2006年9月29日金曜日

やっぱり動くべきですよ!

最近あまりに運動しなさ過ぎなんで、普段会社に居る時は弁当買って会社で食べたのを、昼くらい歩いて食べにでようと思って、出かけました。
すると、ある人にばったり会い、食事しながら普段ゆっくり話せない事も色々話できました。

夜は夜で、うちの学生達やスタッフとの食事の後、東京から来られてる方が祇園におられたので、多少疲れ気味で迷いながらも11時過ぎから合流しましたが、これも又面白い話ができました。
やっぱり動いて人に会うと色んな事があるので、動くべきですよね?特に色々迷っていたりする人は、動けば何か出てきたりしますからね。

という事で、今日も寝不足なので、これだけで終わらせてもらいます。
実は単に、経営者って忙しく働いてるんや!っていう関係者へのアピールと、最近ちょっと更新ペースが落ちてきている、京都流見て頂いている方々への言い訳だったりするんですが・・

2006年9月26日火曜日

安倍内閣はどうなんでしょうか?

今日安倍内閣が組閣されましたが、どういう印象でしょうか?
小泉さんの改革を推し進めると記者会見では話されていましたが、大臣の顔ぶれは、かなり色々な方面に配慮した感じで、新鮮味がないとの意見も聞かれます。
又それよりも、安倍氏を推していた人を重用するという事がはっきりと出ていて、これについては、期待外れでした。
もっと若さと人気を利用して思い切って欲しかったと思います。
ただでさえ、自分達の主張も降ろして、自民党議員の66%が支持した状況に尚、この指示した人を重用するという行為は、偏った意見のみが受け入れられるという、良くない状況になりかねないと思います。

期待したいのは、歳出削減をはっきり言っていた事と、教育問題に力を入れるという事を掲げていることです。
教育問題は単に偏差値格差の問題などではなく、人間力を高める様な教育をして欲しいと思います。

今、堀江氏と宮内氏の裁判の様子もよく報道されてますが、堀江さん達を追っかけていた若い人達はどの様に思っているのでしょうか?
でもそういう人達は今でもあまり感じて無いのかも知れませんが、私などはあの裁判のやり取りを見ていると、あまりにもレベルが低くて情けなくなります。
あれが、時価総額で世界一を目指すと言っていた人と、当時はその実質の財務責任者で切れ者と言われた人ですよ?(勿論マスコミもかなり悪いですが・・)

安倍新総裁には、あの姿を見て教育に何が必要なのかを抜本的に考えて欲しいと思います。

2006年9月24日日曜日

京都流交流会のお土産の理由

昨日、ブラッシュアップ研修のお土産でmaruさんが八つ橋じゃないでしょうね?とコメントに書かれていて、一瞬ビクッとしました。
実はブラッシュアップ後に開催した京都流交流会のお土産に八つ橋を考えていたからです。

ところがこの理由はお彼岸とかは関係なく、単に次回のおやかまっさん企画には、本家西尾八ツ橋の西尾専務というより、今年の祇園祭のお稚児さんのお父さんと言った方がこのサイトらしいでしょうか、とにかくその西尾さんにインタビューさせてもらっていたので、その意味も込めたという事でした。
それと京都流の方々だと何処のお菓子にしても食べられていたりするでしょうから、かえって、八つ橋は盲点ではないか?と、西尾さんの所では9月から発売の栗と芋の八つ橋があったので、これは皆さん食べられてないやろ?と思い選んだわけです。
私もインタビュー行った際に頂きましたが、おいしかったですので、一度ご賞味下さい。別にアフェリエイトしているわけではありませんので、ご安心を!

あと、今年のお稚児さんのお父さんは、本当に気さくで面白い人物なので、どう纏められるか、うちのスタッフも悩んでおりますので、皆さんの方は是非楽しみにして下さい。

ブラッシュアップ研修と京都流交流会

今日は私もブラッシュアップ研修に参加させてもらってました。
ほぼ全員が検定取得者の中、関係者として厚かましくも入らせて頂いていたのですが、私などでも勉強になりました。
私の場合、話の中身は分からない事も多かったですが、片岡仁左衛門さんの何とも言えない気品は、勉強になったというか、あの雰囲気を出せる様な人間になりたい!と思いました。
又、その仁左衛門さんと1時間半もの間、二人でトークを展開された岩上先生はお見事の一言で感心して見させて頂きました。

その後ウエダ本社で開催させて頂きました、京都流交流会では、うちの関係者を除けば8名の参加でしたが、そのうち何と3名が1級の方という、京都流らしい!!中身の濃い方々にお集まり頂き、大変嬉しかったです。有難うございました!

これを機にもっとこういう輪を広げたいと思いますし、皆様からもドンドン、アドバイスを頂けます様お願い致します。

でも京都通の方々は、博学だし、奥深いですねぇ。。

2006年9月22日金曜日

明日の京都流交流会

明日開かれますブラッシュアップ研修の後、既にお知らせしておりますが、京都流事務局(ウエダ本社セミナールーム)で、京都流としての交流会を行ないます。
当日は、会社も休みの為、こちら側も私と担当者のみしか出席しませんので、充分な対応(おもてなし)ができないと思いますが、是非お時間の許される方はお気軽にお越し下さい。
又、36人しかおられない1級検定取得者の中のお一人にもお越し頂き、1級取得への道のりというと堅苦しいですが、今勉強中の皆様方の日頃の勉強方法や、取り組み、質問など、ざっくばらんなフリートークの会としたいと思っておりますので、少人数で中身の有る会にしたいと思っております。
時間ご都合のつく方は是非お楽しみ下さい。

2006年9月20日水曜日

盛和塾全国大会

昨日から二日間盛和塾の全国大会に行っておりました。
と言っても京都の国際会館であったのですが。

京都流ブログでは言ってなかったと思いますが、盛和塾という京セラ名誉会長の稲盛氏がボランティアで行なわれている、経営者の指導塾の様な会があり、私もそこで勉強させて頂いております。
塾と言っても今や、海外(アメリカ、ブラジル、中国)を含む全国57塾で4180名程の組織になっています。
元々は20数年前に京都の経営者を中心に、是非経営指導をして欲しいと稲盛氏に日参されて、20名ほどで始まった会が、稲盛塾長の日本の世直しの為には、良い経営者を育て、良い会社を作っていく事が世の中を清浄化する事に繋がるとの思いから、今や著名な経営者もたくさんおられる4000人を超す塾になったのです。
集計によると、全塾生企業の売上はなんと21兆円にも上るらしく、それだけを取っても稲盛塾長の国への貢献度は相当なものだと思います。

その盛和塾の中で年に一度全国大会という事で、8人の選ばれた経営者が、二日間に渡り、経営体験発表をし、それに塾長がコメントするというもので、経営者の甲子園ともいうべき行事が行なわれています。
それに国際会館の収容が1800名程ですので、入りきれない人数が海外含め、全国から集まるという驚きの勉強会です。

なぜその全国大会にそれも忙しい経営者が二日間もかけて行くのかと言うと、普段自分では頑張っているつもりなのが、まだこれだけ頑張っている人が居るのか・・とか、稲盛塾長の教えには、経営の原点12か条や、フィロソフィー(哲学)がたくさんあるのですが、それを日々活動している中で、実行できていない事の検証が出来るなど、そんな気づき、戒めをする為にそれだけ多くの経営者が集まってくるのです。

京都流ででもご興味があれば盛和塾の教えなどもご紹介しますが、私自身も色々考えさせられる事がありました。
でもこれは京都流に全く無関係ではないのです。
私が京都検定の理念に賛同したのは、こういう教えがベースにあっての事ですし、以前にも言いましたが、稲盛塾長が会頭時代の発言に京都検定の源があるわけですから。
私が好きな言葉で、塾長が常に経営者がやらなければならないと言われている問いかけは、”動機善なりや私心なかりしか”というのがあります。
経営者は何か事を興そうとした時、常に、その動機は善なのですか?それは自分の私心(欲)の為にやるのではないのですか?という事を問いかけなさいという意味です。

経営者だけなく一人でも多くの人が、この発想をする事ができれば、色々な問題も一挙に解決するのではないかと思いますし、京都でももっと良くなると思うのですが。。

2006年9月18日月曜日

”夢”の続き

社員に言っている事で、何故皆成功する様にしないんだろうという事があります。
それにはまず夢、目標が要るのでしょうが、何も考えずに毎日、仕事ではなく作業をしている人が居ます。
ここでの私の定義は、仕事というのは頭を使って掘り下げて考えて行なうものであり、ただ単にこなしているのは全て作業です。
しかも頭を使うと言ってもそれは数字に結びついたものでなくてはなりません。
仮に4つの仕事があるとして、その一つ一つに頭を使ってれば良いという問題ではなく、どれから行なうのか、いつまでに行なうのか、どれ位必要なのかという様な、事を考えて行なっているかどうかの違いです。

夢があるからそうできるのかもしれませんが、ただ夢が無いからと言って、ずっとそういうスタイルで取り組んでいる人には、多分一生かかっても夢や目的は現れないと思います。
よく若者が、自分のやりたい事がないから・・・という事を言いますが、そんな人生経験もしてない人が、やりたい事を簡単に見つけられるわけないと思います。

これには、教育が大きく関わるので、その意味でジュニア京都検定の主旨は大変素晴らしいと思っている訳ですが、今までの教育では、大学卒業するまで、或いは会社に入った後でも、やりたい事など多くの人は見つけられないと思います。
そういう中でも、向上欲をもっている人であれば、目の前の事にでも積極的に取り組み、掘り下げて考えたりするので、そこから目的を見出せたりするのだと思います。
ですので、何事にも積極的に取り組まない人を見ると、あえて成功しない様にしている様に思えてなりません。

今、夢や目的がなく、無駄に過ごしている人は、まず目の前の仕事に積極的に取り組んでみると、色々な事が変りだすと思います。
ただ、それは1ヶ月やそこらで変るものでもないと思います。
どれ位かというと、自分で頑張っているという評価するのではなく、周りの人が認めて、周りの人が評価して初めて変わり出します。
変わりだせば、そこから見えてくるものがあると思います。
又今夢がある人は、ウサギと亀の話の通り、地道に粘り強く向かうことです。

絶対的に成功する方法をご存知ですか?
それはただ一つ、成功するまで続けることです。

何やそれ!と突っ込み入れたくなりました?
でもこれは真実で、私も実際ある成功者から教えられた事です。
こんな事言ったら京都流止められませんね??(笑)

2006年9月16日土曜日

水谷さんの”今ここで決める事”をうけて

ラッキー水谷さんが先日書かれていた、今ここで決める事は正にウエダで社員に常に言っている事なんで、触発されて書きます。
触発されてというより、実は京都ネタとなると私の場合なかなかキツイんですが、この関連のネタであれば、話は色々できるから・・というのが本音(笑)です。

社員には常に夢を持てと言ってます。
夢を持て!というと何か、青春ドラマの綺麗ごとの様に感じるかもしれませんが、決してそうではなく、水谷さんがおっしゃる様に夢がないと、どこに向かえば良いか分からないからです。
だからおぼろげながらでも、こういう風になりたい、こういう生活をしたいという映像を浮べられれば良いと思います。
それをおぼろげな”夢”で終わらせるか、実現に向かえるのかは、目的化できるかどうかだと思います。目的化できれば、少しづつでもその方向に進めるわけです。

ところが多くの人が、まず自分の夢を持ててないんですよね。
で、社員にもよく言うのが、もし、皆の人生を俯瞰的に上から見れる神の様な存在がいるとしたら、その人?から見たら、あいつあそこで死ぬのに何もやってない、とか
何年も同じ場所でウロウロしているだけとか、馬鹿じゃないかと滑稽に見えないだろうか?とよくいうのです。
毎日無駄にただ、来てれば給料もらえるからという感覚で、全員必ず死ぬので本当は限られた一日なのを、無駄に過ごしていないか?という事をよく考えて欲しいと。

一ヶ月程前、ウエダの指針というのを社員に配りました。
それには、私が何の為に会社をやるのかから私の人生感まで書いていて、それをもってウエダというのはこの方向に向かう、その為に社員にはこういう事を望むという事を書いているものです。
これは4年程前に私がウエダという会社に来てから、再起業計画書というのをやはり社員に配ったのですが、それを元に、なかなかじっくり纏める事ができなかったのを、実は北欧行った行き帰りの飛行機と、その後の休暇中のグアムで纏めました。
(長い事会社空けたりしてましたが、ちゃんと仕事してるんですよ!笑)

社員に求めているは、自分の夢、人生を考え、その中でウエダで働く事で良いのか?から考え、それで良いとなれば、お互いそれを目指しましょう!という事で、それを考えてもらう為にまずウエダとしての考え、社長の考えをしっかり示さないといけないので、それを纏め、それをすりあわせて考えてもらおうとした訳です。
で、会社というのは使う側使われる側という関係ではなく、会社と社員の方向性を合わせて、お互いが自分の目的(夢)を達成できる場であるべきだと考えています。
就職セミナー向けにでも言った方が良かったですかね?(笑)

又、これらの関連、続編は書きたいと思います。

2006年9月13日水曜日

都道府県なんでもベスト10

先日野村證券のセミナーでもらった資料に47都道府県なんでもベスト10というのがあり、これ自体はセミナーとは関係ないのすが、じっくり見ると面白いので京都について気づいた所上げてみます。
色々な項目があるのですが、京都が1位になっているのが、語学月謝、エンゲル係数、
1世帯当たり漬物代、国宝数、短大・大学進学率という所で、着倒れと言う割りにエンゲル係数が1位で(ちなみに大阪は3位)、問題なのが、和服代という項目で京都が10位以内に入っていないのです(1位から香川、徳島、岐阜、山形、岡山)。
又、同じく和菓子もベスト10に入っておらず(1位から石川、福島、愛知、山口、熊本)、洋菓子では5位に入ってます(1位は兵庫)。
意外なのが、大学数で7位、短大数で9位という順位で、これは合ってるの?という感じですが、学校の数だけだとそうなるのでしょうか?

あとベスト10の項目で変ったところを上げると、窃盗犯が9位(1位福岡)、少年刑法犯検挙率が4位(1位大阪)、弁護士の割合4位(1位東京)、コメ代7位(1位静岡)、パン代5位(1位兵庫)、宝くじ売上8位(1位東京)、コーヒー・ココア代
2位(1位広島)、ソース代5位(1位広島)、歴代総理大臣輩出が6位(1位東京)、映画監督は3位(1位東京)、ミス日本は9位(1位東京)という事です。

又、残念ながら郷土愛という項目で京都はベスト10に入っておらず(1位から北海道、宮崎、静岡、群馬、神奈川)、ここは京都流や、京都検定、ジュニア京都検定で
挽回したいところですね。

この統計の集計年度と精度はこちらでは分かりませんのであくまで参考として下さい。

2006年9月12日火曜日

おやかまっさん企画 鼓月さん

今日から”京都の会社におやかまっさん”は鼓月の中西社長となっております。

前回までの網田社長よりもまだ若く、今年に就任されたばかりの社長ですが、じっくりこれだけ仕事の話を聞いた事もなかったので、大変興味深く聞かせてもらいました。
又、校正をまとめるに当たって参考にして下さいと”京の華”という本を貰いました。
これは、扶桑社から出ている著者蒲田春樹氏の本ですが、鼓月創業者中西美世氏(現社長のお祖母さん)の壮絶な人生を描かれたもので、大変面白いですので、ご興味ある方は読んでみて下さい。
京都には名だたるカリスマ経営者がたくさんおられますが、この創業者の方がやって来られた事は、そういう方々の中に入っても決してひけを取らず、女性としては、これだけの方はあまりおられないと思う程、何事にも挫けず、必死に仕事に取り組んで来られ、正に壮絶という言葉がぴったりの人生を生き抜いてこられたと思います。

鼓月さんというと、今ではある種のブランド力を形成されていると思いますが、繁栄の元にはやはり色々な状況を乗り越えられて来た過程があるのだと勉強させて頂きました。
そんなDNAを引き継いだ、新社長の今後の展開に期待しています!
と言うと、プレッシャーかかり過ぎですかね?(笑)

2006年9月10日日曜日

古都技に登場!堀木エリ子さん

今日から第五回の古都技を掲載しております。
今回は、和紙アーティスト?デザイナー?職人?と肩書きをつけるのを困るのですが、兎に角、和紙を画期的に変えられた堀木エリ子さんです。
文中にも出てきますが、長靴から地下足袋までというコピーそのままに、デザインをして、和紙をすくところから、制作、施工まで全てやられるスタイルで、他では出来ない和紙を作られています。
何年前でしたか、ドイツハノーバーでの博覧会で時速80キロで走る和紙の自動車というのが話題になりましたが、それも堀木さんの作品で、それが代表する様に、成田空港ターミナル等、堀木さんの和紙は、外壁にも使えるものです。
作品例などはHP(こちら)をご覧下さい。

堀木さんの事は5年ほど前から知っていましたが、和紙アーティストとしては私など言葉を挟める余地はないですが、実はビジネスマンとしても本当に凄いと尊敬しています。
これら和紙の展開にも繋がるのですが、堀木さんの言われる事に、”できる”か”できない”かから、”できない”という選択肢を消すと、答えは”できる”しかなくなり、後はどうすれば”できる”かしか考えがなくなるという事です。

これが堀木さんを全て表わしていると言ってもいいと思います。
この精神で、子供がぶら下がっても破れない・・等、色々な場所で破れない和紙を作られてきました。
堀木さんの展開は、考え方は正に多くの伝統産業にはヒントになると思いますし、うまくいっていないビジネスマンでも大いに参考になると思います。

大いに刺激を受けて頂きたいと思います。私も刺激を受けて見て行きたいと思いますし、今後のご活躍も大いに期待しています。

2006年9月9日土曜日

京都学

今日は京都学園大学にお邪魔し、学長さんにお会いして来ました。
京都検定がブームとなってから、色々な大学が京都学や京都を題材にした授業を行なう様になっていますが、京都学園大学さんが最初に始められたそうです。
それだけに取り組みも面白く、伝統と革新という事をテーマに学部横断的に言わば、大学のメインの一つに据えて取り組まれておられます。

又驚いたのは今年から就任された学長さんは、元々の学者ではなく実業界におられた方で、何と京セラの秘書室長も務められた経歴を持たれており、今後従来の大学とは違う切り口で展開されていかれるので、大変期待ができると思います。

京都流の考えるところとかなり共通する部分もあり、今後は色々連携させて頂けるのではないかと思いました。
その差し当たりでもないですが、今月下旬から、おやかまっさん企画の先生版的な企画スタートさせますが、最初に京都学園大の先生に登場して頂きます。

こちらも楽しみにして下さい。

2006年9月7日木曜日

京都迎賓館におけるしつらえともてなしのこころ~伝統工芸

4回企画の第3回目になるのですが、伝統工芸というテーマで、つづれ織として川島織物セルコンの明石氏、障子の静好堂中島の中島氏、左官の佐藤左官工業所の佐藤氏
がパネリストで、前回同様日建設計の佐藤氏がコーディネーターで行なわれました。

今回はブライトンホテルであったのですが、ざっと見た所300名程入っていて盛況であったと思います。

それぞれの立場での迎賓館の仕事についての話でしたが、土壁などでもあの場所で掘った土を13ヶ月もかけて作っていたり、障子に使う和紙でも名前は忘れましたがある有名な職人さんを指定して、その職人さんが寒月に漉いたものだけを使用したという話であったり、やはり究極の技を集めているという事がよくわかりました。

こういう話を聞くと、どの職人さんも仕事に誇りを持って素晴らしく思うのに、何故もっとそういう事が知られないのか、知らしめないのか、不思議に思います。
それぞれが皆重要で、しかも凄く輝いている仕事に思えるのですが、もっと知らしめると若い人でも希望する人がたくさん居るようにおもうのですが・・
まあそんな事もあって迎賓館では、技術の最高峰のものを集めたと思うのですが、それであれば、公開ももっとすべきとも思いますが、それよりももっと広報というか関わった全ての技術について、知らしめるべきだと思います。

京都流ではこういう技術継承問題もやりたいんですがね・・・

2006年9月5日火曜日

片山家能楽・京舞保存財団

昨日は古都技で、能楽師観世流シテ方の片山清司さんにインタビューさせて
頂きました。
しかもこれまた、ご興味ある方からしますと、何と役得な!或いは、全然知らない人間が何と厚かましい!と思われると思いますが、片山家能楽・京舞保存財団さんにお邪魔して来ました。
ここでは能楽の先生方が日々稽古を重ねられている場所に、ほんの少し前まで、伝統文化どころか京都の事もろくに知らなかった私が、足を踏み入れさせて頂いている事に、申し訳なく思うのと共に、人生って面白いよなっと感じてました。

ほんの数年前までの感覚、価値観のままであれば、まず間違いなく、一生入る事はなかったであろう場所に出入りさせて頂いているのです。

でもそんな重みのあるお家、流派を背負われている片山清司さんは、本当にきさくな方で、終始我々を固まらせない様にお気遣い頂きました。
又、片山さんもやはりお能を広める事、しかも名作を残していく事に力を注がれ、ご自分で絵本まで出版されておられます。

この様子は又来月の古都技に掲載させて頂きますので、お楽しみ下さい!

又、今月の古都技は告知ができていなかったと思いますが、これまた世界的にご活躍されている和紙アーティストの堀木エリ子さんに登場して頂きますので、こちらもどうか楽しみにして下さい。

そんなこんなで役得ばかりですいません!
でも、これだけやってれば良いんですが、色々な仕事のある中でやっているので、苦労はあるんですよ!?

2006年9月2日土曜日

庭園セミナーと教育学会

昨日からりメディアル教育学会という学会の全国大会が京都であり、それに参加させて頂きながら、今日午後は”京都迎賓館におけるしつらえともてなしのこころ”の庭園セミナーに出て夕方又学会に戻るという、一見それぞれ全く関係なさそうなスケジュールをこなしておりました。
ところがこれが、全く関係なくはないんですよね?この京都流サイトの理念部分で繋がるというか・・

りメディアル教育学会というのは要は再教育という事で、今大学生向けには学力低下が甚だしいので、再教育が必要だという事を研究されている学会です。
その中でも日本語教育も重要視されていて、文法から、話言葉から、全然なってないので、全てのベースがしっかりしていないという話です。

片や庭園セミナーでは植藤造園の佐野藤右衛門氏、中村外二工務店の中村義明氏をパネリストに、日建設計の佐藤義信氏がコーディネーターで、迎賓館建築についてのお話をされたのですが、これらそれぞれの分野で一流の方々のお話なので、ホントに深いんですよね。
佐野氏はもう80歳になられる様ですが、一言一言に重みと深みがありました。
庭は20年~30年経ってなじんで行くものなので、自分達は100年先、300年先、500年先にどうなるかを見据えてやっている。とか、ベルサイユ宮殿をイメージすると分かるが、西欧の庭はいつの時代でも同じだが、日本の庭は生きていて、微妙に変化しながら、一つ一つも競合しながら融合している。とか要はそういう経年変化というものを考え、生きているというものを生かし、未来進行形で考え、創造して、それらを建物と庭園とか他の工芸など、全てのポジションで創造的にコラボされた技の結集が京都迎賓館なのだという事が良く分かりました。

それで海外のご経験も豊富なお二方共が仰っていていたのは、日本の技術は素晴らしいという事であり、日本人の勘だとか、欧米人の様に合理的でない日本人の精神性
の素晴らしさでした。

でも片や日本の良さを知らず、知らされず、日本語もまともに話しできず、読めず、理解できずという日本人がドンドン増えてきて、今尚学力低下が止まらない状況であるというのです。
英語も良いけど、日本語教育であり、日本の文化教育がもっともっと重要なんじゃないでしょうか?
そんなこんなで、全然関係のない、大学の先生方の教育学会と職人さんのお話が私の中で見事に繋がったこの二日間でした。