2016年12月4日日曜日

出張ばかりでしたが、これが仕事です

今、福岡から帰りの新幹線で書いてます。

今週は、ずっと出張の1週間で、またまた内容有り過ぎて、書くのが難しい状態です。

しかし何と言っても、月曜、火曜に訪問させて頂いた伊那食品さんへの社員研修については1時間の講演をさせて頂きたいほど価値あるものでした(笑)


まず、ウエダ本社にとっての大きな一歩であったのですが、私がウエダ本社に来て、早16年が経過してしまいましたが、倒産寸前の会社に入り、いずれは毎年社員旅行できる会社にしたい!と思って会社の存在意義から考え、今の経営スタイルにした先の目指すべき星が伊那食品工業さんであり、漸く色々な意味で目指す方向に会社として立ったという段階になった今、まず第一回目は全員で伊那食品さんに!と思ってのものでした。


社員からすれば、折角の社員旅行なのだから、遊んで楽しいものの方が良かったと思います。

ただ、これにも思いがあって、我々の様な弱小の会社で、社員に給与や条件的なモノのでは大手と比べて、どこまで行っても勝ち目はないですが、社員達に、成長できる環境や、生き方を見つける環境という事であれば、我々でも大手には負けない価値を提供できると思うからです。

そして恵まれた事に、その方向においては、色々な方のご縁で、ウエダ本社は大きなアドバンテージ、繋がりという資産を持っているのですから、それを社員に還元していくのが一番の目的でした。

それでも正直、楽しい所の方か良いと思っていたと思いますが、伊那食品さんであれば、そんな考えを覆してもらえると思ってましたし、少し手前みそですが、今であれば、うちの社員もそれを感じてくれるレベルにはなっていると思っての事でした。


結果的には、色ーんな事があり、翌日の朝礼での振り返りのコメントを聞いて、その期待通りであったと思いました。

講演で良い話を聞いただけではなく、全員がそれぞれで動いて、体感、遭遇した話なので、私も知らない事だらけであり、又、それぞれが遭遇した際の伊那食品の社員さんの対応が、同様に素晴らしいのです。

大久保寛司さんがいつも、”本物は360度”いつでも、誰でも、何処でも です と仰いますが、正に、その通りの会社であり、その差を感じたコメントを話している社員を見て、成長を感じましたし、本当に皆で行って良かったと思いました。


よく私などでも、プロ野球などを観て、どうしてあれが打てない?などと偉そうな事を言ってますが、それなどは、ど素人でプロの技や差が分らないから言える話で、本当に分っておられる方は、その凄さが分るので何も言えないものですが、違いや差が分るという事は、レベルが上がっている証拠なのです。

喜んでFBでも書いていましたが、今回、家を空ける事が難しく参加できなかった内務の女性が、研修旅行で皆が行くので、自分も休まず一人で出勤します!と言って出てくれていたのですが、こういう気持ちに応える為にも、行った皆は、今回の学び、気づきを自分のものとして成長して欲しいと思います。

一日出社して又木曜日からはトップフォーラムの勉強会で鹿児島へ入り、桜島が綺麗に見える素晴らしい社屋の藤田ワークスさんで、藤田社長と、農業法人さかうえの坂上社長のお話しを伺いましたが、方や板金加工、方や農業という全く違う分野でありながら、人を大事にしながら、他人とは違う方向で挑戦する人は、共通する独特の哲学を感じます。


これからの時代は特に、我々中小企業や、凡人が、皆と一緒の方向や、同じ事を行っていては逆にうまくいく筈がありません。

本当に社員を守り、幸せにしたいと思っていれば、弱い立場の中小企業ほど、”従来通り”や”皆と一緒”という決断をしていられないと思いますし、社長は皆と違う所へでも挑戦していかなくてはならないと思いますが、お二人の社長からも正にその事を感じました。
しかし、そんな社長の話は又、塚越会長や伊那食品さんの話と重なる事ばかりで、やはりどんな業種の会社でも、どんな時代でも、自然の摂理に則って考えていく事が一番間違わない事なのだと思います。

土曜日は一人で福岡に向かいました。

福岡移住計画の須賀さんに会いに行ったのですが、そこで又、各地から面白い人が来られていて、一緒に糸島をご案内頂きました。

糸島の盛り上がりは聞いていましたが、おいしい塩作りを追求し、玄界灘の水の最も綺麗な所を選んで国定公園横の森林を切り拓き、工場も全てセルフビルドで作ったという製造所で売られる塩や、プリンを求めて、人が引っ切り無しに訪れていました。

およそ人が行く様な所ではなく、そこでおいしい塩を追求していった結果に、人は引き寄せられていき、そんな事例が糸島を魅力ある市に仕立てているのです。


夜には、いつもお世話になっているスペースRデザインの吉原さん主催のトークイベントにも参加しましたが、ここでも昔は遊郭があったエリアで、博多らしい人間関係をベースにした開発をしていこうとされている方々の思いが心地よく、夜中まで通称?”ロータリーピープル”に混ぜて頂いておりました。


地方を回ると、普段国で論議されている流れとは明らかに違う流れがある事が分かります。

出張が多かったので、その間にやらなければならない仕事もあったのですが、毎日が内容満載で、やる間がなく、今日は、佐賀を見に行く予定を止めて博多のカフェで籠もり、今帰りの新幹線でこれを書いてます。

佐賀は次回の楽しみに、それまでに、佐賀で皆と違う事を行っている変な人、店、会社、をご存知の方は、是非、教えて下さい!

2016年11月27日日曜日

満足ではなく仕事の幸せとは?

FBでも書いたのですが、土曜日はウエダ本社にとっても嬉しい日となりましたので、改めて触れたいと思います。

シライ電子工業さんという上場企業の、50周年事業の全てを当社で取り仕切らせて頂いていたのですが、その式典と懇親会が行われ、スタッフ達が見事にやり切ってくれたのです。

毎年、京都流議定書という三日間のイベントを社員だけで行い、いつも、これだけの事をやれるという強みを生かせられないのか?これだけの事ができるなら、こういう事を仕事にしたら?という投げかけを行っていたのですが、それを今回実現してくれたのでした。

京都ではどうしても”事務機のウエダ”というイメージが強いので、ここ数年のウエダ本社は一体何をやっているの? と、多くの経営者からもご理解頂けなかったり、逆に昔をご存知ない新しい層からは、CSR活動に熱心な会社ですね?などと言って頂けるのですが、あくまでこれら活動も、真っ当に仕事として追求しているものなのです。

スタッフも含めて、京都流議定書を始めとした一見収益を生まない活動や関わりと、皆が本業と思っている付加価値の低い”モノ”の販売が結びつかず、現場力や、対応力などの人的な価値を生かしていく領域を創っていく事が我々の課題でした。

というと難しいですが、単純に、もっと役に立つ会社、無くてはならない存在になりたい!という話で、スタッフにも、多くの人から”無くてはならないと思われている会社”のスタッフになって欲しいという事を目指してきたのです。

勿論、事務機器の販売も立派な仕事です。

ただ、どうせやるなら、他の会社で代替えが利く仕事より、他ではできない仕事、これがコケたらどうしようもないという仕事を、一緒に担わせて頂ける方が、存在する意味、生きている意味があるではないか?会社もスタッフもそういう存在にしたいと思ってきました。

よく、利他と利己の話がありますが、これらの活動も、利他的に見えて、私自身の、そういう存在にしたい!という利己なのかも知れません。

でもどこまでいっても利他と利己の問題は絡み合って出てくるものですし、利他的な事をしたい!という利己で、それもレベルを上げていきたいと思います。

今週行なわれた知恵の場のゲストは、ネッツトヨタ南国の横田相談役でした。

”教えないから人が育つ”という事を実践して来られ、実績を示しておられる横田さんのお話しは、今までは、”教えて”頂けるスタイルではなかったのですが、今回は大変分かり易く、目的と目標の違い、満足と幸せの違い、知識とできる(行動)の間の壁など、人を育てる事について、体系立ててお話し頂けて、私などでもよく分かりました。

中でも、満足と幸せの違いを体系化されたお話しは、こういう分析自体が今までなかったのではないか?と思いますが、大変分かり易く、しかも、条件に絡む”満足”項目ではなく、目的に紐づく”幸せ”項目を増やしていく事という、やるべき事も明確になりました。

ウエダ本社でも私だけが会社の目的を唱えてそこに進めたがっている事が、皆には目標しか見えず(見せられておらず)そのギャップに苦しんで来たのだと思います。

シライ電子さんの式典では、一代で上場までされた間の壮絶な浮き沈みの裏話もお聞かせ頂きましたが、そんな会社を創って来られた方々の様々な想いを凝縮した式典、記念事業を任せて頂いて仕事しているスタッフ達の姿を見て、格好よく見えましたし、そんな意味有る仕事をもっと増やして行きたいと思いました。

自分の成長を実感できるという働きがい=幸せを感じられる”いい会社”、それを目指して、明日、明後日(28日、29日)は、私がウエダ本社に来て初めて、社員研修旅行に行かせてもらいます。

その行先は、伊那食品工業。

目指す方向にある最高峰の会社に行って、働きがいを感じる風土と、それが作られる様々な差を感じてくれれば嬉しいですね。

勿論TOPの差が大きいですが、、それも含めて、皆で感じて来たいと思います。




2016年11月20日日曜日

信頼の仕組づくり

今週は安倍首相が、世界の首脳として初めてトランプ次期大統領に会うという事で注目されました。

大統領就任前に会うという事、それも自宅で、家族も同席し、日本側は同行者無しという異例ずくめでしたが、日本が真っ先にという動きの早さも異例だった気がします。

日本はどうやら、トランプ氏に決まったから慌ててという事ではなく、クリントンさんでも、この安倍首相が米国に行くタイミングでの会談を準備していたようですが、選挙直前になってクリントン一本被りではマズイと、トランプ氏の繋がりをありとあらゆる所から探した様で、最初にメッセージを届けた日本には印象が良かった様です。

こんな事を見ても、会談時間が延長された事からして友好的には進んだであろう事を見ても、やはり、人は繋がりを感じたり、面と向かって話する事が如何に大事かという事も感じました。

しかし、トランプさんというのは、改革者か暴君か、いずれにしても並外れた自信家ですね。

いくらビジネスで大成功を収めているからと言っても、全てを網羅した国家、しかも世界を動かす国家のTOPに就任するのに、今の所、側近に現状を理解したベテランや、気脈に通じた人を置こうという感じはなく、あまり意見を聞く感じに見えないのですが、その重圧に怖ろしくなるという事はないのでしょうか?

現状を踏襲した様な感覚では改革は起こせないですから、その姿勢から、”変える”という事には期待が持てますが、現状を徹底的に分析して、分かった上で知らないフリをして変えないと、ホントに知らないで変えるのは、一か八かのバクチになってしまいます。

トランプさんが安倍首相の言葉通り、”信頼できる指導者”であれば、学ぶ姿勢は持っておられる筈ですから、この”信頼”を切り口に、安倍首相や日本が、行き詰った資本主義の新たな形の先導役になっていかなくてはならないと思います。

昨日は、私も理事を務めさせて頂いている信頼資本財団の最大のイベント「信頼デイ」がありました。

信頼は資本となるのか?

人は信じられるのか?

人間は助けるものである筈なのに、その本能が封じ込められている世の中とは、人ではなく、仕組が誤作動をしてしまっているのではないか?

その誤作動を無くせば、人は豊かになるのではないか?

その基盤づくりに我々一人一人が参加していくこと。

そんなテーマと構成だった様に思います(内容、参加者、想いなどが濃すぎてなかなか整理できてないですが)。

来年は、世界(歴史)が大きく変わる起点になる事は間違いありません。

日本では、更に2020年に向けて行き詰った従来型資本主義と、世界の軍事、民族、宗教などが絡んでの潮流が入り混じってきて、濁流に飲み込まれる可能性もあります。

その中でやはり日本は、改めて信頼をベースにした仕組作りを積み重ねていく事が役割なのだと思います。



昨日は、信頼資本財団の熊野理事長と京都地域創造基金の深尾理事長の対談もありましたが、この二つの財団が連携するだけでもできる事は広がりますし、この動きに京都では、京都信用金庫さんも連動して頂いています。


金融庁も評価基準を抜本的に変えていっている様ですし、お金の流れがまず、信頼と連動した形になれば大きく変わっていくと思います。


昨日のイベントで、PaKT(パクト)というマナビノバで集まる学生や、アショカジャパンのユースメンバーなどが、会場準備から後片付けまでを行ってくれていたのですが、その動きや、そもそもの取り組み(参加)姿勢、それぞれの人間性が素晴らしくて感心しました。

悪い事ばかりではなく、希望を持てる変化も着実に広がっていっていると思います。

昨日の目を輝かせていた若者達が信頼をし、その信頼が裏切られず増幅していく様な仕組を、一つ一つそれぞれの立場から作っていく事、これから二、三年に課せられた命題です。



2016年11月13日日曜日

トランプ大統領を生み出す「長波」とは

米国大統領選の感想について、今までFBでも何も書いていなかったのですが、その事に気づかれて、『待ってます』と言って頂く、マニアックな方もおられました(笑)ので、今週は、思っていた事から書きたいと思います。

意図的なマスコミの報道があると言いつつも、私もやはりクリントンさんが勝つと思っていましたし、その方が”マシ”だと直前まで思っていました。

しかしギリギリになって、拮抗しそうになってからは、これはどちらにしても今回の溝や、内向きさ、人権に関した過激な発言などへの流れは止まらないので、クリントンさんが勝ったとしても、かなりマズイ状況だと思う様になり、トランプ氏が勝った頃には、かえって思い切り変わらざるを得ないので、劇薬とも言われる様に、長期的に見ればズルズルと変わり切れないよりは良かったのかも?と思う様になりました。

当選してから、暴言を控えているところを見て、あれは戦略だったとか、マスコミが助長していたとして、トランプ氏を擁護する様な人もおられますが、どう割り引いても、ある発言を一部だけ切り取ってマスコミが偏向報道したものとは全く違って、人格からストレートに出ているものだと思いますし、何せ米国の大統領ですから、やはりその頂に座る人の人格としては、物分りよく認めるべきものではないと思います。

しかし同時に、それでもそこに流れつかなくてはならない、従来型の仕組、力、そしてそれで選ばれるリーダーに対しての批判である状況と、そこまでの状況に気づかなかった、或は、気づきながらそれを又、従来型の力で覆ってしまおうとした勢力の、大きなギャップを目の当たりにした事の方が恐ろしく感じました。

そういう意味で、そのギャップ、亀裂を生んだまま、クリントンさんが従来型のモデルで展開するよりも、トランプさんが、そのギャップ感をあぶり出し、従来型のリーダーではできない新たな展開をした方が、長期的に見れば良かったのか?となる事を期待したいと思います。

ただ一点だけ期待を感じたのは、スピーチなどを聞いて、彼が”やる”と言った際の感じ方が、あれだけの実業家だけに、従来の頭だけのエリートが言った際とは違って、ホントにやるかも?という気になる所です。

勿論、それが悪い方向で行かれたら、どうしようもないのですが、何とかそれが、良い方向に向かわせてくれる事、それを願うばかりです。

「仕事に効く教養としての世界史Ⅱ」で著者の出口さんは、アメリカ大陸を舞台に交流が始まった16世紀を取り上げた二人の学者を紹介されています。

一人は歴史を、表層に登場する出来事を「短波」、王朝の興亡や宗教の発展や戦争などの「中波」、自然環境や、地理的条件、死生観や人情など、ゆっくりとした変化しか起こさない「長波」に分け、中波と短波が重なり合って、変化を生み出す様に見えているけれど、時代が大きく変化する時には、その深層にある長波を見なければならないとしたブローデルと、世界を中央、半周辺、周辺と区分し、それらの分業体制によって世界が成立しているとしたウォーラーステインが、共に16世紀を中心に自らの学説を展開したのは、16世紀が激動の時代であったからだと書かれています。

コロンブスがアメリカ大陸を発見(正確には到達)した事により、世界が繋がり、大きく世界システムが動いた16世紀から、その後世界の中央に君臨するアメリカが、今回の大統領選挙から21世紀をどの様に進んで行くのか?

トランプ大統領誕生という「短波」がアメリカの興亡や、紛争などの「中波」とどう重なっていくのか、
我々が生きている時代に、不名誉な戦争を起こさない為に、トランプ現象を生み出す自然環境や、気候、日常生活を支える死生観などの「長波」から見直さなければならないと思います。



2016年11月6日日曜日

微力だけれど無力ではない

韓国では現職大統領の疑惑で大変な状況となってます。

来週には米国の大統領選挙が行われますが、直前になっても、FBI捜査をされる候補と、下世話なワイドショーばりのネタを提供する候補の一騎打ちという状況で、世界の警察と公言していた国のTOPを決める選挙と思うと、背筋がゾッとします。

これら全て、権力、金、蹴落とす競争というものが共通していて、資本主義の最終形が世界を蝕んでいる様にも感じます。

国富論で有名なアダムスミスは、市場経済を提唱しながら、それより以前に、道徳感情論という著書を1759年に出していたそうです。

そこでは、利己心の追求を肯定しつつも、道徳的歯止めをかけていく為の方法を説いていて、それによって初めてこの競争社会をうまくいきぬいていけると説いていたそうです。

そんな事を見てみると、時代とか主義というものではなく、人間とは?を考えていかないといけない所に来ている様に感じます。

人間とは元々、利己心の強いものであるので、同時に道徳観や倫理というもの、更には生き物として、自然の摂理に則ったものから併せて考えていかないといけないのではないでしょうか。

正に、論語と算盤の両輪で展開しないといけないものを、人間として、生き物としての本来を見失い、利己心ばかりで蹴落として来た人達がTOPに立つ世の中になってしまっている状況を変えていかなくてはなりません。

先程まで、テラルネッサンスの15周年イベントに参加していました。

何故世界は平和にならないのか?
大学生であった鬼丸さんが、”自分達は微力だが無力ではない”と一人から始めた活動が、沢山の人を巻き込み、15年で世界6ヶ国にも及ぶ活動となっているのですが、金や権力にまみれてのし上がってきた世界のリーダー達とは反対に、世界的にもこんな若者達が沢山現れてきています。

小川理事長の奥さんでもあるトシャさんは、7歳の時に生まれたブルンジの紛争で家族全員を殺され、路上生活を経験しながらも英語を覚えて仕事に就き、自分と同じ様なストリートチルドレンを何人も自分の子供として育てられたのですが、アフリカに居た頃、豊かで皆が幸せに暮らしていると思っていた日本が、若者までが自殺をするという蝕まれた現実を知った時大きなショックを受けたそうです。

皮肉な事に、日本を蝕んだ原因も、アフリカなどで殺戮が繰り返されるのも、日本を含めた先進国が金や権力だけを追いかけて来た結果であり、問題の根元は同じなのです。

トシャさんは、肌の色、国籍など、何人(なにじん)など関係なく、人間自体が大事、”See humanbeing”と語りかけていました。

肩書き、資産、人種などに捉われず、人の存在自体を見ていけるリーダーを輩出していく事に向けて、”微力だけれど無力ではない”世界全体でそんな意識を持っていきたいものです。





2016年10月29日土曜日

May I help you? のスタンス

今週は、ユニバーサルマナー検定と、知恵の場で、色々学ばせて頂きました。


社員と共に受講したユニバーサルマナー検定は、今年の京都流議定書にも登壇頂いたミライロの垣内さんが作られたものですが、ユニバーサルマナーとは、”自分とは違う誰かの事を思いやり、適切な理解の下、行動する事”というもので、特に障がい者向けのものではなく、全ての人がその様に対応できれば、素晴らしい世界になるというものです。

聞いてはいたのですが、改めて受講すると、目から鱗の話も多く、当社でも是非、全員に受講させたいと思うものでした。

左利きの人は全体の約10%らしいですが、障がい者は6%と、それだけを見ても障がい者は特別な存在ではなく、障がいは人にあるのではなく、その環境にあるのだという話は、腑に落ちました。

それだけに、ハードも重要だがハートを変える事と、他を思いやる行動や環境を作っていこうとしておられるのです。

その中で日本は、”無関心か過剰か”の、おしい現状であるというお話も、うちの会社でも、あるなあ~という、現在の日本人の距離感を感じました。

あくまで善意で、喜々として”やってあげる”人も、よく見かけますが、そもそも”やってあげている”と思っている時点で、キツイ言い方をすれば、善い事を行っているという自分スタンスで、相手の立場には立てていないと思います。

仕事でも、どんな人間関係でも、うまくいかない原因の多くは、この、やってあげてるのに~という過剰なところと、やってくれない、もしくは、自分の領域以外は関係ない、という自分スタンスから生まれているのではないでしょうか?

今週から始まった知恵の場の一回目のゲストは、新幹線の伝説のカリスマ販売員茂木久美子さんでした。

売上平均14万と言われる中、53万もの売上を記録されていたそうですが、当初は全く何をやってもダメという人だったそうです。

自分が売る事しか考えていなく、自分の店(販売カート)を見てくれているお客様しか見ていなかったのが、声を掛けられる存在になろうとした所から変わったとの事でした。

その後は、標準語でのマニュアル接客を止め、山形弁(山形新幹線)で、雑談接客を心がけ、徹底的にお客様の様子に注目する様にされたのです。

又同時に、お客様に向き合う時間を捻出する為に、一番時間をロスする、つり銭を渡す作業を神業的に短縮し、お客様の様子を見逃さない為に、1300名の販売員の内、数名しかできなかった、後ろ向きにカートを引っ張る販売法で、これも通常は3往復程しかできない所、7往復をして、お客様との関係性を高めたとの事でした。

正に、うちの会社でも、営業にずっと言っているポイントばかりでしたが、カート一台の販売で、それだけの工夫と、努力ができるのですから、こちらも営業全員に聴いてほしいお話でした。

障がいのある方と会った際、無関心か過剰か、の対応ではなく、まずはお手伝いできる事ありますか?という姿勢が重要だという事でしたが、販売でも我々の営業でも同様で、自分の商品を売りつけるのではなく、やはり、お役立ちできる事はないでしょうか?というのが、全ての基本だと思います。

利己、利他という話もよくありますが、人間関係においても、May I help you?というスタンスが、一番良い距離感ではないかと思います。

2016年10月22日土曜日

本物の要諦


今週は、ネタが多すぎて却ってブログに書くのが難しい状況です。

毎日、講演などでも沢山の人を集める様な方々がお越し頂いたり、個別にお会いしたり、時には、期待して頼み事をして頂いたり、”濃密”さを感じる事ができる時間を過ごさせて頂きました。

色々話したい事はありますが、やはり、我々の考え(ビジネス)に直結した話として、堀場製作所さんの滋賀工場の話は書かないわけにはいきません。

ずっと噂に聞いていましたが、今回はいつも勉強させて頂いているクオリアの会での訪問でしたので、恵まれた事に堀場社長の説明付きでした。

琵琶湖に面した10階建ての通称 E-HARBORは、今まで7~8割の生産が外部にあったものを、協力会社さんにも入ってもらい、一貫の生産ラインとされた事や、実車が持ち込まれた自動車開発試験ができる実験ラボなど、”ものづくり”においての効率性、技術力、総合力を進化させる設計となっていました。

しかし、それよりも私が驚いたのは、オフィスについての考え方でした。

よくある日本の工場は、オフィスなどについては、本社などよりも更に付属的なもので、お金はかけない所が殆どですが、ここでは、元々京都で勤務していた社員の方が、こちらに移る事になるので、皆が行きたがる工場にしないといけないと、徹底的に社員さんの立場を考えてお金もかけておられました。



ただ一点、社員さん達に強いておられるのは、10階建てでありながら移動は全て階段という事で、これは、堀場社長自ら本社で感じておられた事を元に、コミュニケーション、情報伝達を重視しての大きな仕掛けでした。

それだけに驚きは、全くオフィスについて指導した会社があるのではなく、全て社員で考えたとの事なのですが、オフィスにおいての必要な肝が全て押さえられているのです。

生産ラインの所は、トヨタの渡辺元社長には、駄目だしをいくつもされたとの事でしたが、私の推測では、トヨタさんは、もの作りについて、効率化という事においては世界TOPでしょうから、そこは進んでいるにしても、オフィスの所で、この様に人の心理やモチベーションまでを考えたものにはなっていないと思います。

という事からしても、人をベースとしながらのグローバルにも通ずる製造という点において、トータル面ではTOPの工場と言っても良いのではと思うほどでした。


そこには、精密機械を作っておられながら、機械だけでは差がつけられない、商品はそれを作る人々、伝票を発行する、梱包をするなど、関わる人々のトータルが商品力であると言われる堀場社長のお話しと、その通りの実践の姿を見せて頂くと、どこからどこまでも本物だな~とつくづく感じます。



今週は、サイボウズさんにも訪問させて頂きました。


働き方変革において、やはり本物を感じていたのですが、考えている方向が同じで、オフィスのコンセプトも全く同じでした(残念ながら、お金の掛け方の桁数が違いますが)が、その展開も頷く事ばかりでした。





今週も関わっている幅は大きかったのですが、木曜日の朝には、京都で限界集落の話、お金に頼らない新たなモデルについてのミーティングをしながら、夜には六本木ヒルズの52階展望台での夜中までのパーティーに参加していました。

折しも横では映画「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」のイベント開催でレニーゼルヴィガーとパトリックデンプシーが登場していましたが、このどちらもが今の日本の姿なのです。

そして過疎地域も一見華やかな人が密集している東京でも、人の繋がりを求めているのを感じますし、最近東京も大きく変わり出している様に感じます。

どんな産業も、どんな時代も地域も、人をベースに考えるのが本物を外さない要諦なのだと思います。

そう信じて、中小企業の働き方の変革を本物で取り組んでいきたいと思います。