2012年10月29日月曜日

女性力

昨日の日曜日は朝から日帰りで東京に行っておりました。

ある素敵な女性が、素敵な方々との夕食をセッティングして下さったからなのですが、京都流イベントでお世話になった角さんが、代表をされているハナラボhttp://hanalabs.net/さんのプロジェクト報告会もあり、そちらにも昼から出席させて頂きました。

ハナラボさんの活動は、何度かお聞かせ頂いていましたが、実際に、女子大生の活動報告を見て、そのプレゼンのレベルもさることながら、彼女達の関わり方や姿勢には驚かされました。

女子大生が地域に入り込んで、そこの課題に対して一緒に取り組むというものですが、代表の角さんが、厳しく指導されて来られた事もあるのでしょう、このプロジェクトを通して、相当な成長をしたのであろうという事が見て取れるのです。

企業にとっても、こういう経験をして、生き方や働き方を見つめた経験を持つ学生は、昨今の状況からすれば特に価値のある人材だと思いますし、実際、プロジェクトに参加した女子学生は、この厳しい状況下でも、早くに内定をもらっていたそうです。

女子大生という、”肩書き”だけを利用する様な事は今までもたくさんあったとは思いますが、これだけ地に足着いて、女子大生の為になるプロジェクトは無かったのではないか?とも思いま
すし、両者にメリットある形を作られたハナラボさんの活動は本当に素晴らしいと思いました。

それに加えてもう一者、女子大生と関わった地域の人達も、元気になっておられる様でした。

普段、言った事ない話までも、彼女達を相手にすると、話しっ放し状態になられるそうで、”女子大生”という存在は、究極の傾聴術を生むのかもしれません(笑)

私は夜の食事会がありましたので、後ろ髪を引かれながら途中退出して向かいましたが、ここでも又、素晴らしい出会いとおいしい食事で、素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。

最近よくある事なのですが、価値観を共有できている人から紹介して頂いた方とは、少し話するだけで直ぐ繋がり、初めて会ったり、話した人などは思えない程、一気に打ち解けます。

又、たまたま参加していた中に、私と同じ高校出身者もいた事もあったのか、楽しさもあってか、あまり話した事ない、中高時代の良からぬ話もしてしまいました。

考えてみれば、この場を繋いでくれた女性の傾聴力に、私も乗せられいたのかもしれません。(笑)

東京日帰りで、ここでも又、私だけが帰らないといけなく残念でしたが、イキイキとした素敵な女性達のお陰で、元気なパワーを頂きました。

うちの会社ももっと、営業に傾聴力を持った女性を活用すべきかも?ですね。


2012年10月25日木曜日

やはり本気の差

遅くなりましたが、先週の土曜日は中部経営塾に参加しました。

理由は二つ、一つは今年立ち上がった中部経営塾の第一回には参加できなかったからと、もう一つはゲストが元世界銀行副総裁の西水美恵子さんであったからでした。

西水さんのお話は一度、伊那食品に来られた際、正面の一番前でお聞かせ頂き、独特の空気感で、ある種の怖さも感じておりましたので、今回は真ん中辺りに座ろうとかな~と思って会場に入ると、三重県の市川先生が一番前に座っておられたので、そのお隣に座り、結局、又一番前でお聞かせ頂く事となりました。

普段は大変気さくにお話頂く西水さんを何故、怖く感じるか?

それは、”本気”のリーダーを目の前にして、自分の”本気”を映し出してしまって、キャイーンと逃げたくなるからだと思います。

内容については、この塾の代表を務められている櫻山さんのブログ
http://cherrychan.exblog.jp/17039225/ や見事に纏められている酒井さんのブログ 

http://blog.goo.ne.jp/wild_card/e/4d0b44647d2a45b8c7d56f656bdc4260 
をご覧頂ければと思いますが、世界から貧困を無くすことをミッションとした世界銀行、
という事は、目の前の貧困層の民がお客様であり、株主にも当たるという特殊な組織を、
その"お客様"の為に、を追求していける組織に改革されて来られた西水さんが、唯一メンター
として尊敬されるブータンの前国王、ジグミ・シンゲ・ワンチェク雷龍王4世のお話をさ
れるのですから、何を言っても言い訳、本気が足りないという話になってしまうのです。

という事で、リーダーとして聞きたいことはたくさんあったのですが、地雷をあえて踏みに行く様な事は避け、極貧の世界、それこそ、動物の様に生まれてから死ぬまで、ただ、生命を維持する為だけに同じ作業を行いながら、どうすることもできない状況を見てこられた西水さんには、全てにおいて無気力になってしまった日本がどの様に映り、どの様にするべきだと考えられるのか?と、天下国家をどうする?という大きなところからの質問で、逃げました(笑)

夢や希望などのレベルではなく、自分の時間を持つことなど有り得ない世界がある中、何もやりたくない、何でもあり過ぎるから故、有り難みも感じなくなった日本はどう思われているのか?興味があったのですが、それに対する答えは、意外にも、日本の貧困、格差は深刻だとの事でした。

特に、教育格差の問題で、貧困国から脱出していく初めは教育からであり、教育で変革をしていくのに、日本では、お金を持っていないと良い教育が受けられないという状況は、深刻な問題であるとの事でした。

又、グローバル人材の育成というのは全くピント外れだとも仰っていました。

グローバル人材など育成できるのではなく、その国の文化を持った人を使ってグローバル化するのであるとの事で、それで言うなら、その多様性を受け入れ、融合させていける人がグローバルな人材なのでしょうね。

という事は、ワンチェク国王などは正にグローバルな感覚であり、その感覚で見事に国内の人心を掌握あされたのですから、グローバルって事も、結局、人間力の勝負になるのではないでしょうか?

ん~、やっぱり、本気の差・・・何も質問できなくなりますね。。

2012年10月20日土曜日

日本を元気にするセミナー

一昨日は、ブロックスさんの日本を元気にするセミナーに参加してきました。

驚くことに、と言えば失礼かもしれませんが、3万円もするセミナーが売り切れで入れないという状態
であり、今年で13回目、”日本で一番大切にしたい会社”が出るずっと以前から、良い会社を広めていこうとされて来た、いわばその道の”老舗”の底力を見せて頂きました。

又、私もイベントを社員と共に行ってきているだけに、その苦労や喜びも、分かるところもありますが、今回の西川社長は、社員さん達の成長ぶりを大いに感じられたと思いますし、今までとは全く違う、喜びがあったと思います。
そんな西川さんの心情が分かって、自分事の様な嬉しさがありました。

そして中身も、ネタ的に一週間でも書き切れない様な濃いものでした。

まあ、未来工業の山田相談役、タビオの越智会長の講演に、ネッツトヨタ南国の横田会長、大久保寛治さんを加えたパネルディスカッションですから、そりゃ濃いのは当然ですし、それに加えて、川畑会長、バグジーの久保さん、元リッツカールトン日本支社長の高野さん、川越胃腸病院の望月院長などなど、そうそうたる方々が、観客で来られているのですから、纏められる筈もないのですが。

そんな中でも一端の一端だけでも書くと、

山田相談役は、自分達の職場は自分達で作りあげるものであり、管理は全く行わず、求めることは ”常に考える”これのみとの事。

どうすれば金儲けできるかと言えば儲からない会社の反対をやればよい。
年間4000万以上の利益を残しているのは、以前の統計では3%しかなく97%は儲からない会社だから、それらがやらない事をやれば儲かるのだ。

という事で、年間140日の休日、労働時間は1600時間以下、70歳定年、出産後3年の育児休暇、報連相の禁止などなど、真似したくてもできない数々。。

社員さんは、何も教えられない放置状態、年商100億で上場するまで経理が無かったという程、徹底的に管理をしないという事なんですが、これらは、”馬鹿な奴”とか”働かない奴”などと話されるキツイ言葉とは裏腹に、人を究極的に大切にされている想いがよく分かります。


一方のタビオの越智会長ですが、この方が、また手強い。

今や”靴下屋”を海外展開までされている会長も、33歳の時に、自殺を考えられた程、商売で行き詰ったそうですが、そこから這い上がって来られた会長はその体験からも、

本気になって取り組めばできない事なんてない。

素直になるという事は、宇宙の根源と自分が直結された事。

一心不乱に行っていると神の仕組みに突き当たる。などなど、

まさに、生きるとは、どういう事か?その中での人としての役割とは?というお話です。

”この部屋に空気がなければ、その空気を売ってくれるとなれば、1千万でも1億でも自分や家族の為に借金でもしませんか?”

要はお金や物なんていうのは、生きる為の手段やツールでしかない。
生きる目的は何か?そんな問いかけを社員さんにも常に行われておられ、とてつもなく怖いらしいですが、社員さん達も、それを有り難く受け取られている様子でした。

私も結構、何の為に生きるのか?人間として生まれたからには・・と似通った事は言っているのですが、越智会長が同じ事をうちの社員に語られたら、スーっと皆も理解するのではないかと感じました。

これすなわち、TOP(社長)の人間力の差であり、大久保さんがよく仰る、”何を言うかではなく誰が言うか”なんですね。

経営者にはキツイ話です。。

このお二人があまりに強烈であったので、いつもは禅問答の様な横田会長が、むしろ分かりやすく解説役をされていたのが印象に残りました。

問題対して、殆どの企業が対処ばかり行っている。

対処は今すぐやらなくてはいけない事と、やらなくても良い事もあるが、解決はいつの時代もやり続けなくてはならない事である。

対処は外からの動機付けで行えるが、解決は内発的な事でしかできず、その為に、指示をしたり管理したりするやり方では、対処しているだけで、いつまでも本質的な問題解決ができない。などなど。


他にもたくさんの話、大久保さんや、観客で来られていた川畑会長、久保さん、望月院長の素晴らしいコメントなどもあるのですが、とても書ききれないので、最後に、そんな素晴らしい社長(TOP)の会社は良いよな~と、自社と比較して、思っているウエダ本社を含む多くのサラリーマンの皆さんへ!

横田会長の以下の言葉をプレゼントして終わります。

”他で良い会社、良い上司を見た際に、自分に言い聞かせない、「変えられないのは、上司と昨日、変えられるのは自分と明日です」”

皆さん、明日を変えて行きましょう!

2012年10月14日日曜日

プロとアマチュアの差

先週は、又素晴らしい方々とお会いする事ができ、大変有意義でした。

一人は、京産大でソーシャルビジネスを研究されている大室先生と、もうお一人は、瀬戸内海放送の加藤社長ですが、私にとって、何が嬉しいかと言うと、モノの見方、これからの日本のあるべき姿の捉え方などが少なくとも同じところを見ていて、お二人ともロジックがしっかりされていて、ハートとのバランスが素晴らしい方でした。

大室先生は、NPOやソーシャルビジネスには早くから関わって来られ、色々な事例を見て来られた中、現在では”NPOは嫌いだ”と愛情から仰っているのですが、表現はキツイにしても、この危機感には私も同じ感覚を持っています。

加藤社長は、東大、三菱商事と、エリートコースを歩まれ、それまで系列局に任せておられ、どちらかと言えば、こなすだけと言った放送局から、自らイニシアティブを取ってリーダーシップを利かせながら、社員さんには様々な研修の場を作り、自主的に動いていく組織へ転換をされて来られている方でした。

一見キツク聞こえる表現というものは、実はロジックを利かせていけば、そうなるのですが、日本人はとかくそこが弱いというか、嫌いというか、包み込んだものにしてしまいます。

まだその本質が分かっていれば良いのですが、単純に、キツイ言葉を嫌ったりして感情だけで動くと、問題解決などできる筈はありません。

最近、ソーシャルビジネスなどが持て囃され、”ちやほやし過ぎだ”という声も聞かれますが、これは”ちやほや”していって、色々な賞や、ブーム的に取り上げる事で、足腰がしっかりしていない所を取り上げていくと、結果的には、そのNPOの為にはならず、潰してしまう事になるという意味なのですが、大室先生の”NPOは嫌いだ”も、これに通じる話なのです。

私も行っている事からすると”ちやほや”している側に見られるかも知れませんが、実は全く同じ想い、懸念を持っています。

大変有能な人で、成功もしていっており、それこそ色々取り上げられていっているけれど、基本的な連絡だとか、お礼やお詫びだとかができない、こういう人が大変増えています。

それを又、周りの”大人”が注意をしないのです。

しかし、注意をしても、難しいのは、本質を分かっていない人は、これを毛嫌いし、耳を塞ぐのです。

今、NPOを含むソーシャルビジネスというところに集まる人達を見ていると、勿論、大変な課題に挑戦しているのですからハートはしっかり持っていますし、最近活躍する様な人は皆優秀で、素晴らしい頭脳を持っていますからロジックもしっかりしているのですが、何が足らないかと言えば、ストレス耐性ともいうべきか、自分の行っている事や、考えている事に批判的な意見や、自分自身への注意を受け止める耐性、これが極端に弱いと思います。

公に役立つ事を行っていく為には、ましてや世の中の課題に対して向かっていく為には、逆風だらけなのですから、自分に対しての反対意見や、自分を思って言ってもらえる厳しい意見は、しっかり受け取れる様にならないと、とても皆を巻き込んで課題解決などしていけないと思います。

アマチュアやサークルでは、一生懸命やったという事で褒めてもらえるでしょうが、プロやビジネスでは、それだけでは駄目であり、むしろ、一生懸命とは関係なく、結果、成果が出れば良いという面もあるのです。

その為には、嫌な事厳しい事にも向かわないといけないし、ましてや、それが自分や団体を良くしようとする想いから言われる事などであれば、プロ的感覚からすれば、有り難い、喜ばしい事なのです。

一番の理解者である様な大室先生に”NPOは嫌いだ”などと言わせている様では、”ごっこ”の域から出ることはできないと思いますし、日本のソーシャルビジネスにおいては、このプロ的感覚を持てる人が出てくるか、そんな団体が作れるかが大きなポイントになっていくと思います。

と、NPOの人達に、期待を込めて厳しく言ってますが、実は、日本のサラリーマンでも同じことです。

ウエダ本社の皆も、お願いしますよ!

2012年10月7日日曜日

発芽の場 11月1日仮オープンします!

北ビルのリニューアルのお披露目は、昨年の南ビルのオープンと合わせて11月1日とすることとなりました。

この北ビルのリニューアルにより、京都流議定書も含めて、ウエダ本社として取り組んで来た方向性、何を目指しているのかが、目に見える形となり、多少分かって頂ける様になると思います。

一口に言えば、働き方の変革を行いたい、という事なのですが、日本の事務所に対する感覚を変えないと、日本は埋没してしまうと思います。
事務所にお金をかけたくない、という事は何を表すか?

それは、人を作業員と捉えている表れで、工場のラインと同じであり、まだまだ日本がプロダクトアウト型の思考から抜け出せていないという事なのです。

単にモノだけで高い、安いを決め、人の感情を無視して効率化し、押し込めているとまでは言いませんが、人のモチベーションまでを考えてトータルのパフォーマンスを高めるなどという事は、殆ど考えられていないのです。
人口が減っていく時代に、その感覚では、算数の問題で、国力は弱まっていくしかありません。

又、効率的に安く作ることしか考えないので、安い労働力を海外に求め、市場も発展途上の国を開拓していくしかないのですが、この発想もプロダクトアウトだから、この競争しかないのです。

一方で、働く意欲のある女性、技術、ノウハウ、経験の豊富なリタイア層、目的を見つけられず直ぐに辞めてしまったり、フリーターでいる若者などなど、まだ活用できていない力がたくさんあります。

我々は、中小企業をサポートする会社として、オフィスの空間を創るディーラーとして、日本のオフィスの考え方や日本人の働き方を変革させていきたいと思います。

そして、その為に、今度の北ビルも、今までとは違うオフィスの使い方、様々な立場の人が利用する職場となると思いますし、ここで今後の日本の新たな価値を生み出す働き方を研究する場としていきたいと思います。

是非、新たな価値が生み出る場に多くの方ににお越し頂き、発芽の場を共有して頂きたいと思います。

面白くなりますよ!

2012年10月1日月曜日

12’10月ウエダ本社社報

《信者(ファン)づくり》

今、伊那食品さんから東京へ向かっています。

恵まれた事に、大変濃い二日間を過ごさせて頂き、ここ最近、自分自身で反省していた事が明確になった気がします。

それは、イキイキとした職場を作ろう!としながら、自分自身がイキイキと楽しんでいるのか?という事であり、自問した際、答えはノーでした。

何とか、良い会社にしたい、その為には、こうあるべきで・・という想いは強いものの、そこに向かわない組織のギャップに、苦しみ、もがいている自分がいました。

我々が生き残って行く為には、皆が、安定した生活を得る為には、ここが分かってくれないと、実現できないのに・・イキイキとした仕事を!と掲げている自分自身が、そんな風に苦しんでいては、皆が楽しめる筈はないという事に気づき、自分自身が楽しむようにしなくてはいけないのでは?と考えていました。

そんな事が伊那食品さんに訪問し、明確になりました。

元々自分自身は、0から1を作る、という事が好きであり、得意であった様に思います。

京都流議定書、南ビルリノベーション、そして今回リニューアルした北ビル、これらは、ウエダ本社として数年前からずっと考えて来た価値観、方向性に基づいて進めてきた事であり、それが目に見える形となったのです。

そこに又、様々な人が集まり、その人達とコラボしながら、私自身、ここから、忘れていたベンチャースピリットを持って、イキイキと楽しんで、新しいオフィス像、日本のオフィス、職場環境を変革する事に挑戦していきたいと思います。


“儲け”という字を分解すると、信者となります。
塚越会長から何度か聞いているお話ですが、今回は、このお話も、自分の決心に繋がりました。

信者、ファンを作るから、商売はうまくいき、その結果儲かるのであり、信者を作る為には、自分達が、自分達の仕事や会社を好きでいて楽しめないと、そんなところにファンはつかないという事です。
北ビル完成を契機に、ここから再度、新しいウエダ本社のファン作りを、皆で目指していきませんか?