2012年7月28日土曜日

京都流議定書の裏目的

何の為に?と多くの方から言われる中、”こういうイベントを社員で行うというのは、素晴らしい社員教育ですね!”と見抜かれる方もおられます。

実はその通りで、京都流議定書イベントを行う理由はいくつもある中で、社員教育というのは”隠れ一位”とも言うべき、重要な狙いの一つなのです。

裏話を言えば、企画、キャスティングについては、元々の想いや、目的、繋がりの中で考えていかないといけないので、私が行っているのですが、約3ヶ月前くらいに内容が固まってからは、準備から当日の運営まで全て社員が行ってくれています。
しかも、看板から、会場横の垂れ幕、モニターで流す映像制作、チラシ印刷、何パターンもある会場の設えの図面、など、全て社員で行っているのです。

これだけ時間と労力を費やしているのも、社員教育として捉えているからですが、更にその社員教育としても、大きくは以下の5つの狙いを持っています。

それは、

・ 全員でこの様なイベントを行うという事での団結力を生み出す事
・ 仕事上でも今後益々、自ら考える、他者に配慮して、助け合うなどの行動が求められる中、臨
  機応変の柔軟な対応を求められるイベントで、その対応力を養う事
・ ホスピタリティーなども学んでいる我々には、一流ホテルの方と一緒に行動するという、お金で
  は得られない貴重な経験を全員で体験する事
・ ゲストや来場者でも、素晴らしい人達に直接関われる事
・ ゲストに回ることができる京都フォーラムでは、全員で目指すべき理想の姿を共有する事がで
  き、又、自社での取り組みの意味合いを皆で確認できる事

これだけ並べると、この社員教育だけでも、メリットがあると納得して頂ける方も多いのではないでしょうか?

そして今回は、現場で臨機応変に対応するという事に関しては本当に皆、良くやってくれたと思います。

これだけの事が皆でできるのですから、実業でも同じ事で、一致団結して、目指すべき方向に向けて、それぞれの役割を持った人が自主的に、臨機応変に対応する、これができればディーラーである我々も存在価値を持つ事ができるし、むしろ、企業にとっても必要とされるパートナーとなり得るのです。

そんな所に向けての多大な研修、というのが、隠された?目的の一つですので、決して、皆さんからお褒め頂く様に、ボランティア精神100%で行っているわけではありませんので、ご心配頂きませんようお願いします(笑)  自社の為にもしっかりなっておりますので。。

それともう一点、これは計算していなかった大きい効果は、参加して頂いたお客様から、感激にも近い喜びや感謝の声を頂ける事で、これは残念ながら、事務機器の販売や、事務所の工事などの普段の業務では、ここまでの評価は得られる事はありません。

この、これ程喜んで頂く事、自分達が提供した事が、それだけ人の役に立つという事を経験してくれる事が、自分達の役割、業務を見直す事に繋がっていくのだと思います。

5回を終えた段階で、少しですが、この裏目的を社員が体感してくれ出した感じもありますので、ここからウエダ本社として発信している大事に思う事と、実際の動き、実業を近づけていきたいと思います。


2012年7月25日水曜日

価値の繋ぎ役


何故こんなイベントをやっているのですか?

イベントに好印象を持って頂いた方から又、この質問を受けます。

決してボランティアではありません。

一番の、そもそもで言えば、ウエダ本社として存在意義を持ちたい、存在価値を作りたいという事があり、その為に、役に立つ存在になりたいという事なのです。

縦割りになっている京都で横串をさせれば、もっと価値を生み出せるのに・・そう思ったところから、そこに世代間の溝や、層の違いを埋めていく事ができれば、我々自体もお役立ちできるのではないか?これが価値観の変革と共に、このイベントで訴える大きな意味です。

今回のイベントでも、それぞれの筋では日本のTOPという方にお集まり頂いていましたが、お互いが会われた事が無かったり、全く、そんな動きをご存じないケースも多いのです。

それぞれが日本を変革し、良くしていこうとされている方々、そのツールなり、表現が違うだけで同じ想いを持っている人が繋がる事によって、或いは、その素晴らしい活動を多くの人に知ってもらう事によって、日本を変えていく事ができるのではないか?

そんな場を提供できれば、それを自分達の会社が生み出す事ができれば、自分達自身が、素晴らしい存在価値を生み出せる。そんな想いで取り組んでいるのです。

初日や三日目に登場して頂いた社会起業家達の様な、熱い想いと素晴らしい能力にはとても勝てませんが、彼らを繋いでいく事によって、それぞれの価値を増大させていく事ができ、日本を良くしていく事に貢献できるのですから、こんなに嬉しい事はありません。

彼らの素晴らしさについては、今回、無謀な振りにも見事に応えて頂き山田知事とも絡んで頂いた、尊敬する鬼澤さんが書かれていますので、是非ご覧下さい!

http://ameblo.jp/onikko-nikki/entry-11309389196.html


 影響力の大きい鬼澤さんや大久保寛治さんに彼らの存在を知って頂いた事は、大袈裟でもなく、日本にとって大きな意味合いをもたらせますよ!

2012年7月23日月曜日

信用資産

第五回となりました京都流議定書も無事終わる事ができました。

イベント会社ではなく、全て社員で行ない、自分達の仕事を持ちながらやってくれていますので、行き届かない面も多々あったかと思いますが、ご出演者の凄さにも助けられ、参加して頂いた方々からは、賞賛にも近いお声を、たくさん寄せて頂いております。

今日は、初日の鼎談にご出演頂いた方々の所にご挨拶に伺い、皆さんから、良かったと言って頂いた事で、漸く私にとって、今年のイベントも終結致しました。

今年のイベントは、まずは弊社で関わっている全てを集めようとした初回を別とすれば、一番大変なものでした。

そんな事も含めて、今回での気づきについて、何回かに分けて纏めてみたいと思います。

今回、如何に人の”縁”が大事か、人の繋がりというものがどれだけの力を持っているのか、という事を改めて思い知らされました。

いつも鼎談にご出演頂いている門川市長が、東京でのご公務で今回初めて欠席となられた為、ご出演者同士の繋がりが無くなってしまった事により、いつもは打ち合わせも無しで行なえていた鼎談が、その方向性から、位置づけ、それぞれの期待するところ、進行の仕方などなど、色々な事を全くゼロベースから考えないといけなくなってしまったのです。

逆に言えば一人の存在があるだけで、今までは、これだけの苦労をしなくて良かったのです。

今回の場合は、お相手が京大総長であり、産業界のTOP、役所のTOPであるからの大変さではありましたが、それでも、それぞれと縁のある方がおられれば、これらの事が簡単に運ぶのであり、物事の成否が全く変わってくるのです。

人の繋がり、そしてそれを形成している信用というものは、何物にも変える事のできない大きな資産だと思います。

”よくもあれだけの方を集めるね”よく言って頂く言葉ですが、私だけで集められているのではなく、信用の置ける方の繋がりであったり、信用の置ける方の信用の連鎖を集めさせて頂いて、あれだけの事となっているのであり、信用という資産の結集でできているのです。

説明していくと当たり前の話なのですが、改めて今回、大きな気づきを頂きました。

それだけに、今回ご出演頂いた皆さんに失礼な事があると、自分だけではなく、ご協力頂いた方の信用資産も毀損してしまうだけに、余計に神経を使いました。

それが今日、皆さん、喜んで頂いていたというお言葉を頂き、漸く、今回のイベントが終結したのでした。

この間、門川市長は、何度も何度も、私には、迷惑かけたな~、悪いなあ~というお声を掛けて頂きながら、ご出演の皆さんに、色々フォロー頂いていた様です。

市長に頼まれたら、しょうがない、そんな風になるのも、決して肩書きだけではない、こんな信用の形成をされているからなのです。
そんな上に乗っかって、あれだけのイベントを行う事ができているのだという事に改めて感謝したいと思います。

今日秘書の方に挨拶だけで寄らせて頂いたのですが、打ち合わせ中にも関わらず、市長がわざわざ出てきて頂いて、又々、"悪かったな〜"。

 TOpのこの姿勢は、京都にとっての資産ですね。

2012年7月15日日曜日

縁を作る事の意味

先日、ある女性が考えられているプロジェクトに合いそうな方をご紹介すると、その方のサイトを見られて、正に、自分が今までずっと考えて来た事ズバリだと、今にも泣き出さんばかりに感動されていました。

その方がやろうとされる事に対して、自分が知っている人を紹介しただけで、そんなに喜んで頂けて、こちらも大変嬉しい気分になりました。

人の縁については、京都流議定書というイベントを行なっていると、正に、縁、繋がりというものが如何に大事かという事を痛感させられます。

今回も、その領域においては、第一人者の方ばかりなのですが、直ぐ横で動かれていて、ひょっとすると、それぞれで凄い方が、一生すれ違っていったかもしれないのです。

そんな方々が、自分自身や、ウエダ本社という会社が媒介となって繋がり、その事によって大きな価値を生んでいく事に繋がれば、世の中に価値を提供できるのですから、こんなに嬉しい事はありません。

生きている限りは役割がある・・それが意外に思われる、マジメな?私の考えのベースですが、その中でも次ぎの様な事がその又ベースになっています。

一つは地球規模で考えてみると、46億年もの年月の中で、同じ時期に生きているだけで凄い確率であり、そう思えると、主義主張が違ったりしたとしても、いがみ合う事も無く、差別や偏見なども、意味の無い事に思えてくるのではないか?と思います。

生命的?に考えてみると、約3億~5億とも言われる精子の中のたった一つが卵子が結合して、今の自分が生まれて来ているのであって、この掛け合わせが違っていれば、今居る自分は存在もしていないわけですから、これだけで、3億~5億分の一で生まれて来た、とてつもなく幸運(強運)な人間なのです。

又、世界を100人の村で考えると・・的に考えると、世界全体から見れば、日本に生れ落ちただけで、ごく数パーセントの幸福層に属するのです。

これらの客観的な数字だけで考えてみても、自分自身が自分だけの事を考えていて良い筈がないと思えないでしょうか?

それだけの確率を潜り抜けた見知らぬ人と、たまたま駅ですれ違う確率ってどの位なのか?と考えてしまいます。
そのすれ違った人の中で、目が合うというだけで更に凄い確率になり、もし何かがあって、一言でも言葉を交わしたなんていうと、地球の歴史から考えれば、天文学的な確率だと思うのです。

そんな気が遠くなる様な確率の中で、同じ組織に居て、自分が生きている間の殆どの時間を過ごしているのが、会社であり、同僚なのです。

そんな風に、仲間の事をとらえ、会社や組織をとらえた事があるでしょうか?

そんな風に、もしとらえる事ができれば、自分だけの事を考えて、自分さえ良ければなどという考えにはならないのではないか?と思いますし、目の前の仕事だけを消化しているだけ、それもイヤイヤやっているなんて事って、本当に勿体無い事だと思うのです。

自分や自分の会社が媒介となって、すれ違うだけで終ったかも知れない、或いはすれ違いもしなかった人達を繋げる事ができれば、自分達が大きな役割を果たす事が出来るのです。

人は生きている限り、会社は存在する限り、何かの役割を持っていると思いますし、その役割を果たすべきだと思います。

ウエダ本社としては、素晴らしい世の中を作っていこうとする人達の縁を繋いでいく事によって、その役割を果たしていきたいと思いますし、今年の京都流議定書では、今まで以上にそんな繋がり(縁)が生まれる”場”になると思います。

未だに、何故、こんなイベントをやるの?という事を言われるのですが、こういう所から説明しないとなかなか説明し切れないので、改めて説明させて頂きましたが、まあ、不思議に思われる方々も是非、縁を作りに、繋がりに来てみて下さい!

2012年7月7日土曜日

ダイアログの重要性

フェイスブックの友達申請でのマナーも最近話題にしていましたが、様々な問題の根本にある問題は、コミュニケーション能力であり、簡単に言えば、自分勝手、一人よがりに向っていく流れを止められていない事だと思います。

一見、今の若者は、モノに困らない時代に生まれ育ち、ボランティアや社会貢献意識が高く、凄く他人に対しての想いが強い様に見えますが、核家族、少子化、地域のコミュニティーの欠如などから、他人を意識しなくてはいけないケースが減り、結果的に、全く悪気は無く、自分勝手になっているケースが多くなっている様に思います。

クリック一つで友達になれるフェイスブックにおいて、自己紹介や、申請の理由などを書く事を、必要とすら思っていなかったり、日々の返事や連絡がしっかりできなかったり、フラットな関係は素晴らしいのですが、年上や社会的立場のある方に向けて、自分達の方だけが同等と思っていたりというケースも多い様に思います。

要は、リアルな人との関係、それも、色々な年代、階層というと語弊があるかもしれませんが、でも現実にはある色々な階層の人達などとの関わりがない為に、相手がどう思うか?他人、周りからどう見えるか?という意識が希薄なのです。

或いは分かっていても、そんな事を何故気にしなくてはいけないのか?という、変な自信の様なものも持っていたりもします。

先日来、行なっている営業研修などをみていても、マニュアル的な事や、技法的な事も語られますが、実は、常に相手の事、立場、背景などを考えると、何のレクチャーや教育などなくともどんなケースにも対応できると思います。

私は基本的に役職などでも、人間の価値とは関係なく、役割の違いだけであるから、偉くも何とも無いと思っていますが、仕事とは関係なく、年上は敬うべきだと思っていますし、社会的に見て私よりも立場のある方に対しては、相手が上だという対応をします。

別に媚びへつらうつもりはありませんが、現実的に多くの人は、その様に思うので、自分は意識しなくてフラットにしていても、相手は面白く思わないという事になり、結果的に、自分が何も得をしないし、相手との関係性において、うまくいかないと思うからです。

原発問題、環境問題、格差・貧困問題など、世の中の問題は複雑化していく中、能力は優秀になっていながら、他人との関係性において、相手の感情を読み取れないか、気にしない人達が増えていくとどうなっていくのか? 大変恐ろしく感じます。

問題を解決するのは、0か1かの話ではありません。

薬は早く症状を抑えますが、効くという事は必ず副作用がある様に、必ず反対から見ればマイナスがあります。

0か1か、勝つか負けるかの話ではなく、最大公約数を探し、そこから始めるという論議ができないものか?と思います。

自分は25だ、いや絶対20でないと駄目、というのではなく、それならまず5から始めよう、そんな発想にしていけないものでしょうか?

0、1発想が危険なもう一つの理由は、今見えている現象は、ごく一部であり、それを違う見方をすれば違う答えになる事と、それも、我々には分からない大きなレベルにおいて、意図的に仕組まれている事もある様に思えるからです。

環境においてのCO2悪者説も、数年後には世界的にも、全く裏返りそうだという話もありますが、我々の身近にもそんな話はたくさんあります。

独特な発想で、本質論議をされるという点においては、この方以上の人はおられないのであろう堀場最高顧問が、”お偉い”医学博士や先生方にいつも詰問される事があります。

それは、昔は、運動した際、水を一滴も飲むなと言われたのに、今では水分補給はこまめに取れ、と言われる様になったのは、何故か?

同じく、怪我した際には、ヨウチンを塗れと言われたが、今はそれは駄目だとなったのは、いつ、どの様な分岐点があったのか?

又、最高顧問が若い時に、右ひざの皿を割られた時は、数週間固定されたのが、数年前に左足を同じく割られた際は、直ぐに動かさされたが、右足と左足で治療は違うのか??

などですが、これに明確に答えられた先生は一人もおられず、私も何度もこういう詰問?の場面に居ましたが、”お偉い”先生方が、医学なんてそんなもんです。。。と、タジタジなのです。

要は見えている事だけ、しかもその表面だけで踊らされる事の危険性を言われるのですが、そんな時代、そして希薄になっていく人との関係性や、自己中心的になっている気質になっていくからこそ、課題解決に向けても、色々な立場や発想、意見の方々が集まって対話を重ねていくダイアログこそが、一番有効な方法だと思います。

という事で、前フリではないのですが、今月20日からの京都流議定書では、いくつかのダイアログを用意しています。

それを多くの方に体感して頂きたいと思いますし、それぞれの分野や課題において、未来への道筋を見つける事ができればと思います。



2012年7月2日月曜日

12'7月ウエダ本社社報


            《第五回京都流議定書の最大の目標》

京都流議定書も五回目を迎える事ができました。

よくもこれだけのイベントを五年も続けて来られたと思います。

多くの方が、一社でこれだけの事ってどうやってできるの?とか、人脈が凄い、という様な点で驚いて頂きます。

しかし私自身も率直な印象ですが、そんな凄い事をやっているという感じがなく、単に、“こうあるべき”と思う事を、多くの皆さんのご協力を得て続けて来たら、どんどん凄い事になって来たというのが本音です。

これは、凡人や小さい企業であっても、強い想いを持って、そのあるべき姿を目指して地道に継続していくと、どんな人でも、凄い事を起こしてしまえるという良い証明であると思います。

そして、皆は、その体現者なのですから、そこに気づき、自信を持って欲しいのです。
折角そんな体験をしながら、日々の仕事の中では、個人も組織も、すぐ諦めたりしていないでしょうか?

最初から自分達を、自分達自身が、下に置いて諦めていないでしょうか?

確かに我々は、物も技術も持っていない、規模も小さなディーラーですが、その尺度で考えていると、これだけのイベントができたでしょうか?

想いを持って、皆で力を合わし、そして周りの方々にもご協力を得て、色々な立場の方、スキルをお持ちの方が集まると、これだけの事ができるし、それを継続していくと、これだけの力となっていくのです。

そこを是非実感しながら本業にも繋げて欲しいと思います。

現状の課題として、理念と現業のギャップという事を上げていますが、京都流議定書も決してウエダ本社にとっては、お祭りでも、お題目でもなく、自分達が大事だと思う事、価値観を発信し、広めていくものであり、現業に直接繋がったものなのです。

世の中の課題は繋がっていますし、当然、殆どの時間を過ごすオフィスや、仕事には、その課題が集約されています。

そこの課題解決を図るのがウエダ本社としての使命であり、存在価値であり、そんな事を訴えかけているのが京都流議定書です。
今回は、運営しているうちの社員達にその感覚を持ってもらう事、それが最大の目標です。