2009年11月1日日曜日

平成21年11月社報~

【 社      報 】
平成21年 11月 1日
株式会社ウエダ本社
《 志を持つ企業 》

最近又、本業以外の事でお声掛け、相談を頂く事が多くなってきました。

以前から色々な事に関わっていて、何故そんな事をやっているのか?ウエダ本社として何のメリットがあるのか?ボランティアで行なっているのか?など、様々な反応を頂きます。
そういう反応があれば有るほど、だからこそ我々の様な中小企業は、社会貢献的な事に取り組んでいくべきだと思います。

ここの所、新聞等で見ていると、大手企業が軒並み業績回復をし、上方修正をしています。
派遣切り、大幅な経費削減、新規プロジェクトの凍結、あれだけ騒いでいたのに、もう反転するのか?と思ってしまいます。
当然、海外と競争している大企業は、我々などには想像できない厳しい競争を行なっており、それこそ厳しい感覚で、取り組んだからこそ、それだけ急激な回復ができるのであろうとは思います。
しかしです、それだけでできるのなら、もっと大事である企業精神など、特に人に関わる事については、もっと長期的に考えられないのか?どうしても納得できない所があります。
その大企業が、CSR(企業の社会的責任)と言っても、何かポーズ、或いは、時代的にやらざるを得ないからという様に思えてなりません。

対して我々中小企業は、コストカットと言っても、絶対額が少ないので、一挙に利益拡大に繋がりません。
それよりも、社員のモチベーションを如何に高めるか?がポイントで、そちらに力を注ぐべきなのです。
しかし同時に中小企業では、高収入で報いる事もできず、その中でモチベーションを高めるには、“良い会社”にしていくしかないのです。

規模で勝てない、収入でも勝てない中小企業が目指すべき“良い会社”とは、社員が誇りを持ち、家族や知人に誇れる会社、地域から認められ、求められる会社であると思います。
そういう構図が多くの人には理解できないから、冒頭の質問になるのですが、という事は、中小企業にとって、そういう事に取り組む事は、自分達の存在価値を構築していく事の近道だと思います。

“野心は自分一代で達成することであるが、志は次の世代に引き継がれていくことである。”
先日の京都フォーラムで聞いた話ですが、ウエダ本社では、“志”を持つ企業になっていきたいと思います。