2013年3月17日日曜日

企業の成長って何でしょう?

来月から、急遽新卒社員が入る事になりました。

厳密に言えば、産休に入る社員の代わりの契約なのですが、うちの方向性に合っていそうでもあるので、あえて正社員と同じ様に受け入れていく事にしたのです。

ここ最近ウエダ本社では、結婚や出産というオメデタ続きであり、社員の家族というファミリーが増える事は大変嬉しい事です。
しかし同時に、我々の様な規模の会社で、しかも底が見えたとは言え、まだまだ業績的に、もがいている状況で、家族が増えていく事は、私にとっては反面で本当に恐ろしく、身の引き締まる思いです。
 ”子供ができた”と聞くと、今からこの家族が最低20年は生活していける様に、会社をしっかりさないといけないんだな、そんな事が頭をよぎるのです。

そんな中、産休はしっかり取ってもらい、その間に契約と言いながらも、実際は社員登用するつもりで。しかも、一人休むのに対して二人の女性を新卒で採っていくのは、人件費を経費と考えたり、効率で考えていけば、全くナンセンスな話だと思うのですが、日本人の働き方や働く環境を変革していく、という事を掲げ、効率追求、単なる売上数字の拡大を成長とする価値観の変革を目指している我々とすれば、その実現を一緒に目指していってくれる人であれば、やってもらうべきだと決断したのです。

企業の成長、或いは価値は、売上や利益額だけでしょうか?

人間を考えれば分かりますが、身長、体重を成長と見るのは、子供の間、少なくとも成人を迎えるまでの間です。

東南アジアの様な成人に向かっていっている国とは違って、日本は老年期に入っていっているのに、まだ、企業においての価値観、成長は、たくさん食べて大きくなる事で測られています。

その価値観が変わらないままたくさん食べようとして、内臓疾患をたくさん抱え、表面化もしているのが昨今の日本だと思います。

身長、体重以外に、内面的な、精神的な成長ってたくさんあると思いますが、もういい加減、日本の企業も、それを評価する日本人自体も、それを気づき、見る目を変えていかなくてはならないと思います。

しかし私も、ただ確信も何も無い、想いだけを唱えているのではありません。

今回、当社の方向性、価値観を良いと思って頂いている先生から、”良い学生”との事でご紹介頂き、会ってみるとその通り素晴らしく、急遽の展開となったのですが、これを、採用活動にかける時間や、ブランディング含めた広報費などを考えると、本来は大変なコストがかかると思います。

それがいとも簡単に、見つかるのですから、これって、アミタホールディングスの熊野会長が仰る、まさに”信頼資本”が増加している証拠であり、それは紛れもない”成長”だと思うのです。

身体ばかり大きくて、自分の事しか考えずコミュニケーションの取れない大人、人を平気で傷つけたり自分は何もせず批判ばかりする様な大人が増えていないでしょうか?

企業に置き換えてみると、そんな企業をまだまだ単に身体が大きいというだけで評価していないでしょうか?
それを目指す事だけを成長と考えていないでしょうか?

そんな想いと、実際、その価値観、そしてこれからの日本の”成長”のあり方を企業に問うていく為にも、ウエダ本社では、自社の理念に沿って、あえて新卒で女性社員を迎える事にしました。

今後は、新たな展開もいくつか動き出していきますので、迎える側の社員も、今回の採用を通して、再度、自分達の価値観、方向性を見直してほしいと思いますし、私自身も、ブレさせず、これからの企業の成長を目指していきたいと思います。




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