2008年12月1日月曜日

12月社報~心をベースとして経営する

【 社      報 】
平成20年 12月 1日
《 心をベースとして経営する 》

ここ最近も毎日の様に、米国を中心にした金融対策が発表されています。
軽々しく、何十兆円という金額が飛び交っていますが、自分達が行なった損失を、全て後世、自分達の子供や孫達にしわ寄せしていくということなのです。
シティーグループへの支援が行なわれ、危機が囁かれていた金融大手には、一応全て対策が打たれたことになりますが、まだまだ来年に向けて、我々中小企業の現場では大変な不況になると思います。

しかしその中でウエダ本社としては、大きなチャンスであるとも思っています。
よく、逆境の時がチャンスだという意見がありますが、今のウエダ本社の状況と今回の不況では正に、会社を強くする、企業の格(レベル)を上げる大きなチャンスだと思っています。
状況が悪い中だからこそじっくりと、組織の体質、仕組みの強化、人材の育成を行う事ができ、次のタイミングで飛躍する力を蓄えられると思うからです。
それが分かっていても財務的に余裕がなければ、そんな事は言っていられないと思いますが、この数年間でウエダ本社は、財務的には心配のない会社になりました。
そのアドバンテージを利用し、これから突入していく苦境期に、徹底的に皆の意識を変え、価値観を変え、逆境に強い集団を目指したいと思いますが、その根幹には、「心をベースにして経営する」という項目を置きたいと思います。

これは、78項目に及ぶ京セラフィロソフィーの最初の項目にある言葉で、以下の様に述べられています。

「京セラは資金も信用も実績もない小さな町工場から出発しました。
頼れるものは、なけなしの技術と28人の信じあえる仲間だけでした。
会社発展のために一人一人が精一杯努力する、経営者も命をかけて皆の信頼にこたえる、働く仲間のそのような心を信じ、私利私欲のためではない、社員の皆が本当にこの会社で働いていてよかったと思う、素晴らしい会社でありたいと考えてやってきたのが京セラの経営です。
人の心はうつろいやすく変わりやすいものと言われますが、また同時にこれほど強固なものもないのです。
その強い心のつながりをベースにしてきたからこそ、今日までの京セラの発展があるのです。」

長い不況が予測される今だからこそ、今後の発展を目指すからこそ、ウエダ本社でもこの項目をベースに経営していきたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿