2009年9月30日水曜日

テラルネッサンスと会見

今日は、NPO法人テラルネッサンスの鬼丸代表と共に、会見を行いました。

これはプリンターカートリッジの回収をウエダ本社が行ない、その回収で得られる収益をテラルネッサンスが行なう、カンボジアでの地雷撤去、コンゴ、ウガンダでの子供兵の社会復帰に向けた職業訓練校創設費用に、全額
循環する仕組みについてのものです。

主に家庭用で使用するインクジェットプリンターのインクカートリッジの回収ボックスを企業に設置して頂き、社員さんの使用済みカートリッジを集めて頂き、ウエダ本社が回収するというもので、ここ最近、私が営業に出かけていたのは、この話の為でした。


この素晴らしい活動を行なっているテラルネッサンスは京都にあるにも関わらず、京都での認知が低いので、
うちの会社が企業に向けて、設置を呼びかけていくことにより、今起こっている現実を知って頂き、支援の輪を広げていくことが目的です。


その為、まずは京都の名だたる企業に全て設置してもらおうと思っているのですが、残念ながら断られたところもあります。
京都の企業で、CSRなどを掲げ、立派にやってられるのに、協力してもらうと言っても、何の負担を要求しているわけでもないのに、大企業の論理は、難しいところがありますね。


勿論、大企業でも、形式ではなく本質で考え、良い事については、”やる”という前提から考えられる立派な会社もたくさんあります。

我々の様な、企業に出入りできる立場の面白い所は、そんな企業などの内部が見られる所で、色々な思いを持ちます。

京都の企業評論家でも目指そうかな??

2009年9月29日火曜日

半兵衛麩さん

言う 云う 物を言うのは人間だけ。 云うににんべんを付けると伝わる。
しゃべるから信用できる。信用できる人間ばかり集まらないと会社はうまくいかない。
信じる者が集まるから儲かる。 信じる者は信者、信者を作るのが商い。
信じられていなければ永続きしない。
今の心が念、今の心を言うのが信念。

始末というのは、本当にさら(新品)をおろして良いかを考えるのが始末。始末とけちは違う。

人様のお役に立った代償としてお代を頂くのが商い。

一つに止まることが 正しいこと。

逆風を胸いっぱいに受け止めてこそ解決できる。(逆風だから凧は上がる)

京物の信用・・昔は京都に行くことが上る、出ることが下る。
京都から良い物を出す。良くない物は京都から出せない。→下らせられない。
京都から出せない物→くだらない物。

老舗は老いたらあかん。死を待ってつぶれるだけや。出来立ての店のつもりで。

石田梅岩 正々堂々としたものでお金儲けをしなさい 承認の利益は武士にとっての録。

2009年9月28日月曜日

半兵衛麩さんの話

今日は、経営品質協議会のセミナーで半兵衛麩の玉置さんのお話を聞きました。

以前から凄い思想をお持ちだなとは思っていましたが、じっくりとお話を聞くのは初めてでした。

創業元禄二年って分かりますか?
要は江戸時代で、西暦でいうと1689年、今年で創業320年という京都の中でも老舗中の老舗のお店です。

経営品質、CSR、内部統制、そんな事は関係なく、石田梅岩の石門心学の教えを継承して来られたという事、当たり前の事を当たり前にやって来られた事が、この老舗を作り上げてこられたとの事でした。

印象に残った事はたくさんあり、とても書ききれませんので、ご興味ある方は、現11代目当主のお父様から、教えられたことを纏められた”あんなぁ よおうききや”という著書をご覧下さい。

と言っても、興味をそそる為に、以下キーワードもいくつかご紹介します。

-家訓としては、先義後利という、正しい人の道を行なっていけば利は後からついてくるというもの。

-商いとは、人様のお役に立った代償としてお代を頂くこと。

-逆風を胸いっぱいに受け止めてこそ解決できる。・・逆風だからこそ凧は上がる。

-世の中が変わっているのだから、それに対応しなければならない。・・鴨川は変わってなくても、そこに流れている水は常に変わっていて、同じ様に見えていても、全く中身は変わっている。・・老舗は老いたらあかん、出来立ての店のつもりで。

などなど。

ずっと、変革を唱え続けていて、なかなか変わりきれていない、うちの会社は、大反省しなくてはならないと思います。

2009年9月26日土曜日

インターンと内定者

日付は変わってしまいましたが、25日は2回目の1日インターンシップを行なっておりました。

前回同様、京都在住の学生が意外と少なく、わざわざ神奈川から夜行バスで来てくれた学生もいました。

チームに分かれてのプレゼンで、皆の投票での点数を競うのですが、なかなか甲乙つけ難く、白熱したものとなりました。

これで今年のインターンシップの企画は全て終了し、参加してくれた学生達もこれから就活に入っていくわけですが、ウエダ本社に来てくれたことで、何か気づきがあり、何かを見出してくれれば、嬉しい限りです。
きれいごとの様に聞こえるかもしれませんが、参加している、ウエダ本社の社員が、この事によって得る気づきが結構ありますし、こうして100名近い学生さん達が、ウエダ本社という会社を知ってもらい、興味を持ってもらうだけでも大きな価値はあると思っています。


今回は、2010年入社予定の3名の内定者も参加させ、終了後、3人と食事に行きました。
彼らとは、意思確認は既にできているので、10月1日に内定式も行なわない為、それを兼ねて食事会としたわけです。

この3人は、いつも思うのですが、ウエダ本社への評価が高く、”実際入ると、厳しい事もあるし、良くない事も多々あるよ?”と言うのですが、”楽しみです”という感じなのです。

この事を見ても思うのですが、やはり一番大事な事は、価値観を合わす事、自分の価値観に合った会社を探す事だと思います。

その事を説明会やインターンシップで集まる学生には必ず言うのですが、そんなウエダ本社の価値観が一番合うと思ってくれる学生さんが、又集まってくれれば、それがうちにとっても結局一番良い形になるのだと思います。

2009年9月24日木曜日

ハンナリーズお披露目会

今日の夕方は、グランビア京都で今年からプロバスケットリーグに参加する、ハンナリーズのお披露目会に出席してきました。

門川市長、そして外務副大臣に就任された民主党の福山さんも、どう日程調整つけたのか?と思いますが、忙しい中、駆けつけてこられていました。

お披露目を兼ねて、チームとしてはスポンサー、サポーター集めの目的もあり、皆、オーナーのTOPセールスを受けておりました。

当然、私もセールスを受けましたが、立場的に、受けざるを得ないですね。。

オーナーとの関係、オーナー会社との取引、そして・・実は私、京都府バスケットボール協会の実業団リーグの会長だったのです。

京都が盛り上がる事、バスケットが盛り上がる事、そうなると、ウエダ本社としては逃げるわけにはいかず、
こうなれば、ハンナリーズ、頑張ってもらうしかないですね。

2009年9月21日月曜日

民主政権とマニフェスト

内閣支持率が国民の期待感を表すように軒並み高い数字になっておりました。

この土日には各閣僚がテレビ出演をし、自分の考えをまだ”自由に”発言している様に見えました。

官僚主導ではなく・・というのが、また今の所好感を持たれている点だと思いますが、モラトリアム発言など
前途多難な感も随所に見られます。

マニフェストについて思うのですが、そもそも、そんなに細かい施策まで明記しないと駄目なものなのでしょうか?
高速無料、育児手当、中小企業の返済猶予・・勿論、当事者の中では喜び、助かる人はありますが、全体を見てみると、国民も決して喜んでいない施策を、マニフェストに書いたから、大臣として発言したからと言って、頑なに押し通すというのは、それこそ、国民感情、国民目線で行う政治とは程遠いと思います。


本来、政治家としての国家観、政治理念などは、貫くべきものであり、そういう国家観から出てくる様なものが
マニフェストなんじゃないでしょうか?
高速無料だとか、そんな事は、マニフェストで掲げる話ではなく、そういう細かいことに縛られてしまうと、
またおかしな方向に行くと思います。

企業経営においても、経営理念は、なぜ、何のために会社を行うのか?ということですから、変わる事のない
指針であるのですが、施策については、今やTOPはむしろ、勇気を持って、朝令暮改であるべきだと私は思います。
勿論、違う!と思ったわけですから、その説明は必要ですが、言ったから、それを変えない、押し通すという様なTOPでは、今の時代かなり危険なものだと思います。

新政権の皆さんには、折角、初めての本格的な政権交代が起こったのですから、国民目線でというか、ほんとに
国民の声を聞いて、目先の人気取りに走らない様に切に願いたいと思います。

高速も休日1000円だけで十分じゃないでしょうか?

2009年9月19日土曜日

BCP

昨日は来客二件、訪問二件、夕方は元関連会社でまだ株主となっている会社の株主総会に出席、総会後、出席者全員で会食という一日でした。

会社では、BCP(事業継続計画)というセミナーを行なっていました。
これは、地震など災害が起こった際に、会社がどの様に対処するか、という事を決めておくというもので、この必要性が言われたのは、米国の同時テロの際、突撃された貿易センタービルに入っていた会社で、二時間後には業務を再開していた会社があり、その危機管理能力が注目されたところからです。

これ程の事はあってはならないのですが、現在は何と言ってもインフルエンザ対策も含まれるので、なかなか盛況であった様です。

私も実は、私自身が勉強したい事だったので、出たかったのですが、上記の様なスケジュールで全く顔出しできませんでした。

今、色々回っていても、インフルエンザへ対応はまちまちです。

本人がかかれば自宅待機は当然ですが、家族がうつった場合は?
この場合も自宅待機が多い様です。

しかし、お子さんの学校が学級閉鎖になっていて、社員のお子さんは現在うつっていない場合は?
なかなか難しい問題です。

又、自宅待機してもらう場合は、基本的に有給扱いが多いですが、その有給が残っていない場合に休んだ扱いをどうするか?などなど、難しい問題です。

まあ、そんなこんなを考えて準備しておかなくてはならず、企業に向けて情報発信していかなくてはならない我が社でも、BCP研究しなきゃ、です。

2009年9月18日金曜日

社長に挑戦一日版

昨日は午後からインターンシップを行なっておりました。

先月は、二日バージョンでしたが、今月は一日バージョンで、グループに別れオフィスプランニングをしてもらうというものです。

2011年度は、最も厳しいと言われている様ですが、特に女性は厳しいでしょうから、本来的には女性が集まる業種ではないと思いますが、殆どが女性という状況でした。

マイナビに書いて頂いている社長に挑戦!という華々しい見出しが、インパクトあった様で、わざわざ東京や岡山や九州から、この為に来てくれていた様です。

2011年もウエダ本社としては、そんなに採用できるわけではありませんので、せめて、来てくれた学生達の何か気づきになったり、今後の活動にプラスになれればと思います。

2009年9月17日木曜日

未来工業訪問

昨日は、経営品質協議会とすばらしき経営研究会の共催のベンチマークで、岐阜県にある未来工業という会社に、社員3名と共にバスで日帰りで訪問してきました。


未来工業という会社は、残業ゼロ、年間休日が160日、年間労働時間1600時間という、全てに渡って日本一の待遇を実現している会社です。
しかし、40数年間赤字は一度も無し、売上220億を上げているという、一体どうなっているの?という会社です。


経営品質ですばらしいとされる多くの会社とは、少し違っていて、感動経営という感じはあまりなく、社員満足を高めるために、安心して働ける環境や仕組みを整備されている事と、兎に角、考えさせる事を追求されて、ここまでの結果を残されているのだと思います。

ただ、電設資材のメーカーであるのですが、ある商品はシェア8割を占めていたり、特許商品をたくさん持っておられたり、兎に角、よそに無い商品を追求してこられた事が、これだけの短時間労働で高収益を上げておられる源である事を見ないといけません。

という事で考えると、物を持っているわけではない我々は、人しかなく、人の差別化、人が集まったチームとしての差別化を図るしかないのです。

その為には、社員が満足する様に、時短を含めた環境整備をしていかないといけないですし、その為には、社員には日々考えつくしてもらわないといけないと思います。

そしてその為には、我々はやっぱり、何の為に働くのか?何の為に生きるのか?を考えて、自覚してもらう事しかないのだと改めて思いました。

2009年9月15日火曜日

負けに不思議の負けなし

昨日は・・と書くという時間でもなく、今日も含めての振り返りですが、昨日と今日も先週からの継続で、私が先頭切ってやろうとしていることがあり、営業同行というよりは、自分で説明に回っておりました。

会社に戻ってからは、各チームでのミーティングに参加し、10年先を連想したところからの、各チームのあり方から、課題、対策を話しあっておりました。

ここのところ、それぞれのチームなどとも詰めて話ができていなかったので、この二日間は、色々話ができてよかったと思います。

又、いくつかの事業案が社員から出てきましたが、今までにこんな事は殆どなかったので、なかなか少ない嬉しい出来事でした。

こういう事が頻発し、社員達の成長を感じる事ができれば、数字などが落ち込んでも全く平気なんですが。。

楽天の野村監督ではないですが、「負けに不思議の負けなし」で、負けの原因が分かって、それに対しての対策を考え、それを何とかしようとする姿勢が見えれば、これは楽しみがあるのですが、その原因も理解できていなければ、逆に勝っても全く嬉しくないし、それで浮かれていたらトンでもない事になるのです。

もっと、トコトン各チームでも話して、負けの原因を徹底究明し、対策をしっかり取りたいと思いますし、その様に使えれば、この不況期も大変有意義なものになると思います。

2009年9月11日金曜日

”縁”の循環

昨日は、京都大学大学院に同行しておりました。

京都流議定書イベントの案内で、うちの営業がチラシをまいた際、大変興味を持って頂いた先生がおられ、イベントにもお越し頂いた様なのですが、こういうイベントを行なう社長に会いたいと言って頂き、お目にかかって参りました。

サービスイノベーションを研究されておられる先生ですので、中小企業であるウエダ本社が何故、こんなイベントを行なっているのか?に興味を持って頂いたのですが、私の方もサービスイノベーションという事についてはかねてより興味を持っており、ちょっとすばらしい補完関係になるかもしれず、営業担当者は、良い出会いを作ってくれたと思います。


夜には、京都信用金庫さんの本店経営者の会がありました。
榊田専務理事が、現況と今後の京信さんの方向性、コミュニティーバンクとしての考えをお話されたのですが、この話のベースには、2001年からの2年間の、榊田専務が本店長時代、今よりもっと貸し渋り、貸しはがしという状況が厳しかった際の、ご自分の体験が根底にあると仰っていました。

私の背景を綴った、ウエダ再興記を読んで頂いた方は、京信さん、当時の榊田本店長が救って頂いた話は、ご記憶頂いているかもしれませんが、無借金経営となった現在も、ましてや京都流議定書などというイベントを行なえる様になったのも、榊田専務との出会いがなければ無かったかもしれないと言う事を、ウエダ本社の社員は、しっかり認識して欲しいですし、忘れてはいけない事だと思います。

榊田専務との”縁”があり、ウエダ本社も持ち直す事ができ、京都流議定書というイベントなどは正に人の”縁”
で形成され、そして又、それに感じ入って頂いた人との”縁”が生まれる。

要は、人生って、良い”縁”の循環を起こしていく事なんだと思います。

2009年9月10日木曜日

社長の種類

昨日は、同行予定が1件延期になりましたので、来客3件だけの予定で、一日社内におりました。

月曜から会合続きで、ゆっくり社内にもおりませんでしたので、社員とも少し話す時間が持てました。

従来からお取引頂いているメーカーさん、新たな枠組みを模索されているところ、従来ではなかった様な毛色の違う会社さんなど、こういう時代ですので、取組を求めて、或いは太くしていこうという事でお越し頂けるのは、
大変光栄な事ですが、我々としてはそれらに応えていける力を付けけていかないといけません。

その為には課題だらけです。

社員とも話ししないといけない、現場も回らないといけない、そこから対策を講じないといけない、新しい事業を興していかなくてはならない、仕組みやテキスト化ができていないので、構築していかなくてはならない、そのためには色々勉強しなくてはならない、などなど。

中小企業というものは無い物だらけで、やりたくっても、分かっていてもなかなか思い通りに進まなくって、
中小企業の社長というのは結構フラストレーションが溜まりますね。

と、自分で創業した分を合わせると、かれこれ社長業も16年やっている事になるのに、未だにそんな事が課題になっているところが、駄目なところです。。

ゼロからの創業と、傾いた会社のマイナス処理の両面を経験してきましたが、組織化されて、仕組みもお金も潤沢にある大企業の社長というものも、一度やってみたいものだと思います。

バカンス導入論

昨日は中畑君のブログにもありましたが、午前中は同行訪問しておりました。

と言ってもイメージにある様な、上司の表敬訪問ではなく、殆ど私が喋っておりましたが。

私もまだまだ営業に出かけている方が、一番性に合っていると思います。


午後からアイデア出し、意見出しについてのセミナーを行いました。
これはワイキューブさんが東京で開催されているセミナーの中でも人気セミナーであり、それをウエダ本社と共催で、うちのセミナールームで行っておりました。

ホントは、うちの社員向けに良いなと思ったものを、どうせなら皆で勉強しませんか?というノリで、開催してもらいました。
又、来週18日には、BCPという事業継続計画と言われる、これまた旬のセミナーを行います。

災害が頻発する昨今、大企業中心に、災害などが起こった際に、どの様に事業を継続していくかを手順化し、明確化しておかなくてはならないというもので、今のインフルエンザ対策も含まれてきます。

ウエダ本社としては、こんな感じで取引先企業に向けて、常に旬の情報発信、情報提供を行なって参ります。

夕方は、その為に、でもないですが、大阪で打ち合わせを行なって直帰しましたが、今週もアッという間に終ってしまいました。

オフィス相手のビジネスを行なっていますと、特に私などの立場では、週休二日制というのが、どうもやりづらい感じです。

私の理想であり持論は、毎週は学校も含めて週一日にして、欧州の様に夏場は一ヶ月バカンスで休むというものです。
特に最近の、亜熱帯の様な日本の気候だと、余程その方が、効率的だし、余暇も楽しめて良いと思うのですが、どうでしょうか?

2009年9月9日水曜日

美徳の経営

昨日は、またまた経済同友会の別委員会(経営問題研究委員会)がありました。

事業戦略研究所の小野さんという方のお話の中で、参考になったのは、組織成果=能力×意欲×協調性との事で、

能力は普通でも、協調性がある方が、組織としての成果は高いという事です。


これは正にそう思う点で、ウエダベーシック10の第一番目に掲げているのは、協調性です。

特に我々には、色々な背景の人が居るという事、しっかりとした”組織”になっていない事などから、個々の力、個々の動きでやっていても、バラバラになるだけで1+1で足していっても、必ず穴が出来、その総和は100にはならないのです。

そうすると、一人の力よりも、皆で協力して穴をふさぐという事しか、成果を上げていく方法はないのです。

それだけに、元々背景の違う人、そんな価値観を持っていなかった人に向けても、協調性が大事で、その様にその人達を振り向けていく、変えていくことに、殆どのパワーを費やしていると言っても過言ではありません。

でも、人間は直ぐ変わりませんからね。。

このギャップと日々格闘しなければならないのですが、うちのレベルで一人が良かっても高が知れている、我々ウエダ本社はだからこそ、協調性から始まるウエダベーシック10を重要視しているのです。


又、昨日の話の中で、野中郁次郎さんが書かれた”美徳の経営”も出てきました。

良い会社というのは、良い仕事を行っている会社であり、社員が子供に自慢できる仕事を提供できているか?という事を考えなくてはいけない。

会社が社会に対して良い事を行なっているか?

地球の裏側の人々、子々孫々に対しても、良い事を行なっているか?



逆に言えば、そんな事を行なっていれば、社員は誇りが持てるし、或いは、そういう事に生きがいを感じる人が

社員となってくるわけです。



野中郁次郎さんと言えば、、ナレッジマネジメントなど、暗黙知、形式知という表現で、ナレッジの重要性を説かれた、日本の経営学者の最高峰の様な方であり、その方が、美徳の経営を薦められておられるのですが、ウエダ本社としては、そんな偉い先生が仰られるまでもなく、協調性から始まるそこを目指すしか、存在価値はないと思っています。

2009年9月8日火曜日

短時間に合理的決断を下す。

昨日は経済同友会で担当幹事を務めさせて頂いております、国際問題研究委員会があり、ジャーナリストの蟹瀬誠一さんに講演して頂きました。

ご自分でも会社経営を行なっておられるので、単なる評論家やジャーナリストという感じではなく、結構うなずける話をお聞かせ頂きました。

あるアヒルがいる池での実験で、片側からは5秒に一度えさが出る、もう片側からは10秒に一度えさが出るしかけをし、アヒル達はどちらを選ぶか?
5秒の方が当然、多くえさは出るが、そちらに集中すると、えさにありつけない事もある、さてアヒルはどうすると思いますか?


結果は3分の2が5秒の方へ行き、3分の1が10秒の方へ行き、皆がえさにありつけたそうです。

では何故、アヒル達がそんな事ができたか?

それは動物的直感があるからだそうです。

では何故、我々人間は、高等な頭を持った人間が間違うのか?

それはインプット(情報)が多すぎて、それに振り回されるからであり、それを防ぐ為にには、自分自身の情報源をしっかり限定することが大事だと仰っていました。


名経営者という人達の共通は、短い時間に合理的決断を下すことができること。だそうです。


これも言えていると思いますね。

日本の政治家にも、何人こんな人が居るのでしょうか?

2009年9月7日月曜日

盛和塾全国大会から

職務文書をつくる。・・人事としてこういう事を行なうという明確な指示をする。

自己主張のみの意見を聞くのは寛大なのではない・・一つの方向に向かって意見が出るのは良いが、そうでない場合には排除しなければならない。

理念はTOPが作る、浸透させるプロセスは皆で作る。

2009年9月5日土曜日

学生とランチ

昨日は、先日インターンシップでのプレゼンで1位になったグループの学生6人とランチをしました。

学生も色々忙しく、6人と私の予定もなかなか合わず、うちの会社に来てもらえば時間が取れるという事で、2時間程、近くのイタリアンに行きました。

3回生でまだ就活も始まっていないので、まだ実感や、切羽詰った感じはなく、どんな感じなんだろう?位のノリですが、彼らもどの様に変化して、どういう所にどう向かうのか?興味あるところです。

出張に三日も行っていたので、昨日も殆ど席に座ってられる時間はなく、社内での報告ごともゆっくり聞けませんでした。

ちょっと、これらの社内体制や、仕組みづくりが急務だと思います。

このインターンに参加していた学生に何故うちの会社に来たのかを聞いたところ、マイナビで注目企業として上げられていて一時期には楽天に次ぐアクセス数があったと言っていました。
俄かに信じられないですが、学生達に面白がられる、親近感を持ってもらえる雰囲気などは、良いと思うのですが、雰囲気だけではまだまだ良い会社にはなられないので、それに見合う、地に足ついた、様々な仕組み、社員の成長など、課題は山積しています。

今月も2回インターンがあり、100名近くが来てくれますが、こういう中からも未来を担う救世主が現れて欲しいものです。

2009年9月3日木曜日

最優秀賞に学ぶ

今年の盛和塾全国大会での最優秀賞は、盛和塾シリコンバレー(カリフォルニア州)から来られた松井さんという欄栽培を行なわれている方でした。

いつもの事なのですが、二日間に渡って、皆さんの素晴らしい発表を聞き、考えさせられることだらけ、やらなくてはいけないと思う事だらけで、脳が揺さぶられて、苦しくなるくらいです。

そんな中でもこの松井さんは、非の打ち所がない展開、経営能力、バイタリティーで、参りましたとしか言い様がありませんでした。
流石の稲盛塾長ですら、脱帽されておられた感じでした。

ご実家が農家であり、先々に不安を持たれた松井さんが、高校卒業後、たった1万円を握り締め、背水の陣で米国に渡られました。

菊栽培の農場経営を、10年計画を立て銀行融資を受け、実際その計画通りに成功させた後、先の見通しからバラ栽培に転換、それも6年計画で成功、メキシコの労働組合に占拠され大変な苦難の後、再度今度は現在の蘭栽培に切り替え大成功を収められておられます。

その間、最初は成功して、自家用ジェットを買われたりしていたものを、労働争議に巻き込まれる中、稲盛哲学にふれ、従業員への思いが足らなかったとの事から、発想を大転換され、最後に仰っておられていたところによると、お子さん4人には1ドルのお金も残さず、ご自分が亡くなられた際には全て寄付するとの事で、現在でも松井財団を設立されておられるそうです。

もっともお子さん4人ともスタンフォード大学に入られたそうで、そのくらい優秀であれば金銭的な資産を残さなくても良いだろうとは思いましたが。。

又、現在74歳との事ですが、100歳までは挑戦を続けると仰っておられ、これには稲盛塾長も完全脱帽でした。

これだけでは説明しきれないのですが、私も勿論、うちの社員、うちの会社、果たしてどれだけこれ程死に物狂いで物事に当たっているのだろうかと思いました。

そこまでの覚悟、意識も持って取り組んだ事もなく、成績が悪いのを景気のせいになんてするなんて、ホントにおこがましい話だと思います。

うちの会社もやれる事だらけですね。

盛和塾全国大会

昨日、今日、盛和塾全国大会が横浜パシフィコで開催され、アメリカ、ブラジル、中国を含め58塾から過去最高の2768人が参加し、8人の選ばれた経営者の経営体験発表を聞きました。

それでみっちり勉強した後、東京に入り、紹介も含めて、3件の用件を済ませ、先程ホテルに入りました。

という事で、ブログを書く間がなく、ちょっとおろそかになっておりますが、又、出張から帰って書きたいと思います。

と言っても明日も予定満載なので、ちょっと自信ないんですが。。

2009年9月1日火曜日

平成21年9月社報~ 役立つことをシンプルに追求する

【 社      報 】
平成21年 9月 1日
株式会社ウエダ本社
《 役立つことをシンプルに追求する 》

民主党が大勝し、自民党が創設されて以来、初めて第一党の座を降りることとなりました。

世間でも言われている通り、多くの人が、民主党が良いということで選んだのではなく、自民党は嫌だ、或いは、一度代わって欲しいとの思いから、こういう選択をしたのだと思います。

日本の政治はこの数年、何をやって来たのか?海外から見て失笑される様なことばかりが繰り広げられてきました。

どの世界でもそうですが、政治の世界を見ていると、大人物が居なくなったというか、自分の損得ではなく、先々の国家観からあるべき姿に基づいて行動できる人が、居なくなった様に思います。
自分さえ良ければ良い、自分の時代さえ何とかなれば良い、そんな考えの人ばかりで、国や地域や会社やそして個人までが良くなるわけがありません。

民主党にも、この時点でもいくつもの課題があり、これからかなりの混乱は予想されますが、代わったという事実だけは大いに生かして頂き、ゼロベースで、国民目線で一から国家を論じて頂き、責任ある与党として、国民の為の政治を作り上げて欲しいと願います。


先週インターンシップに35名の学生が参加してくれていましたが、リクルーターとして関わってくれたメンバーのお蔭で、殆どの学生が、うちの会社や社員に対して、好印象を持ってくれていました。

我々は、学生達から好印象を得る為に行なうわけではありませんし、良い会社を演出しても意味がありません。
まずはたくさん会社がある中で、ウエダ本社に少なからず興味を持って来てくれた人達に、できる限り喜んでもらえる様にしようという事であり、うちの会社に来てもらったことが、その人達に何か影響を与えられたら、それだけで素晴らしいことだと思います。

ビジネスにおいても、ウエダ本社に関わってくれた人、興味を持ってくれた人達に対して、役に立つことを追求していけば、会社としても存在価値が生まれ、存在する意義が生まれるのだと思います。

政治も改めて国民に向けて、役に立つことをシンプルに追求してくれることを望みますが、一方で我々は、自分達のできることをしっかり行ない、自分達の存在意義をしっかり作っていくこと、そしてそう考える人や会社が広がっていけば、世の中も良くなり、政治も良くなり、日本も良くなるのではないかと思います。