2011年3月5日土曜日

ユーストリームのライブ配信を見ての懸念

今日は、以前ブログでも紹介した事がある、山口絵理子さんのマザーハウスの5周年イベントが東京でありました。

と言っても東京に行ったわけではなく、ユーストリームでライブ配信されていたので、会社のセミナールームで社員数名と見ていたのです。
ライブ映像を見ながら、ツイッターやフェイスブックでセッションにも参加できるのですが、これが無料でできてしまうというのは、凄い話ですね。

チュニジアから始まり、エジプトから中東アラブに広がっていった民主化運動。
今まで考えられなかった事が、これらツイッターやフェイスブックで簡単に起こってしまうという時代ですから、一人でも凄い事が起せる時代になってしまったようです。

それはどんな人にもチャンスがあるという良い面は当然ですが、その反面大きな副作用もはらんでいると思います。

片側では、個人情報やプライバシーを神経質なくらいうるさく言いながら、片側では有名人のプライバシーなどあっ
たものではない状態にドンドンなっていきます。

誰がどこで何を食べている、誰と一緒だった、あの二枚目がこんなダサイ事をしていた、などなど、有名人は外では
何もできないという状況になってしまいます。

そして少しでも違う事や、おかしな事があると、皆が鬼の首を取った様に騒ぎ立て、悪者にする世の中、果たしてそ
んな世の中で幸せに向かうのでしょうか?

少しでも外れた事があると、それを見られ、指摘されるのですから、各世界、各業界でリスクを冒さない、面白い事を行なわないという様に、小さく小さくなっていってしまうと思います。

政治の世界を見ると顕著ですが、一体誰がやるの?と言うくらい、人材不足、いや、リーダー不足、役者不足なのです。

しかしこれは政治の世界だけではなく、経済界でも芸能界でも芸術家の世界でも全てに言える話だと思います。

壁が無くなり、一瞬にして凄い人と繋がり、世界の様子が分かる、以前なら一生掛けても会えない様な人と、友達検索でもして、直ぐに繋がり会えてしまうという凄さは感じながらも、そんな事が当たり前になった人々ばかりになっ
た世界は、一体どうなるのだろうと恐ろしくなってしまいます。

ネットの話ではありませんが、先日もここでその人となりについて触れた前原大臣が、袋叩きにあっています。
思い切り、足を引っ張りたい勢力からの動きなのでしょうが、報告書に書かれていなかったとか、外国人からお金を
得ていたとか、それぞれ悪いのでしょうが、従来の政治と金の問題とは明らかに違う話を、あたかも同じ様に感じる
報道をし、間違いではないのでしょうが、その感覚で捉えていけば、一体どうなるでしょう?

この厳しい日本、大改革をしなければいけない日本において、力のある、思いきったリーダーシップを発揮できる政治家は今後ますます出なくなり、という事はドンドン改革などできなくなってしまう、という構図が、皆何故分から
ないのか?と情けなくなってしまうのです。

そして、そこにこの急激なネットの発達が絡んでいくのですから、空恐ろしい気がするのは私だけでしょうか?

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