2011年10月29日土曜日

素晴らしい学校見つけました。

五条の当社から徒歩2分というご近所に、3年半前から、つくば開成高等学校京都校という通信制の高校があるのですが、通信制と言いつつ、古いビルを改装した建物には、生徒らしき人が出入りしているし、何なのだろうと思っていました。

今週この京都校の校長さんの所に訪問して、お話をお聞かせ頂き、驚きと共に嬉しい気分になりました。

素晴らしい会社を追いかけているブロックスさんにも是非、紹介したいと思った程ですが、こんな学校がこんな隣りにあったとは・・ホントに灯台もと暗しでした。

通信制という事ですから、今の時代、学生の内の7割~8割が不登校経験者という事ですが、素晴らしいのは、勉強だけさせても、対人関係がしっかりできないと社会で通用しないので、人間的教育をする為にも通信制でありながら、登校して授業を受ける事を基本に行われているのです。

専門コースも単位認定され、そのコースも多彩で、ダンス、理美容、調理、ミュージックなど12コースあり、皆がやりたい事をやって、夢を見つける事、イキイキと生きる事を一番大事に考えているという感じでした。

校内で会う生徒さんも、挨拶してくれるし、気軽に話かけてくれるし、所謂、偏差値的に賢いと言われる様な学校の生徒よりもイキイキしている様に見えました。

又、凄いのは、97人の生徒でスタートしたのが、今では560人にも膨れ上がっているという事ですが、それ以上に、在校生
の親は勿論、卒業生や、卒業の親までもが、この学校のサポーター会を結成し、関わった人達皆で支えていこうとされている事です。

それだけこの学校が良かった、ここに行って良くなったという証の様なものですが、これで高校の間に自分の夢ややりたい事を
見つけた人と、幾ら偏差値的に高く、一般的に良いとされる大学まで行き、良いとされる会社に就職しても、目的なく無駄に生
きて行くのと、どちらが有意義かは明白ですよね?

私は人の価値はこの一点と言っても良いくらい、うちの社員や、関わった人、若い人達に、無駄にダラダラとやり過ごす様な生
き方だけはして欲しくないと思いますし、生き方に積極的になって欲しいと思います。

社員からすると、私は厳しいと思っている様です。
私からすると、私自身の経験からしても、今の対応などは、甘すぎて、ホントにこれで良いのか?と思う程なのですが、あると
すればこの一点で、ただダラダラと無意味に生きて欲しくないのです。

反対から言えば、生きている事に、無意味な事や人なんて無いのに、それに気づいて欲しいだけなんです。

そんな思いもあって、以前から教育にも結構関わっていたのですが、こんな人間性を一番大事にした学校があって、嬉しくなり
ましたし、今後又、ご近所付き合いをしながら、生き生きとした人の応援をしていきたいと思います。

2011年10月26日水曜日

本来はどうあるべきなのか?

本来はどうあるべきなのかを知っていること。

これが重要な事であり、どんどんそれが貴重な事になっている様に思います。

ソフトやシステムを組む場合でも、それを導入すれば良いのではなく、アナログで会社に合う仕組みなどを組み、それをシステム化しないとうまくいかないでしょう。

最近特に気になるのは、組織や、人の関係においてのフラットです。

良い会社にする為には、組織も階層を設けるのではなくフラット化しないといけない、人の付き合いもSNSに代表される様に、壁もなく、簡単に繋がる、確かに素晴らしい事です。

うちの会社でも、フラット化に努めているつもりです。

社員は、それでも、社長とは距離があると感じているであろうから、と、余計に又フラット化を意識していました。

しかし最近、ちょっと違う様な気がしています。

それは、本来は組織というものは、こういうもので、上司や社長というものとの関係もこういうものだという前提があれば、それをフラット化する効果は大きいのですが、考えてみると、うちの会社では、組織とはどんな形で動いていくものなのか?上司との関係で、そんな事を言えるのか?など、そんな”本来”の経験知がないので、フラット化が効果が無く、逆に管理面を強化する必要を感じています。

今日ある大企業の管理職の方とお話していました。

海外で20年以上実績を上げて来られた方で、やはりそういう方は、日本や日本人自体にかなりの危機感を持たれていました。

そんな甘いものではない、そんな感覚で生きていけるわけがない、私も持っている同じ感覚でした。

私が勤めていた瀧定の事もよくご存知で、”厳しい会社ですよね?でもめちゃくちゃ働きますよね?”と言われるのと同時に、同行していたうちの営業に”社長、厳しいでしょう?でもそれをよーく聞く事ですよ”と言って頂きました。

別に私の言う事を聞けと言ってもらって喜んでいるのではありません。
こういうポイントを何とか伝えたいのですが、なかなか浸透させられないので、他社の方から言って頂くと大変有難いのです。

本来仕事はどうあるべきでしょう?

決してお金の為だけではないでしょう。
だけど、お金を貰っているのも、それで生活しているのも事実です。

という事は、その責任を果たさないといけないですし、厳しくないと、スキルアップもできないですよね。
厳しいことを楽しめるか、楽しい好きな事を仕事にしていれば苦しくないという事はありますが、楽なこと、簡単なことなどあり得ません。

色々なツール、環境などで、簡単に繋がり、皆が気を使い、優しく接しないといけない世の中、何かそれが良いというだけではなく、そうでないと悪という様な感覚になっている世の中や組織は、大変危険だと思います。

うちの会社では、まず、本来、組織というものは、上司というものは、そして仕事というものは、という事をこの期に及んでですが、改めて考えていきたいと思います。

2011年10月22日土曜日

アップルに学ぶ日本的経営

昨日は、東陽理化学研究所という会社の前社長、本合邦彦氏のお話を聞きました。

この会社は、何と、あのアップルが探し求めて訪ねて来たという会社で、I pod の大ヒットしたデザインに繋がる鏡面の金属外装技術を行なった会社なのです。

又、私は知らなかったのですが、アップルの現副社長であるジョナサン・アイブという人が、デザイン面を一手に担当する人らしいのですが、その人が日本に来ると必ず本合さんの元を訪ね、3・11の際も、本合さんの身元を確認しろと命を出した程、本合さんへの信頼は大変なものであったそうです。

そんな本合さんだけに、勿論、スティーブジョブスもよくご存知ですし、アップルという会社のお話も大変興味深くお聞かせ頂きました。

アップルを一言で表すと、イノベーションであり、イノベーションを正確に訳すと、”挑戦する心”ではないか?との事でした。

このイノベーションという例で、本合さんは、サンルーフを開発したホンダの話、野茂選手の野球へ取組姿勢、そしてスティーブジョブスの復帰後の話を上げられていました。

ジョブス氏が亡くなった翌日、私もブログで、野茂さんの話を書いていたので驚きましたが、やはり私もイノベーションとは、誰もが考えなかった全くない事、従来発想とは対極くらいの発想から生み出されるものではないかと思います。

アップルの考えはまずデザインであり、究極のデザインはシンプルで本物の素材にあり、本物の素材とは自然界に存在するものであるという事でした。

そして、本合さんがアップルと付き合って大変驚かれた事、それは、日本人、日本企業以上に日本的経営というのか、人と人の縁や恩を大事にする事だそうです。

やはりこれも、マルコムボルドリッジ賞と日本の経営品質賞の生まれて来た背景と同じく、日本がアメリカばかりを追いかけて来て、忘れてしまい、再度、勉強しなおさなくてはならなくなった、日本の価値観ではないでしょうか?

2011年10月18日火曜日

Jimukino-Ueda bldg に生まれ変わります。

私がウエダ本社に入って来た頃は、南ビルには、”売る”という選択肢がありました。

知って頂いている方も多い様に、元々引き継ぐ前提ではなく、倒産もちらついた状況で、その立て直しの為に入って来たわけですから、不要不急の資産は”売る”のが前提でした。

その後、折角、国道一号線である五条通りに面して、しかも南北両側のほぼ斜め向いの位置にあるビルの価値、創業者を含めた先人達の事を考えると、何とか残したいという思いになっていきました。

再び、ウエダ本社として、この両側のビルを自社でフルに使える会社にする事を目指し、マンション経営というものではなく、できるだけ事業として使う事を考えてきました。

ところが、今後の活用を考えるに当って耐震調査をかけると、結果は、新築と同じくらいの費用がかかるとの事で、一旦は、壊してコイン駐車にするしかないという結論となっていました。

しかし、あまりにも勿体無いとの思いから、リノベーションをいくつか手掛けられている設計事務所さんに相談し、デザイン、コンセプトを纏め、再度そのデザインに沿って耐震調査をかけ、何とか残し、しかも面白いコンセプトで、色々な人が集まるビルに生まれ変わることができそうです。

この南ビルで40数年、会社としては70数年、五条で商売させて頂いてきた歴史を消すことにならず、私としてもホッとしています。
今後は、この生まれ変わるビルを基点に新展開を図り、京都に向けては勿論ですが、創業から今まで活動させて頂いてきた五条を活性化させていく事にも、力を注いでいきたいと思います。

ビルの内覧会は、11月1日、2日です。
是非、生まれ変わったJimukino-Ueda bldg を見に来て下さい!

2011年10月15日土曜日

現状報告

ここ最近ずっと、会社で席にもついていないという状況が続いています。

社内で居る時間は全て、営業活動に回るようにしているからです。

しかも、同行とかではなく、一営業担当として大学を回っているのです。

会社としては、社長が本来考えていかないといけない事などに時間がさけず、良くない傾向ではありますが、なかなか営業改革
ができていない事や、厳しい状況下で、一致団結して取り掛かるという姿勢を示す為にも、今は現業優先で考えております。

考えてみると、ウエダ本社において、自分が営業担当となったことなどはなく、やはり自分で回ってみると、私が言っている事
は、こういう事が伝わっていないのではないか?とか、目線の違いというものを感じました。

やはり答えは現場にしかないのですね。

そんな事で、私のブログなどでも楽しみにして頂いている方には、申し訳ないのですが、ちょっと疎かになってもどうかご容赦下さい!

本当は、外部の方に喜んで頂く為ではなく、まずは社員に向けてのメッセージや、共有したい事などを綴っているのですが。

ブログ更新を促す声が、外部の方ではなく、社員から上がってくる様な会社になると、その時には、私が営業などしなくても、
良い感じの会社に成長できていると思います。


社長が広報やブランディングの為に、ブログなどをゆっくり書いていられる様な会社にまずはなりたいですね。

でもその状態になっても、私は色々動いていると思いますが。

2011年10月8日土曜日

日本を元気にするセミナー②

セブンプラザ山口社長は、鹿児島でパパママストアと言われる様な電気店で、しかも赤字や債務超過となった店を加盟店にし、経営指導を行ない、今やFC加盟店61店のフランチャイズ経営を行なっておられます。

その精神は、”小さくてもお客様が支援してくれると大手に勝てる”という所にあり、”価格に勝る面倒見活動”で、100%離れなければ売上は落ちないとの考えから、買って頂いたお客様にどの様に喜んで頂くか?を追求されておられます。

しかし、どうしたら儲かるか?どうしたら売れるか?という仕入れて売るだけの”商売”ではなく、その間の管理をしっかり行ない、パパママストアのオーナーに徹底的に”経営”を求めていかれるのですが、そのベースには人が一番であり、幸せな人生をどう送るか?が先で、その為に、家電店を営んでいるのだという考えに基づいている様に思います。
 
戦術は目先の事ばかりで、戦略は長期的な展開を考えることとの定義も明快で、店づくり、客づくり、人づくり、は戦略である為、お客様の管理費、人件費は、費用として捉えないとの事でした。


でんかのヤマグチ山口社長は13年前、2年程の間にそれまで全く無かった家電量販店が6店も出店してきた事により、通常では諦めてしまう様な状況の中、全く逆張りの”高売り”をしようと決意され、やはり徹底的に顧客接点の強化に努められたのです。

その仕組み化の一つとして、売上評価を無くし、粗利評価に切り替えられたのですが、その事で、お客様に徹底的に尽くしても、必ずそれは成績に結びつくという構図となり、社員さん達も関係性強化を目標とされ、見事にお客さんに喜んで頂く事に向けて一丸となっておられるのです。

”旅行に行くからペットを預かって””雨が降って買い物にいけないから、調味料を買って来て”など、ありとあらゆるお客様の要望に応えられ、粗利40%を達成されているのです。

驚くべき話は、"旅行に行くから、泊まっておいて”という要望まであったそうですが、社長曰く、”これは究極の顧客からの信頼なので、これが理想です”とサラッと仰っていました。

そして、”変わった電気屋でいいんじゃないか?”この山口社長の言葉、良かったですね。

近代ホームの松本会長も、住宅業界の常識を全く覆した展開をされ、ここに至るまでは苦労の連続、邪魔や脅しもあったが、”ピンチの中にしかチャンスはない””苦手なものにこそ強みを見つけられる”との事で、住宅業界では有り得ない、お客様スタンスを追求されておられます。

そのベースには、毎日、今日が最後だと思って生きていたら、どれだけの差ができるか?という様な死生観がを強くある様に思います。

しかし、この三人の方に共通するのが、計数感覚を磨かれているところですが、松本会長も、その人間味溢れるお人柄と同時に、社内では数字でしか会話をしないという事で、これ又他にはあまり例のない、正社員として雇われている自社の大工さんにも、決算書を読める様に徹底教育されているのです。

という様に、纏めるのに、大変苦労する、学びだらけのセミナーでありました。

従来のブロックスさんのセミナーでも、たくさんの気づきや感動を頂きますが、かなり出来上がった理想に近い企業スタイル、又、何よりも社長の人間性を見せられるので、社長が自ら輝かないといけないのに、あまりにも遠すぎて、結構落ち込んでしまう面もありました。

そういう面においては、この三人の皆さんも素晴らしい人間力をお持ちなのですが、凄い逆境からの具体的なお話を聞く事ができ、私などでも、大変だと思っていた状況も、全然大した事がないと思えた事や、それに対して、対策と言える程の事が、できていない事だらけであり、本気度が全く足りていなかったと気づかせて頂く事ができ、私自身、本当に晴れやかな気持ちになる事ができました。

ウエダ本社として考えている方向性も、大いに自信を持つ事ができましたし、後は、再度、皆で役割を明確にして、シャカリキにやるだけです。

日本を元気にするセミナー①

今日は、ブロックスさん主催の第12回日本を元気にするセミナーに参加してきました。

京都流議定書でも大変お世話になっているブロックスさんの最大のイベントですから、そりゃ、参加しないと!という事もあるのですが、今回スピーカーで登場された、セブンプラザの山口社長、でんかのヤマグチの山口社長、近代ホームの松本会長のお三方のお話は、是非、聞いてみたかったのです。

そのお三方の講演前には、勿体なくも大久保寛司さんの、たった15分しかないという基調講演があり、そして皆さんの講演後は、大久保さんファシリテートのパネルディスカッションという、内容濃すぎの贅沢なものでした。

このお三方の説明をしていると、それだけで一杯になってしまいますので、ご存知ない方は、調べて頂くとして、共通するのは大変な逆境の中、通常であれば、できない理由ばかりになりそうな事に対して、逆転の発想で、並大抵ではない努力をされ、成功して来られた創業者であるという事です。

そして、皆さん、その逆境の中考え抜いてこられたので、着眼点が素晴らしい事、社員さん、お客さんを徹底的に大事にされておられる事、スティーブジョブズさんではないですが、今日一日であれば、という思いで一所懸命という言葉がピッタリの生き方をされている事、そこから来る理念をしっかり持たれている事、そして、それら想いと共に、計数管理を徹底的に行なわれている事などなど、あまりにも共通点が多く、しかも具体的なお話も多かったので、大変参考になりました。

又、我々中小企業の経営者にとって有り難たかったのは、三社とも、近代ホームの松本会長が標榜されている”グレートスモールカンパニー”という感じそのもので、規模は大きくないが、それぞれが他では真似できない顧客との関係を築かれている点など、こんな逆境の中、小さい会社でもここまでの事ができるのかと、勇気付けられる事がたくさんありました。

書き出すとやはり、内容があり過ぎて、纏め切れないので、それぞれについては次回に回させて頂きますが、私自身は、最近本当に忙しいと思っていたのが、皆さんのお話を聞いていると、まだまだ全然努力が足りなかったと痛感しましたし、そう考えると、やれていない事だらけで、改善できる事ばかりじゃないかと、変な?勇気も湧いてきました。

と、いう事で、早速ブログもこの時間まで起きて書いているのですが、とても纏め切れず、明日も早いので、今日はこの辺で寝る事にします。

続きは、連休中にでも。

2011年10月7日金曜日

誰を一番評価しますか?

ニュースでも大々的に取り上げられ、多くの方がコメント、話題にしておられますが、スティーブ・ジョブズ氏が亡くなられました。

同じ時代に生きていた中では、一番の改革者であったと言っても過言ではないと思います。

しかし、日本の若い人でも、ジョブズ氏のコメントに勇気付けられたという人が多いのには驚きました。

アメリカではあの様な0から生み出した人、初めに行なった人が、何と言っても偉い!という価値観が圧倒的に強いですが、日本では未だに、0から1を生むという事についての評価が全然低いと思うからです。

あれだけの大きな振れ幅の浮沈を経験されながら、亡くなる際には、時価総額世界一を達成されていたのですから、違う所で評価しているのかもしれません。

皆さんは、アメリカ大リーグで活躍した日本人野球選手で、最も貢献度が高い人は誰だと思われますか?

多くの人はイチロー選手と思われるのではないでしょうか?

勿論、イチロー選手が日本のプロ野球のレベルが高い事を証明した様なもので、その貢献度は文句無く高いと思います。

しかし私は、誰を一番評価しなくてはいけないか?については、圧倒的に野茂選手だと思っています。

やはり、0から1を作った人、それを最大評価すべきだと思います。
それがないと、ずっと0で何も始まっていなかったかもしれないからです。

仕事や、特に営業などにおいて、この点はよーく肝に銘じておくべきだと思います。

その仕組みを分かっていないと、いつか壁に当ったり、酷い目にあう事もあると思うからです。

仕事などがうまくいっていたり、物が売れたり、自分でバンバン仕事をしていたりすると、どうしても錯覚を起してしまいます。

でも、よく考えなければならないのは、誰がそのシュチュエーションを作っているのか?お膳立てをしているのは誰なのか?何故売れる様になっているのか?そんな事を意識できていないといけないのです。

蛇口を捻れば水が出るのは当たり前ですが、蛇口を捻って、自分はたくさん水を出したと良い気になっていたりしている人は、多いのではないでしょうか?

そんな例えであれば、誰でも分かる話ですが、蛇口を捻って水を出すのは誰でもできるのです。

多少、力の大小があり、たくさん出せる人と少ししか出せない人の差はあるでしょうが、そんな事は大きな差ではなく、誰が蛇口を捻れば水が出る様に仕立ててくれたか?が一番見るべきところなのです。

この仕事をした人が偉大なのです。

その水源を見つけ(作り)出し、水道管を引っ張って来て、捻れば水が出るという、全く0からインフラとなる様な仕組みをジョブズ氏はいくつも生み出したのです。

あの様な天才を生み出すには、天才までいかなくとも、付加価値の高い事を生み出していくには、0から1を生み出す人を評価する、その背景や元を見る事ができる人を生み出していかないといけないのだと思います。

日本は早く、目に見えない価値を、もっと評価できる様にならないと、生きていけなくなるでしょうね。

2011年10月4日火曜日

見ていてくれる事

なかなかブログを書いている時間がない状況です。

そんな中、昨日、凄く嬉しい事がありました。

東北の方が、私のブログを見て励みになったとコメント下さったのです。

東日本に対して、何ができるのか?と言っても細かい支援しかできず、自分の見た事、聞いた事を広めていく事、そしてそれぞれの課題に少しでも役に立つ人を繋いでいく事しかできないと思っていました。

それが全く知らない所で、大変なご苦労をされておられる方が、私のブログで励みになったと言って頂けるという事は、それこそ、私にとっても、ブログもそうですが、東日本への思いも持ち続けていかないといけないというモチベーションにも繋がりました。

以前にも書いた事があるのですが、私がNPOや社会企業家的な人を応援するのは、自分では到底できない事を行っている彼らに、託している面があるのです。
しかしその反面、直接的に、大変な人を救ったり、状況を改善したり、寄り添ったりしている姿を見て、羨ましく思っている面もありました。

自分ではそこまでできなくて、間接的な支援しかできないと思っていただけに、自分自身のブログで励みになったと言ってもらえたのが、凄く嬉しい事でした。

やはり人は、誰かの為、何かの役に立つという事が一番大きなモチベーションになるのだと思います。

又、同時に、私などですら、見ていてくれたという事を心強く感じるわけですから、被災地でまだまだ苦労されておられる方々の事は、皆がいつまでも思い続けて、伝えていくだけでも大きな支援になるのだと改めて感じました。

2011年10月1日土曜日

11'10月ウエダ本社社報

《原則に従って考える》

昨日、ベストセラーとなった“デフレの正体”の著者でもある、日本政策投資銀行参事役の藻谷浩介氏のセミナーがありました。

藻谷さんの理論も特徴的で、マクロ経済の専門家の中には、異論をお持ちの方もおられる様ですが、そこで使われるデーター、特に15歳から64歳までの人口統計の推移は異論を挟む余地がないところです。

誰もがこの年代層が減っていき、65歳以上、その中でも75歳以上という方々が急激に増えていく事は、想像するに容易い事ですが、問題は、その当たり前となっている事実を、言葉だけで捉えず、想像してみる、その中で自分は、どの様な状況でありたいのかを考えるという事が必要だと思います。

 ウエダ本社としても同じ事で、この人口推移を想像するだけで、オフィスという箱が、いかに要らなくなってくるかという事が想像できると思います。

その様な人口構成の世の中になるのは避けられないのですから、その中で我々は、どの様な人向けに、どの様なサービス、特徴を持っていくのか?それを考えないといけないのです。

又、個人においても、その様な状況に向かっていく中、それぞれが理想とする仕事や人生にしていく為には、どの様にすべきなのか?それをウエダ本社で実現できる事なのか?実現していく為にはどの様な事が必要なのか?を考えなくてはいけないと思うのです。

その必ず起こってくる事象に対して、できるだけ早くから、深く、考える様にして欲しいと思いますし、それができれば、どんな時代になろうとも、ウエダ本社のメンバーは、生きていけるという事になると思います。

そのどんな時代になっても生きていける人達が集い、ウエダ本社として、理念、使命から落としこんだ展開の中で、自己実現を果たしていく事、それがこれから、我々の目指すべき姿です。

オフィスという箱は大幅に減っていくでしょうが、仕事はなくなる事はあり得ません。
我々の目指すべき事は、社会人となって、起きている間の殆どの時間を費やす職場の環境を豊かにする事、仕事観を変革し、殆どの時間を費やす仕事をイキイキとしたものにする事です。

人口分布が変わろうとも、ウエダ本社としては、この原則に沿って考えていくのみです。