2009年2月28日土曜日

シルクドゥソレイユ ZED

先週、富士ゼロックスの年間販売で表彰された話を書かせて頂きましたが、上位店には翌日いくつかの特典プログラムがあり、私はシルクドゥソレイユに行かせて頂きました。



数年前から日本公演があった際、行きたいなとは思っていましたが、今回行くまで、どんな集団なのかも知りませんでした。

約25年前、ストリートパフォーマー達が集まってできたエンターテイメントが、今では40カ国の国籍を持つ4000人のカンパニーとなっているそうです。

そのシルクドゥソレイユが日本で開いた常設公演がZEDです。



予備知識を全く持たずに行きましたが、サーカスをベースにといいながら、ミュージカル、新体操などの様なパフォーマンスの数々で、思わず声を上げて拍手する場面が何度もありました。

とても人間技とは思えない、世界各国から様々な技を持った人々が創り上げた新たな境地のエンターテイメントだと思います。

このZEDには20数カ国、70数名のパフォーマーが参加している様ですが、バトントワリングで23回世界チャンピオンになったという梅垣さんという日本人も参加し、準主役で活躍されています。

私はこの方の経歴も実は全く知りませんでしたが、今週、たまたま東京で泊まったホテルがディズニーの提携ホテルであった為に、そのホテルチャンネルで見て、”そんな人なんだ”と改めて感心してました。

当然、予備知識があった方が、より価値のあるものになりますが、私の様に全く予備知識もない人でも、世界各国から演者も観客も集まるので、言葉も通じなくとも、感動を与えられるというパフォーマンスというものは、
本当の意味で芸術などの、あるべき姿だと思いました。

そういう意味では、通しか分からない、という所で、存在している、文化や芸術や、伝統産業というものは、やはりもっと考えていかないといけないのではないかと思います。

2009年2月23日月曜日

京都世界遺産手帳

今日、この本を送って来て頂きました。
頂いたから言うわけではありませんが、コンセプトが大変面白いと思うので、紹介させて頂きます。

本と言っても写真は17cm×10.5cm×3.5cmの箱で、この中に20ページ程のポケットサイズの分冊が17冊入っています。

宇治上神社、延暦寺、上賀茂神社、清水寺、金閣寺、銀閣寺、高山寺、西芳寺、下鴨神社、醍醐寺、天龍寺、東寺、二条城、西本願寺、仁和寺、平等院、龍安寺の17箇所について、詳しく書かれています。

京都流の方々には、当たり前なのかも知れませんが、これをポケットに忍ばせて、じっくりと腰を落ち着けて見る京都を提案されているところが素晴らしいと思いました。

この本は、これも企画が素晴らしかった祗園祭手帳を出された河原書店さんが出版されたものですが、これらを手掛けられておられる方は、京都検定の公式テキストも担当されていた方なのです。

というと、より興味がそそられたでしょうか?(笑)

2009年2月21日土曜日

嬉しい出来事

最近、嬉しい事がちょこちょこあって、書きたい事は溜まっています。

嬉しい事というのは、以前にも書いた様に、経営をしていると、人の事での悩みばかりなのですが、それがチラホラと社員が変わってくれている事です。

先日、松本が社員ブログのおまけで書いてくれていましたが、先週には女子社員からチョコをもらいました。
嬉しかったのは息子に勝った!!という事ではなく、皆がそれぞれコメントを書いてくれており、社長に出会えて良かったです、なんていうメッセージまでありました。
これもそういう事を言われた事が嬉しいのではなく、そういう発言は成長を求める様になったから出てくるのであって、その事が嬉しいのです。

その松本のブログにもありました様に、19日には二回目の会社説明会があり、94名もの学生が来てくれました。
予想以上に人数が多いので、急遽リクルーターもプラスして臨みました。
会場自体が最大90名の部屋に入ってもらった為、色々な不具合もあったと思いますが、アンケートを見ると
前回と同じく、殆ど全員が、色々な話や、会社の雰囲気などを心に残してくれて、こんな説明会は初めてだと大変喜んでくれた様です。

”関わった人に幸せを与えられる人”というウエダベーシック10にもある項目を、多くの社員が身に着けて
くれて来ている様に感じますし、こういう成長している姿を感じると、悩んでいたりした事も、報われた感じがします。

そして、昨日からは、中畑のブログにもありました様に、帝国ホテルで富士ゼロックス感謝の集いと称した表彰式に出席しておりました。
表彰される二百数十社の一番最後に、ウエダ本社の紹介映像が流され、アイオブザタイガーのイントロに乗って
紹介され、壇上に上がらせてもらいました。
この経験は三年連続なのですが、少しづつ、社員のベクトルが合って、少しづつではありますが、成長している力が結集して来ての結果であるので、今年が一番嬉しかった様に思います。

先程、帰りの新幹線の中で、茂木健一郎さんの”クオリア立国論”という本を読んでいました。
この本、何か京都流の精神に大変通じる内容なのですが、その中で、今やマイクロソフトすら駆逐する勢いのグーグルCEOのエリック・シュミット氏が、”一人の天才よりも三十人の平凡な人間の意見を集約した方が、結果としては良いものができる”と話されていたと書かれていました。

ウエダ本社が京都流を運営する理由も、ウエダ本社の目指す方向性も、実はそんな所にあるのです。

2009年2月15日日曜日

ウエダ本社の未来日記

今週は、明日16日、2010年新入社員の一次面接を行います。
9日の説明会に来てくれた45人の内、何と30人が受けてくれる様です。

19日には、二回目の会社説明会を行ないますが、こちらは現在登録が130名強で、このままですと、実際来てくれるのも、80名~100名近くになるのではないか?と嬉しい誤算です。

会場も90名程収容の会議室で変更できない為、皆入ってもらえるか、不自由な思いをさせないか、少々不安です。

明日一次面接の学生さんも、二回目の会社説明会からその後、一次面接に進んでもらう学生さんも、少しでもウエダ本社を理解してもらい、”価値観に共鳴できる”という人は、是非、その点をアピールして欲しいと思います。

最近は、この新入社員採用の他、プライバシーマークの取得、基幹系ソフトの入れ替え、経営品質の研修と、4つのプロジェクトを同時に進行させており、社員達は、自分の業務以外に、打ち合わせ、リハーサル、準備物の作成など、大変忙しいと思いますし、かなり苦労もかけていると思います。


しかし、こういう負荷の掛かった中で仕事をしていくことにより、皆成長をしてくれると思いますし、組織としてもこれを乗り切っていく事により、本当の”企業”という組織体になり得ると思います。


ウエダ再興記をご覧頂いていた皆様は、新卒採用を含め、ウエダ本社が発展していくのか、衰退していくのか、
今後はライブの様な展開にご注目頂きたいと思いますし、ウエダ本社を受けようとしてくれている学生さんは、
是非、自分達で、ウエダ本社の未来日記を書いて欲しいと思います。

2009年2月10日火曜日

CSRの意味と大企業の社会的責任

今週の月曜日に、京都商工会議所主催のCSRシンポジウムにパネリストとして出席させて頂きました。

CSRというと、日本語訳は"企業の社会的責任"という事であり、私もこういうテーマで連想して頂けた事は光栄だけど、日々行なっている事は、"社会的責任"で行なっていると思われると少し違うという感覚を持っていました。

しかし当日あった基調講演で言われていた事は、社会から求められる事に応える事がCSRであるという事を聞き、腹に落ちたというか、ウエダ本社で展開している事は正にCSRだったのだ、と思いました。

又、社会的責任という感覚から、慈善事業やボランティア、寄付などを行なうというイメージが強かったのですが、社員の雇用を維持し、社員とその家族を守り、しっかり税金を納めるだけで社会の役に立っているので、これが最低限のCSRだという話もあり、これなども、私がずっと思って来た事とズバリの話でした。

私も勿論、寄付、ボランティアを行なう事は立派な事だと思います。
しかしその前に、もっと足元でやるべき事、やれるべき事はあると思っており、社員とその家族を守り、取引先を守り、利益を上げ、税金を納めれば、それだけで大きな社会貢献だと思います。
その上で、もっと大きな事、やれるべき事を積み上げて行くという事がホンモノだと思うのです。

ウエダ本社で取り組んでいる事は、よく訳分からんと言われますが、私の考えている事は、上記の最低限の貢献をしっかり行ない、その上で自社の存在意義(価値)を確率する為にも、京都の為に何ができるか?とオフィスを通して何ができるか?という考えから、社会で出てくる問題に対して自社でできる事を行なっているだけなのです。

そういう目で見て頂くと、ウエダ本社で行なっている一見、事業に関係のない(京都流も勿論、含めて・・)事も、全てその考えの枠組みの中に入っている事が御理解頂けると思います。

そんな事を考えていると、腑に落ちない気がします。
今CSRに取り組んでいるのは、殆どが大企業です。
これは世界的に、CSR(企業の社会的責任)に取利組まない企業は評価されないからですが、そのCSR推進室や専任の担当者を置いている大企業が、大赤字を出した途端、従業員カット、内定取り消しに走るというのは、辻褄が合わない様に思うのですが。

それら企業の”社会的責任”という定義はどういうものなのでしょうか?

2009年2月7日土曜日

ウエダ本社会社説明会

今週は、社員ブログにもあった様に、2010年の新卒者向けの会社説明会を行ないました。

ここからは、ウエダ本社の価値観に賛同し、この会社で働きたい!という人に入ってもらい、組織として強いものにしていかなくてはいけないと思い、その為には、採用するところからお金を掛けていかないといけないので、うちにしては、かなり高額であったのですが、新卒採用のコンサルティング会社と契約をしていました。

しかし、ただ単に採用の為だけにお金を掛けた訳ではなく、この採用活動には、社員達がリクルーターになり、
説明会の運営から、実際の採用にも関係するので、まず社員達が、ウエダ本社ってどういう会社であるか、どこが良くて、どこが悪いのか?などを見直さないといけないので、社員自体の教育にも繋がると思っての事もありました。

何分、初めての事で、司会などもうまくできるのか?社員の説明などで会社の事が伝えられるか?学生からの質問に答えられず、却ってマイナスイメージを与えないか?色々な事も心配しましたが、結果は全くそんな懸念を払拭して余りある程、社員達はよくやってくれました。

参加してくれた45人の学生さん達のアンケートや、その場での反応でも、こんな会社説明会は初めてです。とか、会場に入った瞬間からアットホームな会社の雰囲気が伝わり、終始楽しく過ごせました。など、殆どが大満足したという回答でした。

日々会社運営を行なっていると、課題ばかりが目につき、分からないのですが、こういう姿を見ると、皆確実に成長してくれているのだと感じましたし、会社としても目ざしている方向に向かっていると思いました。

丁寧な対応というのは、研修やマニュアルで作る事はできますが、アットホームな雰囲気というものは、皆が価値観に共鳴し、共有していかないと、作れるものではありませんし、それだけにこういうものが作れると、なかなか真似できないものだと思います。

そんな方向に向いている事、社員達が確実に成長している事を確認できたのは、私にとっても大変大きな成果でした。
19日には、もう一度同じ説明会を行ない、登録的には、より多くの学生さんが来てくれる予定です。
今度来る学生達にも又、ウエダ本社の事を知り、来て良かったと思って帰ってもらえる様にしたいと思います。

しかし、今の学生は凄く、聞いた話によると、70社~多い人では150社程、説明会に登録しているとの事です。
来年には、それだけの確率の中、ウエダ本社を選んでくれて、入社して来ることになるのですから、受け入れる側の社員も、説明会で感じた通りの会社だと思ってもらえる様に、ドンドン成長して欲しいと思います。

2009年2月4日水曜日

祇園のお化け

昨日が節分でしたが、祇園では2日からお化けが出ていました。

京都流のメインの方には、説明するまでもないですが、ここ暫くは、会社説明会に来る学生さんも見ているかもしれないので、説明しますと、京都ではこの時期にお化けが出るのです。


と、こういうフレーズも良く使うのですが、そうではなく、花街では節分の日、芸妓さんが自分達が考えた仮装をして、お座敷を回ることをお化けと言っています。

元々は、厄除けや招福の風習であった様ですが、この時期になると”今年、お化けには行きます?”とか”お化けなんで来て下さい”と言った会話が流れます。

私は残念ながら、花街に通っておりませんので、お化けだからと言って行かないのですが、今年は、たまたま
2日に祇園の楽々さんで食事会があり、幹事がお化けを仕込んでおりました。





写真めっちゃ下手!で恐縮ですが、こんな風にしてお座敷に回って来るのです。

突如の依頼であった様ですが、楽々のご主人の手配により、忙しい中2組を引っ張って来て頂きました。
しかし、一緒に食事していた、祇園(花街?)通の方でも、あなた誰?って分からない位、見事にお化けしてました。

2009年2月2日月曜日

ウエダ本社新卒採用とCSRシンポジウム

社員ブログも、私同様、京都について語れる社員がいないので、どうかな?と思っておりましたが、皆さん、温かいお気持ちで、ご覧頂いている様で、ホッとしております。

丁度今週から、2010年の会社説明会を行ないます。
ウエダ再興記をご覧頂いた方は、ご理解頂いているかと思いますが、これは私が来てから初めての事であり、漸く新卒採用に踏み切る様になって来ました。

ウエダ本社に興味を持って頂いている方は、一度新卒採用者向けの<a href='#'>マイナビ</a>もご覧下さい。
ちょっと、良い会社に見えすぎますが、契約先の担当が、2時間位のインタビューと、ウエダ再興記を読んだだけで纏めてくれたものです。

会社説明会は5日と19日、これも若手社員が中心に運営を考えてくれていますが、どうなる事やら。。

あと、もう一点嬉しい事なのですが、来週9日に京都商工会議所主催のCSRシンポジウムにパネリストとして出させて頂きます。

そういうものに出る事が嬉しいというのではなく、今回、中小企業のCSRを促進していくという事に当たり、商工会議所さんが、中小企業でCSRと言えば・・という事で、ウエダ本社を連想して頂けたという事が、大変光栄な事だと思っています。
京都からはもう一人、手ぬぐいを中心に、見事に伝統の意匠を”今”の感覚で継承されている、エイラクヤの細辻
社長も出られます。

一般の方でも参加できると思いますので、ご興味ある方は、<a href='#'>こちら</a>からお問合せ下さい。

2009年2月1日日曜日

平成21年2月社報~世界不況下において、ウエダ本社の役割

【 社      報 】
平成21年 2月 1日
株式会社ウエダ本社
《 世界不況下において、ウエダ本社の役割 》

オバマ政権が発足し、まずは黒人初の大統領、厳しい環境を乗り越えて来たファーストレディーを祝福する、和やかなムードと大きな期待に包まれています。
しかし、オバマ政権は史上最大の難局を抱えてのスタートと言っても過言ではないと思います。
米国が膨らまないと、世界にも循環していかない一国集中した中では、サブプライムに代わる新たな基軸を作っていかないと、米国自体、そしてそれにぶら下がっている世界全体が維持できない構図になっています。
その中には、戦争というリスクもおおいにあると思います。

その様な中で、米国を追いかけて来た日本は、ここでこそ独自の価値観を作り上げていくべきであると思いますし、今回の不況は、日本が本来の価値観を再認識し、日本人が自国の優位性を認識する、絶好のチャンスであると思います。
しかし残念ながら、日本の今の政治状況では、“change”などは起こる可能性がありませんし、世界で戦っている大手企業も、グローバルスタンダードという名の下、日本独自の価値観で経営するという事は難しいと思います。
そういう意味では、今回の不況を大チャンスと捉え、日本の価値観を変えていける可能性があるのは、一部の中小企業ではないかと思います。

今月、ウエダ本社では2010年新卒採用に向けた会社説明会を行います。
約10年前ウエダ本社に関わり、不採算、不良資産の整理を行なって採算を合わせ、その後少しずつ中途採用を行ない、体質の変革を図りながらも、その背景や価値観などの違いを纏めるのに苦労してきました。
ここからは、我々の価値観に共鳴した人を採用していく事となり、ウエダ本社の価値観を全面に打ち出していく事ができると思います。
ウエダ本社ではこの機に、充分な基礎体力を養っていき、世界が不況を脱出する頃には、日本の価値観を変えていく一部の中小企業の一翼を担っていきたいと思っています。