2010年12月29日水曜日

今年一年有難うございました。

昨日は、ウエダ本社の忘年会を行ないました。

ここ数年、毎年恒例になっている、営業最終日にハイアットで仕入先さんを交えてという会でした。

正直、数字面だけを考えると、ハイアットで忘年会をやっている場合?という思いも一瞬ありましたが、イベントでもお世話になっているハイアットさんとの関係もある事と、結果だけの数字において、経費カットと動くのは、今、ウエダ本社が目指し、唱えている方向とは逆行してしまう事になるので、去年までと同じく開催する事にしました。

この忘年会の為に、夜遅くまで準備にかかってくれたメンバー達のお陰で、大変楽しい時間を過ごす事ができました。
参加頂いた仕入先の方にも、毎年パワーアップしてますね!と言って頂いた通り、ウチの会社は、こういうイベントの際には、本当に素晴らしい会社になったと思います。

効率追求で考えると、仕事にも影響もありながら、社内の忘年会に精力を注ぐなど馬鹿げた話だと思いますが、ウエダ本社の目指す方向からすると、大変大事なイベントであり、こういう事を一生懸命やる事、それを楽しんで行なう事が重要なのです。
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という事で今回もその成長ぶりを感じさせてくれた事もあり、やはり厳しい中でも、ハイアットさんでやって良かったと思いました。

そして、個人的にも、社員と、仕入先の皆様から、私へのお褒めコメントを纏めた物を頂き、大変感激しました。

これは朝礼で、社員一人ずつを皆で褒めていこうとする企画があり、昨日の朝礼で全社員終っていたのですが、忘年会の席に向けて、
私へのコメントを準備してくれていたのです。

それぞれの褒めてくれるコメントも嬉しいですし、この様な企画を考えて行なってくれるという事が嬉しかったですが、それよりも、そういう事を行なおうとする様に、皆が変わって来た、成長して来たという事が嬉しいのです。

そんな姿を忘年会の最後に見れて、やってて良かったと思える、私にとっては厳しい事も忘れる事ができる”忘年会”でした。

社員の皆さん、本当に有難うございました。
そしてお疲れ様でした。

来年の忘年会の際は、この雰囲気に実際の成績も兼ねて、より気持ちの良い忘年会にしたいですね!
という事で、よろしくお願いします。

2010年12月28日火曜日

人間力×京都流

昨日は人間力大賞(厳密には京都学生人間力大賞)の受賞経験のあるメンバー何名かとミーティングを行なっていました。

人間力大賞とは、環境、国際協力、医療・福祉、文化・芸術、スポーツなどの分野で、積極果敢な活動・挑戦を続けている人間力あふれる若者を発掘し、さらなる活躍を期待して国民全体で応援する、青年版国民栄誉賞とのことで、JC(青年会議所)が創設したものです。

私はJCではなかったので、この賞については詳しく知らないのですが、毎年受賞者が生まれる為、逆に言えば、去年の受賞者は、印象や、活躍の場が薄れていくという課題もあり、折角の素晴らしい活動を何とか、陽の当る様にできないか?と思っていました。

そんな事から、京都流議定書イベントで発表の場を作ろうと、何名かに集まってもらったという次第でした。

このブログでも何度か書いた尾角さん(彼女は12月26日の朝日新聞の”ひと”欄でも取り上げられていましたが、自分の体験から、自死遺児らを支援する団体を作り、自殺(自死)問題に取り組んでいます)、今年の京都流議定書イベントでもCOP15会議の報告を行なってくれた廣岡さん、今年の京都の準グランプリに輝いた学生防犯ボランティア団体代表の西田さん、生まれつきの脳性マヒがありながら、障がい者にもできない事はない、という事を伝えたいと活動されている近藤さん、そして、その近藤さんと出会ったことから、障がいを持った人も一緒に出かけたりできる様にと、車椅子用の自転車を輸入する事になった尾形さん、それぞれにじっくり話しを聞いてみたいと思う魅力ある人ばかりでした。

私は、色々な活動を行なっている人と会い、話する機会に恵まれていますが、その中で段々見えてきた事は、色々な問題は本質的には同じ問題に根付いているという事です。

という事は、世の中の気が遠くなる様な各種の問題も、皆がそれぞれの立場から、同じ根源にアプローチしていけば、何とかなるのではないか?と思います。

そんな思いを少しずつ、拡げていければと、そろそろ年明けから、京都流議定書2011に向けて、考えていきたいと思います。

2010年12月25日土曜日

細心にして大胆、そして細心

今日で社員面談が全て終了しました。

今日もその間隙をぬって来客も3件あるという様なハードな一週間でしたが、それぞれの社員との摺り合わせは、ちょっとの事ですが、やはり重要なTOPの仕事だと思います。


今日の面談ではこんな話もしていました。


”細心にして大胆” 通常は”大胆にして細心”だと思いますし、順番は関係ないとは思うのですが、あるとすれば私は経営者や、何かを行なう人は”細心にして大胆”であるべきだと思います。

この相反する様な性質が両方要るという事なのですが、細心な人が徹底的に考えた上で実行する際は、大胆に行なう事が必要であり、そこまで徹底的に考えた人は、そんなに大きな失敗はしないと思います。

それを、まず深く考えない人が、大胆が良いという事でやってしまうと、大きな取り返しのつかない失敗に繋がる事もあり、そういう意味で細心にして大胆の方が良いのではないか?と思います。

そしてもっと言うと、”細心にして大胆でそして細心”である事が理想だと思います。

細心な人にはもっと安心して思い切れ!と言い、大胆と言えば聞こえは良いですが、深く考えていない人には、ちょっと細心になれ!
そんな話もしていたのですが、実は、このフレーズを通して見ていると、なかなかこの両立をできる人は少ない事に気づきます。

細心に考えている人は、大胆に踏み出し、そして、その後もやってしまったからと言って放ったらかしではなく、細心の注意をはらって
軌道修正を図っていく、そんな姿勢がビジネス、プロジェクトを行なうミソだと思います。

2010年12月23日木曜日

仕事を楽しむコツ~指を自分に向ける

仕事を楽しむコツは、自ら行なうこと。

昨日の研修で、多くの社員に響いていた言葉です。

日常の仕事でも、もっと早く、もっと正確に、など、考えながら行うこと。
そんな姿勢で仕事を行っていると、どんな仕事でも自分の何かの付加価値をつける事ができ、そんな事を続けていると、自分の資産になるというお話でした。

ウエダ本社の朝礼で、社員を褒めるというコーナーがあります。
昨日、今日は、守衛さんお二人の番でした。

お二人とも、60歳を超えられ、パートで仕事して頂いているのですが、皆が褒める点は正に、この日常の仕事でも日々改善されたいたり、兎に角、楽をしようなどという考えは全くなく、常に何かできないか?仕事を探し回ってやって頂いていると言っても過言ではない姿勢でした。

よく若い人を中心に、自分のやりたい仕事が見つからないという話を聞きますが、そんな事を聞くと、”何を厚かましい事を言っているんだ”と思ってしまいます。

学生や卒業して直ぐ、自分のやりたい事が分かっている人は素晴らしいですが、むしろ、人生経験もない人がやりたい事が見つかる方が珍しいと思います。

そうではなく、日常の事をまずは徹底的に行なう、目の前の事を楽しむ、それが仕事を楽しみ、自分のやりたい事を見つけ、人生を好転させるコツなんだと思います。

たくさんの気づきを頂いた研修でしたが、昨日も少し触れた様にこの研修、何が凄いかというと、社員の納得度が全く違うのです。

この仕事を楽しむコツや、この手の話は、私も何回、何十回話ししたか分からないくらいですが、何故こうも違うのか?と思います。

そこがまた、大きな気づきのポイントなのですが、人を教えたりする場合、大事なのは、何を言うのか?ではなく、誰が言うのか?という事なのです。

言う人が違うとこうも違うか?とまざまざと見せ付けられましたが、又、一つ重要なキーワードもありました。
原因、課題に対して、他人がどうだ、相手が悪い、というのではなく、”自分に指を向ける”という事で、皆が分かってくれない、何度言えば分かれるの?と思った際、指を自分に向ける様、精進いたします。

2010年12月22日水曜日

こんな日が続けば

今日は、大変有意義な一日でした。

午前中は社員面談、午後は来客が一件あった後、3時~はウエダ本社の社員全員と(株)ヒトミさん、テラルネサンスさん、尾角さんも一緒にある方の研修を受けました。

それはトンでもなく凄い方であり、我々が簡単に研修を受けられる様な方ではないのですが、大変有り難い事に、以前から手弁当でご指導頂いているのです。

引き込む話術もさることながら、あれだけ一回のセミナーで皆の腹に落とし込めることができるのは、やはりノウハウだけではない人間力のなせる業なのでしょうか?

そこでの気づきについては又、書く事にしますが、まだまだうちが恵まれているのは、その後、社員も一緒に食事に行かせて頂き、そこでも又、振り返りなどでレクチャー、良い話を多々頂き、その後も、うちの社員だけで残って、先程まで喧々諤々議論していました。

こんな素晴らしい思いの方々のお陰で、ウエダ本社も少しづつ良い会社になっていっていると実感できる日でした。

こんな日が続けば良いんですがね!

2010年12月20日月曜日

最大公約数を求める

今週一週間は、社員面談です。

半期に一度、評価についてと、この半期の目標の摺り合わせを行なうもので、実は私にとっては、かなり重労働です。

それでも皆が建設的に考えていてくれると、疲れはないのですが、今回は、どうでしょうか?

今日何人かにも話した事ですが、私が以前から”営業”として持っていたイメージは、”最大公約数”を求めるという事です。

最大公約数とは二つの数字で、お互いが割りきれる最大の数という事ですが、それが営業のイメージってどういう事か分かるでしょうか?

”営業”が一番やるべき事、それは相手の会社の目指している事、担当者のやるべき事などを引き出し、それに自分や自分の会社の強みをどう重ね合わせられるか?を探るという事です。

ですから、まずは商品の説明をする事でも、売り込む事でもなく、相手がメリットを感じる事ができる様に、相手にメリットを感じてもらえる様に、最大公約数を探すのです。

だからこそ、理念はお題目ではなく、営業に役立つもの、役立てるものなのです。

お互いの共通点をできるだけ大きい所から探っていくわけなので、理念や価値観が合えば、会社の方向性が合う事になり、最大公約数は大きなものになるのです。

この”営業”ができればどんな所のどんな相手でも、又、どんな商品であっても、売りにいく事ができ、この最大公約数をできるだけ大きな所で見出せる事が”営業”の醍醐味なんですが。

瀧定時代、”瀧定は出入りされては困る”という先の開拓役という、滅多にない経験で得た、私の"営業”論ですが、これを少しでも伝える事ができれば嬉しいですし、疲れは全く感じなくなると思います。

2010年12月18日土曜日

ロボットと花街

昨日の朝は大阪大学に行っていました。

ロボットの第一人者の先生とお話させて頂きましたが、流石に全て世の中の体系を解明されている様なお話でした。

アメリカはベンチャーや中小企業でも勝っていける社会であるのに対して、日本は大企業しか無理な社会であり、その為、オリジナルが生まれない社会。
だから日本は二番手を走るしかない。それは悪いという事ではなく、事実であり、それを特性とすれば良い。

ロボット技術を通して世界を見られている先生の達観されたお話なので、間違いはないのでしょうが、私などは、ン~と思ってしまいますし、それでも、日本で中小でやっていける道はあると思っています。

夜は、皆和会忘年会で、こちらは恒例の一力さんで行いました。
こちらはそれこそ対極の、言葉に説明できない、間合いなどを楽しむ文化の世界。

この両極を一日で体感したのですが、でも、これこそが日本の大きな強みじゃないのでしょうか?

2010年12月16日木曜日

仕事のすすめ

今日は久しぶりにずっと社内でした。

と言っても、予定がなかったわけではなく、朝から全員で会社付近の清掃から始まり、午後は半期に一度の仕入先さん向けの事業報告会と夕方からは会議があり、その合間にいくつか打ち合わせという一日でした。

会社付近の清掃は、今月から京都市のDo You Kyoto?の日が16日との事で、その日にやる事となりました。

掃除を始めた頃は、そうではなかったですが、最近は、この外の清掃などの姿を見ても、皆、違和感がなく、結構前向きに行なってくれる人の方が増えてきた様に思います。

事業報告会では、実際業績が上がっていないので、厳しい話ばかりしていましたが、少しづつですが、成長が見られる人や、それぞれの役割が見えてきている人も居て、良い感じもある事はあるのです。

あとは、”仕事”意識を持つ事なんですが、これを浸透させるのがなかなか大変です。

言われた事をきっちり行なえば良いのが”作業”なのに対して、私の思う”仕事”の定義は。求められている以上の効果を出す事、
ですから、皆が自分の役割を理解して"仕事”をすれば、当たり前ですが、どんな業種でも成績は上がると思います。

皆に"仕事”をさせる事が社長である私の"仕事”ですから、そう考えると私はまだまだ”仕事”ができていないですね。

ど真剣に経営する

東京から戻ってきました。

今回の行き帰りはずっと、明日行なう仕入先さんへの事業報告会の事業報告書を作っており、ずっと文章を考えていましたが、なかなか良い報告ができないので、書くのに苦戦していました。

今日の夕方は盛和塾の塾長例会に出ていました。

JAL再建で苦労されている稲盛塾長が、苦労して再建に協力してくれる社員が、JALに残って良かったと思える様に何とかしたいと仰っていました。
78歳で、あの難事業を無給で、日本の為にと引き受けられている姿を見て、大反省していました。

私もウエダ本社に来た際、創業の文具卸を外に出したり、子会社を整理したりと、JALなどとは比べ物にはなりませんが、一気に色々な
事を行なってきました。

その時やはり、悔しい思いや、辛い思いもたくさんありましたが、ウエダ本社に残ってくれた社員が最終的には、残って良かったと思ってもらえる様にしたいと、全く同じフレーズを思っていました。

ところが、無借金となった今、あの時の思いを持ち続けていたか?とハッとしました。

”ど真剣に経営する”稲盛塾長が言われていた言葉です。

事業報告書へ良い事が書けないという成績になっているのは、結局、経営者である私の”ど真剣”さが足りていなかった。

78歳になられて尚パワフルに難題に立ち向かっていかれている大経営者を見て、今の私の状況においては、結構響いた言葉でした。

2010年12月15日水曜日

生シルク

東京におります。

明日盛和塾がこちらであり、その参加に合わせて、アポ取りをさせて頂いており、有意義な一日でした。

APバンクの田中優さんとお会いしたり、先月東京に来た際に約束をしていた、スマイルワークアウトプロジェクトという自殺問題などに取り組まれている歯科医の先生や、その方と一緒に動かれている、シルクドォソレイユのメンバーの方などと会い、色々なお話をさせて頂きました。

これまた本業には全く関係ないのですが、今度の京都流議定書イベントには思い切り関係ある話で、ちょっと又、今度のイベントはかなり面白くなりそうになってきました。

内容はまだこれから煮詰めていきますが、言えるのは、素晴らしい考えを持った人ばかり集まってくるので、ドンドン面白い話になっていくのです。

今日の何と言ってものラッキーは、シルクドォソレイユのバイオリニストであるその方が、他のお客さんが居なくなったレストランで、生演奏をしてくれました。

鳥肌ものでしたが、これはなかなかできない経験をさせてもらいました。

東京はこんな事に出くわすから凄いですよね~。

今月より東京で活動することになった鬼丸君にも会いましたが、そんな東京で彼の目指す世界平和を進化させて欲しいと思います。

2010年12月14日火曜日

戦略とリーダーシップはどこへ消えた?

今日は同行営業で大阪大学に行っておりました。

大阪大学の中でも有力な先生で、という事は日本において有力な先生なのですが、戦略無き日本の科研費のカットには、本当に嘆きもそうですが、とてつもない危機感を感じられていました。

タイムズランキングという世界の大学ランキングで日本は順位を落としていると言われるが、東大、京大、阪大など6つの大学が入っており、英語圏以外ではトップの数であるとの事で、今までの日本の少ない予算の中で、いかに効率的な研究成果を上げてきたかという事を言われていました。

丁度クロスカップリングでノーベル化学賞を受賞された鈴木教授の研究は、鈴木・宮浦カップリングとも言われるそうですが、その宮浦教授と一緒に研究もされていたこの先生からは、この低予算の中でもこれだけノーベル賞を連発してきた日本が、仕分と言ってドンドン
研究費を削り、追いかけている韓国、中国は恐ろしく投資しているという現実を目の当たりにされているので、勝負は一目瞭然だが、j本当にそれでいいのだろうとかと問いかけておられました。

日本の戦略の無さ、政治のリーダーシップの無さには、本当に情けない限りです。

土曜日には、民主党の京都の国会議員ほぼ全員(前原さんと北神さんは欠席)と、経済同友会の幹事以上のメンバーの懇談会があり参加してきました・
それぞれ立派にご説明になるのですが、部分最適な話ばかりで、やはり何を目指しているのか?この国をどうしたいのか?という事が
感じられないと思います。

福山さんなどは、京都に折角帰ってきたと思いきや、バンバン電話がかかってきていて、COP16の首相声明を出すから帰って来いとの事で、1時間程の会合を終えて直ぐ戻られるという様に、大変頑張っておられると思うのですが、今の民主ではビジョンとリーダーシップが全く見えないので残念です。

しかしいつも言いますが、その中でも、TOPニュースが海老蔵ばかりのこの国の危機感の無さ、国民の意識では、政治も変わらないと思うのですが。

日曜朝の小宮さん司会の報道番組でも海老蔵をTOPで取り上げているのですから、このテレビ局の戦略もおかしいでしょう?
と思うのは私だけでしょうか?

2010年12月12日日曜日

全ての根源は同じ

先日は、尾角さん達とも自殺問題などで活動している深田さんという方が来てくれました。

彼も実は去年の京都流議定書の学生未来市というイベントで参加してくれており、先日尾角さん達が、うちの会社で自殺問題の研究会を行なった際に来ていて、彼の活動でも相談したいとの事で、来社してくれたのです。

京都市などでも自殺問題のワーキンググループを作って活動しているそうで、企業内の問題、しかも中小企業の方が、労務問題も深刻であり、そこの解決が大きな課題であるという事でした。

大変重い問題ではありますが、色々話を聞いてみると、やはりどんな問題も根は全て同じで、本質的に我々ウエダ本社が求めている
仕事観や、会社のあり方、特に中小企業のあるべき姿などについての考え方と同じで、協力させて頂けると思いました。

今起こっている全ての問題は繋がっていて、それらの解決には、教育を見直していかないといけないと思います。

それはそれで行ないながら、できるだけ早い間、せめて大学の1、2年の間に命、生き方を考える機会を持ち、自分の生き方を考えた上で、就職に向かうと、もっと違った視点で企業を選び、仕事を選ぶことになるので、仕事をやらされ感や、趣味の為に行なうという様な
本末転倒な話にはならない様になると思います。

2010年12月11日土曜日

バグジー久保さんのお陰

昨日ウエダ本社でも賞与支給がありました。

業績が芳しくないので、社長としては偉そうに言える話ではありません。

しかしそれでも今回、殆どの社員が御礼メールをくれました。

京都流議定書イベントの際、バグジーの久保さんが、”うちの社員は、毎月の給料や賞与が支給された際、全員、社長に御礼を言います”というお話をされていて、皆、それを聞いていたからだと思います。

久保さんも当然、”自分に御礼を言え”という馬鹿な話ではなく、社員の教育、しつけの為に、あえて言われているのです。

まずは、会社に行っていれば給料、ボーナスは当たり前の様に貰えるという仕事感を払拭させるという事があると思います。
又、今給料が貰えるという事はどういう事なのか?、その状況が作られ、守られているという事に感謝できる人を育てるという意味も
あると思います。

何故それが必要か?

給料、ボーナスが払われるのが当たり前と思っていると、それがベースで、足らない事、無い事が全て不満となり、”うちの会社は、~がない、あんな事、こんな事をやってくれない、~がないからできない”という他者批判、他人依存、自己逃避となり、その循環の人は、マイナスのスパイラルに陥っていくか、良くても、”趣味に生きる”という、仕事はそこそこで休みだけを楽しみにしているという生き方になるのです。

又、あれが悪い、誰が悪い、と言ったり、思っている人に、良い循環が生まれる確立は圧倒的に低くなると思います。

という様な思い、教えがあるので、そんな言いづらい事まで言われているのだと思います。

私もよくあるのですが、社長には、こう対処すべきという際、当然それは、社員の立場として、こんな事に思いがいかないと駄目だとか、
こんな社員、人間に育って欲しいという事なのですが、社長である私にこんな風にしなさいと自分で言っている様に聞こえるので、なかなか言いづらいのです。

しかし、言いづらいからと言って言わないのは、社員の為にならないので、久保さんなどは、そんな事も臆せず、社員にとって必要な事であれば、ハッキリ言っていかれるのだと思います。

そんな話を聞いて、それをやろうと思ったうちの社員達は、仮に真似から入った事だとしても、良い循環の第一歩だと思いますし、そんな事ができる、他責にせず、自責で考えられる社員達ばかりになると、会社なんて絶対良くなると思いますし、実は、自分達が良い
待遇を受ける為にも、最も確実な方法だと思います。

2010年12月10日金曜日

べじらーめん ゆにわ

昨日は夜の予定が空いたので、急遽べじらーめんゆにわというところに行ってきました。

大阪の樟葉という所にあるので、お近くの人、ヘルシーの食通の人は是非行ってみて下さい。

化学調味料、動物性食材を一切使わず、野菜と昆布のうまみで作られた、ラーメンの概念を変えたラーメンです。

と言っても私は、食べログを書くつもりはなく、この店、元はと言えば大久保寛司さんにお連れ頂いたところで、あの日本一のファシリテーターとも言える大久保さんですら説明できないと言われる、不思議な人が集まる店なのです。

何が不思議か?というと、そこに働く人々、結構問題を抱えていた人も居るのに、何故皆、そんなに良い生き方をしているの?若いのに、そんなにしっかりとした物事の捉え方をしているの?と思える人ばかりなのです。

と言っても前回大久保さんにお連れ頂き、その店に入ってくる関係者に少しお話をしただけだったので、是非頻繁に寄りたいと思っていたのでした。

最近は、同行などを行なっている事もあり、年内ほぼ全面的に予定が埋まっている状況だったのですが、昨日の夜は予定がキャンセルになったので、急遽寄ってきたという事でした。

というのも前回、約束した事もあったからなのですが、その際に、又、トンでもない不思議な繋がりがあったのです。

凄い人は不思議なパワーを持った人を引き寄せると思いますが、私もこの点については体感があります。
ところがそんなチャンスをみすみす逃している人も結構多いと思います。

このケースでも、私が以前から心がけている、尊敬をしている人から言われた事に対してNOはないという事を実行したのが、又新たな繋がりを生み、それをやり続けていると、自分では思いも寄らなかった場所に躍り出ているという事になっていくという事を表していると思います。

不思議体験は別として、食べるだけでも興味ある方は一度出かけてみて下さい。

2010年12月9日木曜日

営業の本質、仕事の本質

先日、沖縄教育出版さんの朝の自主勉強会で、鬼丸さんの話にもありましたが、ジャパネットたかたは何故売れるのか?

それは商品自体の説明をするのではなく、それを使えばどうなるかを説明しているからだという事と、面白いのは、普段はそんなに高い声ではないタカタ社長が、本番になると何故あんなに高い声で、テンションも高いのか?と尋ねられた際、”お客様にこの良さを伝えたい”という気持ちが強いので、テンションが上がってしまうとの事でした。

これなどは”営業”の本質であり、できる営業は皆、こうだと思います。

又面白い事に、テレビでの購入と、ラジオでの購入で、返品率が高いのはテレビを見て買った人だそうです。
これなども、テレビは画像イメージで買った人も多いのに対して、ラジオでは、その物自体よりも、使ってどうなるなどの説明で理解してて買っているからだと思います。

仕事と作業の話は、会社でもしつこい程言っていますが、まだまだうちの会社では、作業がはびこっています。

先日も全員にある課題を出していましたが、単に出しただけ、或いは、少しその場で考えただけいう物が多く、これなどは、作業の典型だと思います。

仕事というものは常に成果を求めるものです。
そして成果を出す為には、何を求められているか?を考えないと、成果など出るわけがありません。

営業の仕事はとなると、何を求められているか?を考えると、お客様の事を知らないとできるわけがありませんし、そうすると、自ずとヒアリングなど、出来てしまうと思います。

そして、お客様がどういう使い方ができて、どの様に便利になるか?など、その状況を、お客様の為になるだろうなと、進めたくなり、話たくなるのです。

決して押し売りでも何でもなく、お客様の為に有益な話をするという事なのです。

たかた社長の話は、正に営業の本質であり、その成果がしっかり現れていて、会社として素晴らしい成績を上げられていますが、仕事の本質もしっかり見て取れると思います。

2010年12月8日水曜日

沖縄教育出版さんの朝礼が・・

月曜日は、再度沖縄教育出版さんにお邪魔させて頂きました。

朝8時からの勉強会に参加し、ゲストである鬼丸さんの話を聞きました。
鬼丸さんの話は又、書く事にして、その勉強会には、ご飯と味噌汁の朝食が出ていましたが、これは、以前、脳梗塞で倒れられた方が、
まだ全面復帰できないので、今の自分でお役に立てる事と、自主的に行なわれているといの事で、初っ端からパンチを食らいました。

そして鬼丸さんの話を聞いていると、東京で泣かされた上原さんが同じテーブルに座りました。
私は彼の、微動だにせず、鬼丸さんの話を真剣に聞いている姿に、又、感服しました。

いい加減な知識で言って、間違っていたら、申し訳ないのですが、知的障害がある方にとっては、あれだけじっと集中して聞いているという事自体大変な事だと思うのですが、私の方が余程、同じ体勢に耐えられず、姿勢を何度も変えていました。

そして、鬼丸さんの話が終った後、上原さんの方からわざわざ私の所に、”東京で会いましたね”と挨拶に来てくれました。
私が行こうと思っていたのに、どうしたら、こんなにしっかりできるの?と嬉しくなりました。

9時からは有名な朝礼・・ですが、大きな変化がありました。
来年からは外部の人を入れる朝礼は、一旦ストップするとの事と、今月も年末なので、短めの朝礼との事で、有名な日本一長く、涙する様な以前の朝礼とは違うものでした。

私は、一緒に参加していた、川畑社長が来て頂いてから火がついて、ウエダ本社の朝礼を引っ張ってきてくれた松本さんにとって、この朝礼はどうなのか?と心配しましたが、後でのコメントを聞いて、私が感じて欲しいポイントをしっかり押さえてくれていて、安心すると共に、彼女の成長ぶりを頼もしく思いました。
やっぱりぶつつけに近い状態でマラソン完走する奴は違いますね。

私的にはこの朝礼も、ある意味レベルの違いをまざまざと見せられた感じで、良かったです。
実際、今月やるべき事、その具体策の共有を、リーダークラスの人がしっかり伝達している光景や、それを上辺だけでなく、数字などの厳しい、やるべき部分がしっかり身に着けて、話されている事がよく分かりました。

やっぱりあの感動的な、一見遊んでいる様な事ばかりできるのは、このベースとなる、当たり前の厳しさを皆が持てているから、成り立っているのだという当たり前の事を、直に見れた気がしました。

リーダーは優しくて厳しくないと駄目、そしてリーダーというものは、数字に責任を持つ人です。と川畑社長。

よーく分かっているんですが、この”厳しい”という事ができるリーダーというのが、がなかなか難しいんですよね。

そんな沖縄教育出版さんが、次のステップに向かう為、内部を固める為にも、朝礼の外部公開を休止されるのですが、一体どんな風に進化されるのでしょうか?

2010年12月7日火曜日

那覇マラソンの余韻

先程、那覇から戻りました。

今日の那覇には、歩き方が痛々しい人がたくさん居て、昨日の余韻が残っていました。

23000人強の人が走り、約72%の人が完走したという、信じられない確立ですが、初めての人の殆どが、沿道の声援のお陰で完走する事ができたと感じられていると思いますし、私が聞いた人は全員そう言われていました。

皆、食料や飲み物や、音楽を演奏したりと、ボランティアで街全体で包み込む様に応援されていました。

もう足が動かないと思っても、途切れる事なく、頑張れと声がけしてくれるので、それに応えて行ったら最後まで走れたと、ホントに皆そう言っていました。

マラソンは人生の様だとよく言われますが、皆のお陰、他人の支えがあって生きているのだと感じれるそうです。

那覇に出発する前日、100キロウォークの推進者?でもある、ブロックスの西川社長が、うちの松本さんに、いくら苦しくなっても、周りの人に声がけをする、あの人に負けないという様な気を起こすのではなく、周りの人に声がけして支えてあげようと思うと、不思議と良い循環が起きて、自分が楽になると言っておられましたが、松本さん曰く、本当にそう心がけたら、体が動く様になったとの事でした。

これなどは、日々会社で、或いは、人生において、その方が良いと言われている事であり、”情けは人の為ならず”が現実に体験されるそうです。

~だそうです。 ~と言われていました。 と、やはり自分で体験していない事は歯切れが悪いなあと思っておりますが、今朝沖縄教育出版さんにお邪魔して、またまたやられました。

以前、このブログでも紹介した、入社までABCも読めなかったのに、今やパソコンをブラインドタッチで打てるという上原さん、10月の東京でのセミナーでは、聴衆者を泣かせた彼ですが、今回5時間半を目標に走ったが、5時間33分で残念ながら目標を達成できませんでした。。との事でした。

マラソンの話をしていると、自分が苦しくなるので、もうこれだけにします。

沖縄教育出版さんにも朝8時から訪問させて頂きましたが、又、その話は明日にでも。

2010年12月6日月曜日

那覇マラソン速報!

今日は那覇マラソンの応援に来ています。

ウエダ本社を盛り上げる役割を担ってくれている松本さんが、テラルネッサンスさんの誘いで、自費で参加することになったのですが、普段、社員の成長や、イキイキとした生き方を応援するとしている私としては、そんな姿を応援する姿勢を明確にする為もあり、応援の為だけに来ました。

去年は3万にもなったので、今年は制限をして結果23000人以上が走るという凄いイベントでした。

こんな格好や、



ウルトラマン、マイケルジャクソン、全身タイツなどコスプレを楽しんでる様な人も結構おられ、スタート前からちょっと楽しそう!という雰囲気でした。

ゲストランナーにはワイナイナさん、スターターには巨人の阿部選手なども来られている所を見ても、日本では最大のマラソン大会は間違いないと思います。





スタートはこんな風景、



そして、上から見るとこんな感じで、とても知り合いを発見などできません。



国際通りにある沖縄教育出版さん前で、社員さんが応援されているとの事から、そこに合流しようと行ってみると、何と川畑社長が
こんなお姿で応援してくださっていました。



ウエダ本社の皆さんとまで書いて応援していたのですが、実は社員で走っていたのは一人だけだったんです。。すいません。

国際通りを渡ることができず、全員が通過されるのを待って、川畑社長と合流し、無人の沖縄教育出版さんで、経営の個人レッスン?
を受けました。

ほんの20~30分の話でしたが、私には、ヒントになる事ばかりのご指摘を頂き、これだけで来た甲斐がおおいにありました。


その後、約5時間後の2時頃にゴールに向い、入っていても見つける事ができないので、会場をうろうろして待っていましたが、
見つける事ができず、朝に約束した最終待ち合わせ場所で待っていました。

待つこと1時間半、テラルネッサンスの女性2人が何と、完走のメダルを持って帰ってきました。
その後ボツボツっと帰ってくるメンバーと、そこに電話入れて来た、松本さん、これらが何と皆完走! 恐れ入りました。

殆どが初マラソン、しかも練習も大してしていないというのに、結果一緒に行っていたメンバー9人中7人完走という好成績で終えました。

テラルネの大将は、残念ながら、2人の内の1人に入ってしまってました。



走っていない私は、この件でコメントできる権利はありませんので、ご了承下さい。 

2010年12月4日土曜日

ブロックスさんの試写交流会in京都

今日は、ウエダ本社セミナールームにて、ブロックスさんによる、DO ITの試写交流会がありました。

大阪では以前から行なわれているのですが、ずっと京都でもやって下さいと言い続けてきて漸く実現しました。
定員30名は直ぐに埋まり、大人数で申し込みがあったところには調整して頂いた程、盛況でした。

以前にもこのブログで書きましたが、社員満足や、社会貢献などを追及し、社員の人間的成長を支援する経営スタイルで素晴らしい成績を納めている会社を映像化し、今のムーブメントを作ったのは、正にブロックスさんであり、西川社長であると思います。

そのブロックスさんのDVDを使って、会社を良くしていくには?という事に対して、ワールドカフェという手法を使って討論していくのですが、この手法はなかなか有効で、必ず議論が白熱します。

私は残念ながら、参加者も多かったので、そこには参加しませんでしたが、始まる前に西川さんと話をしていて、納得させられた事がありました。

この西川さんが、もう一つ広められた事があります。
それは、最近又、この手の経営を目指すところで話題の、100キロウォークで、西川さんも昨年完歩されておられます。

その西川さんに言わせると、マラソンに比べて100キロウォークは体は全然しんどくない。
しんどいのは精神ばかりで、それも言い訳、止める理由ばかりを考える自分、これだけ行けば、あの人より長く歩いたから、もういいであろうと、納得してしまう自分との闘いであり、仕事であれ何であれ物事に向かう姿勢そのものが問われ、人生そのものを見出せるとの事
でした。
又、相手より早くとか、蹴落とす様な考えを持つ人はうまく行かず、苦しくても他人の事を考え、元気づけ、感謝できる様な人が、元気さを保つ事ができ、成功する秘訣だという事を学ぶ事ができる。などなど。

結構、含蓄のある納得させられる話でした。

今まで、今年完歩した某H社長から、半分、仕向けられた様なお誘いは受けてきて固辞してきたのですが、ちょっと今日はグラついてやばかったですね。

明後日、那覇マラソンに出るうちの元気娘(社員)も、一緒に西川さんのアドバイスを聞いていましたが、その効果を見てみたいと思います。

私は応援にだけ行って参ります!

2010年12月2日木曜日

賞味期限は必要ですか?

今日も朝からクオリア朝食会でスタートし、3件訪問、来客1件という一日で、相変わらずバタバタした日でした。

最近の朝食会ではメンバーの事業、業界などについてスピーチを行なっているのですが、今日は、マールブランシュで御馴染みのロマンライフさん、俵屋吉富さんという、和菓子、洋菓子の対決!でもないですが、お二人のお話でした。

京都のお土産で何が一番売上が大きいかご存知ですか?

圧倒的にお漬物です。

ところが、生八ツ橋と八ツ橋とを併せるとこれがTOPで、餅類、饅頭と続くようです。

又、日本において和菓子の市場規模は約5000億、洋菓子が4600億と和菓子の方が僅かですが、大きいそうです。

両社とも、自社のポジション、課題、展開など、興味深いお話を聞かせて頂きましたが、話題で盛り上がったのは賞味期限の話。

我らが堀場最高顧問は、何故あんなものを作り手側が決めなければならないのだ、保管する状況も全く違うのに、何故一律の時間で決める事ができるだ、などなど鋭い突っ込みを入れられていました。

これらの問題は、メーカーや業界だけの問題ではなく、消費者、行政、マスコミなどにも大きな問題があると思います。

マールブランシュで今超売れ筋の茶の菓、日本では2週間の期限であるのが、最近、期間限定で売る事になったフランスでは、こちらがいくら言っても販売する側が、こんなものは半年でも食べられるから、それで売ると、言うことを聞いてくれなかったと言われていました。

欧米では、色々な点において自己責任が浸透している表れですが、日本は何でもかんでも過保護にし過ぎていると思います。

こんな事も自分の感度、能力を鈍らせていくだけだと思うのですが。日本人は弱っていくだけなのでしょうか?

好きな人の縁

昨日はある方の還暦のお祝いに参加させて頂きました。

気の置けないメンバーだけでとの事で50名強のパーティーだっただけに終始和やかな雰囲気でした。


市田ひろみさんや、日本画家の森田りえ子さん、造形作家の堀木エリ子さん、凄い方々なのに、大変気さくで、人間的に魅力的で大好きな方々ですが、自分が好きな方が主役の会には、これまた自分が好きな人が集まるもんだなと思いました。

還暦で、親族など以外の方に集まってもらってお祝いをされるというのも、ある意味それまで行なってこられた事に対する、勲章の様なものだと思いましたが、素晴らしい人の縁が繋がり、重なっていって、素晴らしい行動や、実績というものも出来上がっていくものなのだとも感じました。


私は以前から、人に言ってもびっくりされる様な、凄いタイミングで凄い人に会うという運を持っていて、この二ヶ月程の間でも、これまた気味悪い位の繋がり、出会いがあったのです。

こんな縁を大事にしていくと私も十数年後には、赤いチャンチャンコを着て皆にお祝いされる様な日を迎えているのでしょうか?

2010年12月1日水曜日

10'12月ウエダ本社社報

《「スランプよ、有難う」と言える会社に》


女子プロゴルファーの宮里藍さんがJALの広告で、自身の体験を綴った「スランプよ、有難う」という文章が、以前私の周りで話題になっていました。

誰も成しえなかった世界ランク1位に上り詰めた彼女が、スランプがあったから今の活躍があるという内容を、大変深刻な経営状況であるJALの広告で綴っていたことで、その広告のうまさも相まって話題になっていたのですが、ふと、その様に考えられる様になるには、どの様にすれば良いのかと、思いました。

ウエダ本社では、私はかなり以前より、今年が一番底になると思っており、そこに合わせて体質改善を図るべく、新卒採用なども含め色々手を打ってきました。
そして、底であると同時に、ターニングポイントの年であり、この底の時期に意識や考え方を反転できれば、ここからウエダ本社としては、かなり面白い存在に成り得ると思っています。
その反転ができれば、正にウエダ本社にとっても「スランプよ、有難う」になるのです。

そう思って取り組んでいるのですが、ふと、その様に考えられる為には元々の資質が必要なのか、環境がそうさせるのか?或いは、何がしかの教育が必要なのではないか?と思ったのです。

スランプや苦境、そこまでいかなくても、辛い事、怒られる事、誰でも嫌に決まっているのですが、それを「有難う」と思える人なら、どんな事を行なっても、どんな仕事をしていても成功すると思います。

日本では褒めて育てるという“手法”が花盛りですが、私はずっとこれには疑問を持っています。
スポーツの世界でも根性論だけではなく、良いイメージをさせて、或いは良い所を伸ばしてというスタイルが成果を上げるのは当然だと思います。
ただ特に、表面的な事だけを見がちな日本、そして贅沢に、苦労もせず育ってしまった日本人、そこに歪んだ平等意識で、負ける事が可哀相だと言って競争もさせずに、守られて育って来た日本人に、まだその上、褒めて育てるだけでは、うまく行く人も当然いますが、勘違い甚だしい人も多く育ててしまうと思うのです。

「スランプよ、有難う」そんな風に思える人の養成、教育が、これからの日本に一番重要だと思いますし、ウチの会社としては、その様に思える人を育てたいと思います。

そしてどうしても今期で体質改善し、この言葉を皆で言える会社に変革したいと思います。

ウエダ本社がベトナムで

昨日、ベトナム国民経済大学の先生がCSRについてのインタビューに来られました。

その先生はビジネスにおける企業文化、企業の社会的責任およびベトナム企業と日本企業の比較を研究対象にして、半年間に渡り京都大学で研究されておられるのですが、取材先として京都府さんに中小企業でCSRに取り組んでいる会社の問合せをされ、光栄な事に、ウエダ本社を紹介されて来られたのです。


私には、そんなCSR的な取組や、考えをうまく説明する英語力がなかったので、どの様に捉えて頂けたのかは分かりませんが、ベトナムのテキストに事例として載せても良いか?との依頼に、オフコース!(勿論)でした。

先日来、全く海外取引とは無縁な所でも、今や海外を意識していないと駄目なのだ、と思わされるケースにいくつか出くわしましたが、
うちの会社でも思いもよらず、ベトナムでテキストに掲載されるという事なのです。

嬉しくもあり、面白い時代でもありますが、恐ろしい時代です。

スーザンボイルさんしかり、ある日突然、世界で注目される人、店、会社が現れる反面、今まで成功していた所が、ある日突然、全く知らない様な相手に倒されるという事が頻繁に起こってくると思います。

ウエダ本社も、日本では駄目だけど、ベトナムでは価値が理解してもらえた、なんて事も起こりうるかも知れません。

私はパクチーが苦手なので、今から克服しておかないといけないですね(笑)