2012年5月19日土曜日

聖地は遠いものです。

木曜日からある勉強会で長野に入り、金曜日には”聖地”伊那食品さんにお邪魔しておりました。

多分私は五度目だと思いますが、朝の清掃にも参加させて頂いた事もありましたし、伊那食品さんの凄さは、充分分かっていたつもりでした。

が、それもまだまだ上辺でしかなかったと痛感したのと共に、今回は、正に、いい会社を目指そうとする会社にとって、ここは”聖地”であると、思いました。

今まで見た事なかった三つの工場、健康プラザを併設した研究棟、建築中の工場や会議棟など、塚越会長自らご案内頂き、かなり奥底まで見せて頂きました。

儲けようとか、規模を拡大しようとか、そこから発想したのではなく、全ては社員の幸せを願い、急拡大を戒め、年輪経営そのもの、着実に未来永劫成長していく事を目指されている姿が、ポーズではなく、具の根も出ない程、きめ細かく考えられていて、しかも例外なく施されている事が良く分かりました。

誕生日カードを贈るのも良いが、社員に対して一番やるべき事は、会社を潰さない事であり、会社を継続させる為と、皆が楽しくする為に利益を上げ、その利益は、如何に社員が快適になるか?という事に投資をされるというスタイルが首尾一貫しているのです。

元々は大量の水や粉末などで、汚れているのが普通である筈の工場は、精密機械の製造の様なクリーンルームであり、一滴の水滴すら落ちていません。

世界から調達されている海草は、天候などで変動するので、常に安定生産、安定供給を図る為、1年分在庫されています。

又、農業法人も作られていますが、これも自社で使う原料を作る目的よりも、もしもの際、社員の食料を確保するという目的であるそうで、社員全員の1年分のお米も備蓄されているそうです。

工場は全て、敷地一杯に建てるのではなく、自分の所が一番使わせてもらうのだからと、あえて、後ろに下げて建て、市へ言わば提供して、路幅を広く取れる様にされています。

広大な森、リゾートホテル顔負けの敷地も、どこへ行っても、見事に清掃というレベルを超え、木々も含め育んでおられるという感じで、何度実際見ても、話をどこまで聞いても、これらを全て社員さんが自主的に、休みの日も含めて行なわれているのが、信じられません。

社員さんの車はどこへ行っても、木々を守る為の前向き駐車で、しかも車の後を見事に揃えて駐車されています。

これもある社員さんがその方が気持ち良いと言い出された事を、皆で行なわれているのです。

”うちはね、やろうと決めれば、全員が簡単に、継続してやってくれるんだよ。そんな人の集団だ”
と、これまた、簡単に仰る会長。

勿論、今となっては、そういう価値観を持った社員さんが集まって来られる様になっていると思いますが、会長の社員さんをそこまで大切にされる姿勢が、皆さんをそこまでにさせているという事も、現場を見れば分かってしまうのです。

あまりにも遠すぎて、参考にならないですが、聖地ですから、嘆きの壁の前で、悔い改める、そこから再度始めていく事にします。



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