2010年9月29日水曜日

厚沢部町とのご縁

昨日は、厚沢部町の教育委員の方々が来社されました。

厚沢部町ってどこ?と思われる方も多いと思いますが、北海道の函館から北西に車で約1時間の距離にある、人口約4500人の町です。

今回はノートルダム小学校の授業を見学に来られたのがメインだと思いますが、実はこのノートルダム小学校と厚沢部町とを繋いだのが私で、うちの会社も一度見学したいとの事でお立ち寄り頂いたのです。

厚沢部町は小さいながら、財政的に厳しい北海道の中で、数少ない無借金で黒字経営をされているという町で、いち早く任天堂DSを学校で取り入れられるなど先進的に取り組まれており、小学校英語などについての相談を受けた際、ノートルダム小学校の先生を紹介したのが縁でした。


今年は、ノートルダム小学校の生徒が修学旅行に行って、厚沢部町の子供達と一緒に川くだりを楽しんだり、交流も広がっているとの事で、私としても大変嬉しく思いました。

人の縁ってこんなもので、私がどうだという話ではなく、この話でもノートルダム小学校と、北海道の人でも厚沢部町ってどの辺りか分からない小さい町(厚沢部町の方、すいません!)が、私を基点に繋がり、それから、子供達が交流するという事になっていっているのです。

私の場合は、立場的にもこういう事ができるケースも多いですし、結果が見え易い事もあると思いますが、実はこんな事は、誰にでもある話で、誰にでもできる事だと思います。

それだけ、それぞれの人間には、役割があり、そんな事が繋がっていって、色々な事が起こっていくのだと思いますし、縁というものは、絶対に大切にしなくてはならないと思います。

しかし、こんな事ばかりしているので、何が目的?と良く聞かれます。
ウエダ本社のビジネスに関係ない事ばかり行なっているからですが、商売のご縁も色々な事で繋がってくると思うのですが。。
まだまだ、そちらは繋がりませんね。

2010年9月28日火曜日

星野社長のお話を聞いて・・中小企業道

昨日は、星野リゾートの星野社長のお話を聞く機会がありました。

星野リゾートは顧客満足、高収益、低環境負荷という3要素を達成する運営の仕組みづくりに取り組まれ、ここ最近は”温泉旅館道”を極めるとして、世界水準のサービスを目指して、全国の旅館の再生事業などを行なわれておられます。

いつもの事ながら、参考になるお話ばかりでしたが、特に印象に残った話は、ファン作りについて、30-40%の層で良いので、強いファンを作るという事、自分達の文化度と合うお客様に対して120%満足してもらうという事でした。

ここには強い意志が表れており、経営者はお客様の不満を無くしたがるが、不満を無くすと個性がなくなるので注意しなければならない、不満には残すべき不満もあると言われていました。

これは我々も同じで、この選択ができるのは、小さな市場でもやっていける中小企業の強みでもあるわけですから、だからこそ我々も価値観、理念を発信しているのです。
そこを営業は理解して、利用して欲しいですけどね。。。

あとお話されていたのは、、観光事業は23兆円の市場で自動車産業の約半分もある産業であるのに、たくさんある需要から利益を出す仕組みが殆どないとのことで、やり方次第では観光事業は宝の山であると捉えておられるのだと思います。
という事なので、生産性を重視し、自動車メーカーなどのオぺレーションも参考にしながら、手待ち時間を減らす事、生産性の低い時間を削っていく事などに力を入れられているとの事でした。

この話なども我々にもおおいに参考になる話です。
メーカーや小売に比べて我々中間業は、全く、オペレーションなどを分析できていないですし、そういう意味では実際の対策が取られていないまま、斜陽産業や不況業種と嘆いていると思います。

日本も何か自信を持つところと、謙虚に学ぶべき所のバランスが悪いと思いますねぇ。

これって、社内でよく言っているフレーズですが、という事は、ウエダ本社も日本代表?で、典型的な日本の不況業種にある中小企業なのかもしれません。

そういう意味では、我々は”中小企業道”を極めていきたいと思います。

2010年9月25日土曜日

美しい人・・・清潔さ

昨日は、大変価値ある社員研修の第二回目を行いました。

正確にいうと、(株)ヒトミさんの社員さんと、テラルネッサンスさん、以前ブログでも紹介した尾角さん、イベントで出演頂いたCYJさん、
そして今回は何と、ヨリタ歯科クリニックの新谷さんにもお越し頂き、ウエダ本社社員全員との合同研修会でした。

これだけの人数ですので、うちのセミナールームは入りきれず、WEB配信を使って館内で映像で見れるという様にしての研修でした。

今回も、たくさんの気づきと、ちょっとシャレにならないなあと思うくらい、自分自身にズシンと来る、教えを頂きました。

”ありがとうがたくさん飛び交う組織、空間の方が素晴らしい。
大脳は自分が言ったか他人が言ったかの区別はつけられないので、”ありがとう”の言葉を自分の大脳がたくさん聞くには、自分自身が発するのが最も確実にできることであり、良くなること。

当たり前の事に有難うと言えるか?
そこで言葉が出る人の方が美しい。
美しい生き方をするべき。

との事でした。

共感できるところは、ウエダベーシックに掲げる”清潔さ”の意味はここでいう美しいという事と同じでした。

という事で言うと、自分自身が、美しい生き方ができていないというのが一番の気づきであり、自分で作ったウエダベーシックの”清潔さ”もできていないと感じました。

又、何事も後が大切。

これは色々な場面で使える言葉であり、しかも色々な場面で、たったこれだけの事で色々考えさせられる言葉です。

自分が何かした後の事を考えられる様な、”美しい人”とそんな人達が集う美しい会社を目指したいと心底思います。

2010年9月23日木曜日

3R・低炭素社会検定

昨日は、久しぶりに<a href='http://www.3r-teitanso.jp/'>3R・低炭素社会検定</a>の会議に出席してきました。

昨年までの3R検定が今年は低炭素社会検定というものを加えてパワーアップしているものです。

私は、第一回から実行委員に名を連ねているのですが、殆どお役に立つ事ができず、実は今年始まる前に、降ろさせて欲しいとお願いしておりました。
しかしある意味で、その位の距離感を保って、企業としての立場や、検定の運営などについて、客観的、冷静な意見が必要との事で、お引止め頂き、引き続き残ることになっていたのです。

この検定は、3Rという考えを一般に向けて広めていく事が、環境という問題において最も有功だという、熱い思いを持たれた大学の先生などが立ち上げられてきたものであり、その先生方が一番熱い思いを持たれ、自分達が一番汗をかいて、殆ど皆さん手弁当で全てを構築されていっているのです。

この事自体、その検定の中身が本物で、意味あるものであると思いますし、私などでもお役に立てればと思っています。

という事で、今後この広報、案内に回ることもあると思いますが、その際はどうぞよろしくお願い致します!

2010年9月22日水曜日

社員と共に発展し社長共に滅びる

昨日は、経営品質オープンセミナーで東海バネ工業(株)の渡辺社長のお話を聞いてきました。

講演は淡々と終ったのですが、質問に対しての答えなどを聞いていると、感動的な話はなかったものの、社員満足なくして顧客満足などあり得ないとの事から、やれる事は全て行なってきたと言われるかと思いきや、反対に、変革を望まない社員に対しては、社長は強烈な思いを持って対応すべきと、その鋭さを垣間見る事ができました。

それもその筈で、68期連続経常黒字、殆ど別注のバネばかりを生産されながら納期遵守率は99.99%を達成されているのですが、
そこにはお客さんには言い値で買って頂くなど、競争しないという戦略があり、それを実現する仕組み、そして社員全員が一丸となってその目標に向かう組織を作り上げられているのだと思います。

最近、この手の勉強好き?になった当社の社員も殆ど参加していました。
普段見たり聞いたりする、バグジーさんや沖縄教育出版さんなどの様な感動的な話でも、又、講演なれされたお話でもなかったので、一般社員にとっては、面白くなかったのではないかと思っていました。
ところが、確実に成長してくれているうちの女子社員達は、その後の感想などを見る限り、この様な戦略的な話でも、しっかりポイントを見出してくれていました。


講演の最後に、これだけは社長は肝に銘じるべきですと仰っていた言葉は私も是非、肝に銘じておこうと思いました。
それは”会社は社員と共に発展し、社長と共に滅びる”という事です。

その通りだと思います。ただこのバランスが永遠の悩みでもあります。

会社は社員と共に発展させるものなので社員満足を追求すべきです。
しかし社長の舵取り、戦略を間違うと会社は存在できなくなるので、社長には強い思い、理念が必要です。
それが簡単に揺らぐ様では、ある意味駄目だと思いますが、状況判断を正しく行なえないと、皆を引き連れて滅ぼしてしまうのです。

このハザマの中で、常に揺れて悩んでいるのが社長の仕事なのかもしれません。

少子化問題について

昨日(20日)は、経済同友会がKBS京都とタイアップして、少子化問題を考える番組収録があり、観客で参加してきました。

と言っても休日に暇だったわけではなく、討論会形式行なわれるのですが、、パネリスト以外に30人の一般参加者が壇上で、コメントをするという形で、うちの社員も二名それに出ていたのでした。

ウエダ本社としては、少子化問題に直接関係しているか?というと違うのですが、女性が活躍できる社会を作ろうという取組は行なっていくつもりですので、そういう意味ではこの問題は、思い切り関係してくるのです。

ワークライフバランス、育児休暇、企業内託児所など、求められる事に対して企業はどう向き合うのか?という問題は、その会社の運営や姿勢、そこで働く社員さん達に大きく関係してくることですから。

放送日は10月3日です。

うちの社員がどんなコメントを言っているのか?気になる方はどうそご覧下さい。

そして、ウエダ本社は、どんなスタンスで、どうしようと考えているのか?については、放送日以降にお話させて頂きます。

2010年9月18日土曜日

ウエダ本社に容疑者が?

16日の木曜日放送の科捜研の女で、またまたウエダ本社が出ていました。
しかも今回は、事務機のウエダとして登場しているのです。

私は残念ながらまだ見ていないのですが、しっかり”事務機のウエダ”のサインは映してもらっていた様です。

いつも内容は放送日前には言わないで下さいという事で言えないのですが、今回は特に言えない理由がありました。
それは"事務機のウエダ”に働いている人が容疑者だったのです。
容疑者だったという事は結局は犯人ではないわけで、確かにそれを前もって言われたら、ドラマは台無しですからね。

うちの会社には今回、”事務機のウエダ”を映させて欲しいが良いか?との確認が前もってありました。
その報告をうちの担当者から聞いた際”、良いかって、映してもらえるなら良いに決まってるでしょ?”と言うと、”いえ、それが容疑者が勤めている会社との事なんです”との事でした。

”なる程、それは確認しないといけないやろね?”と言いながらも、うちの会社は勿論OKです。

何であれ、ウエダ本社としては、面白い事、変わった事、他所にない事、そんな事は大歓迎です。

2010年9月16日木曜日

教育ビジネスの功?罪?

今日は大阪で開かれていたニューエデュケーションフェアを覗いてきました。

教育に関しての専門イベントで、地道に根付いて来て今年も大盛況の様子でした。
教育についてもデジタル化が凄まじく、デジタル教科書など情報が溢れかえっているという様相でした。

この状況に反して、私はここ最近、教育ビジネスにおいて、ちょっと違和感を感じています。

確かに、今のICTや、デジタルコンテンツは必要な流れで、教育の質を変えるという点においては、疑う余地はありません。

ただ何か、デジタル、ICT化に流れていく中で、教育の精神というものが置き去りにされた感、もっと言うとそういう事無しにビジネス競争のみに進んでいっている面を感じてしまうのです。

確かに今の子供には慣れしたんだツールを駆使し、進んだ手法で学んでいく事は素晴らしいとは思うのですが、何か手法ばかりが進んでいって、本来の教育にあるべき、人を育てる、育むという事がどうも制作側に感じられないのは,私が付いていけていないからでしょうか?

大阪からの電車で、先週パート2を先に読んでいた、”裸でも生きる”のパート1を読みながら帰りました。

アジア最貧国のバングラデシュの様子が描かれていますが、生きる為に生きるという表現がありますが、およそ考えられない劣悪な環境の中、彼らにはそこを離れるという選択肢がないという話があります。

それに対して日本では、小学校の教育ですら、最新のツールで、これでもか~という程のコンテンツが並び、選択する事が難しい程、情報が溢れかえっています。
そこまでツールを用意して、過保護すぎるくらい提供された中で育った子供達は、果たして自ら切り開いていったり、生きる力を養えていけるのでしょうか?

何となく私のモヤモヤ感はそんなところにある様に思います。

2010年9月15日水曜日

就職活動に思う

今日はオムロンパーソネルさんが来社されました。

京都市から委託で、主に中小企業を紹介するサイトを作り、大手にしか目が行かない学生に目を向けさせる事により、ミスマッチを少なくし、就職支援を行なっていこうとするのだそうです。


ただこれはよくある就職支援サイトとは違って、登録さえしておけばドンドン情報が来るというものではなく、自ら情報を見て、その企業を調べていかなくてはいけない様にするそうです。

それだけでも大変良い事だと思います。

だいたい、今の就職戦線はおかしな事だらけです。

大学3年の夏くらいから情報をあびせられ、レールに乗せられた学生をスケジュール通りに採用して、今の学生は、夢がないと言っているのは、決して学生だけのせいではないと思います。

最近、就職できないから、わざと留年する人が増えています。
籍だけ置いておく為だけに数十万を払って留年するのですが、それは3年から4年にかけて所謂、新卒採用のスケジュールでうまく決められなかったら、もう大手の新入社員の試験も受けられないので、わざと留年して翌年再度、新卒者扱いで、就職活動を行なうのです。

もっと馬鹿げた話は、折角海外留学しても、この就職戦線に乗れなければ、やはり新卒採用に乗れず、就職には圧倒的に不利になる事です。

今、グローバルな大企業の悩みは、最近の若手は海外に行きたがらないという事ですが、そう言っている会社が、日本の就職活動のスケジュールから外れた留学した学生を、新卒者として一緒に就職試験を受けられる様にすらしていないのです。

やる気ある学生は、ちょっと中小企業に目を向けて、中小企業から日本を変えませんか?

と、言いつつ、うちは2012年採用する余力があるかな?

2010年9月14日火曜日

世の中を変える事例

今朝は皆和会の朝食会で、ダイイチの熊谷社長のスピーチを聞きました。

言わずと知れた(二社だけの間で)ライバルです。
”一人ひとりが活き生きと輝く会社”という題名で、経営品質などの学びから取組などを紹介していました。

普段からこういう話はよくしているので、結構知っているつもりでしたが、実際行なわれている話を聞いて知らない事も多く、やるなーとの思いと共に、負けてるーという焦りも感じてしまいました。

しかし、そこはライバルとは言えど、変な見栄を張らず、良い事は良い事で、しっかり真似させて頂こうと思います。

しかし、参加されておられるメンバーの反応を見ていると、まだまだ経営品質の様な考え方はメジャーではない様に感じました。

もっともっと大企業も含めて、社員の幸福を追求し、人間的成長を応援する様な会社が増えれば、世の中も変わっていくのにと思います。

夕方には、京都府立大学の先生が、当社のCSRについてインタビューに来られました。
これもいつも言いますが、中小企業でCSR的な事に取り組んでいる所が少ないという表れで、紹介を受けてこられたのです。

中小企業に何故広まらないか?課題は何ですか?との問いに、”なかなか実際の業績に連動しない事です”とここは実感がこもってた回答をしていまた。

そして、中小企業にCSR的な事を広めるためには?の質問にも、こういう活動を行なう事で、結果業績も上がるという事例を作っていく事だ思います。

その事例に我々がなっていく事が、一番大きな社会貢献かも知れません。

クリエイティブオフィス

今日はクリエイティブオフィスづくりのセミナーに参加してきました。

クリエイティブオフィスというものは、デザインや備品や機器類だけの話ではなく、経営理念・目標の経営者と社員の高レベルの共有化であったり、社員が働き方を考え、改善する機会を作る場という様なお話がありました。

正に日々言っている様な話であり、ウエダ本社として考えている通りの様な話でした。

しかし、その当事者である我々が、自社の理念や価値観を皆で本当に共有しきていていな事、それが最大の課題です。

それをやらずして、ウエダ本社としての存在意義もないし、付加価値も作りえないのです。

今日は又月曜日から遅いので、この辺で。。

2010年9月11日土曜日

ウエダ本社のファンですか?

今日は朝一で、ある販売店さんに同行しました。

そこはウエダ本社が文具卸をやっていた頃からの取引を頂いている会社なのですが、最近取引を増やして頂いており、その御礼と共に、うちの会社の考え方をお話し、より理解をして頂き、今後どの様に取り組めるか?の話をさせて頂きました。

色々話させて頂くと、普段、うちの会社に対して持っておられるイメージとは違う事も感じて頂けたのではないかと思います。

先日来、営業に向けては同行営業を呼びかけておりますが、ハッキリ言って営業からのリアクションは薄いです。

まあ、社長が付いて来られると鬱陶しいという心理は分かりますが、ここらがウエダ本社の課題であり、私の言う"営業”ができない理由なのですが、私の言う”営業”の意味が分かっていれば、実は社長を連れて行った方が断然良いのです。

というよりも社長もうまく利用するのが、できる営業なのです。

何故か?ただ単に一生懸命バタバタ動いているよりも、会社の考え方や、今後の戦略を話し、だから、どこをどの様に組んでいくかという事を話した方が、圧倒的に効果的だからです。
また、幾らそんな価値観を訴えても現場の人では関係ないケースが多く、決済権者の所に行かないと駄目なのですが、それを社長が行くのでという理由で、その事を利用して先方の社長や決済権者にアポイントを取るのです。

そんな事は本来の”営業”であれば、言われなくても・・なんですが、なかなかうちの会社では大変なことなんです、

でも社内だけも理念の共有が、まだまだできていないのですから、当然と言えば当然です。

これも同じ理屈で、自分達の居る会社を良くしようと思えば、理念や価値観、今後の展開などを理解し、実行していこうとすることが最も重要な事で、これができなければ、うちの様な"人”しかない様な会社は、全く成果が上がらないと言っても過言ではないと思います。

そういう意味では社内でも社外でも、本当の意味のパートナーを作っていく事、パートナーを増やしていく事が、やるべき事だと思います。

得意先であれ、仕入先であれ、パートナーとして認められないなら、その会社は存在する意味はないと思いますし、ましてやそこで働いている社員が、会社の一番の理解者、ファンでない様なら、やる意味はないのでは?とさえ思います。

理念に共鳴して入社してくれた新人以外の先輩社員達は、まずは、自分が果たしてウエダ本社のファンかどうかを考えて欲しいと思います。

2010年9月10日金曜日

裸でも生きる

昨日はブログにも上げてました様に、盛和塾全国大会で素晴らしい経営者の話を二日間に渡って聞いてきました。

今日は、商工会議所主催の知恵産業経営大会というイベントで、タマノイ酢の 播野社長のセミナーを聞きました。
これが又、凄い会社でした。
会社内にフィットネスジムがあり、遊んでいる様な会社だと言われたり、採用においての考えや、言葉の端々に、私が理想としている職場観や仕事観を感じ、やられたーという感じでした。

最後に紹介されていた3泊4日の新人研修は、自分のリミッターを完全に外させるもので、罵倒され、大声を出さされ、全部吐き出さされ。最後には皆、苦しんだ中での達成感を味わわせるものでした。
あれだけの事をやれば、確かに入ったところから、冷めた目で見ている様な傍観者は全なくなると思いますし、組織としては強固なものになると思いました。

まだまだ凄い会社、凄い人はたくさんおられますね。

そう言えば、これまた尊敬する大久保寛司さんからご紹介を受けた本があり、早速この出張中に読んでいました。
題名は、"裸でも生きる2” 山口絵理子という方の本です。
本当は、2だけではなく、一作目の”裸でも生きる”もあるのですが、直ぐに買いに行った本屋さんでは、2しかなかったので、出張には
それしか持っていけませんでした。

何か途中から読む様で嫌だったのですが、どんな本だろうと思い、プロローグを読んだだけで衝撃が走りました。

もともと起業なんて全く考えていなかった一人の女性が、貧しい国があり、現場に行ってその現実を見たところから、途上国から世界に通用するブランドを作るとの思いで、バングラデシュなどのアジア最貧国で、自前の工場でバックを生産し日本で販売するという
マザーハウスという会社を作っていく話でした。

出張中、他にも仕事があったのですが、移動中などはむさぼる様に読みました。

多分、この本については、又書く事もあると思いますが、本当に世間には、トンでもない人が多いです。
あまりに凄すぎるのですが、ここまで思った人とは、絶対にいずれ縁ができると思います。

2010年9月9日木曜日

心の構造図

盛和塾全国大会二日目、最後に稲盛塾長の講話が4時過ぎに終り、大雨の横浜から品川に移動してミーティングを一件行ない、8時半発の新幹線で帰るという予定でしたが、台風の影響で1時間遅れて、先程何とか帰ってきました。
疲れました。。

今年の稲盛経営者賞は、ブラジル塾の方が取られました。
他にも素晴らしい方が何人もおられたのですが、ブラジルに渡られて30年のご苦労には、なかなか勝てないですが、経営センス自体
素晴らしいものでした。

塾長講話は、経営者自身の心のあり方についてのお話で、これも何度も聞いている話なのですが、何故か今までと違う感じ方をしました。

稲盛塾長自ら考えられた心の構造図を使って、どの様に考えるか?というお話ですが、要は利他と利己の話で、如何に利他の心を高めていくべきかという事です。
書き出してみると同じ内容であるのですが、その時々で理解の仕方が違うのが不思議な話です。

でも理念というものは、こういうものなのだと思いますし、塾長も言われますが、だからこそ何度も何度も同じ話を飽きもせず繰り返して
いかないといけないのだという事です。

稲盛さんの話ですら、何度も聞いていって、あ、そうかと気づく事もあるのですから、私の話などが、簡単に伝わるわけがないのだと
自分の気づきを持って、改めて気づかされました。

愚直に続けて、うるさがられても何度も何度も繰り返すしかないのです。

という事で社員の皆さんよろしく!!

2010年9月8日水曜日

第18回盛和塾全国大会

今日は横浜みなとみらいからです。

年に一度の盛和塾全国大会が今日、明日の二日間、横浜パシフィコで開かれていて、それに参加しております。
毎年参加者が増えているのですが、今年も過去最高の3428人との事でした。

今日はブラジル塾の方を含め4名、明日も4名の計8名が発表されますが、どの話においても、如何に理念が大切か?それを摺り合わせる事が、どんな業種業態においても生命線ともいうべき感じです。

昨日もさんざん、それを論議してきたところなのですが、ここでも又それを思い知らされ、色々考えさせられます。

昨日も全員に向け、何時間もかけて理念共有について討論、説明を行っていましたが、その後の反応も??どれくらい、なる程!と思ってくれているのか?です。

今日もちょっと思いついた事があるのですが、明日も4人の発表を聞いているうちに、色々思いついてしまうかもしれませんね。

2010年9月7日火曜日

研修の一日

今日の午後は、来年入社予定の学生も交えて社員全員での研修と、その後の営業会議で、経営理念の共有と業績の関わり、各自の行いたい事との整合性などについて、会議まで含めると7時間強、延々行なっておりました。

これはウエダ本社のHPにも載せていることですが、基本理念~経営理念~経営指針~行動指針、社是やベーシック10の繋がりを、どの様な考えで構成されているのか?何故、経営理念を共有化する必要性があるのか?など、ワールドカフェスタイルも持ち込んで討論していました。

これだけの時間、営業もストップして行なっていることですが、少しでも各自が腹に落とし込んでくれればと思います。

結局、幾ら色々言ったところで、本人が心底、やろうと思わない限りは何も変わらないのですから。

と言いつつも片側では、何度も何度も同じ事を言っていくことも続けていかなくてはいけないのだと思います。

社長の仕事って、結構忍耐がいることが多いんですよ。

2010年9月5日日曜日

幸福学

土曜、日曜の1泊2日で、京都クオリア研の研修に行っておりました。

場所は、堀場製作所さんの朽木にある研修所、参加メンバーは堀場最高顧問、田辺経済同友会代表幹事、京都大学、同志社大学の先生、電通のプロデューサーなどで、テーマは幸福学について。

こんな面白そうな話は参加しないという選択はないでしょ?と行ってきました。

周りには何もない環境、素晴らしい施設で、話するしかない状況ではありましたが、土曜日の夕方4時過ぎから、夜12時頃まで、日曜も朝8時から12時までみっちりと濃い話が続きました。

驚くのは、そのミーティングに堀場最高顧問はずっと付き合われるどころか疲れも見せず、議論をリードされる場面も多々あったことです。

何という知的好奇心なのだとただただ驚きました。

たくさん話がありますが、電通プロデューサーが言われていたニーチェの「おしまいの人間」タイプが増えているという話は印象的でした。

「おしまいの人間」とは、自らの小さな幸福に安住し、健康に気を配り、労働も慰みの程度には必要とし、人は平等で貧しくも富んでもおらず、煩わしいことは全て避け、喧嘩もほどほどに、何事にも通じていて小賢しい。

確かに今の日本を表している様にも思えます。

2010年9月4日土曜日

不満は他人や環境に期待することによって起こるもの

今、うちの会社では色々な面で壁にぶち当たっています。

もう10ヶ月程、女性社員に任せて、行なってきた朝礼も停滞気味で、今日の朝礼では、運営してくれている朝礼同好会のメンバーが
皆に向けて、どうすれば良いか?どうしたいのか?などを投げかけていました。
アンケートを取っても、皆の意見が、ああしろ、こうしろ的な他人事の様な感じがするが、そうではなく、こうしよう、こうやればもっと良くなる・・など、自分も参加するという感覚にする為には、どうすれば良いですか?と。

結構煮詰まった感じでしょ?

でも、これは壁であり、踊り場的ではあるのですが、発展の段階だと思います。
まして、これを皆に話してくれたのは、今年四月に入った新人ですから、この面においては、喜んでいました。

「他人や環境は自分の思い通りにはなりません。
不満というのは、他人や環境によって起こるものではなく、他人や環境に期待することによって、自分自身が作り出しているのです。
ではどうすれば不満を無くす事ができるのでしょうか?
不満を無くす為には、他人に期待せず、自分自身に期待すれば良いのです。
自分が他人や会社の為に何ができるかを考える。
自分から行動することで全てが変わると考える事です。」

これは福島正伸さんの本にある文章ですが、私もこの通りだと思いますし、一番社員達に思って欲しいのはこの部分です。

私や社長(TOP)の立場の人も同じ様に、社員に期待しなければ、腹も立たないのかもしれません。

現に、社長が怒ったり、クドクドと自分の考えをしゃべる事を戒める様な教えも良くありますし、確かにある意味、社員に期待せず、人間とはこんなものだと割り切って考え、仕組みを作って運営した方が成果が出るのは圧倒的に早いと思います。

しかし私は、それは本質的に人の事を考えているとは、どうしても思えません。

そうではなく、働く側、受け手側がこの自己責任的な考えで色々な事に取り組むかどうかが、その人の人生を変えると思っていますし、
せめてうちの社員には、そうなって欲しいと思っています。

これは私は今の社長の立場だから、その立場から言っているのではなく、サラリーマン時代からの自分自身の体感なのです。

でもこの感覚がなかなか伝わりません。

この面でも停滞気味で、これも壁ですが、この壁は厚いですね。

2010年9月2日木曜日

対照的な二人の社長のお話ですが。

今朝は、以前私もスピーチさせて頂いたクオリア研究会の朝食会で、村田機械の村田社長、ワタベウエディングの渡部社長のお話を
聞いてきました。

方や繊維機械などを中心とした産業機械メーカー、方やサービス産業のど真ん中ともいうべきブライダル産業のお話でしたが、それぞれ興味深く勉強させて頂きました。

村田社長の分析で面白かったのは、1970年代と現在までの平均基準内賃金を為替レートを交えて考えると、現在は1970年代の24.5倍であるとの事で、グローバルの中でこの人件費の問題は、どこに力を入れていくかをよく考えないといけないというお話。
又、キーワードは、①イノベーション②スマイルカーブ(モノ以外で儲ける)③サプライチェーン(トータルの中で儲ける)という事があるが、それプラス日本人のきっちり物事を行なう特性や、日本人同士での話しの通じやすさなど、日本らしさが生かされるのではないかと
いう事でした。

渡部社長の方は、サービス産業では、お客様からのその場での対応が差であり、誰に当っても差異がない対応ができる事が永遠のテーマで、それを目指した社員との意思疎通についてお話されていました。

その中でも、ワタベさんのグループウエア内で行なわれている掲示板や社長の考えなどの発信についてのお話は、具体的に参考にさせて頂けるものであり、又、必要な事しか見ないデジタル世代の若者に対してのアプローチなども、面白い視点で参考にさせて頂こうと思いました。

色々勉強させて頂いたり、お話を聞かせて頂いたりすると、うちとしてもやるべき事、進むべき方向は、結構ハッキリするのですが、問題は、組織として、実際その通りに動く様にするという事が、なかなか難しいところです。

何でもそうですが、考えるのは誰でもできるので、言うのは簡単なのですが、実際やるのが大変なんですよね。

だから実際に行なわれている方々のお話は、参考にもなりますし、刺激にもなります。

良いところは真似しながら、少しづつでも近づきたいものです。

2010年9月1日水曜日

日東薬品工業さんがありました。

今日は京都流議定書イベント初日の鼎談にご出演頂いた、北尾代表幹事のところにご挨拶に行ってきました。

北尾代表が経営される日東薬品工業にお邪魔して色々お話も聞かせて頂いたのですが、いや~素晴らしいです。
京都にもありました!伊那食品が、という感じです。

北尾社長は、伊那食品さんの事もご存知ないのですが、会社に来られる方から、伊那食品さんに似てますね?と何度か言われた事があるそうです。
又、経営品質もご存知ではないのですが、言われる事や考えておられる事が、ど真ん中なので、塚越会長と同じ様な事を仰ってます。

大企業で効率ばかりに目を向けて、内部留保や業績も素晴らしいのに、何故もっと世の中の為に、貢献しないのか?日東薬品さんでもこれだけ行なっているのに、もっと余裕のある大会社が、これくらいの事も行わないのは、腹立たしいという様なお話も実名を挙げて
仰っていました。

又、実際のビジネスにおいても、自社が儲ける為に、出入り業者を痛めつけて買い叩く様な姿勢にも苦言を呈されておられましたが、こういう視点には私も全く同感でした。

大手の特にメーカーは、自分達も競争があるからと、下請け業者を徹底的に絞ります。
私は甘い商売はするべきでないし、それ位やられることは、ある意味下請け業者も成長する為には必要な事だと思うので、割と肯定的なのですが、大手でよくある話は、何社にもプレゼンをさせてプレゼンに勝ったところの案を平気で他所にも出して、それに基づいて又値段を競わせる、しかもトンでもない所はそれを何度も繰り返すという事を行なうのです。

これは、厳しい商売と言っていますが、絶対におかしいと思いますし、こういうスタイルで業績を上げている日本のTOP企業を賞賛すべきではないと思います。

そんな思いをぶつけたのが、今年の京都流議定書なのですが、そのメインの鼎談に、北尾代表幹事に出て頂いて、本当に良かったと改めて思いました。

10’9月ウエダ本社社報

                                                      《価値観が合ってない政党とその国の行方》

昨年9月の社報では、民主党が大勝し政権交代が起こったことについて書いていました。

それから丁度一年経って、ひょっとするとその民主党が割れてしまうかもしれない代表選挙が行なわれる様ですが、国民の意志とは関係なく、ゴタゴタ劇が繰り広げられています。
戦後初めて政権交代が起こったのですから、直ぐにはうまくいかないとは思っていましたが、この間の展望の無い運営、国を動かしているという感覚とは思えない言葉の軽さ、そのことから来る、失望感や閉塞感など、腹立たしい事ばかりですが、後から振り返った際には、この混乱期があったから今あるのだという様に、意味ある期間である事を切に望みます。

日本では、いくつかの数値がバブル以前の水準であることから、失われた二十年ということが言われます。
でも私はこの表現は間違っていると思います。
失われた・・ということであれば、良い事も悪い事も全てにおいて二十年前でないといけないのですが、現状は、経済的な数値は二十年前ですが、夢や希望、ゆとりや人間的な関係などは、小さく、少なく、ギスギスしたものに悪くなっていると思います。
数値的なものは、二十年前に戻っているのに、その間に数値や効率などを欲望のまま追いかけて来た為に、無くしてしまったり、減少してしまった日本の良さ、強みも多くあったと思います。

ここから日本は再び、二十年間で無くしてしまった時価総額などの数値だけを、又目指していくのでしょうか?
それはあり得ないとすると、考えるべきは、欲望のまま追いかけて無くしてしまったモノを復活させる事、まだ残っている日本の良さにスポットを当て、その価値観に大きくシフトする事だと思います。

少なくとも我々ウエダ本社では、我々が存在できる価値観はどちらにあるのか?を考えると、後者の方である事は明白ですので、その価値観を追いかけていきたいと思います。

我々の様な少人数の集団ですら、価値観や考え方、目指すべき姿を合わせていかないとうまく進めないのに、日本の未来や、子供達に責任を負わないといけない政治の世界では、一刻も早く価値観、考えが合う人が集まって政党を作るという、当たり前の姿にして欲しいものだと思います。