の社員と言っても、あくまでそれぞれが自分の人生、そして家族の人生まで背負っていくのですから、その人達が誇りを持っていける様に、会社を向けていきたいと思っています。

なかなか出来てないですが、そういう意味で目指しているのは、簡単に言えば、独自性であり、比較されず優劣をつけられない存在、あの会社が無くては困るという存在です。

業界や地域の規模にもよりますが、基本的には、順位付けされた中での2位以下は、無くなっても1位があれば誰も困りませんし、誰も困らないという事は存在価値が無いという事になります。

では、どうすれば、順位付けされないか?

それは自分で考えた理念から落とし込んで展開する事であり、それでいけば企業としての優劣を他者から付けられるものではないのです。

理念に基づいた行動の中で、キャンペーンや数字目標の関連付けができると、会社も全く違うものになっていきますし、その時点では、全国規模の会社と違う切り口で競っている事になるでしょう。

5年後くらいには、是非、違う形でXEROXの表彰式には参加していたいと思います。

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