2008年7月3日木曜日

上七軒感謝の夕べ

今週の月曜日(6月30日)に、上七軒ビアガーデン前夜祭~上七軒感謝の夕べという企画にお誘いを受けて行って来ました。

これは、7月1日より上七軒ではビアガーデンが開かれますが、その前夜祭として開かれ、今年が3回目との事でした。

5時半より、歌舞練場で長唄を見せて頂いた後、ビアガーデン



で6時~お弁当



などを頂き、7時~9時迄の間は、上七軒の、
中里、大たか、藤幾、大市、さくら、大文字、梅乃、市、というお茶屋さんが開放され、この日に限っては、この時間内でどこに行っても良いという楽しい企画です。

ご存知の様に、通常花街では、自分がホスト役として行けるお店は各花街で一軒なので、花街上級者の方でも、他の店はあまりご存知ないのです。
それだけにこの日は、大人の地蔵盆の様に、10分や20分刻みで、皆さん徘徊されていました。

料金は5万円なのですが、コストパフォーマンスはかなりあると思います。
そして、この上七軒全体のイベントは、お茶屋さん、芸鼓さん舞妓さんも全て無償協力されているそうで、この集まったお金は、歌舞練場の修復資金にされるそうです。

以前は、単に修復費がかかるから、という事で、寄付集めに回られていたのですが、
自分達の街の事なのだから、自分達も御奉仕をして集めようという事で始まったらしく、その考え方、姿勢には大変感銘を受けました。

特に伝統文化の世界では、タニマチの存在もなくなって来ていると思いますので、
単に支援してもらう、支えてもらうという所から、少しでも自分達でできる事を行い、自立型の仕組みを構築していくべきだと改めて感じましたし、そういう姿を見せていかれると、支援する人も広がっていくのではないかと思いました。

又、逆に花街にはトンと疎い私に、ある社長さんから、”岡村君、これは上七軒が御奉仕で行なわれている事なんだから、この日だけ来てなんて事は駄目だよ。今後はもっと来て実際お金を落としてもらわないと・・”と言われましたが、実際京都では名だたる企業さん、社長さんが、寄付もされて花街を支えておられるのだという事を再認識しましたが、そういう所に京都の”粋”というものがあるのだなという事が、おぼれげながら、分かってきました。

しかしまだまだ、私などはそんな世界にどっぷり行ける様な立場でもなく、足元をしっかりしないといけませんが。
ちなみに、ウエダ再興記をご覧頂いている方に向けては、言っておかないといけないですが、この5万円は、勿論会社のお金ではなく、自分のお金ですのでご安心下さい。

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