2011年4月8日金曜日

正しい情報に基づいて

昨日はいつも朝食会で行なっているクオリア研究会が夜にありました。

この会の塾長である堀場最高顧問は、日本で学生ベンチャーの第一号の方ですが、実は元々、会社を興そうという気など全くなく、京都大学での研究が、戦後継続できなくなり、自分の好きな研究を続けるには、会社を起こすしかないと立ち上げられ、商売も全くご存知ない所から、今の堀場製作所を築かれたのです。

そして、この世に証明できない物はないという物理学の世界から、医学で人体という証明できないものの両極を研究されて来られたので、そのお話は、死生観がベースにあり、体験に基づいた本質的なお話しで、いつも勇気を頂きます。
又、それだけにこれだけズバズバと言われる方はおられないだろうと、いつも感心させられます。


そんな戦争、戦後を経験されて来られた堀場さんは、人間が本当にパニックになるのは、死にたくないと思っているのに、殺されてしまう状況と、もう食べる物が無いという状況の二つしかないと仰っていました。

そして今回の震災は、それが同時に起こったという点で、戦後と同じ位厳しい状況があると。


しかし、広島、長崎に原爆が投下された時、もうその場では数十年ペンペン草も生えないと言われたのに、二週間後には草も生え、その後の復興を遂げてきた。

人間は、その状況に見事に適合して何とかやっていくものであり、その現状の少し上の所で、ずっと生きていけるものである。

被災され、残られた方々には、大変厳しい状況であるが、戦後を乗り越えて来た人々が今の発展を作ったので、東日本、東北の方々には、是非、これを乗り越えて、次の時代を担う主役になって欲しいと仰っていました。


又、是非、福島の方、むしろそれ以外の方に、お伝えしたいのは、様々な計測機器を製造されている堀場製作所さんでは、放射線の計測も行なわれているそうですが、以前には、もっと数値が高い時もあったそうで、今の報道や、説明の仕方はおかしいとの事でした。

これらのお話を聞いての我々のできる事、
それは、正しい情報で、冷静に判断し、人間は二つのパニック状態以外は、何とか順応して生きていける、そう被災地域を励まし、できるだけ同じ目線に立って、長い目で関わっていく事。

そう思いましたし、私はそれを心がけていきたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿