2010年12月1日水曜日

10'12月ウエダ本社社報

《「スランプよ、有難う」と言える会社に》


女子プロゴルファーの宮里藍さんがJALの広告で、自身の体験を綴った「スランプよ、有難う」という文章が、以前私の周りで話題になっていました。

誰も成しえなかった世界ランク1位に上り詰めた彼女が、スランプがあったから今の活躍があるという内容を、大変深刻な経営状況であるJALの広告で綴っていたことで、その広告のうまさも相まって話題になっていたのですが、ふと、その様に考えられる様になるには、どの様にすれば良いのかと、思いました。

ウエダ本社では、私はかなり以前より、今年が一番底になると思っており、そこに合わせて体質改善を図るべく、新卒採用なども含め色々手を打ってきました。
そして、底であると同時に、ターニングポイントの年であり、この底の時期に意識や考え方を反転できれば、ここからウエダ本社としては、かなり面白い存在に成り得ると思っています。
その反転ができれば、正にウエダ本社にとっても「スランプよ、有難う」になるのです。

そう思って取り組んでいるのですが、ふと、その様に考えられる為には元々の資質が必要なのか、環境がそうさせるのか?或いは、何がしかの教育が必要なのではないか?と思ったのです。

スランプや苦境、そこまでいかなくても、辛い事、怒られる事、誰でも嫌に決まっているのですが、それを「有難う」と思える人なら、どんな事を行なっても、どんな仕事をしていても成功すると思います。

日本では褒めて育てるという“手法”が花盛りですが、私はずっとこれには疑問を持っています。
スポーツの世界でも根性論だけではなく、良いイメージをさせて、或いは良い所を伸ばしてというスタイルが成果を上げるのは当然だと思います。
ただ特に、表面的な事だけを見がちな日本、そして贅沢に、苦労もせず育ってしまった日本人、そこに歪んだ平等意識で、負ける事が可哀相だと言って競争もさせずに、守られて育って来た日本人に、まだその上、褒めて育てるだけでは、うまく行く人も当然いますが、勘違い甚だしい人も多く育ててしまうと思うのです。

「スランプよ、有難う」そんな風に思える人の養成、教育が、これからの日本に一番重要だと思いますし、ウチの会社としては、その様に思える人を育てたいと思います。

そしてどうしても今期で体質改善し、この言葉を皆で言える会社に変革したいと思います。

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