2006年8月29日火曜日

役得ですいません!

今日円通寺の和尚さんにお会いして来ました。
実は以前から古都技に出て頂けないかと考えており、まずは主旨説明をさせて頂くべく電話でアポを取り、30分程であればという事でお邪魔させて頂いて来ました。

京都流の主旨、私がここに至る起点となったのは、円通寺さんの借景問題に関わってからであるという事などをお話させて頂き、なんと約1時間半和尚さんのお話をマンツーマンで聞かせて頂きました。
(京都通の皆様すいません!)
結論的には和尚さんが出て頂いた場合メリット、デメリット両面あり、すぐに古都技に出て頂くという事にはならないと思いますが、我々の主旨も大変良い事だとのお言葉も頂き、なんらかの形でご協力頂けるという事になりました。

私なんかは当然知らないお話も色々お聞かせ頂きましたし、こういうお話を聞かせて頂いても、京都の事を知らしめるという事の必要性、ミッションを再認識しました。
京都仏教会などでも、しっかりやられている事が、外からは全然見えてないとも感じましたし、だいたい円通寺さんの写真撮影を禁止されていた事、最近は許可されている意味も理解できていなかったです。

写真禁止されていたのも我々では考えられない位、長いスパンで考えられていたのですが、まとめさせて頂くと以下の様なお話です。

もし、収入などを考えていたら、PRで写真、映像を許可すれば早いが、もしそれをしていたら、もう既にこの景観は無いであろう。
それをしていたら、観光客がどっと押しかけて来て、そうすると道路整備をしなくてはならず、お寺で開発反対と言っていても、結果言ってる事とやっている事が違ってくる。
今円通寺に通じる道筋は江戸時代に作った道のままである。だから円通寺に向かうには不便で迷う道になっているのだが、それは円通寺は離宮であったからである。
離宮というのは、離宮側からは要所に行き易く作られているのであって、名所ではないので、町中から行き易い様になっているのではないのである。
その離宮を守るには、その景観を守るには、PRして人が来る様になって、それで事故や、不便があって、開発が進んだら本末転倒になる為、人がドット押し寄せる様にはしないという深い話だったんです。

では、何故今写真撮影を許可されたかですが、これは皆さんもご存知の通り、円通寺の周りも開発が進み、和尚さんも本当に東奔西走され、何とか高さ等条件もギリギリの線で守られたが、でも周りの風景は年々変わって行く様になっている。
もう今年と同じ風景は来年には変っているので、それなら多くの人に記憶に残してもらおう、以前は子供達の入場も規制していたが、子供達にも今年の風景を見てもらって、その中から関心を持つ子が現れ、年々の変化を感じ、それに問題意識を持つ人が広がっていくことを願っているとの事でした。

本当に大変な難題に対して長いスパンで考えられ、しかも道筋をしっかり立てられて
難題に向かわれていかれていて、経営者の立場としてお話を聞いても大変勉強になりました。
これ以外にも色々お話を聞かせて頂き、又今後も色々ご指導頂けると思いますので、
役得ではありますが、皆様にもできるだけお伝えして参りますので、ご了承下さい。

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