2011年1月31日月曜日

団結力とは

昨日から多分、サッカーの話はかなりブログネタになっているでしょうね。

私は息子と二人でソファーで、0時から観戦しておりました。

と偉そうに言ってますが、それまでに仮眠を取り、万全で観ていた息子とは対照的に、私は前半終わりから、うとうとし始め、実は後半は殆ど記憶に残っておりません。

しかし、延長はしっかり目を覚まし、あの見事なボレーシュートは生で観る事ができました。

私はサッカーについては国際マッチしか見ない様な、俄かファンですので、詳しい事は分からないのですが、それでも今のチームは、タレント揃いというか、色々なタイプの選手が、それぞれ自分の役割を認識していて、その中で最高のパフォーマンスを上げる事、そしてそれぞれの力が連携している事が良く分かり、素晴らしいチームだと思いました。

サッカーは詳しくはなくても、チーム構成は私にもわかりますが、様々な特徴を持っている選手が、同じ方向を向き、理解し、その中で
それぞれが自分の役割を務めるというのは、理想的なチーム、組織であると思いますし、我々も目指したいところです。

チームが一つになって団結した、という言葉が各選手から聞かれていましたが、団結という事は、こんな姿なのだという事さえ感じたチームでした。

仲が良いのと団結は違います。
仲が良いから、団結しているとは限りません。

団結力を発揮する為には、それぞれが役割を認識し、その役割を果たす事によって、お互いが、お互いの存在を認め合い、尊敬し合う事からしか生まれないと思います。

うちの会社は、一見、仲が良い様には見えますが、団結という姿にはまだまだ程遠いですね。

2011年1月29日土曜日

営業の本能と手法

先日、あるメイン仕入先さんに、若手を中心に営業研修を行なって頂きました。

以前から、接待だとか販促だとかにお金をかけているなら、うちの場合は、そんなものは要らないから、営業強化に繋がる教育で支援して欲しいとお願いをしており、今回、その仕入先さんが自社でも皆で受けられている研修を、うちの為に行って頂いたのでした。

私は残念ながら、その日も同行などで出かけており、全く見れなかったのですが、皆の感想を聞いていると、体系的、論理的に教えて頂く事も多く、得るものは多かった様です。

こういう研修、教育は継続していかなくてはならないと思います。

ただ、同時にうちの会社で懸念するのは、元々そういう素地はありましたが、かえって研修などを奨励していて、恵まれすぎた状態で、
素晴らしい研修を受けすぎているので、何か手法に走っていたり、知識が先行している様にも感じます。

見える化して体系化し、平準化する。

全て必要な事で、やっていかなくてはならないのですが、逆にそうしないと動けないという感覚になっているところが危険な感じもあります。

ファシりテーション、コーチング、傾聴などなど、色々な手法がありますが、”営業”としては、そんな手法を勉強するよりは、本質的な事を体得すれば全て解決できてしまうのですが。

その本質的な事を体得するには、”営業”としての本能的なものが必要になってくると思います。

その本能さえ養うことができれば、こういう手法よりも勝ると思います。

よくテレビなどで、何故何も教えられていない野生動物が、そんな事ができるのか?という光景を見る事がありますが、それがその事を証明していると思います。

しかし、"営業”の本能”なんて、どうやれば養えるのか?という事なので、やはり体系化し、論理的にし、"営業”を手法的に体得してかなくてはならないのだと思います。

その辺りの関係性はしっかり見失わない様にすべきだと思います。

2011年1月27日木曜日

クレームという関係性

今日はうちの対応について、クレームを頂いたお客さんに、お詫びと共に、今後の展開についてのお話で訪問させて頂きました。


サラリーマン的というと語弊があるのかもしれませんが、仕事を作業的に行なっている人にとってはクレームは辛い、嫌なものですが、商売において、お客様との接点、繋がりを強めていく事を考えると、建設的な意見を言って頂ける先は本当に有り難い存在なのです。

ビジネスにおいて、最悪なのは、何も言って頂けず、こちらからすると全く知らない間に関係を切られる事です。

こういう思いを持って頂けるお客さんに対しては、何が問題であったか、それをどの様にして解決するつもりかを話しさせて頂くと、必ずご理解頂けると思いますし、今日のお客様にもよくご理解頂く事ができたと思います。

以前、インド人と商売すると、騙される日本人も多いという話をインド人にした事があります。
その際に聞いたそのインド人の答えは、大変印象的でした。

それは、騙す、騙されるという事は、人間の関係性においては、まだマシだと言うのです。
騙す、騙されるという事は、その二人の間で、関係が成り立っているではないか?と。

人間の関わり合いにおいて、最悪なのは、全く相手にされない事、関係性がない事であるという事でした。

騙されてもマシ??とその時は思いましたが、これって結構、人間の本質から考えると深い話なのかも知れません。

特に、毎年3万人以上の自殺者を出している日本の姿を見ると、このインドで聞いた話が妙に、そうかも知れないと思う様になってくるのです。

今我々が取り組んでいる営業強化も、その基本は、お客さんとの関係性を構築していく事ですから、そういう意味においても、クレームを言って頂けるのも大きな関係であり、最悪なのは、何も言われない関係だと思います。

2011年1月26日水曜日

プロボノを推進する

今日はNPO法人home's vi 代表の嘉村君が来てくれました。

京都流議定書イベントでは一昨年の第二回から協力してくれているのですが、学生団体などの活動が素晴らしいと、気づかせてくれたのは彼でした。

場とつながりラボと題している様に、彼は人々が集まる”場”を作る事により、そこから色々な連携が生まれ、課題、問題解決も図れるという思いで展開しているのですが、じっくり話ししていると、キーワードや考えている事が同じところが多く、立場が違うだけなのだと
思いました。

今日話した中で、何とか推進していきたいと思ったのは、"プロボノ”というものです。

“プロボノ”とは、ラテン語でPro Bono Publico(公共善のために)を略した言葉で、欧米では特に弁護士や会計士、コンサルタントなどが、月に数時間といった時間を決めて、NPOの法律や会計、経営の相談などを無償で行うという様なことなのですが、それを日本でも推進していくことによって、NPOも活性化されるの共に、企業側においても、社員の成長、モチベーションUPに効果があるのではないかと思いました。

私は、ずっと日本人の働き方や仕事観などを改革できないか?と考えていますが、その事においても、このプロボノというものを推進していけば、食べる為だけに働いている様な人も、自分の仕事が他の人に喜ばれるという事から、むしろ積極的に自分の仕事を各社内において磨いていこうとするのではないか?とも思いました。

これもよく言っていますが、私は、今の日本の解釈、日本人の感覚でワークライフバランスを行なうと、トンでもないことになると思います。

ワークライフバランスとは、ワークとライフを切り離して、そのバランスをどちらに重きを置くか?などという話ではなく、両方が相互関係にあり、両者を充実させることが真の意味だと思いますが、その為にもプロボノという三番目の立場がおおいに有効だと思いました。

ちょっとこの辺りを、追いかけてみたいと思います。

ランナーのホンネ

今朝の日経新聞にランナーのホンネという記事がありました。


フルマラソンでは30k地点が苦しいが、100kマラソンでは30kどころか42.195kを通過しても、それほど苦しくなく、70kくらいで最大の苦しさがくるとの事でした。
これはこの記事を書いている方も経験された話であり、この手の話は私も以前聞いた事がありました。


運動中に筋肉が蓄えている燃料を使いきる事はなく、疲労は脳に起因するとの事であり、脳がどこで疲労感を出すかを設定しているとの事である。
とティモシーノキアスという南アフリカの運動生理学者も、そういう説を唱えられているとの事でした。

日本体育協会スポーツ科学研究室の伊藤室長も、記録を伸ばせるかどうかは脳の勝負になっているのではないか?脳に、レースを
進める為のプログラムを組み込めれば記録は伸ばせると、言われている様です。

やはり私はリミッターの存在が人の能力に大きく影響する様に思います。
そのリミッターがかかるのをどれだけ遅くする事ができるのか?
遅くする為に様々な取組、鍛錬、を行なっていくのだと思います。

私の場合、仕事についてはリミッターはあまり早くには掛からない様にセットされていると思いますが、周りで流行ってきている100Kウォーク、フルマラソンについては、まだまだリミッターが掛かっているようです。

2011年1月24日月曜日

暇な社長を目指して

今週も同行営業に力を入れて行ないます。

営業力強化、パートナー先の構築、ウエダ本社の価値観、存在価値の浸透など、これらを最優先課題としていますので、当面は、同行を継続していきます。

が、しかし、色々重要な問題も出てきて、しかも一気に考えていかないといけない事も多く、俄に忙しくなってきました。

先日お話を伺った、キャノン電子の酒巻社長は、”社長って暇なんですよ”と仰っていましたが、うまくいっている会社の証明みたいなもので、早くそんな風に言える様になりたいものです。

”自分でやるから忙しいだけで、やらなければ社長なんて暇なものですよ”これって深イ~い話だと思います。
社長は、何もしなくて良い様な仕組みを作らないといけないし、その為にも自主的に行なう社員を育てなければ、そんな事を実現できるわけはないので、要は、それらを作っていく事が社長の仕事なのだと思います。

という事が分かっていても、駆けずり回りながら、うちの会社は一から作り上げていくしかないのですが。

今年は私も年男であり、もう一巡すると、先日I常務の迎えられた、めでたくもあり、エーという年になってしまいますので、今年はちょっと駆けずり回り、飛び跳ねたいと思います。

2011年1月22日土曜日

ゴリラ以下?

今日はゴリラの研究で有名な京都大学の山極先生のお話を聞きました。

たくさん面白い話を聞きましたが、中でもボスとリーダーの違いは大変興味深かったです。

ニホンザルとゴリラは全く習性が違って、ニホンザルはボスの社会でゴリラはリーダーの社会だそうです。

ボスは罰則を与え、強権的に振る舞い、サルの社会は順位がハッキリしているのです。
下の者が喧嘩した場合、ボスは必ず、強い方を助けるのだそうです。

それに対して、ゴリラのリーダーは、メスや子供から支持され、支えられてTOPになるとの事で、これが本来のリーダーの姿であり、そういう事でいうと、日本でのリーダーという言葉の使われ方が間違っているのではないか?とも仰っていました。

リーダーは常に平等でなければならず、好き嫌いで差をつけてはいけないとの事であり、ゴリラの場合では喧嘩が起こるとリーダーは仲裁に入るとの事でした。


リーダーは大きくて、シンボルであり、皆がリーダーを利用する存在であるそうです。

このブログも結構、リーダー的な立場の方もご覧頂いておりますが、皆さんは、サルでしょうか?ゴリラでしょうか?

私は、サルからゴリラになろうとして、成り切れていないという感じですかね。

或いは、サル以下、ゴリラ以下なんでしょうか?

2011年1月21日金曜日

キャノン電子酒巻社長のお話

昨日、経済同友会の例会で、キャノン電子の酒巻社長の講演を聞きました。

”高収益を生む企業体質の作り方”サブタイトルが”売上が伸びない時代でも利益は10倍になる”という、業績に苦しんでいる会社には、よだれもののタイトルでした。
勿論、私にとってもです。

個人で600以上の特許を持たれているという開発者であり、アップルのスティーブジョブス氏ともパートナーとして仕事されていた事もある、世界的にも認められた技術者であられるのですが、その経営スタイルは、基本を徹底的に大事に、厳しくされており、そのイメージとの違いに衝撃を受けました。
又、我々などは全く何もできていない事が良く分かり、基本をしっかり見直せば何とでもなると、ある意味希望が湧いてきました。

開発や設計の担当に必要な要素、それは素直で相手を思いやる事です。
と言われるのですが、それにも当然しっかりした根拠があります。

世界の特許の75%は義務教育の知識で書ける。
世界の特許の99%ほどは工業高校の知識で書け、先端の専門的な知識がないと書けないのはほんの0.数%のものであるとの事でした。

必要な事は、専門知識の深堀よりも、横串をさせる能力、複合化する能力であるとの事で、その為には、感度が良い人でないと無理で、その為には、素直で、感謝、思いやれる人でないと無理だという事でした。

この手の話は、さんざん、大久保さんや鬼澤さん、沖縄教育出版の川畑社長さんなどからお教え頂いておりますが、キャノン電子さんの様な、技術開発で勝負されている企業からもこの様な話で、やはり基本はどこでも同じなんですね。

考えてみれば当たり前の話で、どんな仕事であれ、人が行ない、人に対してサービスしていくのですから。

やはりポイントは人間力です。

2011年1月20日木曜日

今朝の日経新聞TOP記事

今朝、日経新聞を見ていると、引っ掛かる事ばかりでした。

一面に、既卒者の採用拡大とTOPの見出し。内容は、大手企業が卒業後3年以内の既卒者を新卒として扱うとの事でした。

当たり前の話であり、こんな事が日経のTOPになる事自体が、日本のおかしな構造だと思うのです。

以前から、大学4年で(厳密に言えば、次の3年の就職戦線がスタートするまで)就職が決まっていなければ、新卒にはならず、働いてもいないのに、中途採用での募集にしか乗れなかったり、情報すら入らず大幅な不利を強いられる様になっていました。
その為に、単位では卒業できるのに、大学を休眠状態にし、お金も払いながら浪人して新卒の波に乗れる様にしているという話をよく聞きました。

又、もっと馬鹿げているのは、留学していて秋からしか日本に戻って来ない人は就職戦線に乗れなかったのです。
片側で、今の学生が内向きになっていて、海外に出て行きたがらないので大変な問題だと言っている大企業が、折角留学してきて意識のある学生に門戸を広げていないのです。

別に、一年や二年、新卒と比べて遅かったりして、どんな問題があるのでしょうか?
と馬鹿馬鹿しく思っていたのですが、それが漸く、門戸を開くという事ですから至って当たり前の話が日経TOP記事になっているという話です。

その横には中小企業に特別融資という見出しがありました。

それはメガバンク3行が、為替デリバティブで多額の損失を抱えた中小企業の資金繰り融資に乗り出すとの事でした。

この記事を見て、腹立たしく思いました。

本業は堅調でもこの損失で、倒産に追い込まれる所が出始めたからという事ですが、おかしく思いませんか?

本業以外に投資をして、言わば勝手に失敗したのを、金融機関が支援する様に金融庁が行政指導するというトンでもない話なのです。

そんな行為を行政が指導するなど、資本主義経済においてあってはならない事だと思います。


そして、その横に大問題のTPPについての連載記事がありました。
多分これについては、参加することになるのでしょうし、その事については、私は賛成ですが、管轄は勿論違うとは言え、こんな歪んだ救済を行なっているバランス感覚の無い日本が、農業、食の問題を揺るがすことに成りかねないTPPに参加するというのも、ちょっと恐い気がします。

2011年1月19日水曜日

成功の反対は?

今日は素晴らしき経営研究会に社員のほぼ全員で参加させて頂き、アビリティートレーニングの木下社長のお話を聞いてきました。


超有名進学塾の設立を行なわれ、その後、先生への指導など、教える人を育てる側に回っておられるのですが、元々数学の先生であっただけに、普段我々が社内でも何とか浸透させたいと思っている、他人を喜ばせた人が良くなるという事や、人に与えたものは必ず自分に返ってくるという理屈を、論理的に説明して頂き、大変感じるものが多いものでした。

成功の反対って何だと思いますか?
それは何も行動しない事です。

未解決の課題を残してしまった時、その課題は必ず人生の最終ステージであなたの前に立ちはだかる。

という様な事を、事例や検証を交えてお話されるので、社員の納得度も高かったのではないか?と思います。

自分に起こる課題は、自分の等身大のものであるので、必ず解決できる。

というお話や、感謝にも3段階のレベルがあり、

レベル①は何かをしてもらった時に有難うと思える心。
レベル②はあって当然と思っている事柄に感謝できる心。
レベル③は自分に降りかかってくる困難や災難、課題にさえ感謝できる心で、

これを高校三年までに身につけて欲しいとの事でした。

こんな構図を見つけられ、指導される内に、ドンドン成績UPの子供達を生み出す様になられた様ですが、そりゃ、レベル③いや、②であっても、皆ができる事になれば、会社でも必ず良い会社になると思います。

2011年1月17日月曜日

ビジネスの原則

今日も同行営業を行なっていました。

ある会社の社長さんと話をしていると、考えている事、戦略として自社の持っていくべき方向が、全く同じだと分かりました。
ただ、この会社さんは、メーカーであり技術力もあって、人を磨くことしかない我々とは違って、競合はないのではないですか?と言う程の強みを感じました。

先週もある会社さんが、うちの会社にお越しになり、各フロアを見て頂き、その考え方などに大変喜んで帰って頂いたそうです。

やはり同じ方向を向いている所、人には、少し話せば分かってもらえたり、会社を見て頂くだけで感じて頂けたりするものです。

そんな所、人を増やしていく事、それがビジネスの原則だと思いますが、これまた遅まきながら、ウエダ本社では今この問題に取り組んでいるところです。

2011年1月15日土曜日

小さい世界企業を目指す

先日、京都銀行さんが毎年行なわれている、新春セミナーに参加しました。

この数年連続で、東京大学大学院教授の伊藤元重さんが講演されていますが、ここ何年かは毎年、今年はまだまだ全体的には厳しい一年です。が、その中でもそれだけにチャンスはおおいにあります。というお話です。

これは、今年がそうというよりも、既に日本は、人口の問題、その年齢の構成比率の問題から考えても、今後ずっとこの状態が続くと思います。
むしろ、人口問題などから考えても、この状態でいけば良い方だと思います。

お話にもありましたが、中国とのGDP比で見ると、20年前中国は日本の10分の1であり、10年前は3分の1であったのが、昨年追い抜かれ、10年後には机上論ですが、3倍になると言われています。
今の中国が3つできるという状況であり、加えてインドやブラジル、東アジア諸国が伸びていくのです。

その中で日本を考えていくと、やはり技術力、それを生み出す細かい管理、平均的でレベルの高い道徳観や逆に標準化できない”間”
、もしくはそれこそ”クオリア”と言えるのかもしれませんが、目に見えない資産など、他では真似できない強みがあると思います。

伊藤さんが挙げられていた生き残る為の3つのポイントは、①グローバル化②今居るところで粘り強く残る(他が居なくなる)③新規分野に進出するという、書いてしまうと当たり前の事ですが、ネット社会になり、これらの視点がますます重要になっていくのだと思います。

しかも、色々な事を考えると、中小企業の方が、凄く可能性を持っている様に思います。

伊藤さんの後に講演されたシャープの町田会長も、日本の税制の問題を挙げられていました。
これは大企業(世界で戦う企業)にとっては大問題ですが、シャープさんでは税制優遇を得ても日本では35%なのに対して、一番の相手であるサムソンは11%との事で、年間の収益に換算すると約1600億円にもなり、これは亀山工場の建設費に匹敵するとの事でした。
という事は、税制だけで、毎年亀山工場を建設できる、その位の投資ができる差ができるわけで、とても勝負にならないという話です。

大企業(世界企業)でなくて良かった。。と負け惜しみもありながら、半分は、これからの時代、日本で生きていくためには、”小さい世界企業”という事が大きなポイントになるのではないかと思います。
そして、どこでもがそれを目指すチャンスがあるのだと、これらのお話を聞いて感じました。

2011年1月13日木曜日

遅まきながら

今日、KESの審査を受けました。

実は、京都市さんから、環境賞なども頂きながら、色々な環境のセミナーなどで、社員が活動報告をさせて頂いたりしながら、環境マネジメントシステムについては、認証取得しておりませんでした。

今までにISO9001、プライバシーマークも取得してきましたが、いつもうちのスタンスは、認証取得自体を全く目的としておらず、オフィスを対象とする我々としては、最低限の知識を持っておこうという事だけでした。

という事で、環境マネジメントシステムについても、認証自体は別に要らないんじゃない?としてきたのですが、流石に、色々な環境系の会議に社員が出ていたり、会の役にまでなっていったりしている中で、KESは取って下さいよ!という様なお話もあり、取得することにしたのです。

そんな状況ですから、審査については若干懸念もしていたのですが、現地審査で突然インタビューされた女子社員達も、見事に自分の意見として述べてくれていたようで、審査に来られた方々も驚かれていたそうです。

その場を見る事はできなかったのですが、こんな話を聞いても、皆成長してくれているんだと、ちょっと頼もしく思いました。

この調子で、今年はドンドン任せて行けるといいですね!

伊達直人に見るマスコミのあり方

伊達直人現象が全国に広がっている様です。

ここで急に皆が便乗して?の寄付活動に違和感は覚えるものの、良い事なので、良しとするかと思います。

それと共に、注目すべきは、マスコミの対応と、その効果だと思います。

マスコミが良い事をこれだけ取り上げるという事は珍しく、又、やはりマスコミが取り上げると、乗っかる人が多いのだと改めて思いました。

私は以前から、イジメなどによる子供の自殺問題で、マスコミが取り上げる事を問題視していました。
特にイジメられたりして悔しい思いをしている子供からすると、マスコミが管理していた学校を悪者にし、亡くなった子を可哀相な立場として報道しているのを見ると、イジメていた連中を後悔させてやろうと、自分も・・という気を起すのではないか?と思います。
ですから、そういう悲しいことを減らす為には、あえて、報道しない、スポットを当てないという事が必要だと思います。

勿論、伝えるという事の使命はありますが、悪い事には必要以上のスポットを当てず、良い事を見つけて報道すべきだと思うのです。

年初の賀詞交歓会で門川市長が言われてましたが、京都市は大晦日に大雪が降り、ごみ回収のトラックが立ち往生して、回収をできないという事態に陥りました。
ところが、意識の高い職員の方々が、年末のゴミを年越しさせるわけにはいかないと、内勤の人達も手伝って、何とか深夜までかかり、皆で協力して、年内にギリギリ回収し、積み残しのゴミを出さなかったそうなのです。
こんな素晴らしい話は、マスコミは一切取り上げてくれません。と

おかしな話ですよね。

積み残しがあれば叩くが、うまくやった事は取り上げない。
こんなマスコミのあり方も、社会を悪くする大きな要因だと思っていましたが、今回の伊達直人の現象は、それを証明しているのではないでしょうか?

これからは良い報道に対して、皆も関心を寄せ、マスコミももっと取り上げることによって、良い循環にしていくべきだと思います。

まあその為には、多少違和感のある善意のもありますが、目をつぶって、どんどんやってもらえば良いと思います。

2011年1月11日火曜日

ウエダツインタワーへの思い

当社は、五条通り(国道一号線)に面して、高倉と堺町というほぼ向かいの南北両側にビルを保有しています。
しかもその間に歩道橋があり、設立当初からウエダツインタワーと呼ばれてきました。

私がウエダ本社に来た当初は、倒産の局面もあったわけですから、南側の古い方のビルは、売却するのか?マンションにでも建て替えるのか?という選択肢でした。

しかしその後、色々な問題を整理していくと、先代達が、京都の人ならほぼ誰でもが通った事のある、五条通りの両側にビルを建てていた事が、ブランド力に繋がり、大きな資産になっていた事を体感する様になり、どうしても事業としていずれ復活させるという思いに至っていました。

ところが昨年末に借り主が出られたのと共に、リニューアル(リノベーション)をしようと調査をした所、耐震に大きな問題があり、新築以上のお金がかかり、潰すべきという結論になってしまいました。

私が幼稚園に入る前に建てられ、当時は、遠くからも”事務機のウエダ”という看板が見える程、大げさでもなくシンボリックな存在でもあったビルを、潰さなくてはならないのは大変、心苦しい思いです。

今日、全フロア、見て回ったのですが、内側だけを見ているとまだまだ充分使えるフロアばかりで、余計に勿体ない思いがこみ上げてきました。

ここから私ができる事とすれば、私の代のうちに何としても再度、ウエダビルを五条通りの両側に建て、先代達が作ってきたツインタワーという状態に戻す事だと思います。

それを目指して、ウエダ本社としては、今年から再スタートしていきたいと思います。

2011年1月10日月曜日

3R・低炭素社会検定

昨日は、第三回目の3R・低炭素社会検定があり、参加しておりました。

と言っても受験したわけではなく、試験監督官の役で。

試験監督官というと偉そうに聞こえますが、そんな話ではなく、この検定の実行委員にはなっているものの全く働けていない私は、言われたまま従っており、ホントは補助員であった筈なんですが、会場に行って言われたのが監督責任者だったのです。

何かの手違い!思いましたが、何も働いていないのに言える義理でもないと思い、そのまま行なっていたという程度の、責任者でした。

今年は全国8箇所で行なわれ、広がっている様でもありますが、かなり内容も専門家向け?という感じで、量も3Rと、低炭素の両部門受験の人は、3時間半ぶっ続けというハードなものでした。

ウエダ本社の環境大臣?のT本君も知らぬ間に申し込んで受けてくれておりましたが、終ってから聞くと3時間半でも足りない位の中身であったそうです。

専門の方にとってはそれはそれで価値があるのかも知れませんが、一般に普及させるには、ちょっと考える必要があると思いますね。

何でもそうですが、楽しんでできる様にならないと、広がらないし、身につかないですから。
しかし、ミーハー的になったら又主旨が違うだろうし。

結局は、検定というのもビジネスと同じで、誰をお客さんにするのか、という事が一番重要なんだと思います。

2011年1月8日土曜日

同行営業から見える日本の課題

今年も年初から同行営業しております。

色々な先に行けるので面白いのですが、どこで話していても日本の同じ課題に突き当たります。

先日、京都大学の防災研究所にお邪魔してきました。
地震、火山噴火、土砂災害などの防災に関して、最少に抑える為には、どの様な街づくりが必要か?
簡単に言えばその様な研究をされており、世界中から、その知能を求められている機関であるのですが、日本においては効率を追求されカットされたり、政策が変わる事も多く、本来は100年、200年を考えた取組を行なわないといけないのだが・・というお話をされていました。

一方、民間のグローバル企業に行くと、国内生産したいが、あまりにも値段が違い過ぎるので、海外生産せざるを得ない。
しかし、それに対応する為のグローバルで戦える人材、いや、戦っていこうとする意志のある日本人が居ない事もあり、人材面においても海外に出て行かざるを得ないという事も大きな問題となっています。
又、税制面においてもシンガポールでは多くの企業の実効税率は10%を切っており、全く同じ事を行なっていても日本に居れば税金分だけで、30%程の差がついてしまう事になり、これではグローバルに展開する大企業ほど、言い換えれば有力な企業ほど、日本に居る意味がないという事になってしまうのです。


そんな構図(縮図)が、何件か同行営業するだけでも見えて来るのと、ウエダ本社として取るべき道も同時に見えて来ます。
しかし、日本自体が埋没していくと我々の努力など吹き飛んでしまうわけですから、日本を思う政治家の方々には、何とかこの簡単な構図は理解して頂きたいと思います。

こんな事を言っていると堀場最高顧問には、ぼやくくらいならお前がやれ!と怒られそうですが。

2011年1月7日金曜日

地域主権が日本を変える

今日は堀場最高顧問にご指導頂いているクオリア研究会の新年会がありました。

堀場最高顧問からは、参加させて頂いている経営者に向けて、”勉強しているだけでは駄目で行動を起こせ”と叱咤激励が飛んでいました。

政治と経済は車の両輪であり、会社経営を行なう者は、自社だけの事を考えていては駄目で、自分の仕事をしっかり行う為にも政治をしっかりさせないと駄目だと仰っていました。

私はこの点においては以前から共感していたのですが、日本の政治、それは当然日本を良くする為にも、地域主権を実現しなくてはならず、京都の市会、府会を何としても良くしなくてはならないと言われている点において、初めてその意味が腹に落ちたというか、構造を理解する事ができました。

欧州などでは、市議会議員などは、経営者がボランティアで行なうケースも多く、それ故、人気取りを考える必要がなく、長期スパンに立って、どうあるべきかを考える事ができるのだが、日本では、地域の議員は言わば職業になっており、職を失いたくないので、目先だけの人気取りに走る構造となってしまうとの事です。

又、地方議員が国政議員の集票マシーンとなっていてお互いが持ちつ持たれつの関係であり、いつまでも中央からお金を貰う、助けてもらうという構造が崩れないというお話でした。

その為、時間は掛かっても、地域の議会に有能な議員を送り込んで、地域が自立した存在になっていかないと日本は変えられないし、良くならないというお話で、今まで、本音で言えば、市会や府会という存在にどれだけの意味があるのか、分かっていなかった私も、初めて理解できたという事でした。

しかしいつもながら、幅広い話題を、芯のあるお考えで、分かりやすくお話される堀場最高顧問には、改めて感服致しましたし、少しでも大所から考える事ができる経営者を増やしていく事も、日本を変えていく手段だと感じました。

2011年1月5日水曜日

ウエダ本社の楽しみ方

今日から出勤しました。

今年は、年末年始もゆっくりしていたので、ブログも休ませて頂いておりました。

いつも、ブログも続けるのが辛いなあ~と思っていると、必ずと言っていい位、”見てますよ”と言って頂ける方が現れます。

今日も昼には経済四団体の賀詞交歓会に出席してきましたが、ある金融機関TOPの方に、”休みの間にブログをじっくり読ませてもらってました”と言って頂き、”是非続けて下さい”言われてしまいました。

今年の出だしに、そんなモチベーションを与えて頂き、今年もつらつらと綴っていきたいと思います。

今年最初の朝礼でも話したのですが、各界TOPの方々の年頭所感などを見ていると、私が思っている以上に今年の状況を明るく見られている様に思います。

BRICs諸国やアフリカなども発展を遂げていく点や、先進国も回復基調が見られるなど、世界に目を向けていくと大チャンスが転がっており、その為のグローバル化、ビジネス展開、構築していける人材の養成を課題に挙げられている方が多い様に思いました。

しかし逆に言えば、日本だけを見ていては、もうやっていけないという様にも読み取れ、国内どころか、京都、滋賀、エリアだけで動いていると言ってもよいウエダ本社としても、この状況を読み取って、動いていける人材の養成、組織として対応していく仕組み化が大きな課題であると思います。

いずれにしてもここ数年、どの業界においても勝ち組負け組みがはっきりしてくると言われてきましたが、今年、来年の二年の間で、完全にその結果が出てしまうと思います。

当社も本当に、今、全くの分岐点にいると思います。

凄く大きな可能性を持っていて、ひょっとすると特異な存在になれると思っておりますが、皆がその気になれるかどうか?その様な仕組みが作れるかどうか?がポイントです。

客観的に見ている事ができる方は、なかなか面白いと思います。
今年のウエダ本社を、又気にかけてみて下さい。

2011年1月1日土曜日

11’1月ウエダ本社社報

《年頭所感~日本人の働き方のイデア》

明けましておめでとうございます。

毎年、新年の社報では、明るい話を書いた事がない様に思います。
日本は失われた20年と言われているのですから、それも当然なのかもしれませんが、その間、日本の借金は470兆円も増え、2011年の予算案で一般会計総額が92兆4116億円に対して、新規国債は44兆2980億円と、税収見込みの40兆9270億円を上回り、まだまだ
借金は膨らんでいくという状況です。

しかし、明けましておめでとうという本来の意味は、色々大変な事、嫌な事もあったけれども、大晦日で古い年を除き去り、108個の煩悩も除夜の鐘で取り除いて、新しい年を迎えて、おめでとうという事ですから、新年になって直ぐ、暗い話をするのはおかしいという事になります。

そういう意味で、良い事を探して考えてみると、今年辺りから色々な事が危機的な所まで行き、反転する芽が出てくるのではないかと思います。
環境問題、自殺やうつの問題、少子化問題やそれに関連しての女性の就労問題、若者の未就労問題など、オフィスを取り巻く環境においても、問題は山積していますが、根源は皆同じで、日本人の労働観を変えていく事ができれば、全て解決すると思います。
その為には、日本人の生き方や価値観を変えていかないといけないと思いますが、そこが反転をし出すと、日本人の勤勉さ、正確さ、緻密さなどが大きな資産となり、再び、日本が輝きを取り戻す事になると思います。

会社でもまず理念を共有する事が重要だと言っていますが、理念の語源は、プラトン哲学のイデアであると言われています。
イデアとは、“個々の事物をそのものたらしめている根拠である真の実在”という事らしいですが、色々な事が危機的状況にまで至っている今、日本全体でもまず(本当は世界全体でできれば良いですが)、このイデア(理念)を再度構築する元年としていかなくてはならないと思います。

ウエダ本社としても、今年は日本人の働き方に対してのイデアを見直し、日本人の仕事観を変革していく元年としたいと思います。