2006年6月7日水曜日

日本経営品質賞

今日は終日社員研修を行っていました。
先月我々の会社に来て頂いた、富士ゼロックス千葉(2004年日本経営品質賞受賞)の山内社長のお話を題材に午前、午後と二回に分けて行いまいした。

又社員にも再度、何故ウエダ本社が京都検定・ジュニア京都検定に関わっているかを説明しましたが、実は経営品質を学んでいくに当たって、京都検定の理念を追求する事は見事に合致しており、そういう意味でもウエダ本社としても積極的に関わらせてもらおうと思ったわけです。

で、今日は簡単に経営品質の話させてもらいます。

日本経営品質賞は1996年に設立されましたが、そのベースとなっているのはその8年前に米国で設立された、マルコムボルドリッジ国家品質賞です。
この賞は、日本がバブル期に米国は落ち込んでおり、その時に当時のレーガン大統領の命で、世界のエクセレントカンパニーを研究して作られました。
世界の・・ではありますが、そのうち日本企業も多く含まれていて、エクセレントカンパニーというのは単にある時期だけ儲かるのではなく、永続的に繁栄していく企業であり、そこにはどういう共通項があるのかを研究したわけです。

するとそこには、日本が追いかけて来た米国資本主義とは違うイメージが出て来て、米国はそれを起点に挽回をしました。
逆に日本はバブルが弾け、長い間苦しみました。
で、日本が何故米国が復活を遂げたのか研究していくと、マルコムボルドリッジ賞が出てきて、日本がそれを模範に日本経営品質賞を作ったのです。
その根幹の考え方は、社会との調和、顧客満足、社員重視、独自能力というものです。
顧客満足、社員重視などは元々日本企業が強かった筈が、日本が米国資本主義の偏った部分までを追いかけている間に、米国は日本企業の良い点も研究し、復活を遂げて行ったのです。
で、日本を大いに研究してつくられた仕組みを8年も遅れて日本は逆輸入した形です。

時価総額を上げる事だけを追求した堀江さん、株主還元だけを追求した村上さん、この二人が逮捕されたのは、米国資本主義の偏った部分までを良しとして追いかけて来た、その最終形だと思います。

経営品質では顧客満足が最大の狙いで、顧客満足を追求する為には、自社の社員が自分の会社に誇りを持ち、自分の会社を好きでないと、その顧客なんて満足させられるわけがないでしょ?という考え方です。

これって、京都検定の最初の発想と全く同じなんです。
京都を良くするためには、京都人のおもてなしの心を養成していかなければならない、その為には京都を好きな人を増やす事、京都の事を良く知っている人を増やす事が、一番確実な事であるし、そうすれば京都は絶対良くなるでしょ?という発想です。

これが、我々京都流の最大のミッションですし、サイトをやっている理由なのです。

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