2011年6月30日木曜日

福島ひまわり里親プロジェクト

今日は福島ひまわり里親プロジェクトhttp://www.sunflower-fukushima.com/ の代表をされている半田さんが来てくれました。

2週間程前に一旦はアポがあったのが延期になり、先に話を聞いていた人見社長からも話を聞いていたり、半田さんとも電話でも話していた事、又、私も素晴らしいと思っている方々がサポートされている事もあって、とても初めて会ったとも思えず、色々話し込みました。

単純には、ひまわりが放射線を吸収する効果があるとの事で、福島にひまわりを植えていこうとするものなのですが、まだ現在は、植える作業にもリスクがある事、しかし、その安全を待っている間に他の地区では、福島への関心が薄れ風化していってしまう事から、日本各地で福島とつながりを持ち、忘れない様にする為に、まず500円で種を購入してもらい、それぞれの土地でひまわりを育ててもらって、できた種を福島に送ってもらおうとするプロジェクトです。

又、風評被害などで仕事が無くなっている福島の中で、この袋詰め作業を、特に弱い立場の障がい者の方に、少しでもお金が回る様に、仕事として行なってもらっているとの事です。

広島県出身で、行きがかり上、会社経営を行なう様になったという彼は若干30歳過ぎ。
広島におられるご両親には、親不孝だが、福島の為に、命も賭けるという程の活動や、マスコミでは報道されない、信じられない色々な問題、やはり当事者でしか分からない感情などを聞き、稚拙ながらも普段感じている被災地復興への自分の思いなどを話していると、何故か涙が溢れてしまう場面もありました。

ひまわりの後は菜の花プロジェクトも行なうそうですが、是非、多くの方にこれらのプロジェクトを広めて頂き、少しでも風化をさせない様に、協力して欲しいと思います。
その位は誰にでもできる事ですから。

京都フォーラムを含む京都流議定書イベントには、三日とも来て頂けるとの事ですので、是非、各出演者の方にも、ご紹介したいと思います。

2011年6月28日火曜日

おもしろおかしくの事業継承

今日、商工会議所で堀場製作所の会長兼社長である、堀場厚氏の講演を聞きました。

私は恵まれた事に、堀場最高顧問には、ウエダ本社に来て、八方塞、四面楚歌の状況で悩みに悩んだ際にも、相談に行かせて頂くなど、以前から、しょっちゅうお話を伺う機会を頂いております。

ただ、厚社長は以前からよく存じ上げていますが、講演としてお話を聞かせて頂いたのは一度しかなかったので、楽しみに参加させて頂きました。

原発の問題についても、自然エネルギー一辺倒の様な論議になっている事の危うさも指摘されていました。
太陽光発電については良い事ばかり言っていて、太陽電池を作る為に必要な電気の論議は誰もしないが、現状では太陽電池を作る際に必要な電力と、その電池が生み出す電力はほぼイコールであるという問題や、電気自動車にしていく場合でも、リチウム電池の廃棄、処理が大問題である事を誰も話題にせず、始めから、意図的に誘導しているという所が問題であるとの事でした。

本当のリーダーとは、メリット、デメリット、先々の形、それらトータルの絵を見せて語れる人であるとも仰っていました。

以前、最高顧問にも直接言った事があるのですが、私は堀場製作所さんほど、親子での継承がうまく行った例は少ないのではないかと思います。

終戦後研究を続けたいからと会社を創業され、当初から決められていた50歳での社長退任を少しオーバーされたものの、すっぱりと降りられ、ご子息の厚社長(3代目)が海外戦略など、先代とは違う形で見事に発展させられて来られたのです。

厚社長に引き継がれた時、どの様に引き継がれたのですか?と聞いた際、この答えが何とも堀場最高顧問らしいお言葉でした。

”ワシと同じ事をすんなよ!と言っただけや””ワシと同じ事するくらいなら、ワシがやった方がマシやから”との事でした。

自分で創業しながら、引き継ぐ際はキッパリと、そして言葉だけはなくその通りに行われ、しかも引き継いだ人が見事に、独自カラーで拡大発展させて来られたという、ホントに滅多にあり得ない形です。

日本国のリーダー(と呼べる人が居るのか分かりませんが)は、少しくらい見習って欲しいですし、
政治家も、堀場さんの社是の様に、深ーい意味の”おもしろおかしく”で、夢中で国政に取り組んで欲しいものです。

その堀場最高顧問と、門川市長、そこに川畑社長を交えての”幸福論”今から楽しみです。

2011年6月25日土曜日

性格の良い人、ビジネス上で良い人

昨日は、以前にクレームを頂いたお客様の所に訪問しておりました。

最近、当社としての課題だと以前から考えて来た事が原因の問題が連発しています。

それは簡単に言ってしまうと感度の問題なのですが、その問題に対しての対策を色々取り組んでいるつもりではいるのですが、色々出てくると、結局は効果を生んでいないという事であり、どうしたものか?と悩みは深いです。

感度って、言ってできるものではないのですが、問題があった際に、元々は大した問題ではなかったものが、少しづつの掛け違いや、考えずに行っていた為に、大変な事になってしまうという事がよくあるのです。


私はよく、以下の話も社内で言います。

一つは日本語的表現が嫌いであるということと、性格の良い人がビジネス上とんでもない悪人になり、性格が悪い人?が、ビジネス上信頼を得る人になるという事です。


日本語的というのは、頑張ります!や努力します!できるだけ、などの表現ですが、日本の社会においては、何もやっていないのに、或いはやるつもりがないのに、これらの表現で文章を構成すると、さも" 頑張っている"様に感じますし、多くはできていない時に、それで通ってしまい、問題が隠されるのです。


その表現を用いて、あまりキツイ事を言えない、ハッキリNOと言えない人が話すとどうなるか?中身が無いのに、さもやっている文章になり、悪い事を言えないから、良い表現にしてしまうのです。

最も象徴的だったのは、前首相の米軍沖縄県外移設についての対応でした。

あれなどは、仕事上でも"できない"社員の典型の様な話でしたが、その後も、堂々と出てこられるというのは、余程感度に問題があると思います。

私はこれらの対策としても、質問に対して答えから先に言う事を練習する様に言っています。

或いは、英語的発想の仕方とでもいうか、S+Vの文型をベースに話するという事です。

" あなたはそれをやったのですか?"
の問いには、"はい、やりました。"か、"いいえ、やっていません。"が答えです。

その上で、なぜならば、〜だったから、などという
修飾する言葉を付けていくのです。

これが、日本の会話では、この型を使わない事や、何か、その言い方はキツく感じたりするので、余計な修飾語を一杯付けるのです。

そして、問題なのは、話し方だけなら良いのですが、こういう考え方になり、こういう考え方の人同士で話をしていると、何も問題が深堀されず、問題に気づかなかったり、或いはお互いがお互いにとって都合の良い解釈をしていて、分かった時には、相当両者の間には溝が出来ていて大きな問題となるのです。

それが、キツイ言い方をする事ができる、性格が悪い?人だと、 "それはできない"とか、"私はやる"とか、ハッキリ言うの
で、ビジネス上では結果、嘘をつく事がなく、ビジネス上では良い人となるのです。

うちの会社でも、良い人ばかりという根本的な問題は、当初から分かっていたので、以前は話し方なども注意していたのですが、それでは、皆が萎縮するだけなので、最近はずっと聞く様にしてきました。

しかし考えてみれば問題は変わらず、ただ言いやすくなって、問題が出やすくなっただけなのかもしれません。

早くもっと "悪い人"を増やさないと。と、同時にキツイ言葉を聞ける人を育てないと。

京セラフィロソフィーでは、"小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり"という項目がありますが、本当にその人の事を思う深い思いは、表面上は非情な、大変冷たい、キツイものに似ているものなのです。

2011年6月24日金曜日

日本には本当の営業はいない?

うちの会社の課題の一つは営業改革です。

卸営業やルート営業というものの最大の問題は、本来の市場価格という感覚がなく商売するので、値段を決めるという、ビジネスの一番基本的な事が分かっていない事です。

私は、独立して色々な商社に出入りして、企画を持ち込むという事も行っていましたが、そういう事を行っている内に、日本の営業って、ただ商品説明をしていたり、手配などをしているだけで、日本には本当の営業がないと気づいて、”営業代行”と名刺に入れて動いていました。

その頃、ソフトブレーン創業者の宋さんが、”やっぱり変だよ日本の営業”という本で、”日本には本当の営業がない”と全く同じ言葉で書かれていて驚いた事がありました。

よく話しますが、有難い事に大変厳しい会社で、営業のスタートを切った私は、まだ、商品の事も何も分からない中、これは幾らで売ってくれば良いのですか?と当時の課長代理に聞くと、即座に
”売れる値段の一番高い目”という答えが返ってきました。

優しいでしょ?全く何も分からない新人に、それだけで終わりなんですから。
あとは考えろという事ですから。

でも私は、未だにこの言葉は、深い言葉だと思っています。

先日も営業はアートと書いていましたが、売れる値段の一番高い目とは、暴利を取るという事ではありません。
お客さんが納得して買って頂く、最大値で売るのだという事であり、営業の能力としては、その最大値をいかに高められるか?という事なのです。

という事はそれを実現する為には、色々な要素があるので、アートだという話になるのですが、まず
その為にも、お客さんの反応や、状況など、全てはお客さんから始まらないと分からないのです。

ところが、卸やルートというのは、こういう経験がなく、原価が幾らで、自社の規定マージンが幾らだから幾らで売らないと・・という様に、全くお客さんや、市場原理は関係なく、自社のスタンスのみで考えるのです。

私はやった事がないのですが、先日女子社員に聞いていると、ネットオークションでは、意外と中古品でもよく売れて、それだけに気軽に買い替えなどを行えると言っていましたが、これがビジネスの原則です。

要は、中古であれ、汚れていたとして、それでも良い、それが良いという人が居て、買い手と売り手の思いが合致した所が販売価格になるわけで、株や相場物の全てがそうですが、それで値段は決まるのです。

という事は、相手が欲しいのか欲しくないのか?他に買う道はあるのか?などなどの状況と、こちらの背景で値段は初めて決められるのですが、うちの場合、この辺りのお客さんの事を聞いても、殆ど把握できていないのが現状です。

おかしいですよね?高等技術でも何でもありません。
だって、皆、個人の物をネットで売る際には、そういう行為をしっかり行っているのですから。

今日聞いたセミナーの中に、同じことを100回言って漸く変わるという話がありましたが、皆に100回言うつもりで続けていきます。

2011年6月23日木曜日

面白い"縁"

今日は、朝、昨年のイベントでお世話になった井筒八ツ橋の津田社長の所に訪問した後、今年も三日目に社会起業家メンバーと絡んでもらう嘉村君と会社で打ち合わせ、午後は京都JCの人間力大賞の担当委員長と、副理事長の訪問がありました。

これも特にイベント三日目のメンバーは、JCさんが選ばれた、人間力大賞受賞者ばかりなので、うまく連携して頂けないか?との相談をさせて頂いていたのです。

そして何とこの委員長が、京都に経営品質を広めたと言ってもいい、人見さんの弟氏。

という事もあり、今後も色々連携させて頂けそうな感じでした。

その間にも、うちのセミナールームでは、今晩行われた寄せ鍋講座の打ち合わせが勝手に行われており、チラッと顔出しして、私は、経済同友会のハピネス委員会へ行きました。

その委員会とその後スタッフ会議があり、今日は寄せ鍋講座には出れず、一旦会社に戻ってから、今日は何と鬼澤さんがわざわ
ざ、人見兄が、講師を務める経営品質協議会の講座に受講生として出席される為、京都に来られていたので、その二次会に合流させて頂き、先程帰宅しました。


という、一日でしたが、これを見ても、人の縁ばかりで繋がっている事を感じます。

人見兄が広めてくれた事に私も乗っかり、イベントも行ない、そのイベントで関わってくれた連中との絡みで、又、人見弟が、会社に寄ってくれる様になり、イベントに関わってくれている人達はそれぞれで繋がって話し合いが行われ、元はと言えば、人
見兄に火を点けた鬼澤さんが、京都入りされて、先程まで一緒に居たという、この何年もで出来た繋がりが一日に集まった様な、面白い一日でした。

私はJCではなかったのに、一挙にこんな関わりを持たせて頂いて、有難い話だと思います。

ただ、この繋がりにも時代を感じるのは、FBでそれぞれの動きを見ていたりする事です。

鬼澤さんの京都入りも、私は今朝FBで知って、自分の会合終了後駆けつけたという事ですから、不思議な縁だけではなく、気
持ちがあれば、縁も作れる時代なんだと思いますね。

しかし、人見兄氏は、鬼澤さんを受講生に迎えるのですから、もはや先生ですかね?

2011年6月21日火曜日

営業はアートです。

今日は仕入先さんにお集まり頂いて、半期に一度の事業報告会を行ないました。

悪い状況の話をするのは、なかなか大変ではありますが、一番支えて頂いている仕入先さんですから、正直に私の原因分析と対策、今後の可能性、そしてまだある懸念点など、一般的には話しない様な事まで共有させて頂きました。

我々など、分析してみても、本当にまだまだなっていない事だらけで、やはり各仕入先さんに助けて頂きながら、タイアップしていけないと、お客様に向けても、メリットを感じて頂ける存在になどなり得ないと思います。

新年度に入ってから、一つの事業部長を兼務しておりますので、見積などの相談を受けるのですが、本質的に”営業”とはどういうものか?何をしなくてはいけないのか?がまだまだ分かっていない様に思いますし、そこが最大の課題です。

私の持つ営業のイメージは、実はアートにも近いものなのです。

お客様の望む事、顕在化していないニーズを引き出し、それを作り上げていく事、その為には自分達の強みや、利用できるリーソースをフルに発揮し、お客様の喜ばれる形で提示でき、しかも自社もしっかりと利益を取りながら、お客様も満足して頂く価格で提供するという、色々な要素の最大公約数を導き出すという作業なのです。

そして、それができると、当然仕入先さんを泣かして自社だけ儲けるという事ではなく、仕入先さんにも喜んで頂くという構図ができるのです。

それが営業の醍醐味で面白さだと思うのですが。

なかなかこの辺りまでを理解してもらうには、まだ時間がかかると思います。

ただ、新年度に入ってから、各自役割を明確にし、行動目標に落としこむ作業を徹底的に行なっておりますので、かなり意識の変化も見られて来て、楽しみな面もあります。

先日、参加させて頂いた、日本再生プログラム推進フォーラムの基調講演で、堀場最高顧問が仰っていたお話の中で、20世紀と21世紀の違いは、集団から個の時代というお話がありました。

国であれば、国民一人ひとりがしっかり自立していかないと国も良くならないし、同じ事が会社でも言え、社員一人ひとりがしっかりとしないと、これからは生きていけない時代であり、しっかりとした個が、皆でよってたかって目標に向かっていく組織でないと駄目というお話でした。

その事を考えても、今、大変厳しい状況である中、皆がそれぞれ初めてと言って良いほど、自分の役割、行動を考えている今期は、漸く21世紀に向かっていく作業を行なっているのだと思いますし、まだ先の長い21世紀を渡っていく為の試練だと思います。

その為には、しょうがないですね。大変な事も楽しみましょう!

2011年6月18日土曜日

過保護な会社?

今週はなかなかハードでした。

出張もあり、会合もあるのですが、今期に入ってトコトン皆に考えてもらう様にしているので、会社に居る時間は、その報告、相談などもあり、自分の仕事に集中できませんでした。

と言っても、社員の話しを聞く、皆に考える事を癖付けるという事を行なっている以上、その考えの組み立てに付き合うという事は、現状では一番優先度の高い私の仕事でありますので、やむを得ない話です。

しかし一方で、昨日、ある機関が行なっているインターン生と面談したのですが、その内の一人は、ある大手不動産で1年弱働いていたという人でしたが、驚いた事に仕事は夜中の1時、2時まで毎日の様にあったとの事でした。

それは、既にある顧客は、全て先輩社員が持っていて、売り先がない為、新人は全て新規開拓を行なっていかないと全く数字が上がらないから、自分で飛び込みセールスをかけ、案内チラシなどを作ったり、その準備に追われるからとの事でした。

こういう話を聞くといつも、普段押さえ込んでいる心境が出てきてしまいます。

私が育った環境からすると、今のうちの会社でも、至れり尽くせりで、こんな過保護で良いのか?と思ってしまうのです。

私自身、研修制度や教育なんて受けた事がなく、社長とのコミュニケーションなど、そこそこの規模の会社だったのである筈もなく、”聞いてもらえない”などという不満を持っている事自体が、駄目社員と評価される様な環境で育ったのです。

単純に、自ら何とかしようとしない人は、放っていかれるだけで、全ては自己責任なのです。

しかし私は、それが悪かったかと言えば、特に事業をしていきたい、或いは成長をしていきたい、という人にとっては、非常に良かったと思っています。

ただ、今の時代はもうそんなのは通用しないとも思っていたのですが、去年でもまだそんな事があるのだ、と思うと、安心した様な感もありますし、時代には関係ないのかと思いました。

やはり、特に新人や若い間は、そして成長を求めるのであれば、本人の為にも、厳しい経験をさせるべきだと思います。

仕事はずっとしていかなくてはなりません。
そして長い人生、嫌な事、厳しい事だらけです。
それらから一生逃れていけることなど有り得ません。

それなら少しでも早く、そして早い内に多く、厳しい経験をした方が、間違いなく身になるのです。

若い内に、毎晩夜中の1時、2時までやった・・という様な経験、売り先も与えられないので、全て自分でやらないといけないという経験、そんな経験を吸収していれば、ベテランになってから、考える癖付けの練習という様な事をやらなくても良いと思うのですが・・・

長いスパンで見た時に、どちらが良いと思いますか?

2011年6月17日金曜日

京都グリーン購入ネットワーク総会

今日は、この総会後のセミナーでパネルディスカッションに出演させて頂きました。

うちの会社もこの組織には参加しており、ウエダ本社の環境大臣のT本君が幹事を務めています。
今日も総会後のパネルに出席する為、少し早く行って総会にも入ると、そのT本君は幹事として前に並んでいました。

"偉くなったもんやな〜"と思いながらも、うちの会社に期待して頂いているという事もよくわかり、幹事のT本君にも迷惑はかけられないと思いました(笑)

来られている方は、環境に取り組まれておられる方であり、まして今日は、その前にNPO法人KES環境機構の専務理事と、京グリーン電力証書運営協議会の構成企業の方のお話を受けて、それについてのコメントをしてくれとの、何ともハードルの高いお話でした。

しかし、お二人のお話を聞いてみると、仰っている事は、環境という切り口ではありますが、効率追求の価値観の限界、地域との共生、自立、省エネなどの日本モデルを構築すべき、単に値段だけで選ばない様な消費者の在り方、などなど、私も感じていて、今回の京都流議定書の骨子にしている様な事ばかりで、助かったのと共に、お陰で又イベントのPRもできました。

やはり、問題の根は同じで、価値観を変えなくてはいけないと思っている方々は、たくさんおられると改めて感じました。

この中で、企業は、消費者が3・11以降に変化を見せているのに、その変化についていけていないという話がありましたが、
せめて我々中小企業は、元の価値観に戻らぬ様、思い切って舵を切るべきだと思いました。

2011年6月16日木曜日

二つの有益な空振り

先程、沖縄から帰ってきました。

当然、沖縄に行っているのですから、いつものごとく、沖縄教育出版さんへ。

ところが、川畑社長とは入れ違いで今回は会えず、と、実は分かっていたのですが、川畑社長のおられない沖縄教育出版さんも、ある意味大変勉強になるので、幹部のお二人と、昨日から、いやその前日の京都からずっと一緒の御馴染み、ライバルである熊谷社長と共に、四人でランチに行きました。

沖縄教育出版さんも、そのレベルにおいて、次の段階へ進まれている感じで、私が、”うちの会社も研修などが皆、恵まれ過ぎていて、手法に走りすぎている感がある。京都の老舗などはそんな事を勉強していなくとも、日々の教えなどで自然と身についている所が多く、そちらの方が強さを感じる”という話をしていると、全く同感と頷いてくれていたのですが、悩みは同じでも悩んでいる階層が違うと思います。

多分、沖縄教育出版さんは一巡か二巡、上のレベルでの悩みなのですが、再度、足元を固めようと、朝礼の見学さえ今年は断られておられるのです。

我々の後輩である、京都経済同友会の青政研メンバーは、そんな中、来週特別に朝礼参加させてもらうのですから、是非、多くの気づきを持って帰って欲しいと思います。

昼食の後は、昨日、ラッキーにも会う事ができた、平田大一さんのおられる沖縄県庁にタイミングが合えばお邪魔するという事になっていたのですが、こちらもタイミングが合わず、お邪魔する事はできませんでした。

しかし元々はお目にかかる予定などなかったのに、昨日思いがけず会う事ができ、来月のイベントにお越し頂く、ご挨拶はさせてもらう事ができたのですから、超ラッキーで、今日の二件の予定の空振りは、目的を持った思い切り有益な空振りでありました。

今回、沖縄でお会いできなかったお二人ですが、7月22日には川畑社長、23日には平田大一さんに、何とハイアットリージェンシーでお目にかかれるんです。
私だけではなく、来て頂いた皆さんもですから、どうぞこぞってお越し下さい!

と、最後は必ず宣伝でした。

2011年6月15日水曜日

肝高の阿麻和利 in 盛和塾

ちょっと二日、ブログをサボってしまいました。

フェイスブックで見て頂いている方には、速報をご覧頂いた様に、昨日から盛和塾例会で沖縄に来ています。

経営問答の例会、その後の懇親会と二次会、そして京都からも約20名の参加があったそうですが、京都メンバーとその後の懇親?があり、ホテルに戻ったのは、午前2時前、という事で、ブログ書く気力がありませんでした。

という言い訳はさておき、その速報でもお伝えした様に、盛和塾の懇親会の余興で、何と肝高の阿麻和利が出演しました。

沖縄の塾生に聞くと、やはり、県外の方に知って欲しいと企画したとの事で、4月から県の部長に抜擢され、そして、京都経営品質協議会の主催となる京都フォーラム(京都流議定書二日目)にご出演頂く、プロデューサーの平田大一さんも挨拶に駆けつけて来られました。

30分程で20名強のメンバーでのホントにダイジェスト版ではありましたが、約500人程の全国から来られた塾生達も、驚きと共に感動されていました。

余興ですから、宴会が盛り上がって、正直、ざわついた中で始まり、内容を知る私としては、もっと注目される様にうまく説明すれば良いのに・・とヒヤヒヤしましたが、その心配も直ぐに吹き飛ばす様に、彼らのパフォーマンスが始まると一瞬にして静まり、その後は皆さんドンドン引き込まれていた様でした。

経営品質の方では、大久保さんや鬼澤さん、川畑社長など、皆さんが応援され絶賛されておられますので、かなり有名になったと思いますが、盛和塾のメンバーは、沖縄の方以外は殆どご存知なかったのではないかと思います。

稲盛塾長を始め、その塾長から、利他や、全従業員とその家族の物心両面の幸福を追求すべきなど、常に指導を頂き、経営品質ともほぼ同じ方向性を目指している塾生の方々にも、今回、肝高の阿麻和利を知って頂いたのは大きいと思います。

”良かった”と言われる皆さんに対して、私は何故か関係ないのに、心の中で、”してやったり”とニンマリし、”ホントは2時間半ビッシリと沖縄で見て欲しいんです”と完全優越感に浸っていました。

でも先に、完全版を観ている者からすると、あの抜粋版で初めての人に感動させられる彼らは本当に凄いと思いましたし、それを手掛けられて来られた平田大一さん、改めて凄いです!

そして、その平田さんはイベント二日目の京都フォーラムに来られます!・・また宣伝

2011年6月12日日曜日

日本的、アジア的な宗教観から

昨日は、京都流議定書三日目と連動させた企画である、よせ鍋講座の二回目で、難病支援などの活動を行う深田君と、ハンドサイクルの輸入などを行う尾形君の掛け合わせでした。

私は残念ながら、彼らの話を聞いた後、その後のディスカッションには参加せず、会社に戻りました。

会社では、昨日期限で各チームで擦り合わせをし、各自まで落とし込んだ行動計画を出してもらう事になっていたのですが、帰社後提出してくるものが、まだまだ考えきれていないものが多く、それぞれにコメントしていると、終電近くの時間になっていました。

今日は、テラルネッサンスの総会が、うちの会社で行われていたので出席するつもりでしたが、よせ鍋のメンバーでもある尾角光美さんが、山折哲雄先生が基調講演されるシンポジウムでパネリストで出る事を知り、そちらにも顔出しする事にしました。

残念ながら、尾角さんの出番と、テラの総会後の小川新理事長と鬼丸君のトークセッションが全く重なっており、尾角さんの出番は見る事ができず、会社に行きました。

よせ鍋メンバー達のピュアな思いと、それぞれに行動を起こしている点は単純に尊敬できるし、何とかうまく行って欲しいと思います。
そして、その中の尾角さんなども、テレビで特集を組まれたり、お坊さん達が彼女の講演に集まるという存在になり、山折先生と同じ舞台に立つなど、目覚ましい活躍で、嬉しい限りです。

テラルネッサンスの小川君と鬼丸君の話を聞くと、流石に10年以上活動を続けているだけに、さらに一格上と言った感じで、彼らには後に続くNPO、社会企業家達のシンボリックな存在になって欲しいと思いますし、よせ鍋のメンバーには、それを追いかけ、世の中の為にも、次のレベルを目指して欲しいと思います。

今うちの会社で多大な時間を掛けて行なっている事は、 "考える事" です。
それは、逆に言えば今まで考えられていなかったので、"考える"という事を経験、癖付させようとしているのです。

昨日、今日の間にも、これら社会企業家達と、うちの社内を見比べてみると、この差はどうして生まれるのだろう?

どうして、社会企業家達の方が、それぞれ大変な課題に取り組んでいるのに、イキイキと楽しく行なっていて、彼らに比べたら、全然大した事でもないのに、仕事となると、辛く、苦しいもので、深く考える事もしなくなるのか?

うちの会社でも、自分のやりたい事から考え、3年後、5年後のありたい自分から考え、目標を考えて欲しいとしているのに、考える事が苦しい事になるのか?と考えさせられました。

決して能力の問題ではないと思います。

山折先生のお話を聞いても、この様な差は、生きている使命感を感じられるか?という事と、人間は必ず死ぬ、永遠はない、という無常観を持っているかどうか?であり、だからどう生きる?という発想ができるかどうかなのだ思います。

日本人が本来持っているアジア的な宗教観を忘れていった事が色々なミスマッチを起こしているのだと思いますし、日本人の元々持っていた良き価値観を再興しなくてはならないと思います。

実は山折先生にも、一回目の京都流議定書でご登壇頂いておりましたが、それが一回目から流れている京都流議定書のベースの考えなのです、と、最後は又宣伝になりました。

2011年6月10日金曜日

有難いクレーム

今日、クレームになっていた先の社長さんへ電話を入れました。

そのお客様からすると、かなり以前からこちらの対応がマズイと不満を持たれていたのですが、こちらはそれを全くキャッチできておらず、一昨日に初めてお客様の方が担当を変えてくれとまで言われて認識したという、お粗末な話で、今日、お詫びと共にアポイントの電話を入れたという事でした。

ご指摘頂いた点は、実はうちの会社での最大の課題であり、そこを何とかしなくては、との事で色々取り組んで来ている"つもり"であっただけに、大変ショックでもありました。

その社長さんは、このブログもよく読んで頂いていたそうで、紹介でうちの会社と取引できる事を喜んで頂いていたとの事で、ブログで書いている内容とのギャップが激しく、余計に納得がいかなかったのだと仰っていました。

言って頂ける事全てが、"おっしゃる通り"のお話ばかりで、本当に有難いご指摘でした。

私がいくら言っても伝わらない所を、お客様からこれだけハッキリとご指摘頂くと、さすがに腹に落ちたと思います。

クレームというものは、商売人的感覚を持っていれば、本当に有難い話です。


この社長さんの様に、ある意味うちの事をここまで考えて言って頂ける事は少ないですが、ただ、このケースの様にクレームを言って頂けるのは、期待値の裏返しであったり、まだ、取引を行なってやろうと思って頂いているからです。

ビジネス上、最も恐ろしいのは、こちらが気づかない間に不快な事があり、こちらが大事だと思っているお客様から、知らぬ間に外されてしまう事なのです。

それだけに余計に、このお客様の感覚、しかもお客様はクレームを言われていたという事も気づけていなかったという事が問題なのですが、ここから、お客様の声に耳を傾けられる様にする為には、手法とかそういうものではなく、本当にお客様の立場に
たてるか、お客様に本当に喜んで頂ける存在に、各営業が、そしてウエダ本社が、なり得るかどうか?、皆が生まれ変わるつもりがあるかどうか?に掛かっていると思います。

救いは、遅まきながらではありますが、担当者からすると、面目まるつぶれの話を包み隠さず正直に話してくれた事です。

新人ではありませんし、恥ずかしい話ではありますが、いつからであれ、気づきさえすれば人間は変わる事ができると思いますし、気づけば、始められるのです。

今回の件も、この担当者だけの問題ではありません。
他のメンバーも、今のうちのレベルでは同じ事が起こり得ます。

そこを私も含め、皆で再認識し、恥ずかしながらでも、気づいた所からスタートしたいと思います。


御指摘頂いたこのお客様と、今回正直に言った担当にも感謝致します。

変わりましょう!

2011年6月9日木曜日

素晴らしい若者達

今日はアイセックという団体の同志社大学委員会で活動する学生が来てくれました。

アイセックとは、大学生を中心に運営される非営利の世界組織で、外国人をインターンとして受け入れる企業を見つけたり、日本の学生を海外にインターンとして送り込んだりする事業を行なっている組織で、以前、営業に来られたのですが、その際に話していた、京都流議定書イベントの事を覚えてくれており、学生を参加させたいとの事で、来てくれたのでした。

新入生を同席させたいとの事で、二人の新入生を連れて来たのですが、やはり、こういう組織に自ら入ろうとする人は、しっかりしていて、驚くと共に、いつもの興味が出て、何故そんな思いになったのか?どういう背景があるのか?と大変興味深かったです。

思えば、今、素晴らしい活動を行なっている若い人達と交流があるのも、二年前の京都流議定書で、凄い活動をしている学生団体と会い、何故こんな若者達が居るのに、全体的には、やる気ない、夢もない風潮になってしまうのか?いろんな意味でミスマッチがあり、それを何とかできないものか?と考えたからでした。

目的さえ持てば、今の若者は凄い能力を持っているのです。

そして今日もそんな素晴らしい若者と出会って、嬉しくなって予定をオーバーして話してしまいました。

帰り際に、まだその新入生は、一つどうしても質問させて下さいと言って、今後、自分達が企業へ営業活動していくに当たって、企業がどこに、どの様にメリットを感じるのか?

どの様に持っていけば良いのか?という点を、聞いてくるのです。

"一年って事は、数ヶ月前まで、高校生だよね?"

恥ずかしながら、うちの営業でも、そんな視点も持てていなかったり、この折角の機会を逃すまいと、積極的に質問をしていくなど、なかなかありません。

これって、何の差なんでしょうか?

経営品質でいくと、これも、その目的を明示できていない社長が悪いという事なんでしょうね。

そんな素晴らしい学生達も来てくれるとの事で、イベント三日目も楽しみです。

そして、先輩NPOの人達は、イベントに繋ぐ為に、リレーセッションとして、寄せ鍋講座というものを行なってくれています。


今週金曜日にもありますので、ご興味ある方はこちらにも是非お越し下さい。

2011年6月7日火曜日

自分の人生の向かわせる先

"自分の人生を世の為人の為に費やせるのがリーダー"

元世界銀行副総裁の西水さんが、先日仰っていた言葉です。

また、政治が混沌としています。

この国の政治家は、どの様な国にしたいと思っているのでしょうか?

自分の人生を世の為、人の為に賭けると心底思っている政治家が何人くらい居るのでしょうか?

リーダーと言える政治家がたくさん居ないという事が、この国の将来にとっての大問題だと思います。

我々の様な中小企業でも、地域の為や、関わった人の為、などと思って経営しています。

別に、CSRだとか、社会貢献だとか、そんな事を思ってやっているのではありません。


ただ、お金だけの為、自分の欲や名誉の為で、物事を行なっていたりして、面白いのか?と思うのです。


お金を目指していけば、そのお金を得ればどうなるのでしょう?

地位や名誉を求めていたら、それらを得てしまったら、どうするのでしょうか?

自分は、蓄えた資産で後は優雅に過ごす。


そんな為に人間は生まれて来たのでしょうか?

そう、考えると、何か淋しくないでしょうか?

うちの会社の事を、よく不思議がって頂きます。

本業と関係ない事ばかりやって、何処で儲かるのですか?
何故、そんな非効率な事ばかりやるのですか?


その答えは、存在する価値を持ちたいから。

存在する意義のある会社となりたいから。


そして、それを皆で作っていく方が、生きている意味、自分自身であった意味があると思うから。


今日は大久保寛司さんの著書、"考えてみる"の様になってしまいました。

別に真似したわけではないのですが、震災以降もずっと我慢してきた政治の酷さに加えて、ここ最近の与野党入り乱れての低次元ぶりを見ていると、こんな心境になってしまいました。

昔の感覚

先日は、山益という会社の50周年に出席してきました。

ここの社長は、瀧定時代の同期であり、今とは正反対?とまでは言わないまでも、今の様に、利他とか、世の為・・などと言っていない頃からの友人です。

そんな友人の周年パーティーですので、元同期や、後輩とも十何年かぶりに会う事もでき、私にとっても、楽しい時を過ごさせて頂きました。

以前にも書いた事がありますが、瀧定という会社は、繊維業界最大手、厳しい事で有名な会社で、しかも私が所属した課は、”泣く子も黙る”とも言われる課でした。

その中で、私は他の人が経験しない様な特別な経験をさせて頂き、本心から感謝しております。

あの経験がなければ、まず、ウエダ本社に来てからの数々の困難を、克服する事などできていなかったでしょうし、まず倒産させていたと思います。

そして、現在でも社員に対して、特に”営業”という点において、自信を持って話しできるのは、この厳しい経験があるからです。

そんな厳しい経験を共有した仲間というのは、何とも言えない感覚があるものだと思いました。

そんな厳しい会社でも、ゆとり世代が入社し、今後、人の指導が難しいという話が出ていましたが、私などは特に、後から振り返ってみても、絶対的に、苦しい事、厳しい経験というものは、凄く身になる事であり、実は、生きていく中での、大きな資産になると思うのですが。

それが悪い事の様に思われる風潮は、本質を弱めるだけだという思いはどうしても拭えません。

山益の社長とも、詳しく仕事の話や会社の話しを聞いた事が無かったですが、やはりここも社員さんの事を考える、良い会社だなと感じました。

こちらも経営品質だとか、そういう面の勉強はされていないと思いますが、良い会社を作る為には、色々な研修や勉強はあくまで方法論なのだと改めて気づかされました。

”会社は学ぶ所ではない、学んだ事を使う所だ”
先日聞いた講演の中で、カルビーの松本会長が仰っていました。

そして、”ビジネスはコミットして、結果責任を取ること”

さすがに、厳しいですが、大変腑に落ちる話でした。

ちょっと、昔の同僚と会って、昔の厳しい自分が蘇ってきたかな?

2011年6月4日土曜日

伊那食品”道”

今回伊那食品さんでは、朝の掃除に初めて参加させて頂きました。

これが又、恐ろしいものでした。

まるで、森の中にゴルフ場のクラブハウスがあるといった感じの伊那食品さんでは、木々や、芝、苔などの手入れから、落ち葉の掃除まで、毎朝社員さんが始業前に行われるのです。

西水美恵子さんも一緒に、7時半頃から、その掃除に向かいました。

社員さんが、改善で要望した掃除道具は、どんなに高くても却下される事は無いとの事ですが、集められた、これは一体何処で買うの?という道具が見事に、作業ごとに揃えられ、それぞれの細かい使い方まで徹底されていました。

我々は、舗装道路用の竹ぼうきを渡されましたが、この竹ぼうきも芝用とは分けられ、それと共に、一本3000円もする座敷ぼうきも、この位、高いものでないと、しっかりゴミが取れないんですと、惜しみなく使われていました。

我々が始めていると、三々五々、事務と思われる女性なども現れ、ごく自然な形で当たり前に、広大な庭掃除に入って行かれるのです。

森の様な敷地内の木々はその一本一本の枝打ちまで、塚越会長が指示されるそうで、今や森の様になっているこれらの木々も会長が、何十年先を想像して、何処に何を植えるかを考えられたものなのです。

会長からすると、庭も、会社も、社員も皆同じで、生物としての成長がどうあるべきか?という哲学があるのだと思います。
だから会社も、急激な発展、自社だけの発展を願うのは、生物としての成長という観点からして、おかしいという思いがあるのだと思います。
そんな思いがこもった場所で、社員さん達が自ら、それを維持し育んでいかれているのですから、良い "気"が充満するのは、当然かもしれません。

伊那食品さんの恐ろしさは、この掃除は休日でも、社員さん達が自主的に出て来られて行われているのですが、それを苦痛や、強制でやらされているのではなく、”木々には休みがないですから、当たり前でしょ?”という感覚なのですから、恐ろしいという感覚にもなるのはご理解頂けると思います。


そういう話は以前から聞いていたのですが、実際見てみると、皆さんの雰囲気が、やらされ感は全く無く、しかし頑張ってやっている感もなく、ホントに当たり前という、ごくごく自然体なのです。

あの力の抜け方は、どんな事でもそうですが、本物ですし、武道などにも繋がるある意味”伊那食品道”にさえなっているとも思いました。

うちの会社は、まだ、型の練習を行なっている最中ですね。。

2011年6月3日金曜日

残念な放送

先日、取材を受けたクローズアップ現代の企画が残念ながら没になりました。

伊那食品さんに行った際にも話しさせて頂いていましたので、連絡がつかずご覧頂いた方々には、この場をお借りしてお詫び致します。

世界の幸福観という特集で、京都経済同友会がハピネス委員会というものを設置したという事が面白いという事で、その取材と、翌日には、弊社にも別途取材に来て頂いたのですが、同友会自体の取材が没になったという事で、弊社部分も没になってしまいました。

録画していた番組も見ましたが、正直、薄っぺらい印象で大変残念でした。

先日の西水美恵子さんが、わざわざ伊那食品に訪問され、西水さんが賞賛された伊那食品さんの、本当に素晴らしい”気”が流れている空間で、ブータンについてなどのお話などの方が、幸福論とは?リーダーはどうあるべき?国家政策はどうあるべき?という問題についても的確であったと思います。

CSRは、国家政策のミクロ版だと西水さんは仰っていましたが、それこそポーズではなく、本質的に企業のあるべき姿を考えて、CSR的な活動を行っている企業には、日本にとっての幸福論がどうあるべきか?が具現化されていると思います。

震災後、元の価値観に戻ってはいけないという風潮が、少し後退している様な懸念もある中、NHKさんでも、ずっとこの問題を追いかけてもらいたいと思いますし、いずれ、うちの会社自体が幸福論の特集で取り上げて頂ける様に、心を入れ替えて頑張りたいと思います。

しかし、うちの新人社員の写真だけは登場していて良かったのですが、堀場最高顧問までもが、それと同じ様な扱いで、写真だけの登場というのは、ちょっとあれはないんじゃないかと思いました。

2011年6月1日水曜日

11'6月 ウエダ本社社報

《変革を起こす》

新年度に入ってあっという間に一ヶ月が過ぎてしまいました。

この間、各チーム、各自、今までで一番、考えたのではないか?と思います。
それを振り返ってもらうと、今までは全く考えていなかったと気づくのではないかと思います。

しかし、その様に感じられている人は、まず間違いなく変わり出すと思いますし、今期は新たな展開、新たな自分を見出す事ができると思います。

昨年度に引き続き、今期に入ってもまだまだ厳しい状況は続いています。
しかし今の様に、ほぼ全員が、自分の役割を考え、厳しい中でも会社を良くしようと思い、各チームが連携して動いていけば、成績は必ず良くなります。


“決定の実行が具体的な手順として、誰か特定の人間の仕事と責任になるまでは、いかなる決定も行なわれていないに等しい”ドラッカーの言葉です。


この一ヶ月、各チームで、各自の行動計画にまで落とし込んで考えてもらっていたのも、この“決定”の実行を、特定の人の仕事と責任に、落としこむ為の作業だったのです。

今まで、結果が出なかったのは、この言葉から考えても、特定の人の仕事と責任に落とし込めず、結果、決定が行なわれていない組織にしていた、私の責任であると思います。

ただ同時に、ウエダ本社では、自ら進んで行う事、そしてそれを積極的に行なって失敗する事は、とがめない事、個人がイキイキと仕事をしていく事を応援するという姿勢はずっと行なって来ていますから、現状において、ワクワクして仕事ができていないという人は、その点において、自分の責任もあるという事は認識して欲しいと思います。

あくまで自分の人生ですから、面白くする事、楽しむ事、イキイキ、ワクワクさせる事は、それぞれ自分の責任なのです。

ずっと行なってもらっていた目標から行動計画を作る事は、自分達がワクワクできる事から考え、それを行動計画に落としこみ、見える化し、それぞれが絡みあって、お互いに協力し合い、叱咤激励する組織を目指してのものなのです。

それを行なった今月からは、落としこんだ行動目標を愚直に実行し、皆で研鑽し、必ずや変革を起こしていきたいと思います。