2012年2月1日水曜日

12'2月 ウエダ本社社報


《少子高齢化の時代のチャンス》

厚生労働省から将来の人口推計が発表されていました。
それによると、36年後には日本の人口は1億人を割り、2060年には8674万人にまで減るとの事です。
50年間で東京を含む関東地方の人口が消滅してしまうという話ですが、それと共に、高齢化も進行し、2060年には、総人口に占める65歳以上の割合が39.9%となるそうです。


昨年に日本人の人口が減少に転じるという、大げさに言えば、近代社会において人類史上で初めての経験を我々はしているのです。

誰がどう考えようと、今までの価値観や、ビジネスモデルでは通用する筈がない時代に入り、しかもここらは加速度的に、今までの価値観で考えると落ちていく事になるのです。

しかし、日本や日本人にとって、果たしてそれは不幸な事でしょうか?

少なくとも、技術も持ち合わせていない我々の様な中小企業では、逆に大きなチャンスではないかと思います。

大転換期であり、今までの価値観が通用しなくなるのですから、規模で負けていたり、技術がなかったりする所では、それらがリセットされるのです。

技術は、どんどん真似をされる大変な時代だと思います。

その中で、日本や日本人の特性である、きめ細やかさ、気配り、目に見えない付加価値、これらこそがグローバルでの競争においても、真似のできない、日本が生かすべきポイントだと思います。

そこに目を向けていくなら、果たして、高齢化社会は、悪い事ばかりではないと思います。

人口減少、高齢化社会に向かうに当たり、最も日本が得意とする、気遣い、間合い、空間など、目に見えない価値が生かせる時代であり、それこそが日本のやるべき事、世界に対しての日本の果たすべき役割だと思います。

その日本の中で、凝縮された京都という土地で、我々は、正に、その価値観の変革を唱え、日本人の働き方、仕事観を変えていこうとしているのです。

京都流議定書を始め、ずっと唱えてきている我々が、唱えているばかりではなく、自らそれを実践していく事、その我々こそが、少子高齢化に向かう世の中を変革していけるのだと思います。

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