2012年12月29日土曜日

2012年 お世話になりました。

毎年バタバタとして年末を迎えていますが、今年も更に慌ただしく一年を終えました。

ここ数年、苦しい中、色々な事に取り組んできましたが、今年の後半あたりから、漸くそれらが繋がる様になってきて、バタバタの中身が違って来た様に思います。

社員の方もバラツキはあるものの、それぞれの役割を意識してくれる様になり、目に見えて成長してくれている人もいますし、少なくとも、以前より厳しい状況であっても、不平不満よりも何とかしようとする姿勢に変化してきてくれています。

会社の雰囲気は楽しい朝礼を行なっていた三年程前より、表面上はトーンダウンしてみえますが、これも変革へ向けての、組織としての段階で、上っ面と現実とのギャップを埋めていく為に、一旦落ちて地に足つけて上がって行っている状況だと思います。

ビル全体をリノベーションした南ビル、ウエダ本社として初めての自社ブランドである、北山材の"Waoffice(和オフィス)"のショールームを兼ねてのコワーキングスペースを設置した北ビル、それらが完成した事により、お客様や知人などから相談される内容が明らかに変わって来ています。

今年5回目であった京都流議定書が終わって以降、これも今までとは違うのは、何処へ行っても、"京都流議定書に参加してました"などと言って頂いたり、その存在を知って頂いて
いる方がおられ、継続する事の重要性と、人の縁の力を痛感させられました。

来年はこんな要素を結集させ、又新たなウエダ本社として生まれ変わっていきたいと思います。

皆様、本年も大変お世話になりました。
そして、来年もどうぞ宜しくお願い致します。






2012年12月27日木曜日

社報 廃刊 !

創業者の頃から続けられて来た社報を、この度止める事にしました。

というと大そうな話ですが、ここ最近は、社内向けの社報をそのままブログにもUPしており、ご覧頂いている方もありましたので、お知らせ致します。

私も社報については、社長になって自動的に引き継いでいましたので、かれこれ10年以上書いてきました。

この間、ブログは7年前から書く様になり、一時期はほぼ毎日書いていて現在では1000話を超えております。

1年半程前からはFBも行なう様になり、日々の発信についてはFBで行い、ブログについては週一ペースにして、FBとブログで、想いや活動などを発信しております。

それに加えて、4ヶ月程前からは、予ねてから望んでおりました社内新聞を社員の方で作ってくれる様になり、今後は、それを関係先に送らせて頂く事にもなりますので、この度、社報を廃刊する事にしました。

何でもそうですが、一つ一つは大した事がなくても、続けていくとそれなりの資産になるもので、社長就任当時の社報などを見ると、10年前の様子がビジュアルで浮かびます。

今のブログや社内新聞も、未来の資産となります様、発信を続けて参りますので、ご興味ある方は、
ご笑覧下さいませ。

2012年12月24日月曜日

様々な空気感

今東京からの帰りです。

最近、休みの日にしか東京にも行けていない感じもしますが、関わっている事も多くなって、休みの日に会合やイベントが行なわれる事も多いからだと思います。

休みの日と言っても、私などはそういう時でないとできない事をやるべきであり、という事は、これが優先度の高い仕事でもあります。

と、言いつつも、いつまでもベンチャー精神を持っていたいので、有能で、熱く、大きい想いを持っている若い人達との関わりは、趣味に近い話ですが。。

今回、二つの素晴らしい会に出席しておりましたが、主催している人が素晴らしいと、その想いに共鳴して、集まる人々も素晴らしいので、こういう空間に居ると、日本の未来も明るいと、いつも元気になります。

しかし不思議なことに、何かそれぞれの空気感は違います。

これは、それぞれが醸し出す空気感があるという事で、その"場"が素晴らしいという証明でもあるのですが、少し引いて見てみると、異質な人が居ない"場"となっているとも言えます。

同じ様に日本を良くしていこう、自分の利益のみを追いかけず、効率化よりもサステナビリティーに重きを置く考えである様な人ばかりなのに、何故か違う空気感となり、こういうそれぞれが混じりあうかな?と思うと、ちょっとどうかな?という感じもします。

つくづく私は、色々な所に首を突っ込んでいるもんだと思いますが、それだけに、それぞれの素晴らしい人達が混じり合って欲しいなと思います。

とか、言っているから、色々お誘いも増えるのだと思うのですが。

年末年始は何も予定を入れず、内省の時を過ごしたいと思います。

2012年12月22日土曜日

多様性を認める事と野合は違います

16日の総選挙に始まり、今週も色々な事がありました。

自民党の大勝は、望まれてのものではなく、あくまで消去法でのものだと思います。

第三極という事で新たな政党にも期待がありましたが、それらも理念がなく、手段だけで結びついていたところが残念でした。

民主党がこけた原因は、寄り合い所帯で決められなかった事と,,野党時代には威勢が良かった面も政権を担うと、世界全体で考えなくてはならず、感情論だけでは動かせない現実に直面し、手も足も出なくなっていた所だと思います。

その失敗を突いていこうとする第三極が、また、数合わせのみ、原発の一点のみで結びついたのは、戦略としても失敗だったと思います。

 今週、招待制で行なったダイアログバー京都は、行政、経済界のTOP、ソーシャルビジネス、環境など、色々な”筋”で活躍されたり、注目されている方々が集まって頂き、小規模ですが、他では有り得なかった”場”となりました。

全然反対の意見も出ますし、立場も全く違いますが、こういう場に来ようとする人は、必ず、どこかのベースは合う筈で、その最大公約数を見つけていく事が大事なのです。

この場合は、表面に出ている事よりも、深い所で合う層を見つけていく、もしくは、何の為にという、そもそもの大きい所から発想していく事が必要だと思います。

それは、政権をとる為に、或いは、人気を取る為に結びつくという様な”野合”とは似て非なるものです。

又、同時に、同じ主義主張の人、同質の人ばかりでは、何の解決もできないと思います。

大変素晴らしい想いで、素晴らしい活動なのに、先鋭化していくと、そうではない考えの人を糾弾する残念なケースをよく見受けますが、それは本末転倒な話で、ただ考えが違うというだけで、その”人”自体を責め立てる様な言動、行動をする人では問題解決などできる筈などありません。

原発問題であれ、TPPであれ、ある一面から見た事が正解という事はありません。

意見、イデオロギーが違うからと言って、その”人間”が悪いという事にはなりません。

意見が違うからと言ってその”人間”自体を認める事ができなくて、人間の多様性を認められない人が、環境や地球の為に!というのは、おかしな話に思えてなりません。

深い深い所から考えていかなくてはならないし、その為には、国のリーダーや政治家は、批判や反対を浴びてもやっていける人を選んでいかなくてはなりません、表面上の甘い言葉に釣られるのではなく、深い所を見れる国民になっていかなくてはなりません。

その為にも、違う意見を持った人達が集まり、話していく”場”、他の”人”を認めながら話を積み重ねるダイアログというものを広げていくべきだと思います。

明日は、そんな活動を行なっているミラツクフォーラムが東京であります。

色々な立場の人を巻き込んでいける人達の輪が、広がっていく姿を見てきたいと思います。

2012年12月15日土曜日

”いいちこ”な考え方

先週勉強会でお話をお聞きした三和酒類さん、あの”いいちこ”を製造されている会社です。

経営品質、ブロックスさんのDVD、坂本教授の日本で一番大切にしたい会社など、それらで取り上げられていなくても、まだまだ凄い、素晴らしい会社は日本にはたくさんありますね。

”大きくなることが目的ではなく、継続することが目的”

”継続するには、どうするか?それはおいしいお酒を造ることの一点のみ、そうでなければ会社の存在意義は無い” 

”品格のある会社をどう作るか?社員全員が品格を持たなければならない”

”営業マンは本社の価値観のシャワーを浴びないといけない、だから支店は作らない”
また、この支店を作らないのは、単身赴任という家族にとって負担のある事をしない為とも。

まるで伊那食品の塚越会長のお話を聞いている様ですが、ここもまた、こういう事を言われていながら業績も素晴らしく、売上500億円で経常利益約70億円、しかも、社員数は300名という、とんでもない好業績なのです。

たくさんの成功要因はあるのでしょうが、西会長は、その一つに、広報、宣伝部を持たず、川北秀也さんというデザイナーに全てを任せておられる点も上げられていました。

競合先の想定において、サントリー、キリンや、アルコール飲料メーカーを上げられる西会長に対して、川北さんは、そんなちっぽけな考えでは駄目だと言われたそうです。

三和酒類にとっての真のライバルは、ベンツ、BMW,トヨタという考えをもつべきである。
それは、お酒を飲む為には、車には乗れないわけで、車を乗らずして飲んでもらう様にしなければならないからとの事でした。

これからは、一日24時間の時間の取り合いであり、どの様にして、自分の商品に時間を使ってもらえるか?が勝負だと。

鋭い話ですね。

私は、他業界から来たせいもあるのか、あまり同業者に競合という意識を普段から持っていません。
事務機や家具の販売、または、オフィスの内装工事屋とは思っていないからです。

もっと、基というのか川上というのか、働き方を構成する要素に関わる会社が、我々の考えるべき”相手”だと思いますし、これからの時代、モノではなくて、時間やライフスタイル、生活シーンでの比較をするべきだと思います。

逆に、世の中の課題に向かって、それを変革していこうとする様な場合は、自分の居る位置で見えている事で考え、違う意見の人を批判するのではなく、その基か、川上の所で、一つ深い所では組めるという発想で考えていかないと、何も問題解決はできないと思います。

よく、誠に正しい事を行なったり唱えている人が、先鋭化していくと、他を認めず、他を中傷さえしていく言動や行動をされる姿を見ますが、幾ら正しい事であっても、これでは解決できないと思います。

もっと大きな視野で、深いところからの発想で、見えている表面上での敵や、意見の違いで考えるのではなく、”いいちこ”な世の中を作っていきたいですね。

あ、”いいちこ”というのは、大分の方言で ”いいですね”という事らしいのです。

三和酒類さん、正に、”いいちこ”な企業でした。

2012年12月9日日曜日

全ての問題解決の第一歩

先日、FBでも少しふれましたが、パタゴニア京都店でのオープンの際、パタゴニアという会社の存在意義、スタンスを知り、感銘を受けました。

「環境保全・保護こそがミッションであり、ビジネスはその方法論」売れていてもそれが環境に悪影響を及ぼしているからと販売を中止したり、綿栽培で、枯れ葉剤なども農薬として使われている状況からオーガニックコットンに進出された経緯など、全くそのミッションをお題目ではなく、その通りに実践されているのですから、そんな企業など、世界で一体どの位あるのだろう?と、尊敬と共に驚嘆しました。


私が初めてパタゴニアの名前を知ったのは、20数年前の繊維商社時代でしたが、それも、その当時には世の中に普及していなかったフリースという素材を、世界で初めて、消費者から回収したペットボトルで生産していたのでした。


しかしその繊維商社出身の私も、恥ずかしながら先日まで、綿栽培でそれだけ強烈な農薬を使用していたという事は全く知りませんでした。


私が勤めていたのは、繊維商社では最大手でしたし、私も綿素材を使っていましたが、そんな事は一切知りませんでした。


今では日本も環境意識は高まり、その頃の状況とは違うと思いますが、それでも日本の商社やメーカーでは、世界で起こっている他の問題も含めて、知らないか、あえて知ろうとせず、調達していると思います。


極端な安さ追求の先には、発展途上国、貧国に、無用な貨幣経済を押し付けたり、不法労働や紛争に繋がっていたり、誰かの負担の上に成り立っているのです。


その反対側のフェアトレードやソーシャルビジネスも広がりを見せており、それ自体は素晴らしい事なのですが、こちら側では、言われた価格で買ってもらえるのを良い事に、原価積み上げで甘い仕入れやプランになっているケースも多いと思います。


これはこれで、買う人に必要以上の不利益を与えてしまう事にもなっていたり、やはりビジネスとしてしっかり自立できない為に、存続できなくなり、結果的には、その活動を当てにしている人々に迷惑を掛ける事になってしまうのです。


だからこそこのパタゴニアさんのミッションは素晴らしく、しかもそれでいてTOPブランドを作り上げられている"本物の素晴らしい企業"を賞賛していかなくてはならないと思うのです。


一部上場の超優良企業でも、その仕入れスタンスを見ると、いくら素晴らしい理念を掲げていても、結局は自社の利益しか考えていないじゃないか!と思う企業も多いですが、それだけに良い会社を増やしていく事無しに、環境、貧困など、世の中の課題解決はできないと思うのです。


いくら世界で競争に勝って、凄い業績を残していても、必要以上に人々や環境を犠牲にしている企業と、本物の企業をうまく見分けていきたいものですし、それが世界平和も含めて、全ての問題解決に繋げる第一歩だと思います。

2012年12月7日金曜日

長かったです。

3キロ辺りでは雨も小ぶりとなり、国際通りの沖縄教育出版さんの前では、毎年、応援で立っておられる川畑会長にも元気に挨拶できていました。

これで雨が止めばと思いましたが、7キロ前から雨、しかしその辺りでは大音量でバンドがYMCAの演奏で盛り上げてくれました。

ここでも勿論、YMCAの振り付けをしながら走りました。

週一で10キロは走っていたので、雨であっても10キロまでは平気で、一番後方のJブロックからのスタートでしたが、ゼッケンのJ集団からK集団、H集団と上げていくのを楽しんでいました。

ところが、練習では15キロ以上走った際も足は大丈夫であったのが、スタート1時間以上渋滞して待っていたせいか、雨のせいなのか、14キロ地点から既に足に来ました。

その頃から、距離表示はずっと1キロ刻みなのが結構苦痛で、毎度毎度、”これだけ走ったのに、やっと1キロ?”という精神的ダメージがきつく、この思いは結局最後まで続きました。

その上、16キロ頃~中間地点の平和記念公園まで、ずっとの坂道で、この間が又、雨が強く、どこもきつかったですが、今回、特にキツイ所は全て雨でした。

沿道はずっと、水、スポンジ、飴、みかん、バナナ、黒糖、塩などを、持って応援して頂いていたので、ホントにこの頃からは、走りながら次は何を貰おう、何があれば、貰いに行くか?という事を考えて走っていました。

これは聞いていましたが、沖縄の方のお陰で、本当に飲み物、食べ物、又、エアサロンパスなど何も持たず、全部、沿道の方からの支援だけでやっていけました。

ただ、何処でも沿道で何かを配って頂いているので、いつでも横切って取りに行く人が居て、接触や走りにくさはありました。
と言う私も横切りましたから、お互い様ですが。

20キロを過ぎ、未知の世界に入った後も、1キロ1キロが長く、残り距離は、練習で走った所をイメージし、あと、あそこまで行く距離か、と思いながら走りました。

あと7キロ地点に来ると、その辺りは土地勘もあり、競技場との位置関係が分かったので一瞬元気が出たのですが、これが又裏目。

場所は分かっているのに、距離はまだ残っているから、真っ直ぐ行くわけではないので、どこまで回るの?という思いで、この最後の3キロ程が又キツかったです。

漸く競技場に入り、最後の力を振り絞って感動のゴール!と思いきや、どしゃ降りの雨で競技場は田んぼ状態、普通に歩く事さえできませんでした。

一歩一歩足を進め、ゴールも、雨の中、そっと入ったという感じで、ヤッターという感じ
は一切ありませんでした
結果は皆に約束していた5時間半を23秒オーバーしましたが、こんな状況だったので、
実質は3分程前に入っていたと思います。以下は、ゴールしてから撮った、ほぼ唯一のマ
ラソン参加写真です。
  と、こんな感じで、太陽と海!というイメージとは真逆の淋しい感じ初マラソンでした
が、社員達が喜んでくれていたのが本当に嬉しかったです。
またこのあたりは、おいおい書きます!


2012年12月3日月曜日

那覇マラソンの意味づけ

全くマラソンなんて走るつもりはなかった自分が、28回の歴史の中で初めてという、どしゃ降りの雨の中、那覇マラソンに出ている事自体、不思議な気持ちでした。

週一で走り出したのが、5月くらいからだと思いますが、朝のウォーキングを始めたのは、3月頃だったと思います。

もともとはこの二年程、本業で苦しんで来た事への願掛け的な事から、生活スタイルを変える事と、朝の時間を自己投資に使う為、5時に起きる事にしました。

その内に、毎朝のウォーキングになり、週一のランニングとなり、それならと、二年前に応援に来て、その和やかな雰囲気から、”マラソンする事になれば那覇マラソン”と思っていたこともあり、申し込みだけは行なっていました。

社内の価値観の擦り合わせ、役割の明確化を進めてきて、漸く、光が見えてきたタイミングでもあったので、自分の中で、このマラソンを浮上の切欠としようと思う様になりました。

それだけに、完走しないと浮上はない、と、勝手に言い聞かせ、根拠も自信もありませんでしたが、”完走する”と言って、逃れられない様にしてきたのです。

長男に対しても、完走できなければ、今まで反対していたある物を買ってやると約束したのですが、沖縄が雨という週間予報で喜んでいる姿を見て、教育上、間違ったと大反省しました。

しかし、それくらい自分の中で、これを今の状況と重ね合わせて絶対完走と、追い込んで臨んだのでした。

ところが、当日朝起きると、どしゃ降り。
しかも現場で合流するつもりだった沖縄教育出版の皆さんとは連絡が取れず、要領を得ないまま、ゼッケン順で2万5千人の最後尾のブロックに一人で並びました。

約1km、どしゃ降りの中、殆ど動かず、24分後に漸くスタート位置に立てるという、正に最悪からのスタートでした。

このマラソンを勝手に会社の切欠に考えていたからでしょうか、考えてみると、ウエダ本社に来た時も、本当に四面楚歌であり、どしゃ降り状況の中、一人だったよな〜などと考えながら、そう
思うと、今は社員全員で寄せ書きでタスキを作ってくれる様な会社になっているのだからと、最悪からのスタートは、後は良くなるだけだと、スタート位置を過ぎて、走り出す頃には、変な勇気も湧いて来ていました。

華やかな雰囲気を気に入って、初マラソンは那覇でと思って来たのですが、どしゃ降りでお祭りムードもあまり無く、"太陽と海"の祭典というのには程遠いものでしたが、そんな雨の中でも、ボランティアで様々な支援をして下さる沖縄の方には、本当に有難く思いました。
二年前、うちの女子社員が那覇マラソンに挑戦する際、ブロックスの西川社長が、自分しんどい時ほど、他の人に声をかけるのがコツだと言われていたのを実践するべく、沿道で手を出してくれる人、特に子供にはできる限り手を合わせていきました。

手を合わしてその時声をかけていくと、一瞬ですが、力が出るのです。

特に一人で参加している私などには、凄い力となりましたし、この事も人との関係において、大きな学びがある様に思いました。
この後の道中については次回にさせて頂きます。

勿体つけているのではありませんが、今日はもう休ませてもらいます。

2012年12月1日土曜日

12'12月 ウエダ本社社報

《次のステージに向けて》

明日、那覇マラソンに挑戦してきます。

皆に温かく送り出してもらって、是が非でも完走してきます!

何故、出るに至ったか?については、先日話した通りですが、私自身は、ようやく良い兆しが見えて来たこのタイミングで、浮上していく切欠にしたいと思っています。

業績自体は勿論ですが、ここからウエダ本社は、大人の企業にステップアップしていきたいのです。

大人の企業とは何か?

それは皆が自立した組織です。
自立した個々が同じ目標に向かって協力していく組織です。

自立した組織とはどんなイメージか?

端的に言えば、説明してくれない、教えてくれないなど、~してくれないという思考から脱する事です。

良い、悪いは別として、大企業では、社長やTOPなどと話もできないし、できたとしても一瞬で判断されたりする中で、実行する社員側が、展開や上の人の想いを読み取って考えていかなくてはなりません。

対して我々を含めて中小企業では、社長やTOPがさんざん話をしていても、説明してくれない、制度がない、教育がないという話が蔓延しています。

教育というものは、カリキュラムや目標管理などの制度設計がされているものというイメージなので、教育制度がない、教えてくれない、となるのです。

実は毎日、次から次へと全く同じシュチュエーションの無い中、考え、それに向かって対応していく事が、スキル以外に人間性から自分自身を成長させる、一番良い実地なのです。

そんな風に捉えて、仕事に対していくと、会社や上司、周りの環境がどんな状況であれ、その中で、自分はどうするか?何を求められ、その状況下で最大のパフォーマンスを発揮するにはどの様にすれば良いか?という自立型人間になります。

ここからは、そんな人々の集団を目指して、次のステージに向かっていきたいと思います。

明日は雨の予報が出ていますが、マラソンは雨であろうと、何処かを傷めようと、急な腹痛に襲われようと、その中でどうしたか?という結果だけです。

言い放しにならない様、状況に応じて、結果を出して来たいと思います。

2012年11月28日水曜日

遠回りしましたが

以前からISFネットさんの存在も知っておりますし、渡邉社長の本も読んでおりますので、知ってはいながら、今まであえてそれ以上踏み込んでいなかった面もありました。
それは、深く知ると、自分自身の持って行き場が無くなる様な気がしていたからです。

今日、大久保寛司さんが寄って下さり、改めて大久保さんの解説で聞くと、より、体に染み込んで来て、あまりの崇高さに凄いと思うのと同時に、やはり複雑な心境になってしまいました。

何せ2000人の社員の内800人が、一般的には、就業においてハンディキャップを持つ、障がいや、精神疾患、引きこもり、ニートなど社会的弱者の雇用創造を目的に、それを仕事とすると宣言されている社長ですから、発想の次元が全く違うのです。

選択と集中の間逆を行くとの事で、障がいがあっても、その人ができる仕事を作っていくという事、しかも、事業でやるのだから、それでしっかり黒字にするというのですから、同じ人間、経営者として落ち込むしかありません。

ISFネットに居ると、他で問題行動を起してしまう人でも皆、落ち着いてしまうとの事ですが、それでもたまには、大声で叫んで治まらない人も居るそうです。
そんな時にも渡邉社長は、抱きしめて、その人の事が好きだと伝えるそうで、そうすると100%落ち着くのだそうです。

私も思えば学生の頃、いつかは会社を興し、世の中のハンディキャップのある人を救う様な事をやりたい、と、言っていながら、未だ自社ですらしっかり運営しきれていない現状とのギャップや、独立創業しながら、違う道に入る事となり、元々の想いが遠回りしているのも、しょうがないと思っていた自分があぶり出された気がしました。

自社は何の為に存在するのか?存在する為には、世の中の役に立つ存在となる。

そもそもの発想から再度、展開していきたいと思います。

2012年11月23日金曜日

島根の縁

島根のブログも時間経過し過ぎ、なので、最後に、やっぱり、”縁”の話で終わりたいと思います。

そもそも今回の研修旅行は、大久保寛司さんが研修を行なわれているドクターリセラさんhttp://www.dr-recella.com/に、ある方を伴って行かれた際、その方も、ドクターリセラの社長も島根出身と分かり、じゃあ、以前からベンチマークしたいという話が出ていた中村ブレイスさんを訪問しようという事になり、そのコーディネートを、これ又島根出身である、鎌倉投信の鎌田社長に依頼されたという事でした。

二日目はそのドクターリセラさんが地元支援の意味も含め展開されている、エステ店、コールセンターと,安心な食を届けていこうと作られたリセラファームを見学させて頂き、その後、島根で創業支援をされているNPO法人てごねっと石見を訪問後、その日は小田温泉http://www.odaonsen.jp/index.htmlに宿泊することとなりました。

女将さんの会話と、ドクターリセラさんの名物社員のFさんのお陰で楽しい食事を済ませ、部屋に戻り、FBを見ると、そこに島根のMさんから、私が朝にした投稿を見て、島根に来るなら連絡して下さいよ!とのメッセージが入っており、その後のやり取りで、翌日出雲大社で会う約束と、この日の宿泊先を伝えました。

すると、驚くことに、この小田温泉の若主人さんは、少し前に、福島ひまわりプロジェクトの半田さんを講演で呼び、ひまわりプロジェクトを熱心に行なわれている方だったのです。

しかも、その若主人がそのプロジェクトを行なわれる様になったのは、Mさんからの紹介であり、そして、そのMさんがひまわりプロジェクトを知られる事となったのは、昨年の京都流議定書だったという繋がりなのです。

凄すぎませんか?

初めての島根で、全く人任せで行った温泉宿で、福島ひまわりプロジェクトを応援されておられる方に会い、それが何と、京都流議定書から始まっている事なんて、本当に嬉しい縁でした。

翌朝起きると、その話は、福島プロジェクトの半田さんや、その若ご主人にも伝わっており、若ご主人も挨拶に来て頂きました。

そしてこの最終日は、来年遷宮を迎える出雲大社へ参拝に行き、ここでMさんが合流してくれました。

この出雲大社でも鎌田社長がびっしりと段取りをして頂いており、本殿修復中だからこその、普段よりも近い所で神様を拝するという事もできました。

そんなこんなで、上辺だけを書いても書ききれない程の二泊三日の島根、これが初めての島根だったのですから、衝撃も衝撃でした。

更に番外ですが、大変貴重で有り難い事がもう一つ有りました。
それはこの小田温泉では、大久保寛司さんと二人部屋だった事でした。

多くの大企業では幹部しか直接会えず、一般社員は映像でしか見れない様な方と、同じ部屋でお話させて頂いた上、出雲大社では、神様に最も近く拝する事ができたのですから、これを契機に一気に良くなっていくと思います。

神様のせいにはできないですからね。

そんな本当に、有る事が難しい、有難い出雲の旅でした。

2012年11月18日日曜日

これからのリーダーとは

この土日は、いつも堀場最高顧問にご指導頂いているクオリアの宿泊研修でした。

幸福社会とイノベーションというテーマで大学の先生、芸術家、経営者がプレゼンテーシ
ョンを聞いて討論するというものでした。

と言っても、各分野でTOPの先生方ばかりですので、アカデミックな話で終始し、なかな
か話に入れる感じではありませんでしたが、MBAでも聞けない貴重な話ばかりで大変勉強になりました。

ただ、あるゲストの方のお話は、その方向性において、私には違和感がありました。

本も売れ、コメンテーターなども務められていて、見たことも無い程頭の回転も早く、全てに成功して来られた方なのですが、今後、必要な要素はダイバーシティーというお話の割には、自論が全て正しく、自信満々で結論は全て見えているという対応で、発言しても全く無駄な感じがして、あのアプローチでどの様に多様性を取り込めるのか?と少し滑稽な感じもしました。

私などが成功されておられる方に何も言える立場でありませんし、実際、まだ多様性を認める度量のある京都の経済界ですら、現状の売上規模が大きい会社の方が"凄い人"と、売上規模と人物の実力をリンクして考える風潮は、現実としてまだある中、それこそ、何を
偉そうに、と思われると思います。

ただ、違和感を覚えるのは、目指している軸が日本がまだイケイケのネットバブルの時代
と同じであり、サブプライム、そして⒊11以降でも、その価値観が全く変わっていない所です。

私は幸運な事に、若い有能な人達、価値観の違う、変革していこうとする人達と関わらせてもらっているので、多くの、現在の価値観においての成功者が見えていない変化を感じられていると思います。

まだまだ日本のスタンダードは変わってない事を感じながら、バスでの行き帰り、元リッツの高野さんや、鬼澤さんも薦められていた、フランシスヘッセルバイン著"リーダーの使
とは何か"を読んでいました。

この本では、中心はあっても頂点や底辺はないという円型マネジメント体制を唱えられて
いるのですが、多様性を取り込んでいくには、そんなアプローチでないと無理ではないであろうか?と、これからのリーダーの在り方を考えさせられた二日間でした。

2012年11月16日金曜日

衝撃の島根②

そろそろ皆さんにも忘れられそうですので、最後に纏めます。


    お二人とも個性的で、お二人ともが講演もで
    きる経験と哲学をお持ちで、そして、お二人
    の価値観がバッチりという松場夫妻が経営
    される群言堂さんの本店は当然半端ない
  お店です。


  正面には、旅館なのか?華道のお家元の
  イベントなのか?と思える様なスペースで、
  お店があるとは気づきません。



  その横を通りぬけると大変広い売り場とな
  るのですが、ようやくアパレルであるのが分
  かります。


  ただ、そこも拘りの店ですから、生地から全
  部オーダーして作りこんだものばかり、雑
  貨もアイテム数は幅広く、こんな事をトータ
  ルで行なうのは、繊維出身の私から見て
  も、信じられないことだらけでした。





  本店向かいのお店には、飼い猫がウィンド
  ウの中で住んでおり、これが又、自然の作
  品になっているのです。
 

  松場さんの発想は、借景というのか、作ら
  れたものというよりは、景色や素材やその
  ものとの調和を全てに考えられている様に
  感じました。

  景色を借りる様に、これも”借りてきた 
  猫”なんでしょうか。


そんなお店での拘りをご説明頂いた夜は、このお二人が経営されるホテル?ゲストハウス?に宿泊ですが、当然、ここも許してもらえない拘りで、とても説明できるボキャブラリーがないので、
以下を(他郷阿部家http://culture.fiat-auto.co.jp/travel/4151)ご覧頂くとして、ここでは、今回の研修参加メンバー全員で、食卓を囲んで、6時間程の延々のディナーでした。

このディナーもアパレルに入った女性社員さんを、こちらに転籍させて仕込んだというのが信じられない、プロの腕+おもてなしの心がこもった素晴らしい料理でした。

とここまで書いて、終わりそうにないので、もう一回、島根ブログ書くことにします。

2012年11月11日日曜日

テラルネッサンス世界会議

衝撃の島根の続編もまだ書かないといけないのですが、先に昨日参加して来たテラルネッサンスの世界会議http://www.terra-r.jp/contents/?blogid=12&catid=47&itemid=318について書かせて頂きます。

10日に早稲田大学、17日には京都のひとまち交流館で開かれ、当初は京都で参加するつもりが、17日も出張で行けない事が分かり、予定を調整して東京に参加する事にしました。

実はこの日、うちの会社では、World Shift学生板のイベントが開催され、それに対応する予定だったのですが、そちらはスタッフに任せ、会う事になっていたゲストのgreenz.jp兼松さんにも断りを入れて行きました。

何せテラルネッサンスは、ウエダ本社にとっては大事な"店子"さんでもありますし、私の知っている限りでは、最も今の日本において、他のNPOや、社会起業家達が目指していくべき姿であるか少なくとも、その姿に近い団体であると思いますので、実際にもっと成功しいていく必要があると思うからです。

この場所を提供された、早稲田大学大隈塾塾頭代行のジャーナリスト高野孟さんも、テラルネッサンスの自立型のスタンスが重要との認識から協力されたとの開会挨拶でスタートしました。

そして、元リッツの高野登さんの基調講演では、ホスピタリティーの原点、究極は、相手
の懐に入っていく時に自分の存在を消せる人であり、どうやって人に寄り添うか?どうやって人の良さを引き出すか?という事においては、ピラミッド型の頂点に居るTOPではなく、ラウンド型のセンターに居るTOP、そんな関係が良いのでは?と仰っていました。

"当たり前のレベルをどこまで上げる事ができるか?"
サラリと深いフレーズを言われるのですが、各個人がそんなレベルを上げていく事が、気
づきのレベルを高め、他者への配慮ができ、寄り添い、個々の良さを発揮した組織が生ま
れ、世の中も良くなっていくのだという所が、高野さんの基調講演が、テラルネッサン
の活動報告に繋がるところなのだと思います。

その後は、コンゴ、ウガンダ、カンボジアそして東北と、現地スタッフからの活動報告な
のですが、200人を前に発表した事なんてなく、そもそもこの為に初めてパスポートを
取り、飛行機に乗って来日した海外スタッフは、緊張しながらも、テラルネッサンスや、
それを支援して集まっている人々に自ら感謝を伝えようとされているのが感じられ、清々しい気持ちになりました。

パネルディスカッションでは、大久保寛司さんが一般客で一番前に座っておられるという
やりづらい会場で、本間正人さんが会場全体を巻き込むコーディネーションで纏められて
おられたのも印象的でしたが、そんな中でも、鬼丸、小川の両雄は、どんなフリでも短時
間に、事実と思いとやるべき事を纏めて答えて、絶対に外さないのですから、お見事というしか有りませんでした。

内容盛り沢山であっという間の時間でしたが、その後の懇親会には、仕事で来れなかっ
鬼澤さんも駆けつけられ、本当に民族や国籍、言葉なども関係ない、人と人との温かい
がりの中で一日過ごさせて頂きました。

形は違いますが、来週の京都大会では、いつも明るく本当に頭のスマートなトシャの講演
他、現地スタッフ報告がふんだんにありますので、是非、都合のつく方はご参加下さい!

2012年11月8日木曜日

衝撃の島根

中村ブレイスさんはテレビなどでも取り上げられているので、ご存知の方も多いと思いますが、日本で一番大切にしたい会社的方向で勉強されておられる皆さんに、中村社長の事を分かりやすく表現すると、言われる事、会社のスタンスは伊那食品の塚越会長、雰囲気は、日本理化学工業の大山会長、もしくは、川越胃腸病院の望月院長という感じです。

 
     それだけでやられるしょう?


     このお二人と並ぶと、私も素晴らしい人にな
     った気になりますね。


     初っ端から撃沈されましたが、中村ブレイ
  ス さんですから、想定はできる事ではあ
  りました。




しかし、今回のを更に強烈なものとしたのは、次の訪問でした。
群言堂 http://www.gungendo.co.jp/ さんってご存知でした?

HPを見る限り、坂本教授の「21世紀をつくる 人を幸せにする会社」という本に紹介されているので、知っておられる方も多いのかもわかりませんが、私は全く知りませんでした。

そこの本社?と言われる所へ行くと、田んぼの畦道の向こうから、つなぎの作業着を来た
おじさんが出迎えて頂きました。


その方曰く、この畦道は、他人の田んぼを整備して自分で作らせてもらった、と、これまた、伊那でも聞いた事ある様なフレーズですが、この方がこの会社の社長で、写真の茅葺き屋根の古民家は広島から移築したものであり、それを抜けるとトタン壁の倉庫?をリノベーションしたオフィスが現れ、中に入ると、何とそこには、別世界のアパレルでした。








これだけでも、この会社の異質さが分かるかと思いますが、やられるのは、何から何まで、事細かな拘りで、そのトタンはわざと赤茶けさせ、周りの林も景観を考えた植林と整備がなされえていました。(これも伊那の感覚)

そんな説明を受け、元々の入り口看板を見ると、これも単なるノリではなく、計算され尽したものなのだと思いました。


それを言うと社長は嬉しそうに、飼っている犬がここで小便をして、この看板が良い色になるのだと。

恐ろしいという意味が分かってもらえるでしょ?

という事で、書ききれませんので、恐ろしき島根編は又、書きます。

2012年11月6日火曜日

島根で嘆きの壁?

先週末は島根へ行っておりました。

理由は、師匠である大久保寛司さんに、お誘い頂いたからであり、島根出身である、鎌倉投信の鎌田さんが、中村ブレイスhttp://www.nakamura-brace.co.jp/さんを始め、びっしり企画して頂けるから、との事からでした。

実は島根は初めてであり、最終日に出雲大社にも行けるし ・・と、若干軽い気持ちも混じりながら、参加させて頂きましたが、初っ端に中村ブレイスさんで、撃沈されました。

義肢・装具のメーカーを人口500人の町で創業されたのですから、皆から、何を考えているのだ、
マーケットが無いと総反対だったそうです。

しかし、
-最初は一人のお客様から一歩一歩
-貧乏でも心は豊かだった
-採算よりも他の人を喜ばせてあげたい
-できないと思うより、やれると思う方が楽しい

などなど、その醸し出される雰囲気から、これらの言葉がポーズや上辺で仰っているのではなく、心底、本当にその様に思われているという事がよく分かります。

元々そんな素晴らしい人格を持たれた方が、楽しんで、世の為、他人の為に人一倍努力されるのですから、中村社長も仰るとおり、”採算が合わない”と言われた物(技術)が他の物に応用できたり、希望を燃やしていくと、奇跡が起こるのだという事でした。

フィリピンで、子供向けの義足の話があった際、まず日本の20~30万もする義足をまず買えないし、買ったところで成長に合わせて調整していかなくてはならない事、その技術は簡単に習得できるものではない事などから、現地の素材である竹、職人技術も有る竹細工に目を着け、現地の職人さんを使って義足を作る事に挑戦され、5000円程で買える、竹の義足を開発されたのです。

これが全てを表す様に、心底、自分の事は一切考えず、他の人に喜んでもらう事を追及して来られて、ここまでの成功を収められたのですが、それまでのご苦労などは、我々の比ではない、想像を絶するものであったと思います。

それなのに・・慌てず、一歩一歩やっていけば、周りの人が助けてくれる、最初は一人のお客様から始まったのだから150人になれば150倍になって、全て有り難い事であり、支えているつもりが自分達が支えられているのです。

との事なのです。

斜陽的なメインの事業と、それ故変革を目指し、その方向に明確に進めているつもりの我々は、現実には進めておらず、落ち込んでいく従来のポジションに留まっているギャップの中で、まだまだ苦しんでいたのですが、その自分が何と小さく、何と浅い想いであったのだろうと気づかされ、嘆きの壁の前の信者の様な心境で、何か懺悔の様な気持ちで泣けて来ました。

しかし勿論、同時に大きな勇気も頂きました。

我々なんかの存在は、やはり一歩一歩、お客様の喜んでもらう事を追求していけば良いのだと。

一歩一歩慌てずに成長する・・気づけば、言葉は違えど年輪経営として、信州辺りで何度も聞いている話と全く同じなんですが。。

と、それを考えると、我々は一歩一歩でも進んでいるのだろうか??と思ってもしまいますが、この衝撃の島根の旅は、これだけではないのです。

”恐ろしき島根”の続編は又纏めます。

2012年11月4日日曜日

12’11月ウエダ本社社報

《働き方とビルやオフィス空間をリノベーションする会社》

昨年11月の南ビルのリノベーションに引き続き、今年も111日、リニューアルした北ビルの内覧会を開催します。

今までにも言ってきた通り、今回のリニューアルで、ウエダ本社が何故京都流議定書というイベントなども行なっているのか?という価値観や使命、訴求ポイントやそれらを通しての存在意義が、目に見える形となり繋がる事となりました。

これをウエダ本社としては、第三の創業と位置づけ、この数年間身を縮めて来たところから反転していきたいと思います。

それを掛け声だけではなく、本当に皆にも、一から、ゼロからスタートするというつもりで、掲げた目標に向けて、集結していってもらいたいと思います。

それぞれの専門、得意は様々ですが、日本人の働き方や職場環境を変革していくという同じ目標に向かって、その実現の為に、自分は何ができるのか?どんな貢献ができるのか?という視点を持ち、常にその目標と照ら合わせる為に顔を上げて向かって行けば、ウエダ本社は大きな存在価値を生んでいく事になるでしょう。


今回の北ビルには、ビル全体をリノベーションした南ビルとは違い、フロアや空きスペースの活用事例のご提案として、シェアオフィスや、今後のオフィスの在り方を問うプロジェクトオフィスを設置していますが、これらはショーケースという意味と共に、空きスペースであった場所に、様々な人が集まる事によって価値創出できるという事示していき、ここを基点に、今後は、ビルや空間のプロデュースをも手がけていきたいと思います。

又、京都においても懸案である北山杉の活用についても、ウエダ本社として、オフィスに向けた利用を推進し、オリジナル商品を生産していきます。

今日、この日を境に、ウエダ本社は、日本には類の無い、働き方とビルやオフィス空間をリノベーションしていく商社として生まれ変わっていきますので、皆にも、その自負を持って臨んで欲しいと思います。

2012年10月29日月曜日

女性力

昨日の日曜日は朝から日帰りで東京に行っておりました。

ある素敵な女性が、素敵な方々との夕食をセッティングして下さったからなのですが、京都流イベントでお世話になった角さんが、代表をされているハナラボhttp://hanalabs.net/さんのプロジェクト報告会もあり、そちらにも昼から出席させて頂きました。

ハナラボさんの活動は、何度かお聞かせ頂いていましたが、実際に、女子大生の活動報告を見て、そのプレゼンのレベルもさることながら、彼女達の関わり方や姿勢には驚かされました。

女子大生が地域に入り込んで、そこの課題に対して一緒に取り組むというものですが、代表の角さんが、厳しく指導されて来られた事もあるのでしょう、このプロジェクトを通して、相当な成長をしたのであろうという事が見て取れるのです。

企業にとっても、こういう経験をして、生き方や働き方を見つめた経験を持つ学生は、昨今の状況からすれば特に価値のある人材だと思いますし、実際、プロジェクトに参加した女子学生は、この厳しい状況下でも、早くに内定をもらっていたそうです。

女子大生という、”肩書き”だけを利用する様な事は今までもたくさんあったとは思いますが、これだけ地に足着いて、女子大生の為になるプロジェクトは無かったのではないか?とも思いま
すし、両者にメリットある形を作られたハナラボさんの活動は本当に素晴らしいと思いました。

それに加えてもう一者、女子大生と関わった地域の人達も、元気になっておられる様でした。

普段、言った事ない話までも、彼女達を相手にすると、話しっ放し状態になられるそうで、”女子大生”という存在は、究極の傾聴術を生むのかもしれません(笑)

私は夜の食事会がありましたので、後ろ髪を引かれながら途中退出して向かいましたが、ここでも又、素晴らしい出会いとおいしい食事で、素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。

最近よくある事なのですが、価値観を共有できている人から紹介して頂いた方とは、少し話するだけで直ぐ繋がり、初めて会ったり、話した人などは思えない程、一気に打ち解けます。

又、たまたま参加していた中に、私と同じ高校出身者もいた事もあったのか、楽しさもあってか、あまり話した事ない、中高時代の良からぬ話もしてしまいました。

考えてみれば、この場を繋いでくれた女性の傾聴力に、私も乗せられいたのかもしれません。(笑)

東京日帰りで、ここでも又、私だけが帰らないといけなく残念でしたが、イキイキとした素敵な女性達のお陰で、元気なパワーを頂きました。

うちの会社ももっと、営業に傾聴力を持った女性を活用すべきかも?ですね。


2012年10月25日木曜日

やはり本気の差

遅くなりましたが、先週の土曜日は中部経営塾に参加しました。

理由は二つ、一つは今年立ち上がった中部経営塾の第一回には参加できなかったからと、もう一つはゲストが元世界銀行副総裁の西水美恵子さんであったからでした。

西水さんのお話は一度、伊那食品に来られた際、正面の一番前でお聞かせ頂き、独特の空気感で、ある種の怖さも感じておりましたので、今回は真ん中辺りに座ろうとかな~と思って会場に入ると、三重県の市川先生が一番前に座っておられたので、そのお隣に座り、結局、又一番前でお聞かせ頂く事となりました。

普段は大変気さくにお話頂く西水さんを何故、怖く感じるか?

それは、”本気”のリーダーを目の前にして、自分の”本気”を映し出してしまって、キャイーンと逃げたくなるからだと思います。

内容については、この塾の代表を務められている櫻山さんのブログ
http://cherrychan.exblog.jp/17039225/ や見事に纏められている酒井さんのブログ 

http://blog.goo.ne.jp/wild_card/e/4d0b44647d2a45b8c7d56f656bdc4260 
をご覧頂ければと思いますが、世界から貧困を無くすことをミッションとした世界銀行、
という事は、目の前の貧困層の民がお客様であり、株主にも当たるという特殊な組織を、
その"お客様"の為に、を追求していける組織に改革されて来られた西水さんが、唯一メンター
として尊敬されるブータンの前国王、ジグミ・シンゲ・ワンチェク雷龍王4世のお話をさ
れるのですから、何を言っても言い訳、本気が足りないという話になってしまうのです。

という事で、リーダーとして聞きたいことはたくさんあったのですが、地雷をあえて踏みに行く様な事は避け、極貧の世界、それこそ、動物の様に生まれてから死ぬまで、ただ、生命を維持する為だけに同じ作業を行いながら、どうすることもできない状況を見てこられた西水さんには、全てにおいて無気力になってしまった日本がどの様に映り、どの様にするべきだと考えられるのか?と、天下国家をどうする?という大きなところからの質問で、逃げました(笑)

夢や希望などのレベルではなく、自分の時間を持つことなど有り得ない世界がある中、何もやりたくない、何でもあり過ぎるから故、有り難みも感じなくなった日本はどう思われているのか?興味があったのですが、それに対する答えは、意外にも、日本の貧困、格差は深刻だとの事でした。

特に、教育格差の問題で、貧困国から脱出していく初めは教育からであり、教育で変革をしていくのに、日本では、お金を持っていないと良い教育が受けられないという状況は、深刻な問題であるとの事でした。

又、グローバル人材の育成というのは全くピント外れだとも仰っていました。

グローバル人材など育成できるのではなく、その国の文化を持った人を使ってグローバル化するのであるとの事で、それで言うなら、その多様性を受け入れ、融合させていける人がグローバルな人材なのでしょうね。

という事は、ワンチェク国王などは正にグローバルな感覚であり、その感覚で見事に国内の人心を掌握あされたのですから、グローバルって事も、結局、人間力の勝負になるのではないでしょうか?

ん~、やっぱり、本気の差・・・何も質問できなくなりますね。。

2012年10月20日土曜日

日本を元気にするセミナー

一昨日は、ブロックスさんの日本を元気にするセミナーに参加してきました。

驚くことに、と言えば失礼かもしれませんが、3万円もするセミナーが売り切れで入れないという状態
であり、今年で13回目、”日本で一番大切にしたい会社”が出るずっと以前から、良い会社を広めていこうとされて来た、いわばその道の”老舗”の底力を見せて頂きました。

又、私もイベントを社員と共に行ってきているだけに、その苦労や喜びも、分かるところもありますが、今回の西川社長は、社員さん達の成長ぶりを大いに感じられたと思いますし、今までとは全く違う、喜びがあったと思います。
そんな西川さんの心情が分かって、自分事の様な嬉しさがありました。

そして中身も、ネタ的に一週間でも書き切れない様な濃いものでした。

まあ、未来工業の山田相談役、タビオの越智会長の講演に、ネッツトヨタ南国の横田会長、大久保寛治さんを加えたパネルディスカッションですから、そりゃ濃いのは当然ですし、それに加えて、川畑会長、バグジーの久保さん、元リッツカールトン日本支社長の高野さん、川越胃腸病院の望月院長などなど、そうそうたる方々が、観客で来られているのですから、纏められる筈もないのですが。

そんな中でも一端の一端だけでも書くと、

山田相談役は、自分達の職場は自分達で作りあげるものであり、管理は全く行わず、求めることは ”常に考える”これのみとの事。

どうすれば金儲けできるかと言えば儲からない会社の反対をやればよい。
年間4000万以上の利益を残しているのは、以前の統計では3%しかなく97%は儲からない会社だから、それらがやらない事をやれば儲かるのだ。

という事で、年間140日の休日、労働時間は1600時間以下、70歳定年、出産後3年の育児休暇、報連相の禁止などなど、真似したくてもできない数々。。

社員さんは、何も教えられない放置状態、年商100億で上場するまで経理が無かったという程、徹底的に管理をしないという事なんですが、これらは、”馬鹿な奴”とか”働かない奴”などと話されるキツイ言葉とは裏腹に、人を究極的に大切にされている想いがよく分かります。


一方のタビオの越智会長ですが、この方が、また手強い。

今や”靴下屋”を海外展開までされている会長も、33歳の時に、自殺を考えられた程、商売で行き詰ったそうですが、そこから這い上がって来られた会長はその体験からも、

本気になって取り組めばできない事なんてない。

素直になるという事は、宇宙の根源と自分が直結された事。

一心不乱に行っていると神の仕組みに突き当たる。などなど、

まさに、生きるとは、どういう事か?その中での人としての役割とは?というお話です。

”この部屋に空気がなければ、その空気を売ってくれるとなれば、1千万でも1億でも自分や家族の為に借金でもしませんか?”

要はお金や物なんていうのは、生きる為の手段やツールでしかない。
生きる目的は何か?そんな問いかけを社員さんにも常に行われておられ、とてつもなく怖いらしいですが、社員さん達も、それを有り難く受け取られている様子でした。

私も結構、何の為に生きるのか?人間として生まれたからには・・と似通った事は言っているのですが、越智会長が同じ事をうちの社員に語られたら、スーっと皆も理解するのではないかと感じました。

これすなわち、TOP(社長)の人間力の差であり、大久保さんがよく仰る、”何を言うかではなく誰が言うか”なんですね。

経営者にはキツイ話です。。

このお二人があまりに強烈であったので、いつもは禅問答の様な横田会長が、むしろ分かりやすく解説役をされていたのが印象に残りました。

問題対して、殆どの企業が対処ばかり行っている。

対処は今すぐやらなくてはいけない事と、やらなくても良い事もあるが、解決はいつの時代もやり続けなくてはならない事である。

対処は外からの動機付けで行えるが、解決は内発的な事でしかできず、その為に、指示をしたり管理したりするやり方では、対処しているだけで、いつまでも本質的な問題解決ができない。などなど。


他にもたくさんの話、大久保さんや、観客で来られていた川畑会長、久保さん、望月院長の素晴らしいコメントなどもあるのですが、とても書ききれないので、最後に、そんな素晴らしい社長(TOP)の会社は良いよな~と、自社と比較して、思っているウエダ本社を含む多くのサラリーマンの皆さんへ!

横田会長の以下の言葉をプレゼントして終わります。

”他で良い会社、良い上司を見た際に、自分に言い聞かせない、「変えられないのは、上司と昨日、変えられるのは自分と明日です」”

皆さん、明日を変えて行きましょう!

2012年10月14日日曜日

プロとアマチュアの差

先週は、又素晴らしい方々とお会いする事ができ、大変有意義でした。

一人は、京産大でソーシャルビジネスを研究されている大室先生と、もうお一人は、瀬戸内海放送の加藤社長ですが、私にとって、何が嬉しいかと言うと、モノの見方、これからの日本のあるべき姿の捉え方などが少なくとも同じところを見ていて、お二人ともロジックがしっかりされていて、ハートとのバランスが素晴らしい方でした。

大室先生は、NPOやソーシャルビジネスには早くから関わって来られ、色々な事例を見て来られた中、現在では”NPOは嫌いだ”と愛情から仰っているのですが、表現はキツイにしても、この危機感には私も同じ感覚を持っています。

加藤社長は、東大、三菱商事と、エリートコースを歩まれ、それまで系列局に任せておられ、どちらかと言えば、こなすだけと言った放送局から、自らイニシアティブを取ってリーダーシップを利かせながら、社員さんには様々な研修の場を作り、自主的に動いていく組織へ転換をされて来られている方でした。

一見キツク聞こえる表現というものは、実はロジックを利かせていけば、そうなるのですが、日本人はとかくそこが弱いというか、嫌いというか、包み込んだものにしてしまいます。

まだその本質が分かっていれば良いのですが、単純に、キツイ言葉を嫌ったりして感情だけで動くと、問題解決などできる筈はありません。

最近、ソーシャルビジネスなどが持て囃され、”ちやほやし過ぎだ”という声も聞かれますが、これは”ちやほや”していって、色々な賞や、ブーム的に取り上げる事で、足腰がしっかりしていない所を取り上げていくと、結果的には、そのNPOの為にはならず、潰してしまう事になるという意味なのですが、大室先生の”NPOは嫌いだ”も、これに通じる話なのです。

私も行っている事からすると”ちやほや”している側に見られるかも知れませんが、実は全く同じ想い、懸念を持っています。

大変有能な人で、成功もしていっており、それこそ色々取り上げられていっているけれど、基本的な連絡だとか、お礼やお詫びだとかができない、こういう人が大変増えています。

それを又、周りの”大人”が注意をしないのです。

しかし、注意をしても、難しいのは、本質を分かっていない人は、これを毛嫌いし、耳を塞ぐのです。

今、NPOを含むソーシャルビジネスというところに集まる人達を見ていると、勿論、大変な課題に挑戦しているのですからハートはしっかり持っていますし、最近活躍する様な人は皆優秀で、素晴らしい頭脳を持っていますからロジックもしっかりしているのですが、何が足らないかと言えば、ストレス耐性ともいうべきか、自分の行っている事や、考えている事に批判的な意見や、自分自身への注意を受け止める耐性、これが極端に弱いと思います。

公に役立つ事を行っていく為には、ましてや世の中の課題に対して向かっていく為には、逆風だらけなのですから、自分に対しての反対意見や、自分を思って言ってもらえる厳しい意見は、しっかり受け取れる様にならないと、とても皆を巻き込んで課題解決などしていけないと思います。

アマチュアやサークルでは、一生懸命やったという事で褒めてもらえるでしょうが、プロやビジネスでは、それだけでは駄目であり、むしろ、一生懸命とは関係なく、結果、成果が出れば良いという面もあるのです。

その為には、嫌な事厳しい事にも向かわないといけないし、ましてや、それが自分や団体を良くしようとする想いから言われる事などであれば、プロ的感覚からすれば、有り難い、喜ばしい事なのです。

一番の理解者である様な大室先生に”NPOは嫌いだ”などと言わせている様では、”ごっこ”の域から出ることはできないと思いますし、日本のソーシャルビジネスにおいては、このプロ的感覚を持てる人が出てくるか、そんな団体が作れるかが大きなポイントになっていくと思います。

と、NPOの人達に、期待を込めて厳しく言ってますが、実は、日本のサラリーマンでも同じことです。

ウエダ本社の皆も、お願いしますよ!

2012年10月7日日曜日

発芽の場 11月1日仮オープンします!

北ビルのリニューアルのお披露目は、昨年の南ビルのオープンと合わせて11月1日とすることとなりました。

この北ビルのリニューアルにより、京都流議定書も含めて、ウエダ本社として取り組んで来た方向性、何を目指しているのかが、目に見える形となり、多少分かって頂ける様になると思います。

一口に言えば、働き方の変革を行いたい、という事なのですが、日本の事務所に対する感覚を変えないと、日本は埋没してしまうと思います。
事務所にお金をかけたくない、という事は何を表すか?

それは、人を作業員と捉えている表れで、工場のラインと同じであり、まだまだ日本がプロダクトアウト型の思考から抜け出せていないという事なのです。

単にモノだけで高い、安いを決め、人の感情を無視して効率化し、押し込めているとまでは言いませんが、人のモチベーションまでを考えてトータルのパフォーマンスを高めるなどという事は、殆ど考えられていないのです。
人口が減っていく時代に、その感覚では、算数の問題で、国力は弱まっていくしかありません。

又、効率的に安く作ることしか考えないので、安い労働力を海外に求め、市場も発展途上の国を開拓していくしかないのですが、この発想もプロダクトアウトだから、この競争しかないのです。

一方で、働く意欲のある女性、技術、ノウハウ、経験の豊富なリタイア層、目的を見つけられず直ぐに辞めてしまったり、フリーターでいる若者などなど、まだ活用できていない力がたくさんあります。

我々は、中小企業をサポートする会社として、オフィスの空間を創るディーラーとして、日本のオフィスの考え方や日本人の働き方を変革させていきたいと思います。

そして、その為に、今度の北ビルも、今までとは違うオフィスの使い方、様々な立場の人が利用する職場となると思いますし、ここで今後の日本の新たな価値を生み出す働き方を研究する場としていきたいと思います。

是非、新たな価値が生み出る場に多くの方ににお越し頂き、発芽の場を共有して頂きたいと思います。

面白くなりますよ!

2012年10月1日月曜日

12’10月ウエダ本社社報

《信者(ファン)づくり》

今、伊那食品さんから東京へ向かっています。

恵まれた事に、大変濃い二日間を過ごさせて頂き、ここ最近、自分自身で反省していた事が明確になった気がします。

それは、イキイキとした職場を作ろう!としながら、自分自身がイキイキと楽しんでいるのか?という事であり、自問した際、答えはノーでした。

何とか、良い会社にしたい、その為には、こうあるべきで・・という想いは強いものの、そこに向かわない組織のギャップに、苦しみ、もがいている自分がいました。

我々が生き残って行く為には、皆が、安定した生活を得る為には、ここが分かってくれないと、実現できないのに・・イキイキとした仕事を!と掲げている自分自身が、そんな風に苦しんでいては、皆が楽しめる筈はないという事に気づき、自分自身が楽しむようにしなくてはいけないのでは?と考えていました。

そんな事が伊那食品さんに訪問し、明確になりました。

元々自分自身は、0から1を作る、という事が好きであり、得意であった様に思います。

京都流議定書、南ビルリノベーション、そして今回リニューアルした北ビル、これらは、ウエダ本社として数年前からずっと考えて来た価値観、方向性に基づいて進めてきた事であり、それが目に見える形となったのです。

そこに又、様々な人が集まり、その人達とコラボしながら、私自身、ここから、忘れていたベンチャースピリットを持って、イキイキと楽しんで、新しいオフィス像、日本のオフィス、職場環境を変革する事に挑戦していきたいと思います。


“儲け”という字を分解すると、信者となります。
塚越会長から何度か聞いているお話ですが、今回は、このお話も、自分の決心に繋がりました。

信者、ファンを作るから、商売はうまくいき、その結果儲かるのであり、信者を作る為には、自分達が、自分達の仕事や会社を好きでいて楽しめないと、そんなところにファンはつかないという事です。
北ビル完成を契機に、ここから再度、新しいウエダ本社のファン作りを、皆で目指していきませんか?

2012年9月29日土曜日

優秀な人とは・・

今週は、またまた恵まれた事に、伊那食品さんにお邪魔しておりました。

しかもこれが有り得ない話なのです。

あの、日本一楽しい歯科医と言われるヨリタ歯科さんが社員研修で行かれるところに混ぜて頂くという、全国のいい会社を目指す経営者達からすると、恨み買いまくり!の事でした。

しかも、コーディネーターは大久保寛治さんという企画ですから、一発ノックアウト状態ですね。

何故、こんな事になったのかは、その説明にも時間がかかるので割愛しますが、寄田先生始めヨリタ歯科の皆さん、大久保寛治さんのご厚意と、切欠を作って頂いた愛知の酒井さんには、本当に大感謝致します。

伊那食品の社員さんとヨリタ歯科のスタッフの双方向でのやり取りや、それぞれの反応、立ち居振る舞い、全てが勉強にもなり、何故、年齢、キャリア関係なく、これだけしっかりできるの?そして、仕事に対しての意識が高いの?といつもながら落ち込むばかりでした。

大久保さんからも常々、伊那食品の社員さんの素晴らしさは聞いておりますが、生で、どこからどう切ろうと、2年目だろうと18年目であろうと、結いの精神で、皆の会社で、皆で良くするという意識に満ち溢れているのです。

誰かが失敗しても、できなくても、決してその人のせいにしない、という事が染み付いていて、皆で解決する、カバーするのが当たり前だというのです。
それどころか、むしろ”え、普通はそうじゃないんですか?”という反応なのです。

大久保さんが仰っていました。

優秀な人というのは、優しさに秀でた人であり、優しいも分解すると、人を憂える事ができる人の事だと。

二日目は塚越会長のお話を聞きました。

会長のお話も何度もお聞かせ頂いていますし、感動的な話でもない話なのに、何故か胸が詰まりました。

社員さん達から、異口同音に、会長は厳しい、しかし、会長の言われる事は全て受け入れられる、と全幅の信頼を寄せられる会長のお話には、社員さん達への深い愛情が感じられ、そのまだまだある自分との想いの差に、胸が詰まったのかもしれません。

そんな想いがあるから、皆が思い切り成長し、人間的成長をするから又、何でもスポンジの様に吸収して行かれるのだと思います。

本当に良い企業とは人を成長させる企業です。と大久保さん。

問題が起きた時に、人を責めるのではなく、自分に何ができるか?を皆が常に考える組織だなんて、理想論だと、信じられないかもしれませんが、それが実在しているのです。


そんな素晴らしい伊那食品の社員さんが、同じ雰囲気を感じると評されたヨリタ歯科さん。
初日の研修は、夜11時頃までみっちりあって、その上に、あとは寄田先生の部屋に行きましょうか、と大久保さんの誘いで行ってみると、真っ暗な部屋を、プラネタリウムの様に仕立て、驚いて入ると、スタッフの皆さんが全員集まって来て、”先生、私たちを研修に連れて来て頂いた有難うございます!”とのサプライズプレゼントでした。

有り得ないでしょ?

早い人だと5時起きで伊那に来て、全く遊びもなく、夜の11時までみっちり研修、それまでも誰一人として、人の話をいい加減に聞く様な姿勢の人はない事自体が有り得ない組織ですが、その上にまだ、先生を驚かし、喜ばせる為に、そこまでやるか。

疲れている筈なのに、誰も嫌がるどころか、本心で皆感謝しているんです。

それだけではありません。

初日は、混ぜて頂いている私にまでも、どこから引っ張って来たのか私の顔写真入りの紙に、皆で寄せ書きをして用意してくれていました。


この両社の皆さんは、人を喜ばせる事、人を思いやれる事ができる本当に”優秀”な人ばかりでしたし、本当の優しさというものを考えさせれました。

優しいというのは、態度がやさしくとも、厳しくとも、そんな表面上の事ではなく、人を憂える事ができる、そういう気持ちの持てる人なんですね。

最後に、改めて、我々も目指したいという事で、、

いい会社をつくりましょう。 ~たくましく、そしてやさしく~


2012年9月22日土曜日

相手方を含めた自利

中国のデモも漸く沈静化しましたが、国のさじ加減であれだけコントロールできる中国の恐ろしさも感じました。

我々の感覚では全く理解できない世界があるという事ですから、そこを見ないと、こちらの感覚、常識で物事を考え、対応していても、解決などには程遠いどころか、むしろ悪化させてしまう事になる、そう感じさせられる最近の情勢です。

しかし、これは相手が中国だから、韓国だから、という問題ではない様な気もします。

日本人のコミュニケーション能力が恐ろしく低下していて、人の気持ちや、何故そうなるのか?という背景を読んだりする事が著しく低下している事に原因がある様に思えてなりません。

原発問題であれ、環境問題であれ、素晴らしい事を唱えている人が、自分と違う見解を持つ人に対して、その人間性までを否定したりする光景を見たりもしますが、何故、そうなってしまうのでしょうか?

それは、領土問題においての中国や韓国、ロシアと、構図的には変わらない気がします。

その人達が置かれている背景、目的、価値観などを理解したその上で、両者の前にある課
題を解決するには、どうしていくのか?を考えないと、解決には繋がらないと思います。


その為にはベースを合わせて行くことが重要で、国内問題で言えば、少なくともそれが自
分の欲や悪意で行っているのではなく、本当に、利他の精神で日本の事を考えて言ってい
たり行っているのであれば、違う立ち位置の人でも、共通の想いをベースに話していく
事、それしかないと思います。

むしろ、同じイデオロギーの人達同士が集まって、幾ら相手の悪い点を上げていても、
その方が何の解決にもならない様に思います。


中国や韓国との間であれば、アジアをどうする?という話になるかもしれませんし、もっとグローバルな問題については、我々の住む地球をどうする? そして宇宙全体でどうする?という事から考えないといけないのだと思います。


世の中の為、利他と言うけれど、それって、それを行う自分のエゴであって、自利ではないのでしょうか?

ある時盛和塾で、塾生がこんな質問を稲盛塾長にしました。

の時、稲盛塾長は、

確かにそうかもしれない。    
しかし、自分だけという自利より、まずは自分の家族の為と考える、すると隣の家はどうなっても良いのか?となって、町内の為にという利他で行動しようとなり、又そうなると、自分の町の自利となって、それではいけないから利他の心で、隣の町を考え、その繰り返しで、市や国や世界へと利他の心を大きくしていくのだと仰っていました。


原発問題でも領土問題でも、まずは相手も含めた自利で考えてみると、発想が変わってくると思います。