2009年5月17日日曜日

未生流笹岡いけばな体験

先日、以前も老松さんのお菓子作りなどを体験させて頂きましたが、桜橘庵で未生流笹岡次期家元の笹岡隆甫氏にレクチャーを受け、いけばな体験をさせて頂きました。

未生流笹岡としては、初心者でも楽しくできる様に、花のバランス(寸法)いける場所などが決められており、
メジャーで寸法を測りながら、はさみを入れていきます。

そう言うと、違和感をお持ちになる方もおられるかと思いますが、こういう基本を教えて頂き、それに従って行なう事は確かに初心者には面白いものだと思いました。



初めに一番高い枝を55cm程で生け、次に40cm、その後直角三角形を形成する場所にバラを今度は30cm、20cm、15cmにいけます。

すると、全く初心者の私でもこの様な作品に出来上がるわけです。

左右非対称にしていく美については、それぞれの短所を補って全体の美を作るという事ではないか?生花を扱う、いけばなの伝書には、太陽からのエネルギー、自然物のエネルギーという、”天”と”地に”ついては書かれており、そこにこの短所を補い合って生きるという、”人”が加わった正に天地人が、いけばなの精神だと思う、と
笹岡隆甫さんは仰っておられました。

その精神性をしっかりお持ちでありながら、体系は皆に分かりやすい様に、理数的に落とし込んで展開されておられる未生流笹岡さん、そして気さくに対応される次期家元笹岡隆甫さんには、大変感心させられましたし、今後も大いに期待したいと思いました。

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