2011年5月31日火曜日

ブータンと伊那食品さん

ブータンに降り立った時の、何とも言えない幸せそうな雰囲気、それと同じ雰囲気を、伊那食品さんに入って感じました。

元世界銀行副総裁の西水美恵子さんが、昨日、今日と仰っていた言葉です。

世の中の貧困を無くす事を目指して設立された世界銀行に、長らく勤められた西水さんは、各国の首脳と親交が深く、そして同時に貧困を知る為には、その生活をしないとと、現地でホームステイも行なって来られたという、言わば、両極の世界に通じた稀有な方なのです。


国民の97%が幸福と感じているブータンの国王とも親しく、その展開を間近に見て来られ、日本を憂いておられた西水さんが、"日本で一番大切にしたい会社"を読まれ、日本にもこんな会社があるのだと、感動され、その後の出会いから、鬼澤さんのブログを読まれ、是非、伊那食品さんに行きたいとリクエストされたそうなのです。

我々はそれに便乗させて頂き、勉強会に参加させて頂いたというわけなのですが、大変、上品でお淑やかな語り口であるにもかかわらず、腹の座り具合がただ者ではないという、恐ろしささえ感じてしまう本物でした。

"末期ガンと宣告されたら"、それが本気で悩むという事。
その位、悩みましたか?
その位悩んでないなら、まだ、本気じゃないって事です。


恐いでしょ? 経営者にはとんでもなく恐いです。

でも、図星で、やはり本気さが足りなかったと痛切に感じました。
社員の事を考えている・・と思っていtのは、まだまだ"つもり"のレベルでした。

経済成長が国家の目標になってはいけない、国民の幸せが国家の目標。

人間関係を無視した成長は、人間が住む国の経済成長ではない。

ブータンの目指す、幸せ観が並べられます。

今からの日本がズバリ真似できるか?
そんな声はあるでしょう。

ただしかし、少なくとも我々の様な中小企業は、その位本気な、国民(社員)が肌で感じる様な思いやり、が必要なのだと思いました。

そして、それを具現化した様な会社が目の前にある。

逃げられませんねえ。 恐ろしい勉強会でした。


現実、目の前にある、伊那食品さんの恐ろしさについては、又にさせて頂きます。

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