2008年9月27日土曜日

ブラジル視察団

先日ブラジルへ行っておりましたのは、山田知事御一行も一緒でした。

というよりも、移民100周年の今年、必ず行くとの事で以前から言われていたのですが、それに経済同友会も
代表幹事ミッションという形で乗っかったというものでした。

着いた翌日には、京都文化産業フェアなるものも開かれ、



経済同友会の副代表幹事でありますユーシン精機の小谷社長の日本舞踊や、ブラジル在住の方の尺八と日本から行かれた方のお琴のコラボ、新舞踊などもありました。



サンパウロは想像していたよりも大都会で、人口は約1000万人、都市の大きさも、大阪くらいかな?というイメージでした。



これだけ経済発展もしている国で、農業資産、バイオエタノール、鉱産物などの資産も豊富であるという事で、やはり絶対無視はできない国であるという事を、肌で感じる事ができました。

2008年9月21日日曜日

北海道、ブラジル、メリルリンチ・・そして京都流

8月の北海道生活と9月のブラジル視察は、私なりにテーマを関連付けていました。

それは一言で言えば、”違う価値観を見る”ということでした。
少し以前から、日本では農業を中心とした第一次産業が最も重要であり、そこを何とかしなければならないと考える様になり、観光では分からない北海道を知る事と、農業だけでなく、バイオエタノールというエネルギーについても大変な資産を持つブラジルを見てみたいというものでした。

北海道では200%という食料自給率を生み出している現場(?)を目の当たりにし、”北海道は独立すべきだと思います”と偉そうに、行政の方々に言っておりました。

ブラジルでは予想した以上の大都会の光景と、ガソリンには25%エタノールが含まれたものが標準になっている光景や、宝石や鉱産物まで豊富な資源を持つ姿を見て、日本が進んで来た価値観の限界をより感じるに様になっていました。

そして先週のリーマンブラザーズやメリルリンチ、AIGといった、ある意味今の金融の仕組みを作って来た会社の実質的な崩壊がありましたし、まだまだこれから今まで突っ走って来た反動が続くと思います。


アメリカを追いかけて来た価値観を見直す事が急務だと思います。
北海道も東京の価値観でなく、価値観を変えると、日本とは思えない資産を保有しているのです。

そんな大変な転換期を迎えている日本で、総理候補討論を聞いたり、選挙に向けた動き、農水省などの問題を見ていると、絶望感さえ感じます。

皆、日本の本来の価値観、道徳感、独自性(優位性)を忘れてないでしょうか?
正に今、京都流(日本流)の価値観に回帰すべきだと思います。

2008年9月14日日曜日

あとがき(最終回)~ 生物の原則から

ウエダ再興記を綴って伝えたかった事は、経験が強みになるという事以外にも、苦境に思う事の方が長い目で見ると、自分に取って役立つケースが多い事、今起こっている事は色々な事が繋がって起こってくるのだという事、何故ウエダ本社で、京都流という本業に関係ないサイトを運営したり、その他メセナ的な事に関わるのか、という事などですが、それら全てを突き詰めていくと、”何の為に生きるのか?”というキーワードに行き着くと思います。

この言葉を常に自分に問いかけると、これで良いのか?という事が見えてくるのではないか?と思いますし、特に今の日本人には一番欠けている視点ではないかと思います。

貧しい国ではそんな事を考えている暇はありませんし、そういう所ではもっと生物として、本質的に生きるという事に貪欲であると思います。
生きる事が大事であり、そんな国では自殺や、うつ病など有り得ません。

まず、生きる事自体に意味があり、更に生きていく限りは、より成長、進化して行こうとするのが、生物としての原則又は定めであると思います。
生物はその存在自体、地球にとって、他の生物にとって、意味を持っていると思います。
そうでないと、何故花は咲くのか?何故直ぐ死んでしまう様な昆虫も生まれてくるのか?という説明がつきません。

その上で人間は唯一と言っても良い、知能を持った生物です。
それが、何の考えも持たず生きていくのは、権利を冒涜しているとさえ思います。

私は生きている以上は、できるだけ大きな貢献をしたいと思いますし、会社経営もその為にしていると言っても過言ではありません。

会社も又、法人という人格を有したものである以上、存在する意味、意義を持たないと駄目だと思います。
だから会社も、自社だけが儲かれば良いというスタンスではなく、世の中の為に貢献しないといけないと思っています。
ウエダ本社が、自社の身の丈以上に色々な事に関わっているのは、勿論会社価値を高めるという目的はありますが、この考えが全てのベースになっているのです。

私自身まだまだこれから、成長、進化して行きたいと考えていますし、ウエダ本社の社員や、関係する人々にも、何の為に生きるのか?を常に考えて生きていって欲しいと思いますし、人格を有したウエダ本社という法人も、存在する意義を持った会社であり続けたいと思います。

創業の背景から、”京都の為に何ができるか?””オフィスを通して何ができるか?”という事から発想し、今後も常に社会にとって意味のある存在で進化し続ける法人でありたいと思っています。

なかなか普段から、これだけの背景、繋がりを説明する事ができなかったのですが、今回、70周年イベントを機にウエダ再興記として纏めさせて頂きました。

京都流の皆様にも一見関係ないような話に長い間お付き合い頂きまして、誠に有難うございました。

~地球の裏側のブラジルから帰国して~

2008年9月13日土曜日

ご不便お掛け致しますが

実は私、又々海外に出かけており、12日朝に帰国しました。

今回はブラジル移民100周年という事で、京都府から山田知事を先頭に、議員団が大勢行かれていたのですが、
20名強の経済同友会のメンバーもそれにのっかり、私もそこに参加しておりました。

又、そんな事で少し綴りたいと思いますが、その間に、サイトリニューアルで、皆様には色々ご不便お掛けして申し訳ございません。

私もまだ何がどうなっているのか、詳細を把握しておりませんが、今後の対応などを考えると、切り替えが必要でありましたので、どうぞご理解を賜ります様お願い致します。

ただ、ご意見、お問い合わせ等はご遠慮なくお寄せ頂きまして、今後とも末永く京都流とお付き合い頂けましたら幸いに存じます。

2008年9月7日日曜日

あとがき②~ 原理原則とプロ社長

よくあれだけの事を思い切ってやったね?とか、どういう考えで行なったのか?と聞かれる事があります。

それについては、考え、能力などという事ではなく、ただ必死であったという事と、私が業界外の人間で、しがらみや業界独特の考えを持っていなかった事がラッキーであったと思います。
そしてその事で、シンプルにビジネスの原則に従って正しいと思う方向に展開していっただけだと思います。

又、元々継ぐ前提ではなかった事と、自分で創業していた経験もあったので、グループで50億強という売上数字も、それを死守しようという発想はなく、どんなに小さくなってもまず採算を合わすという発想を持てた事も大きな要因だと思います。

普通は50億強の規模から10億強にまで、世間の目を気にしたり、小さくなる事への恐怖があってできないのですが、私の場合は、全てゼロベースから考えられる事ができ、実体のある数字が10億あって、70年もの歴史を持つ会社が、その上に新規展開をしていけば、ゼロから起業していくというより、大変面白い会社になるではないか?
そういう発想で再構築をして来れたという事であって、能力の問題ではないと思います。

又、私は瀧定という厳しい会社で、梯子を外されたりした経験も、後から考えると大変良かったと思っています。
それだけの経験をなかなかできないからです。

結果を出さないと、自分がいくら正しいことを主張しても、他人は聞いてくれない事を経験し、その後は、仕事において全て自己責任と考えられる様になりました。

仕入先がミスをした、得意先がいい加減、相手の話が途中から変わった、景気が悪くなった、色々な事がありますが、それで文句を言っていても何も得をしません。
要は結果を出さないと、誰が悪いと言っていた所で、誰も聞いてくれないし、誰も得をしないのです。

そんな事もあってか、私は仕事というものに対して、プロ意識を持っているつもりです。
私の中のプロの定義は、お金を貰う以上の効果を出す人であり、例え月給10万円であっても10万円のプロでないと駄目だと思っています。
与えられた仕事、求められた仕事で常に期待以上の結果を出さないと駄目だと思っています。

その感覚が日本人には希薄である様に思いますし、言い訳をさせて頂くとすると、私のその感覚がなかなか情緒的な日本人には理解してもらえないところだと思います。

ウエダ本社の取締役になれば、何と思われようと、ウエダ本社の経営を守る、良い方向に舵を取るという事が求められる仕事であり、私としてはそれを追求してきただけでした。

社長になってからは、負債の処理も含めて、会社価値を高める事が、最大の仕事だと思っていますし、そういう意味で私は、プロの社長という事を意識して経営を考えているつもりですが、この点については、常に大企業の社長さんにも負けないつもりは持っていると思います。

2008年9月3日水曜日

清里町~ 知られていないことが強み

清里町の町長さんとも面談させて頂きましたが、素晴らしいと思ったのは、
”清里の良い点は知られていない事だ”と言われる様に、観光客には来ていらない
という戦略をとられている事です。

手付かずの自然が売りの清里ですから、観光客が押し寄せるとその自然が壊れ、
そうなると清里の大事な資産が一気に無くなってしまうという事です。

それと大変羨ましく思ったのは、私が行った翌日、歓迎のバーベキューを開いて頂いたのですが、そこには町長、町議会議長、商工会会長、副会長、事務局長、観光協会会長という様に勢ぞろいして頂き、そこで町の今後についても一枚岩で話ができてしまうというところです。

5000人規模だからという面はあるにしろ、官民一体となって・・なんて掛け声で言わなくても、熱い思いを同じにされているメンバーが集まって、自分達で良い町にしていくという構図に、日本での地方自治のあり方を考えさせられました。

以下の二点は、神の子池とさくらの滝です。





神の子池は本当に声を上げるくらい綺麗なブルーですし、さくらの滝では、さくらマスがピョンピョン滝を上っています。
これらは決して崩されたくはないし、勝手ですが、2週間でも住んだ人間としたら、あまり知られたくないですね・・

全く知られないのは困るが、短期移住などを通じて、ホントの良さを理解して、荒らされたくないと思う人が少しづつでも拡がっていけば良い、それが清里町の望む姿だと思います。

2008年9月1日月曜日

40代後半

8月30日は誕生日でした。

その前日の29日、朝から終日、少し前にスピード違反で捕まっていた為の短期講習を受けておりました。
その講習の中で、動体視力は40代後半から確実に落ちるという話があり、誕生日で45歳になる私は、少しショックを受けておりました。

夕方会社に出社すると、女子社員が待ち構えていて、翌日が休みの為、”お誕生日おめでとうございます”と言って、お茶とお菓子とこれを持って来てくれました。



女子社員のコメント入りです。
なかなか心温まるプレゼントでしょ?
お陰で”老化”という様なショックは吹き飛びました。

ちょっと喜んでますが、でもひょっとして年寄りの社長扱い??でしょうか?(笑)