2011年4月19日火曜日

本質を見ていくと本物が見える

今日は花王元会長の後藤氏のお話を聞きました。

”強くて良い会社を目指す経営”という題名で、”強くて良い”という意味が深くて気に入っていると仰ってましたが、その事が表す様に、お話全て、全くオーソドックス、セオリー通りという感じで、華々しくもなく、言ってみれば面白みは無いと言えるのかも知れません。

が、私にはそれがある意味、組織としての凄さを感じました。

花王さんでは、コマーシャルも面白くないと言われているが、コマーシャルというものは、その商品特性などが分かるものという位置づけで、キャッチコピーで売るとか、イメージだけ与えてとか、そんな言わば上辺だけ、手法で釣るという様な事は一切認めないという姿勢を貫いて来たと仰っていました。

お話から感じたのも、その姿勢が全てに貫かれていて、そのオーソドックスな事が徹底され、組織として血肉化しているという印象で、ある意味最も難しい事だと思います。

スポーツであれ、芸術であれ、どんなジャンルでも、本物というものはシンプルで、一見、簡単そうに感じたりしますが、実は、表面的にはそう見えても、それを実現できているベースが全く違い、そういうベースがあるから、当たり前な事を当たり前にできるのだと思いますし、今日のお話も、そんな印象を受けました。

うちの会社は研修などを最近多く取り入れているので、逆に気をつけなければならないとも感じています。

話の上手い下手や、面白い、面白くないという事に目が奪われがちになっているところがあり、何の為の研修か?という本質が
ズレてしまっている面もあります。

どうしても笑いあり涙ありの話の方が、満足度は高いのですが、そこから脱却していけた時から、組織として成長できるのかなとも思います。

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